私が貴女を守るから……(本編完結)   作:タク-F

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切歌と調はナスターシャとの合流を目指してフロンティアを突き進む。しかし……その2人は信じられ無いモノを目撃する。


ザババの双刃

「マム……私達も!」

 

「力になるデス!」

 

 調達はナスターシャとの合流を果たす為に移動を開始していた。しかし……

 

やめなさいドクター! これ以上は! 

 

うるせぇぞオバハン! そんなに月を止めたきゃテメェで何とかしろやこの裏切り者が! 

 

「あのキテレツ! マムに何を!」

 

「切ちゃん! アレ!」

 

 切歌と調の視線の先には宇宙へと打ち付けられるシャトルの姿が確認出来た。そしてそれに誰が乗っているのか……想像する事は難しい事では……無かった。

 

「やられた! マムが!」

 

「アイツ……絶対に許さねぇデス!」

 

 そんな時に2人への連絡が行われた。

 

『切歌ちゃん! 調ちゃん! ナスターシャ教授が!』

 

「ッ……! やっぱりマムがあのシャトルに!」

 

「それに……なんデスかこの揺れは!」

 

『調! ナスターシャと回線を開け! 急げばまだあるいは!』

 

「フィーネ……やってみる!」  

 

「マム! あたしデス! 切歌デス! あたし達はどうすれば良いんデスか!?」

 

『……落ち着きなさい2人共。本当はマリアに託す筈の計画でしたが……正直今のあの娘では……』

 

 通信機越しのナスターシャの声に力が感じられ無かった。それは彼女を蝕む病の影響が強く出ている事に他ならなかった。

 

『フロンティアに()()()()()()()()()()()()()()()私はこのまま月遺跡で作業に当たります! それが私に残された最後の使命です!』

 

「でも……どうやって……」

 

「歌……そうだよ切ちゃん! 歌の力だよ! 私達の想いを歌に乗せよう! そうすればもしかしたら! 

 

『ごめんなさい……私達がもう少し計画を煮詰めていればあるいは……』

 

マリアやマムだけのせいじゃあ無いデス! 計画に加担したのはあたし達だって同じデスから! 

 

『そうだな。それも1つの方法だろう。しかし……()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()お前達は確かに覚悟を決めた。しかし……()()()()()()()()()()()()

 

「それ……は……」

 

 計画の要であるフォニックゲインの調達……それが装者のみで賄いきれないのは明白だった。しかし……()()()()()()()()()()F().()I().()S()に手を貸せる程の影響力は……残されてはいなかった。

 

「あたし達は……どうすれば……」

 

諦め無いで! 

 

「え……? この声……」

 

「鏡香さん……なのデスか……?」

 

『先輩との合流は完了した! 後は中心部に向かった響と合流するだけだ!』

 

『だが……済まない。合流には時間を要するかも……しれない……』

 

 クリスの救出に動いた鏡香は翼との合流にも成功していた。しかし……

 

『それまでに随分足止めされてね……。2人もナスターシャ教授との合流はウェルの足掻きで失敗……』

 

『大丈夫よ! やりようならいくらでもあるわ!』

 

『どうやって!? いくら私達でも……』

 

『何の為のアイドルよ! 翼さん……そして()()()()()()()()()()()()()

 

「マリアの……? でもどうやって!」

 

「フィーネ……もしかして響さんは!」

 

『あぁ……既にフロンティアの中心部に突入を果たしただろうな。しかし……今の響では……』

 

()()()()()()()()()()だよ! 私の可愛い響にあの力を使わせるのはあまり良いモノじゃあ無いけど……今のマリアさんの暴走を止められるのは響だけ!』

 

 既にソロモンの杖を取り返したとはいえ、未だにフロンティアはウェルの手中と言えた。故にナスターシャとの合流に失敗している2人が頼れるのは二課とマリアだけだ。

 

『ひとまず5人で合流するよ! 入口で落ち合おう!』

 

 鏡香はそれだけ告げると通信を終了させた。

 

「調……こうなったら……」

 

「鏡香さんのアイディアに賭けよう! まずは私達も……」

 

「合流を果たすデス!」

 

 ザババの双刃は追って到着する装者との合流を急いだ。

 

 

 


 

 

 

 

「さて……私達も合流を急ぐよ2人共……」

 

「わかっている。しかし……脅されていたとはいえ……」

 

「済まねえ先輩……あたしがもっと先輩を信じられたら……」

 

「クリスは悪く無いよ。拉致されて脅されていた。それに……()()()()()を信じていたでしょ? なら……クリスはちゃんと戦い抜いたよ……」

 

 翼との合流とクリスの救出……そしてソロモンの杖を抑えた3人は話をまとめようとしていた。

 

「だけど……どうするんだよ……今のままじゃあ世界は……」

 

「翼……()()()()()の貴女の力を貸して欲しい。マリアと共に世界に呼びかけるの。フロンティアの機能を使えば世界中に私達の想いを伝える事ができる。マリアさんは世界の注目を浴びているけど……()()()()を翼が伝えるの。合同ライブで歌った翼は……同じく強い影響を与えるからね……」

 

 しかし……焦ったマリアは()()()()()()()()()()()()

 

『私達〈フィーネ〉は……月の落下の事実……そしてタイムリミットが異なる事に気がついた』

 

「ッ! まさかマリアさん……早まったら……

 

『しかし……NASAはこの事実を公開するどころか隠蔽する事を決めた。そう……アメリカは世界を裏切っていたのだ……』

 

【なんで……?】

 

【隠蔽……?】

 

【月が落ちるの!?】

 

 世界に中継されているマリアの言葉を受けてネット上では様々なコメントで炎上していた。しかし……()()()()()()()()()()()()()()()()

 

【都合が良いね……】

 

【内部分裂……情けない……】

 

【結局自分も命が惜しいんじゃあないの??】

 

『やはり……マリアさん達の言葉を信じる人は多くは無さそうですね……。ノイズを使役したマリアさん達の自作自演とまで書かれたコメントも……既にいくつか……』

 

()()()()()()()可能性の1つ……いや、最悪の予想通りかな……。マリアさん……既に世界の敵として認知されてるから……」

 

 そこには先日のスカイタワーでマリアを見たという情報すらも現れ始めた。その影響からか……マリアが力を貸して欲しいと世界に訴えたところで更に非難が強くなっていく……

 

【自業自得だね……】

【世界の終わりか……】

 

【お前達のせいで……】

 

『何故……何故皆私達の話を聞いてくれないの!? 何故私達の言葉を聞いてくれないの!?』

 

【巫山戯るな!】

 

【余計なお世話だ!】

 

【お前達が責任を取れよ! 俺達を巻き込むなよ!】

 

ボキリ……映像の中で確かにそう……()()()()()()()()()()()()()が聞こえた気がした。

 

「恐れてた事態だね……。だから……待ってて欲しかったのに……」

 

 鏡香はフロンティアの中心部を見つめてそうつぶやいた。

 

「頼むよ響……今のマリアさんに1番早く駆けつけられるのは……響しかいないよ……」

 

 妹に全てを賭けて……5人での合流を急いだ!




たやマの暴走……止まらず!世界への呼びかけも失敗!ナスターシャが宇宙へ!

あ〜あ〜どうしてこうなるんだよぉ!

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鏡香ちゃんのメインヒロイン(恋人)誰にしよう……

  • キャロル
  • クリス
  • マリア
  • きりしら
  • 未来
  • パヴァリア
  • シェム・ハ
  • 緒川さん
  • 弦十郎司令
  • あおいさん
  • 藤崇さん
  • エルフナイン
  • ノブレ
  • 自動人形
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