私が貴女を守るから……(本編完結)   作:タク-F

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響とキャロルもまた……譲れない戦いが幕を開ける。そこではお互いの信念が……交差する。


響とキャロル

「さて……愛しきオレの義妹(いもうと)よ、その力がどこまで成長したか見せて貰うぞ!」

 

 キャロルは前回の戦い同様にダヴルダヴラのファウストローヴを纏う。その姿は……今では()()()()も感じる程だ。

 

「キャロルちゃんの力が……私の肌に刺さるような気がするよ。だけどね? 私はキャロルちゃんに負けたく無いの! お姉ちゃんを1番愛しているのはこの私だから! 

 

「言うではないか響! だが鏡香はオレの花嫁だ! それはお前にも譲れ無いぞ!」

 

 キャロルは4元素の錬金術を展開し、響もシンフォギアでの応戦を始める。しかし……

 

「イグナイトですら無い通常ギアでは勝機は無いぞ!」

 

「うわあぁぁぁ!!!」

 

 響の拳や蹴りはキャロルの障壁を突破できず……逆にキャロルのくりだした風の錬金術に響は抵抗する事ができなかった! 

 

「あはは……少しは通じると……思ったんだけどね……」

 

「それは間違い無いだろう。今の1撃ならばイグナイトを纏えばミカを正面から凌駕する事も不可能では無いし、ミカの実力も()()()()()()()()()とそう変わらないモノだ。つまり……()()()()()()()()とお前達は……相当にかけ離れた実力を手にしているとも言えるだろう……」

 

「嘗ての……この時? それって……」

 

 響はキャロルの言葉に困惑するも……本部より通信が入った。

 

どういう事ですかキャロル! その言い方だとキャロルは……()()()()()()()()()()とも取れますよ! 

 

「そうだエルフナイン……。このオレは……()()()2()()()の体験をしている。正確には別の並行世界を経て……だがな?」

 

『だからパパとの想い出を保持しながら……別の記憶が……』

 

「あぁ。()()()()()()()()()()()()を繰り返そうとしたのが……この世界のオレだった。しかし……この世界のオレと今のオレは()()()()()()のさ……」

 

『だから……由紀さんは……』

 

「そうだ。由紀は最初からわかっていたのさ……」

 

 エルフナインとキャロルが語り合う間に……応援の装者達が現着した。

 

「待たせたわね響……」

 

「ここが正念場だな!」

 

「まさにここが……」

 

「最終決戦デース!」

 

「私達の想いをぶつけないとね!」

 

 既にギアを纏った5人の装者も遅れて……というよりはキャロルが響と接触するタイミングが早すぎただけだが、ようやく合流する事ができた。

 

「さて……ひとまずは前回の雪辱を果たすとしよう! 皆……イグナイトモジュールだ!」

 

はい(おう)! 

 

 装者達は翼の号令の元イグナイトモジュールを起動させる事にした。

 

イグナイトモジュール……抜剣(デス)! 

 

ダイン=スレイヴ

 

 モジュールからの機械音と共に装者達のギアが漆黒に染まる。しかし……その表情には冷静さが残っている。

 

「最早呪いをそこまで克服しているとはな! ならば()()()()()()()()を解除してみせろ!」

 

「全ての……セーフティ?」

 

 響はその意味がわからずに首を傾げたが……エルフナインより通信が入る。

 

『イグナイトは暴走状態を()()()()()()しているお話は以前しましたが……活動時間と引き換えに……より強力な呪いを引き出す事が出来ます。使用者の負担を考慮しない機能としたので……お伝えしていませんでしたが今の皆さんならきっと使いこなせます! 

 

「翼さん! 2人の言葉を信じましょう!」

 

「あぁ! 聞いたな皆! ダイン=スレイヴを3回起動させるぞ! 

 

了解(デス)! 

 

 装者達はモジュールへと再び手をかけた。そして再度その呪いの名前をコールする! 

 

イグナイトモジュール抜剣! オールセフティ!!! 

 

ダイン……ダイン……ダイン=スレイヴ

 

『っ……!』

 

 これまでと桁違いの密度の呪いが装者達を襲うも……その表情には理性が残されていた。そして呪いを手中に収めていた。

 

「これは……凄いわね。だけど……今ならわかるよ? 貴女がこれをエルフナインに運ばせた訳がね……」

 

「流石の洞察力だ。しかし……今は全てを賭してかかってこい! 

 

 キャロルはエレメンタル・ブレイドを振り抜くと……エネルギーの奔流が装者達を襲った。

 

「皆……あの剣の力は4元素よ! 攻撃力も相当だけと不意打ちの属性攻撃にも注意して!」  

 

「私と翼で剣を抑えるわ! 活路を開いて!」

 

 翼とマリアがエレメンタル・ブレイドへの対処を始め……その刀身を翼が、エネルギーをマリアが受け止めた。

 

「調! 今の内にキャロルの動きを!」

 

「私達なら封じられる!」

 

 切歌と調は2人が鍔迫り合いをしている背後から鎖とヨーヨーで拘束を始めた。しかし……

 

「足元の術式が起動している! 2人共下がれ!」

 

「調……一時退避デス!」

 

「マリア達も早く!」

 

 クリスの発見によって巧妙に瓦礫の中に隠された術式から飛び出した無数のコインを4人は回避した。しかし……

 

「浮遊する宝石はまるでガリィの……」

 

「マリアが戦ったエレメンタル・ユニオンって言ってた奴だよね?」

 

 調とマリアも回避のタイミングで見た宝石についての確信を得ていた。つまりキャロルは……

 

「私達が打倒した全ての自動人形の力を……」

 

「効率的に使用出来て尚且あの弦のファウストローヴも扱うんだ。単純戦力は5人分とも言えるだろうな……」

 

 クリスの予想通りキャロルの現在使える礼装は5個……それぞれの長所と短所を把握している為に……かなりの強敵と化していた。

 

「でも……私は負けない! そんなキャロルちゃんに勝ってお姉ちゃんと私の結ばれる瞬間を祝福して貰うの!」

 

「面白いな……全力を以てオレに力を示すが良い!」

 

 キャロルは弦を操り四方八方を糸が駆け巡る! 

 

調! 翼! 私達で3人の活路を開くわよ! 

 

「了解した! 任せたわよ響! 雪音!」

 

「行って切ちゃん!」

 

「「「任された(デス)! 」」」

 

 3人が弦を受け止める度に戦場に満ちるフォニックゲインを……キャロルは見逃さない。

 

「もう少し……後少しで……()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。そうすればこの地に奇跡が舞い降りる……」

 

 既にキャロルは……装者達のエクスドライブの発動を見越して準備を始めていた。それが全ての戦士達が最高の戦いに繋がると信じて……




【姉を奪う恋敵】として立ち上がる主人公と、あくまでも【義妹として扱う】ラスボス。2人の壁は未だに……高い。

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鏡香ちゃんのメインヒロイン(恋人)誰にしよう……

  • キャロル
  • クリス
  • マリア
  • きりしら
  • 未来
  • パヴァリア
  • シェム・ハ
  • 緒川さん
  • 弦十郎司令
  • あおいさん
  • 藤崇さん
  • エルフナイン
  • ノブレ
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