『さて……まさかの展開でしたが他の挑戦者の方々はいらっしゃいますか? もちろん飛び入りも大歓迎致しますよ?』
「なら……次はあたしがチャンピオンに……挑戦デェス! そして音源はいらないデェス!」
とうとう切歌が席を立ち……鏡香へと挑もうとしていた。その瞳には勝機を見出して尚も音源を必要ないと言い切ったのだ。
「それは既存の曲を使用しないってことか……それだけの自信があるんだろうな……」
「おっ……やっと現れたみたいだね。さてさて……切歌ちゃんは何をしてくれるだろうね?」
「ん? 鏡香は何故彼女がステージに立つのを当たり前のように考えているの?」
「そりゃあ私が進言したからね。この学祭で暴れないでいたらフィーネの情報を提供して、ステージでチャンピオンになったら私が何か副賞を工面するってね?」
『聞いて無い(よ)!』
「そりゃあ言えば楽しい学祭じゃないからね? 私はこの学祭が無事に終わる方が重要だから……」
鏡香は悪びれる事なく切歌を見逃した事を告げた。実際切歌が本気で学祭を満喫していた為に誰も気付いていなかったが……。
『さぁて! 次の飛び入り参加者は可愛いらしい女の子の暁さん! 曲は自前だそうなので私もワクワクしています!』
「切ちゃん……何をするつもりなの……」
(案ずるな調……切歌も妙な気は起こしていないみたいだぞ?)
調とフィーネも切歌の挙動に不安を覚えながらも切歌の様子を見守っていると切歌はまさかの曲を歌い出した。
『警告メロディー死神を呼ぶ♪』
「あれは切歌のシンフォギアの……いえ、だからこそ歌うとあの子は決めたように見えますね……」
「切歌ちゃんが戦場で歌ってた……」
「これがアイツの歌って訳か……それにしても……」
「月読の事を意識した歌詞が目立つ……か。案外2人が揃う事に意味があるのかもしれないな……」
「そうみたいだよ? フィーネから聞いた限りシャルシャガナは女神ザババの持つ二振りの刃の1つで、対を成すのがこのイガリマらしいから……」
鏡香はしれっと解説したが、前世のオタク気質な要素でシャルシャガナの情報を自力でネットから引き摺り出していた。
「お姉ちゃん!? 何処まで調べたの!?」
「神話の情報でネットで収集できる範囲かな……」
「親友が別の意味で恐ろしく見えるぞ……」
二課の学生組は鏡香の行動力にドン引きしていた。
『信じ〜合って〜繋がる真の強さを〜勇気と信じてく〜♪ 』
「確かに……調ちゃんへの想い……確かな絆を感じます。響と鏡香さん……そんな関係に近いナニカを……」
「そうだな。鏡香は響を、響は鏡香を互いに必要としてる。それが羨ましいけど……アイツ等にとってもそういう関係って事か……。歌詞からもその想いが溢れて来やがるな……」
一方の観客席でも……切歌の行動の意図をナスターシャ達が察し始めていた。
「まさか切歌……優勝者の願いを叶えるというモノを……」
「…………切ちゃんなら信じていそうですね。ごめんなさいマム……私が止められ無くて……」
「まぁ……ここで暴れて二課の恨みと怒りを買うのは得策では無い以上はあり得ない選択肢では無いでしょう。私がこちらにいなければ説教は絶えないでしょうが……」
「でも……なんだか楽しそうに歌っていますね……」
「ええ……それがあの子の良いところでもありますから……」
ナスターシャと調も切歌の行動に苦笑いを隠せないが、今回に限ってはけしかけたのが鏡香だったりする。したがって切歌はほぼ無罪と言えるだろう。
『輝いた〜絆が呼んだ〜空に調歌おう〜♪ 』
歌い終わった切歌を見て……二課の装者達は思うところがあった。
「アイツ……純粋に調ってのを返して欲しいんだな……」
「月読への想い……確かに感じたな……」
「彼女も必死なのか……わかります……」
「こんなにも真っ直ぐに訴えてくれるんだね……」
「……良いじゃん。こんなにも胸を刺すように真摯な歌を私達に向けるなら……それだけの熱意があるって事だよね……」
切歌の歌は確かに装者達の心を揺さぶっていた。しかし……
「まっ……それでもあたし達には及ばないな!」
「私の愛には及びませんね!」
「私のお姉ちゃんへの想いには届かないよ!」
ゴツンッ! ガンッ! ゴチンッ!
「あぅ!」
「痛い!」
「うぎゃあ!」
挑発的な言動をした3人……特に響へは容赦の無い拳が振り下ろされた。
「黙って感傷にひたりなさい! それと今の切歌ちゃんを挑発しない! 怒りも置いていきなさい!」
当然だが容赦無い鉄拳制裁が下される事となる。
「…………鏡香の怒りが正しいのでお前達を擁護する気にはならないぞ?」
「翼……今回の助け舟は沈めて構わないよ?」
3人への助けは誰も行われ無かった。
「あたしは……勝てなかったデス。でも……約束は約束デスよ?」
「もちろんね。さて……その情報だけど既にフィーネは覚醒してるよ。調ちゃんの肉体でね? 間違ってもマリアさんには宿っていない。だから君達のアジトは場所が割れてたの……」
「…………どうりでバレた訳デスか。調が裏切って無かったのは良かったデスけど……」
「それと補足するけど……私達も月の落下を防ぎたい。切歌ちゃん達の持つ神獣鏡……その力が私達には必要だよね?」
「……そこまで知っているのデスね……」
『ビィー! ビィー! ビィー! 』
そこで切歌の端末が鳴り響く!
「マリア! どうしたのデスか!?」
『直ぐに戻りなさい切歌! 本国の追っ手よ! 』
「っ……! 今夜決闘を申し込むデス! あたし達が勝ったら2人は返してもらうデスから!」
そう言って切歌はマリアの元へと退却して行った。
「さて……見逃して良かったのか? ここで調の奴に引き合わせても……」
「いや……マリアさんの暴走を止める為にも彼女にはもう1度戻って貰わないと……」
「…………何処まで計算してるんですか……」
「いや……それでこそ鏡香だろう? 私達の頼れる年長組だからな……」
「もちろんです! 私達の自慢のお姉ちゃんですからね!」
「あたしの鏡香だからな!」
「「え? 私(あたし)のお姉ちゃん(鏡香)だよ(ぞ)!」」
「違いますよ? 私の
響・クリス・未来は互いに一触即発の状況となり……当の鏡香はツッコミを止めた。
「さて翼……次の動きを協議しよう?」
「慣れたモノだな……私も……」
2人がその場を立ち去ろうとすると……
「お姉ちゃ〜ん! 私を置いて行かないでよぉ〜! 」
「鏡香あぁ! あたしも連れてってくれよぉ! 」
縋りつくように甘える妹とクラスメイトが鏡香の身体に抱きついていた。
原作にいたストッパーが軒並みいない今の切歌ちゃんなら、絶対にトラブルを起こしやがります(確信)!
ついにネフェリムが響の前に現れるあのトラウマ回まで……あと僅かデェス!
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鏡香ちゃんのメインヒロイン(恋人)誰にしよう……
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キャロル
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クリス
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響
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翼
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マリア
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きりしら
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未来
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パヴァリア
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シェム・ハ
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緒川さん
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弦十郎司令
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あおいさん
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藤崇さん
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エルフナイン
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ノブレ
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自動人形