私が貴女を守るから……(本編完結)   作:タク-F

85 / 177
イグナイトモジュール抜剣回です!2人が抱く闇……その戦いを見守ってください


呪いの力と2人の覚悟

 未来とマリアがガリィと対峙した時……ガリィから驚きの提案が成された。

 

「モジュールを抜剣しな! 今ならそう簡単には折れねぇよ! だからこそガリィちゃん達は信じているのさ! 花嫁サマの隣を歩みたいその気持ちをな!」

 

もっちろん! 私だって鏡香お姉ちゃんの隣を歩きたい! だけど……2()()()()()()()()()()()()()()()()! 

 

嘗ての私は全てを1人で抱えて失敗した! もう切歌を泣かせる事も……調やセレナを失う事もあってはならない! ()()()()()私達を支えてくれる皆を守りたい! 

 

 2人の覚悟に呼応するようにモジュールが輝き出した。そして手にした2人はその言葉を口にする

 

「「イグナイトモジュール……抜剣! 

」」

 

ダイン=スレイヴ

 

 ギアに搭載されたモジュールがアガートラーム……そして神獣鏡を闇に包む。

 

「この……記憶は……鏡香さんが……倒れた……あの日の……」

 

「セレナを……失って……マムや調と引き離された……あの時の……」

 

 未来を襲ったのは嘗てライブの後に起こった生存者狩りによって鏡香が倒れた時の記憶だ。無力故にその隣に立つ事を諦めていた当時の未来は……どうにか2人の役に立ちたかった。しかし今の未来は……

 

あの時の私は我武者羅にでも力が欲しいと思った! だけど……フロンティア事変の時に私は学んだの! 私が()()()()()()()()()()()からみんなは安心して戦えるって! 

 

「未来……ありがとう。やっぱり未来は私達の陽だまりだよね!」

 

だからこそ私は()()()()欲しい訳じゃあ無い! みんなを支えていける事……それが私の願い!

 

 未来がイグナイトの闇を制御して見せた。そしてマリアも……

 

7年前のネフェリムの暴走でセレナは私達を守って死んでしまった! そしてフロンティア事変では調とマムの身が二課に渡ってしまった! 

 

「マリアさん……やっぱりあの時の事を……」

 

 響が当時の事を思い出して胸を抑えるも、続くマリアの言葉はその予想に反していた。

 

しかし……責任感()()で行動した私達はいつだって空回りをしていた! だからこそ切歌や未来は自分達の限界を超えて戦い抜いた! 私は……その姿を忘れない! あの時の2人の場所に……()()()()追いついてみせる! 

 

 嘗て己の心を偽り続けて空回りをしたマリアは……ありのままの弱さを受け入れて立ち上がった。そしてこの悪夢を以て当時の決意を思い出した。その結果イグナイトモジュールの完全制御に成功した。

 

「やるじゃない……。1度は失敗してもおかしく無いと判断していたけど……どうやらその心配すらも杞憂だったわね……」

 

 ガリィは氷の刃を生成させると2人へと向き直り、アルカ・ノイズの結晶を散布した。

 

「肩慣らしに倒して見せな! そして温まったら相手してあげるよぉ!」

 

「未来……後ろは()()()わよ!」

 

「はい!前衛は()()()()()()!」

 

 2人はお互いの行動を信じてアルカ・ノイズとの戦闘を始めた。

 

「右から2体! 左から3体人型が突撃してくるわ! 薙ぎ払うから漏れたら援護をお願い!」

 

「その後方から葡萄型が攻撃準備に入っています! 攻撃後に離脱をお願いします!」

 

 マリアは蛇腹剣で前衛5体を倒すと未来の把握した追撃を回避するべく後ろへと下がる。そして未来は入れ代わり大鏡を展開して葡萄型の散弾を受け止めた。更に……

 

「マリアさん……お願いします!」

 

「任せなさい!」

 

 マリアが大鏡を蹴り砕き破片がノイズ達へと降り注いだ。

 

「自ら鏡を壊した!? だけど……あの息の合わせ方……」

 

「追撃と立て直しを両立しているな……。それとなく未来はマリアの背後を守っている。常にお互いをカバーし合える位置取りを意識しているな……」

 

「させ……ない!」

 

 翼の言葉通り上空からマリアへと不意打ちを試みたノイズは未来の触手で叩き落とされた。このサポートの為に()()()マリアへ鏡の破壊を任せたのだ。

 

『背後や上空からの追撃に備える為にわざと隙を作って炙り出した……か。数の不利を補って余る工夫だな……』

 

「2人の息の合い方……私と切ちゃんの動きにも匹敵しそう……」

 

「でも……マリアのパートナー候補の筆頭は翼さんデース……。ついでに未来さんは響さんデース……」

 

「2人共ベストパートナーじゃなくてコレだからなぁ……。しかもお互いに無理をしてねぇ。それはあいつ等がサポート向きの性格やギアをしているだけが理由じゃあ無いぞ?」

 

 戦いを見守る装者達は2人の動きが洗練されたコンビネーションに見えていた。そしてノイズの殲滅は2人の動きを観察している間に終了していた。

 

「予想以上ですよぉ。もう少し不意打ちが決まると思ってたんですけどねぇ……」

 

 軽く動揺していたガリィにマリアは胸を張って告げた。

 

「確かに私達が1()()()()戦えば苦戦どころか倒れる可能性は高かったわ。だけどね……私達は1人じゃなかった! だから私達はお互いの役割を分担して集中できたのよ?」

 

「それにマリアさんなら私を守ってくれると信じていました。だから私もその背中を守れたんです!」

 

 未来もマリアの言葉に続いて己の胸中を語った。そこには確かに信頼が存在していた。

 

「良いじゃない! 準備運動が早く終わったなら……本気のガリィちゃんを見せてやるよぉ! 

 

「ガリィちゃんの本気!? 嘗てのミカちゃんが使っていた感じの装備なの!?」

 

「あの時のミカは()()()()()()()()と言っていた。しかしその雰囲気……()()()()()()?」

 

「ご明察♪ それじゃあ見せてあげますよぉ。並行世界のマスターが、嘗て命題の回答へと行き着いた……その時の礼装をなぁ! 

 

 ガリィが纏う礼装の名前はエレメンタル・ユニオン……【ラピス・フィロソフィカス】を纏う……嘗ての命題に対するキャロルの回答だ。

 

「凄く……綺麗……目が離せない……」

 

「美しいな……」

 

「眩しいのに……不快感を感じねぇ……」

 

 装者達もその輝きに魅入っていた。

 

「それじゃあ……始めようかしら♪ ガリィちゃんもこれを含めて全力よ♪」

 

「未来……提案だけど……」

 

「えぇ……。浮遊する宝石の形状から恐らくあれは遠距離攻撃主体の礼装です。なので私が撃ち合いますが……フォローお願いしますね?」

 

「作戦会議は終わったかしら? それじゃあその策……ガリィちゃんに見せてみなぁ!」

 

 装者達と自動人形との本当の戦いが幕を開けた瞬間だった。

 




本作品の彼女達にとってはフロンティア事変こそ大きなトラウマだと思います。だからこそ……【支えられる者】の重要性を理解している2人でもあります。

【自分達は1人ではない】ソレを理解しているからこそ……彼女達は戦い抜けるでしょう

よろしければ感想・高評価・メッセージ・お気に入り登録等もお待ちしています!アンケートの回答もしていただければ嬉しいデェス!

鏡香ちゃんのメインヒロイン(恋人)誰にしよう……

  • キャロル
  • クリス
  • マリア
  • きりしら
  • 未来
  • パヴァリア
  • シェム・ハ
  • 緒川さん
  • 弦十郎司令
  • あおいさん
  • 藤崇さん
  • エルフナイン
  • ノブレ
  • 自動人形
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。