私が貴女を守るから……(本編完結)   作:タク-F

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【もしもキャロルがアルカ・ノイズを使わなかったら?】

装者達は4期で盛大に詰む事となるでしょう。故に本作品の月遺跡キャロルは世界にアルカ・ノイズが(結社経由で)ばら撒かれた為に行動を開始しました。


アルカ・ノイズ

 新たなる脅威である【アルカ・ノイズ】は既に対策を講じなければならない段階までの認識となっていた。そして司令室にエルフナインが入室した。

 

「はじめまして。ボクの名前はエルフナインと言います。ボクとキャロルの関係は姉妹のような関係です。ボクはキャロルのホムンクルスですけれど……」

 

「キャロルちゃんの……妹? なら……教えてほしい。なんで私が……キャロルちゃんの義妹なの?」

 

 響はエルフナインへと語りかけるが、その返答は予想を超える内容だった。

 

「まず……僕達のキャロルは()()()()()()()()()()()()()()()です。厳密には【精神・魂のキャロル】と、【肉体に残ったキャロル】となります。フィーネさんの識るキャロルは恐らく……この世界のキャロルだと思われます」

 

「同一人物にもかかわらずに……互いの意思が折り合わなかったのか?」

 

「はい。僕達のキャロルは凡そ()()()1()()()まで【この世界とよく似た世界】で過ごしていました。【ルナ・アタック】や【フロンティア事変】すらも起こった世界ですから……」

 

「つまり……その世界の私達はキャロルの野望と対立したのよね? そして生き残った……そういう事でしょう?」

 

 マリアはエルフナインの話通りであれば、2つの世界は()()()()()()()()()()()()がある事となる。

 

「はい。ボク達の世界ではこれからキャロルが引き起こした事変を【魔法少女事変】と定義しました。その世界の皆さんの活躍で暴走したキャロルを止め、更にもう1つの事変を経てキャロルは()()()()()()を理解しました。しかし……そこでキャロルは気づいたんです。人間の最も尊い感情を……」

 

『…………なるほどな。ディーンハイムが【】を知ったと言う事か……』

 

 フィーネは接触した月日から納得していたが、他の装者達は叫ばずにはいられ無かった。

 

何故そこで愛(デス)!? 

 

「その通りですフィーネさん。それに……響さんにはキャロルが語ってたんですよね? 

 

愛の錬金術師

 

 ……と。つまりボク達のキャロルは

 

【鏡香さんと契る事】

 

 が目的です。だから翼さん達のギアを破壊してすぐに撤退したのだと思います……」

 

「なら……お前はなんで追われていたんだ? そこに理由は無いだろう?」

 

 クリスはエルフナインへと疑いの視線を向けた。実際エルフナインは端から見れば怪しさは充分に存在する事となる。

 

「ソレは……ボクがキャロルの恋心を鏡香さんに暴露されるのを恐れたからだと思います。キャロルは……実はピュアなので……」

 

「…………なんでだろう? 私……キャロルちゃんの言葉が……すごく胸に刺さっているの。お父さんとの確執……お姉ちゃんと私達だけの秘密だったのに……。キャロルちゃんは識っていたから……」

 

『確か……【生存者狩り】に怯えて家族を捨てていたな。しかし……ディーンハイムは既に和解できる可能性を示唆していた。つまりはこれから凡そ1年でお前達と父親は再会するのだろうな……』

 

「響……ごめんな……。あたしのせいで……」

 

「政府の方針に妄信していた当時の私達の負の遺産でもあるな……」

 

 翼とクリスは1年半前の自分達の行動を思い出して後悔していた。

 

「…………ありがとうエルフナインちゃん。私……ずっとお父さんに言いたい事があったの。もちろん怒りも憎しみもあるけど、それでも本音を伝えられる機会があるって思えるのは大きいよ? だから私も……心の整理をしないといけないのかもね?」

 

 鏡香の胸中は不安と確信が渦巻いていた。そしてエルフナインはもう1つの爆弾と言える話題を切り出した。

 

「アルカ・ノイズの供給は世界中の組織に分配されています。それは()()()()()()()()()が世界を分解する為です。そこで得たデータを元に……世界を識る為に……」

 

「なっ……! あんなのが世界中にばら撒かれているのかよ! そうしたら世界は!」

 

「えぇ……再び混沌と化し……今度は人類の支配すらも現実的と言えるでしょう。だからこそボクは皆さんに協力します! と言うか……キャロルも本当はボクを皆さんに引き合わせたかったみたいですよ?」

 

「…………レイアはあたしのギアを壊す時に悲しげな表情をしていた。それはきっと……あたし達に危機感を持たせたかったのかも……しれないな……」

 

「私達と戦ったファラもギアの破壊に思う所があったような様子もあった。恐らく連中とて本意では無いのだろう……」

 

 キャロルの行動の真意が測りかねない中鏡香は仮説を立て続けていた。

 

「もしも私達がアルカ・ノイズに初見殺しをされていたら? その特性で世界は蹂躪される。だけど……もしも対策できれば……ッ! エルフナインちゃんはその対策ができるんだよね? 

 

「はい。そしてさらなるギアの改修道具を持参しました。【ドゥエルグ=ダイン】の遺産……通称は【魔剣 ダイン=スレイヴ】です。呪いの剣としての逸話をご存知ですか?」

 

『…………シンフォギアの決戦機能の1つである【暴走】の活用か。確かに出力の向上は見込めるだろうし、私自身も嘗て奏のデータを記憶している。あながち的外れな話では無いな。まぁ……毒を仕込むならば私と顔を合わせる必要は無い。つまり強化・改修に関しては本気で提案しているのだろう?』

 

 フィーネの目の間でギアに毒を仕込むのは無謀だ。仮に1人成功させた所でエルフナインは捕縛されるだろう。しかし……キャロルは()()()()()()()()()()()。それは確かな絆が存在していた。

 

「了子さんの前での発言と、キャロルが響を義妹と呼んだ事で充分信用はできる。だけど……」

 

『その特性故に自滅する事を恐れたのかもしれないな。嘗てのディーンハイムが未使用の聖遺物の可能性も確かに存在するのだろう。恐らく当時はエクスドライブで挑んだだろうな。経緯は不明だが……』

 

 僅かに真実と逸れたが、おおよそ正史の内容を推測したフィーネは装者達の活動を想像した。しかし……

 

『奇跡を当たり前のように宛てにする訳にはいかない……か。本当に私達を想っているのだな……』

 

 装者達に接触した【愛の魔女 キャロル・マールス・ディーンハイム】の胸中を語れるのは本人のみだろう……

 




厳密にはイグナイトモジュールも使っていましたけど、原作でキャロルと渡りあったのはエクスドライブなのでフィーネの推測は大体当たりと言う判定で展開を進めていきます。

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鏡香ちゃんのメインヒロイン(恋人)誰にしよう……

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