私が貴女を守るから……(本編完結)   作:タク-F

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由紀と鏡香の激闘は……互いに一歩も引かない状態だった。そして鏡香はメルトの打倒に1つの策を用いていた。


メルトリリスを攻略せよ!

「とはいえ質問には答えるよ? 聞いとく事があるなら言ってね?」

 

 由紀は戦いの前に鏡香へと問いかけた。

 

「なら1つだけ。由紀……()()()()()()()()なの?」

 

 確信を得るための質問であり……禁忌に近い質問でもあった。しかし……

 

()()()()よ。私達は同じ人物から別れた存在ではあるけど……その感情は鏡香だけのモノ。だからこそ()()()()()()()想いは間違いなく鏡香自身の感情だよ?」

 

「そう。なら……安心したよ? じゃあ……やろうか!」

 

 鏡香は神獣鏡を纏うと由紀にマーカーを展開して【閃光】を放つ。

 

「悪いけど【完全流体】を使いこなす私に光線技は無意味だよ! 水は光をすり抜ける性質があるからね!」

 

「あら? 識らないの? 実は水が光を()()()()()()()()()()ってね!」

 

「え……!? 条件!?」

 

 由紀の動揺を鏡香は見逃さない。そして再び光線を放つと……

 

「ッ! 乗せられる訳にはいかないからね!」

 

 とはいえ既に由紀の動きを見切り始めた鏡香はビームを当てるのみであれば造作もないほどの状態へとなっていた。

 

「聖遺物じゃないから消し飛ばされないけど……純粋な火力も嫌だから避けさせてもらうよ!」

 

 由紀は【完全流体】を発動させて【閃光】の回避を始めたが、鏡香は閃光を()()()()()

 

「っ!? 私の身体を……閃光が……()()()()()!?」

 

「私なら識っていると思ったけど……どうやら忘れてるみたいだね……。水が光を透過するのは()()()()()()()()()()だよ? 化学の授業で習った筈だけど?」

 

「…………っ! それどころかアニメでも取り上げられた知識じゃない! ()()()()()()()()()()()()()なんて! どれだけ賭けに出てるのよ!」

 

 由紀にとってリスクの大きい可能性に賭けるのは()()()()()()()と判断していた。しかし……現にこうして鏡香はリスクを恐れずに向かいあっている。

 

「何かが……吹っ切れた? 凄くいい顔をしてるけど……?」

 

「由紀達のおかげで()()()()()()()()()()()()()()事……かな? これからの事はまだわからないけど……私達がどうしたいのかを決意する事が出来た。だから迷いを1つへらせたんだよ?」

 

 鏡香は()()()()()()()()()()()()()。そして未来への一歩を踏み出そうとしていた。その心の余裕が……戦闘での冷静な判断や賭けに反映されていた。

 

「なるほどね。でも……意外かな? お父さんのところに……行かなかったなんてね?」

 

()()()()()よ? 皆にね。私が焦っているとも諭された。だからこそ反省しないといけなかったからね?」

 

 鏡香は自身の過ちを振り返りつつ、自分を支えてくれる者達の事を思い出した。その覚悟が……本来の鏡香の動きへと反映されていた。

 

「なら……私もメルトの力を解放するよ! この攻撃……凌いでみなさい! 

 

【加虐体質】……メルトリリスの有するスキルの中でも攻撃に特化したスキルであり……その速度の向上の為に防御を削った状態と言えた。

 

「っ……! 速い! さっきまでと比べモノにならない!?」

 

 由紀の加速は鏡香の想定の2倍の状態だった。それまでの由紀の戦いは……()()()()()()()()()()を維持しつつの戦闘だった。しかし……

 

「これがクラスカードに秘められた()()()()()()()だよ? まぁ……私の場合はメルトが大半の負荷を請け負ってくれるから使えてるだけなんだけどね……」

 

 由紀はあくまでも()()()()()だと言い切った。それは由紀自身がそこまでの実力が無いとも取れる発言だった。

 

「私ね……()()()()()が嫌だったの。少し先の未来だけど……何も何もできない事がたまらなく苦痛だった。そんな時……友人が託してくれたのが2枚のクラスカードだったの……」

 

「に……まい? 由紀の力……【メルトリリス】を凌ぐ力が……あるって言うの? それだけ恐ろしいほどの戦い方ができるのに?」

 

「まぁ……ね? メルトの力はあくまでも……()()()()()()()()()()始めてここまで戦えるから……」

 

 由紀の瞳は()()()()()()の瞳だった。だからこそ……鏡香は一種の違和感を拭えない。

 

「由紀が戦う事を……止められ無かったの?」

 

 鏡香はマーカーを展開しながら質問に答えた。

 

「止められたよ。だけど……()()()()()()()()で終わりたくは……無かったから!」

 

 由紀は魔力のチャージを終えていた。その雰囲気から相当な攻撃を発動させるのを鏡香も察していた。

 

「鏡香……これがメルトの最高の攻撃だよ? その名も宝具って言うの。この宝具の力……鏡香の力で凌いで見せてよ! 

 

「やってやるよ! 私だって()()()()()()()()()()()()! 逃げない・あきらめない・立ち向かう! 

 

 鏡香は未知の攻撃に対する警戒心や恐怖よりも、()()()()()()を以て己を奮い立たせる。そして由紀も……その宝具を発動させた。

 

「邪魔者には、そろそろご退場願おうかしら? ウッフフフ、アッハハハハ! 之なるは五弦琵琶、全ての楽を飲み込む柱。消えなさい! 弁財天五弦琵琶 (サラスヴァティー・メルトアウト)!」

 

 由紀の加速が鏡香の対応速度を超えて竜巻が起きる程の加速が始まった。そしてその内側で装具に切り刻まれた鏡香はおびただしい出血量となり、かなりの血液を撒き散らせた。更には巻き起こる風で身体が浮かび上がり、身体の自由すらも効かない状態で由紀の渾身の蹴りをその腹部に叩き込まれた。

 

「が……はぁ……」

 

 しかし……鏡香の眼は戦闘続行の意思が灯っていた。応えるようにネフシュタンも傷の再生を始めるが……()()()()()()()()()()()()

 

「まだ……やれるよ! 立てる! 戦える! 私だって意地がある!」

 

 鏡香は宝具の直前に神獣鏡のマーカーを展開していた。そしてその行方は……

 

「ッ! ()()()()()()()! 不味いその火力は! 

 

由紀の身体が完全な流体だと言うなら! 私のこの力との相性は最悪だろうね! 

 

時既に遅し……鏡香は天光を発動させて()()()()()()()()

 

「ッ! 今回は私の負けだね! 次は()()()()()()使()()()()()

 

 由紀はテレポート・ジェムを起動させるとシャトーへと転移して行った。

 

「1勝1敗かな……? まぁ……借りは返せたけどね!」

 

 鏡香がまた1つ壁を乗り越えた瞬間だった。

 




神獣鏡とメルトリリスの相性はそこまで悪い訳では無いと解釈しました。敵が特殊であれば神獣鏡の特異な戦い方で対応する事ができると僕は思っています。

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鏡香ちゃんのメインヒロイン(恋人)誰にしよう……

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  • マリア
  • きりしら
  • 未来
  • パヴァリア
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