私が貴女を守るから……(本編完結)   作:タク-F

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イグナイトモジュールの暴走を乗り越えたその直後のラスボス戦……理不尽ながらも彼女達は己の信念を証明するために立ち向かう!


イグナイトモジュール

「イグナイトを制御して見せたか……。ならばその力をオレに示せ!」

 

 キャロルはアルカ・ノイズの結晶をばら撒き、それに呼応してノイズも姿を形成した。

 

「こんなにも……たくさん……」

 

「大丈夫……恐らくこのアルカ・ノイズは……」

 

「私達の為の……」

 

「準備運動って……訳だな?」

 

 4人は展開された量を見てキャロルの真意に気づいた。そしてキャロルも……

 

「流石オレの花嫁だ! それに……バリアコーティングも不安の残る内には戦えまい?」

 

「……優しいんだね。だからこそ由紀はキャロルを愛してたんだね!」

 

 鏡香はキャロルの想いを理解すると胸の内を刺激されていた。純粋なまでのとても大きな愛にもかかわらず……息苦しさを感じない為だ。

 

「本当に鏡香の為……なんだな。だが……私達も変われるところを見せてやろう!」

 

「応よ先輩! あたし達だって譲れねぇ想いがあるんだよ!」

 

「………………負けない! 私だってお姉ちゃんが大好き! キャロルちゃんが私のお義姉ちゃん(おねえちゃん)だなんて私は認めないから! 絶対に私の方がお姉ちゃんの恋人に相応しいって証明するから! 

 

「…………ほう?」

 

 響の宣戦布告に……キャロルは少し面食らった。そして鏡香は……

 

「う〜ん……私は響一筋なんだけど……キャロルの言葉が……何故かそこまで悪い気がしてないんだよねぇ。例えるなら……未来の思想の極地みたいな……認識なのかな?」

 

未来の思想……それは鏡香と響を自分のモノとする所謂ハーレムの形成だ。しかし……

 

「無論オレが鏡香と契った際には小日向未来にも寂しい想いをさせないと約束しよう。アイツは見どころがあるのでな!」

 

 キャロル自身も未来の本心や計画を見抜いて尚行動しようともしていた。

 

「さて……前置きは終わりだ! 力を示すが良い!」  

 

 キャロルの号令でアルカ・ノイズは戦闘を開始した。最初の

 ターゲットは……

 

「あたしか! 接近戦に持ち込んでの袋叩きのつもりか!」

 

 武士を彷彿とさせるアルカ・ノイズがクリスを取り囲むと一斉に剣を伸ばす。クリスはライフルでその攻撃を受け止めて……

 

「ッ! 成功だ! バリアコーティングが機能してる!」

 

「みたいだな……だが油断せずに続けるぞ! 

 

「クリスちゃんから……離れろぉ! 

 

 翼と響でクリスを包囲していたノイズの陣形に風穴を開け、クリスもそこから包囲網を抜けた。

 

お返しだぜノイズ共! 

 

BILLION MAIDEN! 

 

 クリス得意のガトリング掃射がノイズを纏めて吹き飛ばし……

 

「打ち漏らしは任せろ!」

 

風輪火斬! 

 

「もちろん私もクリスちゃんの背中を守るよ!」

 

我流・鳳凰双燕衝! 

 

 3人は息のあった連携でアルカ・ノイズを危なげなく撃退していった。その様子を見た鏡香は……

 

「私も負けていられないから!」

 

閃光! 

 

NIRVANA GEDON! 

 

 神獣鏡の力を用いてアルカ・ノイズを殲滅していた。しかし……

 

「花嫁サマはそろそろ休むべきだゾ!」

 

「え……?」

 

 ミカが鏡香の背後から首筋を叩いて意識を刈り取った。

 

鏡香! 

 

お姉ちゃん! 

 

鏡香ぁ! 

 

 気絶した鏡香へと駆け寄ろうとする3人にキャロルは断言した。

 

「鏡香は既に連戦だ。それに……そこには他の装者も寝ているだろう?」

 

 キャロルの視線の先にはミカの運搬によってグロッキーになり気絶していた切歌・調の姿があった。そしてミカは気絶させた鏡香を2人の隣へと寝かせて……

 

「マスター! しっかりと休ませる為に本部へと連れて行った方が良いと思うゾ!」

 

「そうだな……運んでおいてやれ!」

 

「了解だゾ!」

 

 ミカは気絶している3人を抱えて【S.O.N.G】の本部へと転移して行った。

 

「…………当たり前のように本部に向かって行かなかったか?」

 

「花嫁の居城にオレが出向けない訳では無い。寧ろこの事変の終わりにはそちらに拠点を移すつもりでもいるぞ?」

 

「……確かに叔父様は拒まないだろうが……」

 

「どんどんお姉ちゃんを取られていく未来が具体的に……」

 

 3人の装者はそれぞれ違う理由で複雑な想いを抱えていた。

 

御託はいらねぇ! とっとと始めるぞ! 

 

MEGA DETH PARTY! 

 

 クリスのミサイルが3人側の先制攻撃となった。

 

「ふっ……雪音に先陣を切られたが……私も続くとしよう!」

 

蒼ノ一閃! 

 

 翼の斬撃がキャロルへと叩き込まれ……

 

「私が気持ちで負ける訳にはいかないから!」

 

我流・星流撃槍! 

 

 響の流れ星の如き速さでの動きから繰り出された強烈な拳がキャロルの腹部を捉え……更に上空からの加速で威力は増しながら追撃を加えた。

 

「ぐうぅぅぅ……中々の重さだな響! お前の拳に乗った覚悟……しかと受け止めたぞ!」

 

「嘘だろ……強化されたあたし達の攻撃だぞ!?」

 

「確実に直撃した手応えを感じた。しかし……」

 

「それでも想定していた程のダメージには程遠いって……事ですよね?」

 

 3人の攻撃が逸れた訳でもいなされた訳でも無かった。ただ純粋に……キャロルが耐えきっただけの事だった。

 

「だが……まだ甘い。故にオレの力の一端を見せてやろう!」

 

「キャロルちゃんの……力の一端?」

 

「私達の攻撃が直撃して尚あの余裕だ……。どれほどの反撃が来ても不思議では無いな……」

 

「だけど……あたし達も逃げる訳にはいかねぇ。ここで逃げたら……それこそ鏡香は笑っちまうからな……」

 

 3人が覚悟を決めた時……()()()()()

 

「動きが見えない!?」

 

「何処なんだ!?」

 

「ッ! 正面だ! 

 

 唯一辛うじて反応出来た翼がキャロルの持つ4色の剣と鍔競りあった。

 

「ぐ……うぅ……この……重さ……」

 

「ほう? 辛うじてとはいえ受け止めるか……。それは素晴らしい成長だ! まさかここまで技能を向上させていたとは驚いたぞ!」

 

 キャロルの持つ剣から()()()()()()()翼は吹き飛ばされた。

 

「うぅ……あぁぁ!! 

 

「翼さん!」

 

「先輩!」

 

 吹き飛ばされた翼は体勢を立て直す事ができずに壁へと叩きつけられた。

 

「隙だらけだぞ我が義妹よ!」

 

エレメンタル・ブレンド!

 

「ッ! 避けろ響!」

 

 キャロルは続け様に響へと剣を振り抜くが、クリスは()()()()()()()()()()()()()()()身を挺した抵抗を始めた。

 

「中々の判断力だ! 自身の全力を以て防ぐその覚悟……しかと見届けたぞ! 

 

「クッ……そぉぉぉぉ!!!」

 

 しかし……キャロルの剣の勢いを止める事は叶わずにクリスも吹き飛ばされる。

 

「私だって……まだ諦めて無いんだから!」

 

 響は振り抜いたその瞬間に懐に飛び込んで全力で乱れ撃ちを放つ。そしてキャロルは衝撃を逃せずに殴打を浴びた。

 

「中々……重みのある拳だ。錬金術による障壁の展開速度を超えるその速さと正確さ……目を見張るモノが存在する!」

 

 キャロルは響の身体をダヴルダヴラで拘束し……そのまま抱きしめた。

 

「強くなったな……我が義妹よ。だが……まだオレの方が強いぞ! 

 

 キャロルは至近距離でエレメンタル・ノヴァを放ち響を吹き飛ばした。その攻撃を以て3人はキャロルの前に倒れ伏した。

 

「これがオレとお前達の差だ。しかし……()()()()()()()()()()()()()からこそ……成長する時を楽しみにしているぞ?」

 

パチン! 

 

 キャロルはそう告げると指を鳴らし、ファラとレイアが現れた。

 

()()()()()()()

 

「お任せください。マスター!」

 

 2人は倒れた3人を抱えると【S.O.N.G】の本部へと転移し、適切な治療を施した。

 




え……パワーアップ後の初回は勝利するべき?……いや〜この世界のキャロルにわざとらしく負ける理由が無かったので圧勝してしまいました……。

これにより装者達は慢心する事なく修練に臨むでしょう!

よろしければ感想・高評価・メッセージ・お気に入り登録等もお待ちしています!アンケートの回答もしていただければ嬉しいデェス

鏡香ちゃんのメインヒロイン(恋人)誰にしよう……

  • キャロル
  • クリス
  • マリア
  • きりしら
  • 未来
  • パヴァリア
  • シェム・ハ
  • 緒川さん
  • 弦十郎司令
  • あおいさん
  • 藤崇さん
  • エルフナイン
  • ノブレ
  • 自動人形
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