私が貴女を守るから……(本編完結)   作:タク-F

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終始暴走し続けたマリアに……立花響は手を差し伸べる。


【立花響】が繋ぎたい手……

 フロンティア内部に入り込み……なお且つ最も早くマリアの元へと駆けつけられる少女は……1人しかいなかった。

 

「マリアさん……なんでこんな事を……」

 

響(・)は(・)マ(・)リ(・)ア(・)の(・)真(・)意(・)に(・)気(・)づ(・)け(・)な(・)い(・)故にマリアの元へと……誰よりも早く、最短で……最速で……まっすぐに……一直線に駆けて行った。しかし……そこに立っていたのは……

 

「やっぱり……私(・)達(・)に(・)は(・)ダ(・)メ(・)だ(・)っ(・)た(・)の(・)ね(・)。人の力を当てにするから……計画は頓挫した。最初からウェルの言う通りに……力(・)ず(・)く(・)で(・)世(・)界(・)を(・)支(・)配(・)し(・)て(・)い(・)れ(・)ば(・)……こんな事態には……」

 

「マリア……さん? どうして……? ガングニールを……」

 

 響の視線の先には……涙(・)目(・)と(・)な(・)り(・)な(・)が(・)ら(・)自(・)暴(・)自(・)棄(・)と(・)な(・)っ(・)た(・)マ(・)リ(・)ア(・)が黒槍を構えて飛び出そうとしていた。世界中の人々へと……フロンティアの力を放つ為に……

 

「ッ! マリアさん! 一体何をするつもりなんですか!? 」

 

「あぁ……融合症例の……そ(・)こ(・)で(・)見(・)て(・)い(・)な(・)さ(・)い(・)。(・)私(・)の(・)力(・)で(・)世(・)界(・)の(・)意(・)志(・)を(・)1(・)つ(・)に(・)纏(・)め(・)る(・)わ(・)。やはり人間は恐怖で支配してこそ……効率的に動けるのよ?」

 

「ッ! させません! 私……調ちゃんから……そしてナスターシャさんから聞いたんです! マリアさん……本当に世(・)界(・)を(・)支(・)配(・)す(・)る(・)つ(・)も(・)り(・)なんですか! 私には……そうは見えません! 無理矢理自分を押し殺して……それで訴えようとしているようにしか見えません! 」

 

「退け……そこを退けエエェェぇ!!! 」

 

HORIZON†SPEAR! 

 

「ッ! 早まらないでくださいマリアさん! 今の私達がするべきことは!」

 

「うるさい……うるさあぁぁい!! 私達の想いはいつも暴走してばかりだ! ならば……最初から選ぶ必要なんてえぇぇ!! 」

 

 マリアの暴走が加速して行く。ウェルの暴走に飲まれ……調を……ナスターシャを失ったマリアは残る切歌・ウェルとその協力者の力を借りなければ活動を存続させる事すら困難となっていた。

 

「それでもダメです! マリアさん……貴女の歌ったのはそんなにも荒れた歌なんですか? いいえ違います! マリアさん達……はそんな事を望んで無かった筈です! 」

 

「だまれえぇぇ!! そこを……退けエエェェぇ!! 」

 

 マリアは力任せに槍を振り回した。そして……響へとその距離を縮めて行く。

 

「お姉ちゃん……力を借りるね? 私……絶対にマリアさんを止めるから! 」

 

 響は託(・)さ(・)れ(・)た(・)エ(・)レ(・)ク(・)ラ(・)イ(・)ト(・)を(・)纏(・)っ(・)て(・)マ(・)リ(・)ア(・)の(・)前(・)に(・)立(・)ち(・)は(・)だ(・)か(・)っ(・)た(・)。

 

「その力は……調を……マムを……私をおおぉぉ!!」

 

 既に暴走を始めたマリアに響の言葉が届かない。どうにかしてマリアの眼を覚まさせたい響は……頭を悩ませていた。

 

「どうすればマリアさんを? 私……お姉ちゃん程……」

 

 そんな時……響の纏うエレクライトから微(・)か(・)な(・)声(・)が(・)聞(・)こ(・)え(・)た(・)

 

(大丈夫……立花響(わたし)なら絶対にその言葉を届けられる。自分の胸の歌を信じて……それが聞こえた時……貴女はもっと輝けるから!)

 

「今の声は……? でも……マリアさんを絶対に止めるから! 」

 

「考え事とは余裕のつもりか!? 何処までも私を侮辱するなぁあぁぁ!!」

 

 マントを翻すその動作は翼や鏡香すらも……翻弄している。故に響はその対処を完璧にこなすことはできずにいた。

 

「マリアさん……どうしてそんなにも泣(・)き(・)な(・)が(・)ら(・)歌っているんですか! そんなにも悲しいだけの歌は私達だって胸が張り裂けそうになりますよ!」

 

「黙れ! 黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ!! 私の本当の家族は紛争で離散した! 唯一残された妹は6年前にネフェリムの暴走を止めて命を落とした! 私にはもうその時点で調と切歌しか残されていなかった! なのに……鏡香は私から調を奪ったぁ! マムを捕らえて私達を! そして……切歌までえぇぇ!! 」

 

 乱心したまま槍を振るうマリアに響は近づけないでいた。しかし……時間が経てば経つほどその天秤は響へと傾く事となる。

 

「マリアさん……私……」

 

「私に同情や憐れみを向けるなぁ! こんな事は覚悟の上だ! そうしなければ世界は救えない! それを……それを教えたのはお前達二課だろう! だから私は……私はぁ! 」

 

「そんなの……認めないです! 絶対に認めません! 調ちゃんや切歌ちゃんだってこんな事は望んでいません!」

 

「わかっているわよ! そんなことを貴女に言われるまでも無いわ! でも……もうそんな事どうだってえぇぇぇ!! 」

 

「あ……ぐぅ……うあぁぁぁあ!! 」

 

 響はマリアの槍を敢(・)え(・)て(・)避(・)け(・)ず(・)に(・)その身で受け止めた。すると……悲鳴のようなナニカが響の胸へと流れ込む……

 

【助けて……助けて……私を……止めて……どうすれば良いのか……わからないの……私を……止めて……マリアを……助けて……】

 

「ガングニールの……悲鳴? でも……貴女がそれを望むなら! 私(・)は(・)何(・)度(・)で(・)も(・)詠(・)っ(・)て(・)み(・)せ(・)る(・)よ(・)!(・)だから聞いて! 私の詠を! Balwisyall nescell gungnir tron〜♪ 」

 

「聖……詠……? でも……どうして……」

 

 すると響の纏うエレクライトに……ガ(・)ン(・)グ(・)ニ(・)ー(・)ル(・)と(・)の(・)共(・)鳴(・)が始まった。マリアの槍が……響へと導かれ……

 

「私の……ガングニール……が……」

 

 そして響の纏うエレクライトから……再び不思議な声が聞こえた。

 

【大丈夫……貴女の胸の詠が……私を導いてくれる。今こそその光を解き放つよ! 叫んで! 私の力を! 胸に響くその言葉を!】

 

「うん! 行こうよ【私】! 不思議となんて言えば良いのかわかるから!」

 

 響は導かれるままにその言葉を告げた! 

 

「エレクライト……【シンフォニックドライブ!】ガングニールをその身に纏えぇぇぇぇ!!! 」

 

「なにが……起こって……」

 

『人々が信じる想い……他者へと託す力……それを知らない貴女では無いでしょう……マリア。ですが責任の重圧に負けない為に……いつしか貴女はソレが見えなくなっていました。そう……奇(・)跡(・)と人々は呼ぶのですよ……?』

 

「マム……私は……私はあぁぁ……」

 

 そしてギアが解除されたマリアは……床へと崩れ落ちた。

 

「大丈夫ですよマリアさん。私達がついていますから……。マリアさんが本(・)当(・)に(・)し(・)た(・)か(・)っ(・)た(・)事(・)は……今もお姉ちゃん達が打開する為に動いています。だから……今だけは私達を信じて貰えませんか?」

 

「私が……貴女達を……?」

 

「ええ。私達ですから!」

 

 響は太陽のように明るい笑顔でマリアへと微笑んだ! 

 




ガングニールゲット!(あれ?)シンフォニックドライブ……最初に使ってるのが……ビッキーだあぁ……(やっちゃった?)

そろそろドクターの悪あがきもできる事はあと僅か!皆様も今後をお楽しみにお願いします!

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鏡香ちゃんのメインヒロイン(恋人)誰にしよう……

  • キャロル
  • クリス
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  • 翼
  • マリア
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  • 未来
  • パヴァリア
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