キャロルによるイグナイトギアを纏った初陣の3人を撃破した事実は……重要な意味をもたらしていた。
「新しい力を手にした直後での敗北……か。しかしながら……
【アルカ・ノイズに対しては】
ギアの強化・改修には成果をあげていた事は確認されたな……」
「はい……。正直ボクの見立てでは手加減をしたキャロルを連携次第では退ける事ができる見込みが高かったです……」
「その言葉に偽りは無いと思いますよ? 私達の目の前で必死に改修を続けるその姿は……真剣そのものでしたから……」
司令室ではあおい・弦十郎・朔也・エルフナインで今回の戦いを見守っていた。唯一席を外した慎次は……
「装者達の心情がギアに反映されるなら……肩の力を抜いて貰うのも僕達の役目ですからね……」
特訓と言う名前のバカンスを計画する裏で、鏡香達は父との再会の時が近づいていた。そして慎次もまた……鏡香達がこの機会に洸との再会をする可能性が高い事を理解していた。
「その為に今回は僕も表立って行動しますから……」
「……なら……少しだけ手を貸してあげますよぉ……」
慎次の祈りと覚悟を見ていた
本部の司令室では今回の激闘の反省点を含む振り返りが行われていた。
「では……今回の戦闘の記録について振り返りたい。頼めるかな? 了子君……」
『承ろう。まずは時系列通り切歌・調の戦闘から解説しよう……。2人は彼我の戦力差を理解して常に相手の反撃を念頭に於いて戦闘を行っていた』
「そうですね……ミカちゃんの送って来た手紙の座標には細工がしてありませんでしたので、2人は自身の戦力のみで戦闘を強いられていました。しかし同時に……
「加えて戦闘した場所が荒野ではなく平原だったのも大きいと思います。同じようにトラップを仕込まなくても、身を隠す場所が限られている平原での戦闘だった事は彼女が正々堂々を望んだ為でしょう……」
オペレーター両名の解説を元に戦場についての解析結果が報告された。その結果地形等の条件は互角もしくは僅かに向こうが有利ぐらいの認識となった。
『妥当なところだな。奴らが敢えて罠を隠した可能性まてま考慮したものの、ディーンハイムの戦闘が終わって尚その形跡は見受けられなかった。つまりは奴等と装者達には明確な実力差が存在しているという事だ。それを埋めるのがイグナイトモジュールの役割でもあるがな?』
「だから……モジュールを……エルフナインちゃんに運ばせたんですね……。こちらが罠を疑って受け入れられない場合を想定すればパワーアップの機会は大幅に遅れたでしょう……」
「しかし……ミカちゃん達は当たり前のようにこちらに転移してきた事を考えると……
調・切歌・鏡香を運んだミカが当たり前のように本部の医務室に直行したのを彼等は目撃していた。その後ファラ・レイアも響・翼・クリスを医務室へと運んで来ている。
「ついでに医務室では怪我の処置をしていました。ほぼ外傷は抑えられていましたが、それでも処置をしてくれた事から私達と敵対する意思はほぼゼロと見て良いと思います……」
『奴等が何故ここの地形を把握しているかは置いておくぞ? 今は戦闘の振り返りが先だからな?』
「…………そうでしたね。あまりにも衝撃的過ぎてそちらに印象を持って行かれてました……」
フィーネの言葉で全員……話が逸れていた事を自覚した。そして……
『肝心のモジュールの数値だが……戦闘で得たアルカ・ノイズとの記録を元に試算した結果は大幅なパワーアップと解釈して良いだろうな。少なくともアルカ・ノイズへの対応は可能となっている』
「ただそれ以上に……」
「キャロルちゃん達の戦力が高い事を表しているんですね……」
そんな司令室にエルフナインが入室して来た。
「キャロル達の異常な強さ……実はボクも驚いています。本来想定されるファラやミカのスペックは、イグナイトモジュールの戦力上昇を加味して打倒出来るように
エルフナインは言葉を詰まらせながらも……驚愕の言葉を続けた。
「今のミカ達の実力は嘗てのキャロルに相当すると由紀さんが教えてくれました。そして現在のキャロルは、並行世界で戦い抜いた時を超える実力とも由紀さんは告げていました……」
その言葉に司令室は重い雰囲気に包まれた。敵の戦力が現在と比較して明らかに釣り合いが取れていないのだ。
「その為にボクはイグナイトモジュールを持ち出す決意をしました。シンフォギアの決戦機能を活用すればキャロルの想いと皆さんの戦力の増強に役立てると信じて……」
「だけど……結局キャロルちゃんには遠く及ばなかったわね……」
「はい……。申し訳ありません……」
「謝る必要は無いさ。少なくとも今後アルカ・ノイズを使役する輩には充分対抗できる事が証明されている。ならば残る課題は装者達の戦力向上のみだろう? それは……遅かれ早かれ取り組むべき課題さ……」
弦十郎はエルフナインの頭に手を置くと、頼もしい笑顔でそう答えた。そして議題はイグナイトモジュールへと移る。
「イグナイトによる出力の向上には破壊衝動との折り合いが重要になります。装者達の精神状態が悪ければ制御する事は不可能です。しかし……」
「想定していた程感情の変動幅は無かったな。鏡香君は言うまでもなく……いや、父親との1件の前であれば彼女とて暴走していただろうな……」
「それを見越してキャロルちゃんは事前にデータを託したのかもしれませんね……」
「ですが響ちゃん達はそんな鏡香ちゃんを支えたいと覚悟を決めていたから土壇場でも制御を成功したんだと思いますよ?」
続く3人がイグナイトの制御を1度目で成した事の偉大さを認識すると同時に……
「マリアさん達が同じ条件で使えるとは限りません。こちらはゆとりをもって身につける事も視野に入れましょう……」
「となれば精神面での支援か……。そう言えば緒川には彼の……」
『……なるほどな。小娘共のガス抜きを兼ねてみるか? 普段の環境と異なる場所での特訓と言えば堅物の翼とて同意するだろう?』
「そうだな! せっかくならば政府の避暑地も解放するか!」
こうして弦十郎達は政府が保有するプライベートビーチへの招待の手配を始め……装者達は一夏の想い出作りと特訓の日々が始まろうとしていた。
さてさてガリィちゃんの悪企み……一体何をするつもりなんだ……?(戦慄)
次回からは(待望?)の水着回です!装者達の一夏の想い出作りの時間です!
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鏡香ちゃんのメインヒロイン(恋人)誰にしよう……
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キャロル
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クリス
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響
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翼
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マリア
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きりしら
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未来
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パヴァリア
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シェム・ハ
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緒川さん
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弦十郎司令
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あおいさん
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藤崇さん
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エルフナイン
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ノブレ
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自動人形