私が貴女を守るから……(本編完結)   作:タク-F

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ミカちゃんは肝心な時に1度は失敗をする。是非も無し……


リターンマッチを望む者

 響と鏡香が洸と話し合いを行っている最中……本部ではアルカ・ノイズの反応が検知された。

 

『東京23区の郊外にて反応を確認! そしてこちらへとシグナルを送っています!』

 

「解析しろ! もしかしなくても彼女達だろうからなぁ!」

 

『解析終わりました! 

 

【ザババの双刃とのリターンマッチを望むゾ。ここに来ると良いゾ】

 

 です! 恐らくミカちゃんから調ちゃんと切歌ちゃんを指名したメッセージです!』

 

「もしかしなくてもミカ君だろう! すぐに2人へ連絡してやれ!」

 

 弦十郎の言葉で切歌と調は呼び出される言葉となった。

 

『およよ!? あたし達をご指名デスか!?』

 

『望むところ。今度は負けない!』

 

 招集に応じた2人はスタッフが回収するポイントへと急いだ。しかし……これは()()()()()()()想定外の要素を孕んでいた。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

「む……? 義妹ちゃんがいないゾ? もしかしなくてもアタシの間が悪かったかもしれないゾ……」

 

「??? 指名したのは私達だけだったと聞いたけど?」

 

「なんだかわからないデスねぇ……ああ! 響さんもミカに1回土をつけられたのデース! 

 

「…………もしかしなくても忘れてた?」

 

 到着直後から締まらない始まりとなった3人だが、既にお互い臨戦態勢ではあった。

 

「でも今すぐ帰ったらアタシはマスターに怒られるゾ……」

 

「いや〜……それはあたし達にはわからない事情デスけど……」

 

「…………まあ良いゾ! こうなったらひとまず戦うゾ!」

 

 ミカは召喚していたアルカ・ノイズを2人へとけしかける。

 

「調! 良くわからないデスけどこうなったら!」

 

「とりあえずミカを叩く!」

 

Zeios igalima raizen tron〜♪ 

 

Various shul shagana tron〜♪ 

 

 切歌がイガリマを、調がシュルシャガナを装備して戦闘が始まった。

 

「切ちゃん! 禁月輪を展開するから掴まって!」

 

「合点デース! それならイガリマもオマケデース!」

 

 調の禁月輪の加速に合わせて切歌は鎌を排出して薙ぎ払う。そしてその際の鎖を方向転換に利用していた。

 

「う〜む……良い動きをしているゾ……。正直義妹ちゃんとも戦いたいから迷っちゃうゾ……」

 

「とはいえ……成果無しだとミカも帰れないんデスよねぇ。じゃあ! あたし達のイグナイトモジュールを制御する瞬間を見届けるのはどうデスか?」

 

「切ちゃん……それ意味あるの?」

 

「もちろんデース! 今回練習しとけば後々の為になるのデース!」

 

「おお! 良いアイデアだゾ! それじゃあ抜剣してみせるゾ!」

 

 切歌の提案にノリノリになったミカが抜剣を急かした。これにはフィーネも唖然としていた。

 

『お前達の思考回路が読めない限りだ……』

 

「それは同感。まぁ……切ちゃんにしては今回の提案は悪くないとは思うけど……」

 

 そして2人も意を決してモジュールの使用を始めた。

 

「「イグナイトモジュール……抜剣(デェス)!! 」」

 

ダイン=スレイヴ

 

 切歌と調を襲うイグナイトの闇……それが見せる記憶は2人にとっても相当なトラウマとなっていた記憶だ。

 

「1人施設に連れて来られたあたしは……恐怖に襲われていたデス。だけど……マリアやセレナのおかげでなんとか耐えられてた。そんな……そんな時にセレナはあたし達を救う為に命を落としたデス。ようやく……ようやくその事実を克服した頃……今度は月の落下を知らされたデス……」

 

 切歌が見ているのは嘗ての【F.I.S】で過ごしていた頃の記憶……しかし本当のトラウマはここからとなっていた。

 

「フロンティア事変の初っ端で……調が鏡香さんに捕まったデス。それからのマリアが……どんどん怖くなって……あたしは……あたしは……あの時のマリアを……どうすれば……救えたんデス……」

 

 結果としてマリアは最後の時まで暴走が止まる事は無かった。切歌自身に出来た事は何1つ無かったのだ。そんな時だった。

 

「なら……そういう時は先輩を頼るんだよ。こんなあたしたけど……そういう事ぐらいはできるさ。あの時は入れ代わりでお前達の傍にいる事ができなかったけどな……お前達はあたし様の後輩でもあるんだよ! 

 

 こっそりと同行していたクリスが切歌の頭に手を置いた。嘗てフィーネに振り回された彼女もまた……2人に思うところが存在していたのだ。

 

「クリス……せん……ぱい……」

 

「難しい事は1人で抱え込むな! それをあたし達は本部で学んだだろうが! 

 

「そう……デスよね。あたし……立ち上がるデス……今度こそ……先輩方の力も借りながらあたし達は前に進んで行くデース!」

 

 切歌がイグナイトを制御した。そしてより強いトラウマを抱える調は……

 

「恐い……恐い……恐い……フィーネに塗り潰される事が……恐い。マリアが傷つく様子を見るのが……恐い……鏡香さんに……振り抜かれる拳が……恐い……みんな……逃げて……あの人の怒りに……触れないで……」

 

「はぁ……やっぱりこ〜なるよなぁ……」

 

「クリス……先輩? どういう意味……デスか?」

 

 クリスは調の様子が予想通りと言わんばかりのリアクションをしていた。その理由を切歌は推測する事ができなかった。

 

「切歌……さっきも言ったが、お前達はフロンティア事変の初っ端に鏡香の逆鱗に触れた。アイツがブチギレたら容赦しない性格なのはファーストコンタクトで知っただろ? そして調に至っては地雷を踏み抜いた。そりゃあトラウマの1つどころじゃねぇだろう?」 

 

「…………うぅ……確かに鏡香さんは恐ろしいデス。懇願したあたしでさえあれ程恐い思いをしたのデス……。それが調なら……」  

 

「現にあの時からフィーネが覚醒したんだ。イグナイトがトラウマを刺激するなら間違い無くあの時の想い出だろうさ……」

 

 その解析結果は間違い無く当たっていた。そしてクリスは調を抱きしめて言葉を続けた。

 

「調……お前達が鏡香の逆鱗を踏み抜いたのは紛れもねぇ事実だ。それは受け止めなきゃいけねぇ現実だ。だけどな……()()()()()()()()()()()()()()()()。その意味が……わかるか?」

 

「イミ……デス……カ?」

 

「あぁ……それはな……()()()()()()()だよ。思うところはそれぞれあれど……感情のまま一方的に力を振るえば何も残らねぇ。それどころか事態は容易に悪化するんだよ。だから鏡香はあの後で後悔したんだ。激昂したマリアに逆襲された後で……な?」

 

 クリスは自身の行いを見つめ直した鏡香にその胸中を語られた事があった。そして今回のイグナイトモジュールで過去のトラウマを見たクリスは……必ず2人のトラウマに鏡香にまつわるエピソードが存在する確信を得ていた。

 

「キョウカ……サンモ……コウカイ……シテ……」

 

 なんとか呪いを克服しようとする調をクリスは抱きしめた。そうする事が……最も効果的な事を直感と経験則で悟ったのだ。

 

「誰も()()1()()()抱え込む必要は無いんだ。だから困った時は……()()()()を頼れ。もちろん鏡香も助けてくれるさ。だからな……」

 

 クリスがその先を告げようとした時……()()()()()()()()()。調が自ら手を伸ばしたようだ。

 

「そこから先は自分の言葉にします。

 

困った時は助けを求めます! 

 

 そう言う事ですよね?」

 

 調の言葉にクリスは笑みを零した。

 

あぁ! 120点の回答だぜ! 

 

 こうして切歌と調の2人もイグナイトを制御して……

 

「凄いゾ! 少し危うかったけどなんとか1発でモノにしたゾ! これからマスターに報告に行くゾ!」

 

 ミカは大興奮のままにシャトーへと転移していった。そしてクリスも……

 

「あぁ……わかった。ミカの奴は今度出直すとさ……。あぁ? ……はいはいわかったよ……今回は自重するよ……」

 

「クリス先輩……? どうしたんデスか?」

 

「鏡香達の事は緒川さんに任せるけど、今夜だけは2人だけにしてやれとさ……。という訳でお前達はあたし様が勉強を教えてやるぜ?」

 

「ええ……? そこは……お祝いじゃあ……」

 

「はっ! 手のかかる後輩が抜かすなよなぁ!」

 

 クリスはそう言って2人を自宅へと連れて帰った。面倒見が良いのも……彼女の魅力の1つだ……

 




という事でモジュールの抜剣回でした!この裏側で鏡香は響と【しっぽり】しています。空気を読むクリス先輩はさながら忠犬(?)デスねぇ……(尚本人も不満な模様……)

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鏡香ちゃんのメインヒロイン(恋人)誰にしよう……

  • キャロル
  • クリス
  • マリア
  • きりしら
  • 未来
  • パヴァリア
  • シェム・ハ
  • 緒川さん
  • 弦十郎司令
  • あおいさん
  • 藤崇さん
  • エルフナイン
  • ノブレ
  • 自動人形
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