私が貴女を守るから……(本編完結)   作:タク-F

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実は洸さんの現住所や写真が入手された経緯は解明されていなかったので今回の本編で語らせていてだきます……


知っている者と識らない者

 慎次の告げる言葉……それは単純なモノではある。しかし同時に……()()()()()()孕んでいた。

 

「まず僕達は貴方の現住所を()()()()()()()。しかし貴方自身が鏡香さんを偶然見つけたその日まで接触されていません。その理由がわかりますか? 

 

「鏡香達が……俺の……現住所を?」

 

「はい。お2人の先輩で僕がマネージャーを務める風鳴翼さんの()()()()()()よりお2人と面影のある男性の目撃情報が以前入りました。そしてそれがこの時の写真です……」

 

 慎次はあの日ファラより託されたデータの中にあった写真を現像して持参していた。これは嘗て鏡香が美奈達に見せた写真でもある。

 

「これは……印象深い女性写真家の人にせがまれて撮られた写真だな……。まさか……その人が翼さんのファンだったのか……」

 

「ほう? 女性の写真家……ですか。まぁ……その辺りは気になるところではありますが、今は話を進めましょう。鏡香さんは貴方の情報を知るや否や当時の話を問い詰める為に単身で向かうつもりでしたが、当時は冷静では無かったので止めさせていただきました……」

 

「本当は……もっと早くに……? だけど……どうして……?」

 

「お母様達に報告する為……です。現在も貴方はお2人の母君でもある美奈さんと婚姻関係にあります。故にそちらへと報告をするのもわかりますよね?」

 

「ッ!? じゃあ……美奈も俺の事を……」  

 

「識っています。そして……()()()()()()()()()を選ばれています。当然ですがお祖母様もご存知の話ですよ?」

 

 慎次の言葉に洸は項垂れた。仲を取り持って貰う相手が……既に己の現状を把握して尚連絡の1つも寄越さないのだ。

 

「お父さん……もう1度教えて。私達と……()()()()()()()

 

 今まで黙っていた響は不安な表情で洸を見つめていた。そして……その瞳には涙を溜めていた。

 

「私はお父さんが家を出たあの日……響と約束をしたの。その内容は……」

 

 鏡香は告げる前に響へとアイコンタクトをした。そして響も【了承】の旨を伝えた。

 

響がお父さんを信じる為に私が2人分の怒りや悲しみを引き受ける。

 

 そう約束したの……」

 

 鏡香の告白は……家出をした洸の察せるモノでは無かったが、その言葉自体は()()()()()()()()()。そして慎次は更に付け加える言葉も存在した。

 

「鏡香さんは嘗て……()()()()()()()()()()()()()()()()()()()がありました。詳細は個人情報の塊なので話せませんが、鏡香さんは()()()()()()()()に備え続けてきました。その行動の意味は……言わなくてもよろしいですね?」

 

 慎次の告げた【娘と疎遠になった父親】……それはまさしく【風鳴 八紘】の事ではあるが、それを洸が識る必要は無い。

 

「美奈や……お義母さんに見限られていた……俺と……」

 

「はい。()()()()()の準備を少しずつ進めていた様子を僕達は識っているんです。その上で1度だけお伺いしましょう……」

 

 慎次は1拍呼吸を整えて質問をした。

 

「立花洸さん……貴方は()()()()()いますか?」

 

「お父さん……今度は逃げずに答えてね?」

 

 既に席を立っていた鏡香は洸の前に移動してその姿を見据えていた。

 

「俺は……もう……1度……やり……直したい……」

 

「うん。で……その先に続く言葉は? 

 

 鏡香の視線が一層険しくなる中、洸は震える声で言葉を続けた。

 

「だけど……どうすれば……」

 

 洸の中での計画では……娘達に仲介を依頼しつつ復縁を取りもって貰う事だった。しかし現状では……肝心の復縁相手からの接触は無く、娘達は相当な怒りを顕にしている。しかし……()()()()()()()()()()残されている。その為には相当な試練が洸を待ち構えているが。

 

「響……緒川さん……帰ろう。お父さんが情報量からオーバーヒートを起こしてる。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()……」

 

 鏡香はテーブルのサンドイッチと飲み物を食べ終えて2人と会計を済ませるべくレジへ向かおうとした。

 

「お父さん……ついでに()()()()()()()()()()()()()()()()……考えが纏まったら緒川さんによろしく……ね?」

 

「そうですね。次回も僕が仲介しましょう。明らかにその必要がありそうなので……」

 

「お姉ちゃん……()()()()()()()()()()ありがとうね……。私達の大好きなお姉ちゃんで……いてくれて安心したよ……」

 

 慎次は不安を、響は()()()()安堵感を胸に会計を済ませてファミレスを後にした。そして取り残された洸は……

 

「全部……お見通し……だったんだな。俺の考えや、下準備……さらには()()()()()()まで……しらべて……」

 

 洸は鏡香の行動力と頭の回転の速さに驚愕しつつも、可能性を残してくれた事実を噛み締めた。自分に残された唯一の選択肢が何かを……自覚する為に。

 

「美奈とやり直したかったら……どうすれば……」

 

 洸の頭の中では情報の多さに耐えかね……4人が再び話し合うのは最終決戦の直前となる。

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 ファミレスを出た鏡香は、洸の発言の気になる部分を解明しようとしていた。

 

「緒川さん……お父さんに接触した写真家ってやっぱり……」

 

「えぇ!? お姉ちゃんどういう事!?」

 

「すみません響さん……。恐らくですがお父様に接触されたのはファラさんだと思われます。まぁ……相応の変装はしていたと思われますが……」

 

「私もそうだと思います。恐らくフロンティア事変の後に機を見て由紀が依頼した可能性が高い……そう思います……」

 

 鏡香の予想通り今回の洸の写真を撮影したのはファラであり……その情報を詰めて【S.O.N.G】へと届ける。後は鏡香達の行動次第……その背景で由紀の行動があるのは間違いでは無かった。

 

「もう1人の……お姉ちゃんまで……絡んでいたなんて……」

 

「理由はどうあれ僕達への支援がその根底に存在しますね。そのおかげでお2人は然るべき準備をできたのですから……」

 

 慎次の言葉に鏡香は納得していた。なにせ……

 

「本部で緒川さんや司令を始めたくさんの人が支援してくれたから私達は今回の話し合いを成功できた。お父さんが何を思っているかはわからなかったけど、今回伝えるべき言葉は伝えたと思う。だから次に会う時は……」

 

「【お父さんに感謝を伝える】

 

 だよね……お姉ちゃん!」

 

「わかっているじゃない。ありがとう……響」

 

「……今日は僕もお節介を焼きますね?」

 

 この夜……響と鏡香は2人っきりでお互いを求めあった…………

 




はい!という事て洸さんの写真を入手したのはファラさんとなります!まぁ……そうでなければあんな情報の塊にはなりませんけど……

1度目で話し合いが成功するとは鏡香は思っていませんでした。しかし……洸を信じる気持ちも……ゼロではありません。彼の選択が何を引き起こすか……お楽しみにお願いします!

よろしければ感想・高評価・メッセージ・お気に入り登録等もお待ちしています!アンケートの回答もしていただければ嬉しいデェス!

鏡香ちゃんのメインヒロイン(恋人)誰にしよう……

  • キャロル
  • クリス
  • マリア
  • きりしら
  • 未来
  • パヴァリア
  • シェム・ハ
  • 緒川さん
  • 弦十郎司令
  • あおいさん
  • 藤崇さん
  • エルフナイン
  • ノブレ
  • 自動人形
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