私が貴女を守るから……(本編完結)   作:タク-F

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酒を煽りながら話を進める4人のも登場に……さらなる来訪者が現れる……


彼女達の元へと現れた訪問者

 八紘の語った真実と……変わりようの無い事実。それは必ずしも()()()()()()()()()では無い。

 

「知りたくも無い事実ではありましたし、このような過去は変えられるならば変えたいと思った事も1度や2度ではありません。更にはやっと巡り会えた相棒である天羽 奏との死別は……私に更なるトラウマを刻みました……」

 

「そうだね……あの時のライブで奏さんが絶唱を使い……その結果命を落とした。そして奏さんの槍は響の胸元へと食い込んで……」

 

「響は融合症例へと至ったのね……。私も司令から資料を閲覧させて貰えるまでは識る事すらできなかったわ……」

 

響の融合症例化……その詳細を当時のマリア達は把握していなかった。敵対する組織の戦力程度しか把握する余裕は無かったのだ……。

 

「だけど……フロンティア事変以降マリアさんは響に対する認識を改めてくれましたね?」

 

「えぇ……。私から烈槍を奪い取って戦場へと向かう彼女が……あの瞬間だけは憎くもあったわ……」

 

「だが……響君はそれでも手の届く範囲で命を守ろうと奮闘していた。その姿には偽りは無かっただろう?」

 

 響の功績もしっかりと八紘の元へと届いており、鏡香は少しだけ気恥ずかしくなった。

 

「さて……私達の話に戻るが、私は鏡香がお父様と関係を改善するきっかけを作ってくれた事に感謝している。そのおかげでこうして実家へと帰省するまでになったのだからな……」

 

「買いかぶり過ぎだよ……。私自身あの時はお父さんの事があって時間が取れてたから心の整理とアドバイスが欲しかったんだから……」

 

「そういえばそんな事があったな……。そして慎次から報告が来ているぞ。父君との再会をしたそうだな?」

 

「ええ。緒川さんの機転のおかげで大事にならずに済みました。先日の話し合いで立花家だけで話し合えば……問答無用で殴り飛ばしていたかと思います……」

 

「鏡香にしては過激な言葉……いえ、ある意味では当然なのかもしれないけど……」

 

 マリアも鏡香も()()()()()()()()()()が回っている。故に胸の内にしまっていた言葉も少しずつ溢れて来ていた。

 

「翼は……飲まないのか? 今回は恥を恐れる事は無いぞ? 私も()()()()()()()()()言えない発言をしているのだからな……」

 

「そうですね。確かに少しだけ……嗜んでみましょう。お父様との関係が改善された時……いつの日にかは月光の元で嗜みたいとは……思っていましたから……」

 

 すると鏡香は立ち上がり縁側から風を通した。

 

「……良い家だね……。風がとても気持ちいいよ……」

 

「そうだな。満月でこそ無いが……月光が映える程雲が少ない。()()()()()()()()()()()だな……」

 

「そうですか……それは良い事ですね。()()()()()()()()()()()()()()()……」

 

 八紘の言葉を突然肯定する声が聞こえ……次第に声の主がその姿を現した。

 

「貴女は……確か……」

 

ファラ・スユーフ……だったかしら? 私の記憶違いでなければ……だけど」

 

「覚えていていただけて光栄ですわマリア・カデンツァヴナ・イヴ。ですがご安心を。今宵の目的は()()()()()()()()()……ですので。翼ちゃんがお父様と和解されて初の帰省ですから……」

 

「……随分と気の利いた自動人形だな。主の命令か?」

 

 八紘の質問にファラは()()()答えた。

 

「半分は……そうですね。花嫁様である鏡香様の為……という意味ではそう言えるでしょう。しかし……()()()()()()()()()()()()()。翼ちゃんの歌は……素晴らしい歌ですからね……。その為に最高のコンディションであって欲しい……そう()()()()思っていますが、挑戦状と受け取って頂いても構いませんわよ?」

 

「いいや……君の眼からは確かに信念を感じる。()()()()()()慈愛の意思も……な?」

 

「慈愛……ですか? お父様……それはどういう……?」

 

「彼女もまた……()()()()()()()()()()()()のだろう? 故に今宵は……私達に安らぎを提供したのだろうさ……」

 

「お見事……流石は剣ちゃんを愛するお父様ですわね……」

 

 八紘の言葉にファラは肯定の意を示した。そして八紘へと歩み寄ると……()()()()()()()()()

 

「マスターと由紀様からの手土産ですわ……よろしければ剣ちゃんもどうぞ?」

 

 続いてファラは翼にも酌をした。

 

「なんだか……ファラさんの動きが……」

 

「えぇ……まるで翼のお姉ちゃんのような動きね……。鏡香……彼女も姉の会への入会の資格があると思わない?」

 

「奇遇ですね。この事変が終わり次第キャロルを会員No.00で、ファラさんをNo.03で登録しましょう。ふふっ……どんどん会員が増えますね……」

 

 フロンティア事変後より発足した姉の会……その目的は会員達の妹愛を存分に、そしてありのままに語り合う場だ。当人達がいれば赤面して止められる話題も……会員達()()であれば恥ずかし気もなく語り合えてしまうのだ。故に……

 

「今日だけは……この心地良い夜を楽しみましょう? そして明日には……」

 

「私達の想いをファラにぶつけないとね!」

 

 鏡香とマリアは既に翌日の予定を組み上げた。モジュールが制御出来ている翼とマリアは、既に覚悟を決めていた。

 

「肩の力を抜いた……全力以上の翼を見る事が出来そうですよ? 親友の私が……そう思うんですからね……」

 

「そうね……って待ちなさい! あの剣は既に酔いつぶれているじゃない! 

 

 マリアの視線の先には……酔いつぶれて心地よくファラに膝枕をされている翼の姿があった。そしてそのファラは……

 

「ふふっ……流石()ちゃんですね。そのように可愛いエピソードがあろうとは……」

 

「ふん……まだまだ翼の成長記録はこの程度では無いぞ? 慎次の報告でリディアンでの生活も聞いているからな!」

 

「それはそれは……花嫁様との馴れ初め等……聞くべき事が尽きませんわね!」

 

防人や歌女(1人の少女)としての風鳴翼を知る2人は……酒の力も有り夜が明けるまで語りあった。翼とファラの戦いは……翌日の月夜のもとに始まる事となる……

 




次回はファラさんとの戦闘回です!というよりも既にかなり打ち解けています!

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鏡香ちゃんのメインヒロイン(恋人)誰にしよう……

  • キャロル
  • クリス
  • マリア
  • きりしら
  • 未来
  • パヴァリア
  • シェム・ハ
  • 緒川さん
  • 弦十郎司令
  • あおいさん
  • 藤崇さん
  • エルフナイン
  • ノブレ
  • 自動人形
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