色んな艦娘達は提督が好きなようです   作:綾凪九尾

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すみません。
なんかよくわからなくなりました。
とりあえず前半です。
次は後半(14話)です。
次回もお楽しみにしてください


日米英艦隊合同作戦 前半(13話)

各鎮守府の提督と秘書艦に空軍総司令官が作戦本部に集まっていた。俺と響はいつも通り二式飛行艇で作戦本部に来た。作戦本部は横須賀鎮守府にあり、俺はそこに呼び出された。書類は作戦室に入る前に渡され、目を通し響に渡した。書類に書いてあったのは「日米英艦隊合同演習」と書いてあった。今、演習をする理由は深海棲艦や反政府機関に対する警告だった。演習に参加する艦隊は横須賀艦隊のみで紀伊鎮守府はトラック島までの護衛任務を任せられた。呉はマレーシアまで、舞鶴は潜水艦で紀伊鎮守府に寄港後日本海域を哨戒するらしい。佐世保鎮守府は呉鎮守府と一緒に合同護衛任務をした後、マレーシアに寄港後マリアナ沖まで護衛任務をするのが今回の周りの鎮守府の任務だった。今回の作戦を改めて説明された。俺は大体をメモ取り、長門に連絡した。作戦説明は終わり、空軍総司令官と話していた。

 

「お久しぶりです。司令官殿。」

 

「久しぶりだね。奥巻少将」

 

「やめてください。私は運がよかっただけです。」

 

「運が良ければ、深海棲艦などは倒せないものだよ。」

 

俺と空軍総司令官は八尾空港で出会って二式飛行艇を譲ってくれた方だった。今回の作戦に空軍も参加しているのは予想外だった。俺は空軍総司令官と話を終わったあと、響と合流して横須賀鎮守府を少し歩いた。横須賀のドック内に超弩級戦艦が1隻1隻と入っていた。この戦艦を演習に使う気なのだろう。俺は、この戦艦で何をしようとしてるのかわからなかった。響も目を点にしていた。俺と響は逃げるように二式飛行艇に乗って紀伊鎮守府に帰った。俺は、長門を呼んで横須賀鎮守府で撮った写真を見せた。

 

「これは…大和型戦艦か?」

 

「ああ。演習に使うのだろう。」

 

「今更大和型戦艦を作ることに戸惑いを隠せないな。」

 

「だよな。」

 

執務室で会議をした後、解散した。俺と響は執務室に残り、写真を元に仮の名前をつけた。まず第1ドックに入ってたのを「ヤマト」第2ドックは「ムサシ」第3ドックは「シナノ」第4ドックは「キイ」と名ずけ、区別できるようにした。そんなある日、俺たち紀伊鎮守府は護衛任務のために準備していた。すると長門が執務室のドアを勢いよく開けた。

 

「提督!」

 

「どうした?ドアが壊れるだろ?」

 

「そんなことより…横須賀鎮守府が深海棲艦の空襲を受けた。」

 

「何?空襲だと?」

 

「ああ。敵勢力は『空母棲姫』『ヲ級』『ネ級』『ヌ級』だ。」

 

「あれ?機動部隊じゃない?」

 

「そうだ…機動部隊だ。我らのレーダーにも反応しなかったってことは横須賀鎮守府の近くだろう。」

 

「第一攻撃用意!サイレン鳴らせ!全艦娘を地下の施設に!」

「了解した。」

 

紀伊鎮守府から人気がなくなり、鎮守府関係者は全員地下に集結した。響と俺は書類を持って演説台に登った。

 

「みんな、急にすまない。緊急事態だ。先程、横須賀鎮守府が深海棲艦から空襲を受けた。敵勢力は機動部隊であり、空襲後行方知らずだ。横須賀鎮守府の大将とは連絡が取れた。たまたま、大将は東京に行っていたらしい。横須賀鎮守府が今壊滅状態なので、我らの紀伊鎮守府に米英の艦隊が寄港することになった。その時、紀伊鎮守府の艦娘は全員哨戒及び偵察だ。敵勢力を見つけ次第連絡せよ。それと、『ガングート』『タシュケント』『Верный』『天龍』『愛宕』『龍田』は横須賀鎮守府に物資を運輸せよ。それと、敵勢力を倒すまではここで過ごしてもらう。ここは基地であるため、攻撃されることは無い。連絡は以上だ。何かあれば、司令室に来てくれ。暁の水平線に勝利を。」

 

俺は演説したあと、司令室に向かった。響は俺の作戦に少々文句があるような顔している。司令室に入ると響は吠えた。

 

「司令官!どうゆうことだい!」

「わかってる。なぜ、横須賀鎮守府に派遣されるのか?だろ?」

 

「そうだよ!おかしいと思わないのかい?」

 

「響。俺は知っているぞ。響が昔、横須賀鎮守府にお世話になっていたことを。だから、恩を返してこい。文句あるか?」

 

「いや…そうゆうことだったんだね。それなら何も言えないね。」

 

「すまんな。響。」

 

「いいよ。司令官の決めたことに私は何も言わないからね。」

 

響はそう言って司令室を出ていった。次に入ってきたのは長門だった。長門は入ってくると書類を渡してきた。

 

「これは?」

 

「横須賀鎮守府の損害だ。新造戦艦『ヤマト』『ムサシ』轟沈、『シナノ』大破、『キイ』無傷だそうだ。」

 

「ほう。『キイ』が無傷とは…何か運命的な感じだな。」

 

「その件だが、『キイ』が紀伊鎮守府に来るらしい。」

 

「は?来るの?ここに?」

 

「ああ、上からの指示では『新造戦艦4番艦を轟沈させる訳にはいかないので、施設的に新しい紀伊鎮守府に移動させたい。』との事だ。」

 

「いや…無理だよ?相手の場所もわかってないのに…」

 

「それがもう出港したらしい。」

 

「あー…なるほど。第1ドックに収納後地下基地に入れたらいいんだ。」

 

「理解して貰えたようだな。それと、これだ。」

 

長門がホッチキス止めされた書類を俺の机に置いた。俺はそれを手に取ると長門は書類を説明した。

 

「その書類は、今回寄港するであろう艦隊だ。アメリカは『ミズーリ』などを含む太平洋艦隊だ。イギリスは戦艦『クイーンエリザベス』と戦艦『ネルソン』を軸にしたロイヤルネイビー艦隊だ。護衛に艦娘の『アークロイヤル』と『ウォースパイト』が参加しているらしい。我が艦隊に加わる可能性も微レ存ではあるが、かなりの戦力がこの太平洋に集まっているのは確実だ。」

 

「大事だね〜。横須賀は爆撃されたって言うのに。」

 

「それなんだが…大本営が発表したんだが…」

 

「それ大丈夫?偽情報じゃない?」

 

「その辺は大丈夫だ。しっかり、内閣府に聞いた。」

 

「そう。それならいいけど…続けて。」

 

「では読むぞ。『我らの横須賀鎮守府は爆撃され、機能を失った。これより指揮機能を呉鎮守府に譲渡し、紀伊鎮守府を中心に敵機動部隊を発見、撃破せよ。並びに、紀伊鎮守府に米英艦隊が寄港予定であるが、横須賀鎮守府の艦隊を護衛に回す。今回の作戦は米英艦隊も参加すると伝達があった。』との事だ。」

 

「いや…大事。ここを信用するのもいいけど…もうちょっと戦力回せよ…。」

 

「それなんだが…ずっと幽閉している艦娘が居るだろう?前に遊びのために解放してすぐに幽閉した。」

 

「あー…あいつか。出さないとダメだよな…シブヤン海戦のモンスターを…」

 

「少しは資材の関係で閉じ込めるのはどうかと思うぞ。」

 

「わかったわかった。んじゃ、武蔵連れてきて。今回の件話しておかないと。」

 

「了解した。」

 

長門は司令室から出ていき俺は一息ついた。いつもと違うところで仕事をしたからだろう。この施設はあの遊びの時から2週間で上の鎮守府に機能を戻した。そのため、机などにはホコリが溜まっていたのでウエットティッシュで拭くはめになった。俺が椅子に深く座っていると、司令室のドアが開いた。そこに立っていたのは武蔵だった。

 

「大和型2番艦 武蔵だ。久しぶりだな提督。」

 

「地味にイライラしてます?」

 

「してはいないが、少し埃臭いのだが…」

「そりゃ、使ってないからね。」

 

「そう言うことか。それで?この武蔵を呼んだってことは何かあるのか?」

 

「ああ。横須賀鎮守府が空襲を受けて壊滅状態になった。」

 

「なっ!?今すぐ支援を…」

 

「もうしてある。陸地と海上から送る予定だ。今回武蔵には哨戒及び戦闘任務に就いてもらう。理由としては、ここを中心に敵機動部隊を倒せとのことだ。理解して貰えたかな?」

 

「何とかだが出来ている。つまり、敵機動部隊を見つけたらもう殴ってもいいのか?」

 

「許可する。」

 

「わかった。それでは出撃の準備をする。」

 

武蔵は来るっと回り、ドアの方へ歩いていった。俺は作戦室に連絡をし、武蔵の兵装を用意させた。武蔵が司令室から出ていくと、机に倒れた。最近使っていなかった場所に、あまり話したことの無い艦娘だったため、精神的にも辛かった。俺はそこで意識を手放した。

俺が起きた時には布団が俺に掛けられていた。俺は寝ぼけて霞んでいる目を擦りながら秘書艦の机を見た。そこには秋月と涼月が書類を片付けていた。秋月は俺が起きたのを気づいたようで話しかけてくれた。

 

「おはようございます。司令。」

 

「お…おはよう秋月…と涼月か?」

 

「はい。おはようございます提督。」

 

「どうした?2人して…」

 

「天津風さんと響さんからの要請で、私たちが来たんですよ司令。」

 

「なるほど…じゃあ書類片付けようか。サインが必要のやつはこっちに渡してくれ。」

 

「こちらがサインが必要の書類です。提督」

 

「ありがとう。涼月」

 

俺と秋月、涼月は書類を片付けた。すると無線で長門に呼ばれた。俺と秋月、涼月は作戦会議室に向かった。作戦会議室の扉が開くと書類を持った長門と椅子に座っている陸奥が居た。長門は紀伊鎮守府所属だが、陸奥は横須賀鎮守府所属で『キイ』を移動確認するために来たとのこと。俺は海域に展開している全艦娘に無線を繋ぎ、情報を集めた。敵機動部隊は反応無しで敵航空部隊も発見なしと情報が来たので『キイ』の移動が決行された。陸奥は新たに米艦隊の情報をくれた。米艦隊にはミズーリやニューメキシコなどを中心とした戦艦艦隊で護衛にホーネット、ガンビア・ベイ、アイオワと大戦中の英雄たちが参加しているらしい。特に護衛している艦娘たちは紀伊鎮守府に着任予定だそうだ。また、寮を作る必要があるのか。『キイ』の移動が決行された日の次の日に『キイ』は俺たちの前に姿を現した。『キイ』は紀伊鎮守府の第4ドックに収まり、ドック内の海水を排水し、『キイ』を地下基地に収納した。この輸送後『キイ』は紀伊鎮守府所属となり、名前を『キイ』から『信濃』と名前を変えた。信濃の由来は、紀伊鎮守府の近くに沈んでいると言われる超巨大空母から由来されている。主にこの戦艦を使い、戦線を押し上げていくのはだった。


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