マリアの宣戦布告から始まった今回の一連の事変を世間では
【フロンティア事変】
と後に語る事となった。そしてその事変が終息して2週間後……
「では今回の一連の事変についての結論を言い渡す。マリア・カデンツァヴナ・イヴ君を始めとした旧F.I.Sの君達の処遇だが……
「え……? なんて……?」
「あたし達……が……デスよね?」
驚きを隠せない2人の前に風鳴八紘が現れた。
「本来ならば存在しない人間には罪を着せられる事はできないが、マリア君は既にライブ会場でノイズを使役して見せた。その姿は世間が確認してしまったのでな……」
八紘は苦い表情をしながら言葉を続けた。
「しかし……君達の行動を実質的に操っていたのはウェル博士だ。ナスターシャ教授が生前こちらに司法取引を済ませていてな。ライブ以前の罪は彼女の功績を以ってお咎め無しに、それ以降はウェル博士の暴走が加速していった事も切歌君からの証言で裏付けが取れている。故に一定期間を指定の施設で収容された後に復帰できるように……彼女は最後まで尽力してくださったぞ?」
「マム……私達の為に……」
「ごめん……なさいマム。そして……ありがとう……」
すると弦十郎は少し
「これは未発表の事案だが……近く二課を再編する。その時は国連組織となるだろうな……そこで……どうかな?」
「司令さん! つまりあたし達をスカウトしてるって……事デスよね! あたし……調と一緒に過ごせるんデスよね!?」
切歌が前のめりに弦十郎に質問をするが、マリアは切歌を窘めた。
「落ち着くのよ。でも……本当に良いのかしら? 私達の罪は放免されても【元テロリスト】よ?」
「なぁに……【保護観察処分】と兄貴も言っただろう? つまり……俺達の観察下で過ごせば良いのだからなぁ!」
「本当に人が良すぎよ……。こんなにもお人好しなのがわかっていたなら……始めに交渉すれば……良かったのね……」
「そう感じたから教授は早期に投降したのだろうな。マリア君達の今後を支援する為に……」
「あはは……マムには最後まで頭が上がらないデス……」
「そしてそれが俺達と教授との約束だ!」
弦十郎はそう笑うと切歌と調の頭をなでた。
『弦十郎……お前は私が調の中にいる事を忘れていないか? お前の行動も中々目立つぞ?』
「おっと……済まないな了子君。つい小さい頃の翼を見てるようでな……。まぁ……調君は本当にあの時の翼に似ている気もするがな……」
『否定はしないな。初めて天羽々斬を起動させた頃の無垢な翼といまの調の印象は感じるモノがあるだろう……』
「私達の知らないところでこの二課にもあるべき事があったのね。でも……これから知ればいいのかもしれないわね……」
「じゃあマリア! あたし……調とリディアンに通いたいデス! 本当はマリアも一緒にいて欲しいデスけど……」
「私の年齢じゃあ恥ずかしいわ……」
『ふ……化けの皮が剥がれれば妹煩悩な乙女が何を言うか……』
「ぎゃ〜! 黙りなさいフィーネ! 何よ! 私がセレナを愛して何がいけないのよ! 切歌や調だって可愛い可愛い私の妹分なのよ! 溺愛して何がわるいのよぉ〜!」
司令室で盛大に自爆したマリアは顔を赤らめながら開き直って騒ぎ出した。
「緒川! マリア君を眠らせてやれ!」
「すみませんマリアさん!」
慎次がマリアの背後より不意打ちで気絶させて司令室より退室して行った。
「…………後は任せるぞ了子君。調君宛に書類を作成してあるのでな…………」
「面倒事を私に押し付けたな? 当てつけか?」
「そうだな。少々身体を動かすとするかな……。確かそろそろ翼の迎えに兄貴が動く頃だろうから……終わりまでには戻ってくるさ……」
弦十郎はやる事をフィーネに押し付けると退室して行った。
「…………あたしはどうなるデスか?」
『………………お前は勉学から教え直してやる。それと調……お前もな……』
「私まで巻き添え……今日だけはマリアを許さない……明日マリアのご飯だけ手を抜こう……」
「調が怒ってるデス……でもあたしは悪く無いデスから……」
旧F.I.Sはフィーネとナスターシャの力によってどうやら原作よりも楽しい学生生活を送れる事になるだろう。
1週間後の二課の本部にて……
「それではマリア君達の加入と未来君の正式所属を祝して乾杯! 」
未来が正式に二課へと加入し装者の支援員として活動する事になった。具体的にはフィーネのアシスタントを主として、オペレーター(緊急時のみ)と世話焼きの未来には慣れれば敏腕な動きを見せるだろう。
「それと……ガングニールは今後響君を所有者として登録する。マリア君はアガートラームを使う事で良いかな?」
「ええ。ガングニールは響にこそ相応しいです。その方がよろしいかと……」
「マリアさん……ありがとうございます!」
正式に響がガングニールを譲り受けて、マリアのアガートラームも修理が開始された。
「それと神獣鏡だが……」
「基本的には私の管理で良いですか? 有事の際は恐らく本部にいますから……」
「そうだな。鏡香君ならば安心だろう……」
神獣鏡も鏡香が所有者として追加登録された。
「では最後の通達事項だが……」
「木原 由紀……ですね。彼女は私が引き起こしたイレギュラーへのカウンターガーディアンとフィーネさんは言っていました。でも……その声色からはそこまでの大事では無いと思いますよ?」
「だな。恐らく事が起こらなければ出現しないとも取れる。つまり……
謎の人物である【木原 由紀】の企みは不明だが、その時にはフィーネへのコンタクトがあると判断された。合わせてフィーネは二課への復帰が決定した。
『これは復帰と言えるのか?』
「あ……それとF.I.SのLinkerの製作も忘れないで下さいよ? マリアさん……実はレシピを回収してなかった事を後悔してるみたいなので……」
『私1人に全てを押し付けるか……。実はお前達はルナ・アタックの頃の出来事を根に持っているだろ……』
その質問の答えは……誰もしなかった。
ナスターシャ教授の生前の功績が司法取引を有利に進めていました!そしてフィーネよ!ルナ・アタックを悔いるが良い!(心労と言う地獄)まあ調ちゃん準拠での労働になるけど(尚給料は全部調名義でフィーネさんには一円もありません)
地味に作者はフィーネへの地味なお仕置きを今後も追加します!
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