「テイトクゥー!メリーーー!クリスマース!」
「走って追いかけてくるな!」
12月25日クリスマス。紀伊鎮守府にて鬼ごっこが行われていた。それは俺こと奥巻VSサンタコス金剛の鬼ごっこだった。
「高速戦艦を舐めるなデース!」
「来るんじゃねぇ!今日は執務しなきゃ年末年始休めねぇんだよ!来んじゃねぇ!」
「バーニングラーーーブ!」
「こんなところで艤装を出すな!」
金剛は俺に向けて、捕縛弾を主砲から撃ち出す。俺は助からないと思い目を閉じるが、俺は縄に当たった感覚がなかった。
「ちょっと…これはどうゆうことかしら?」
「叢雲!」
「今日は私の日でしょ!」
「君何言ってんの!?」
金剛の捕縛弾を槍で貫いて止めた叢雲は俺の方を向いて金剛と一緒に追いかけに来る。本日が俺の命日かと思いつつ、室内から室外へ鬼ごっこは移動していく。空にはホーネットの艦載機が飛んでいて、何かを伝えてくれてくれていた。
『コノ先、母艦ガ待ッテル。助ケヲ求メヨ。』
俺はそれを見て、明石が作ってくれたレーダーと視界を妨害する煙玉を炊いた。
「arrivederci!」
俺は金剛と叢雲を巻き、ホーネットが待っている第二工廠に入った。
「HELLO Admiral。」
「すまないホーネット助かった。」
「No problem。大丈夫かしら?」
「ああ。なんとかな。」
「この周りはアイオワとかが監視してるわ。海の方ではウォースパイトが監視してるわ。」
「外国艦が凄い助けてくれる。」
「空は私の艦載機が飛んでいるから大丈夫…。もう来たのね。」
第二工廠内でサイレンが鳴り始めた。敵艦が近づいてきた合図でだろう。ホーネットは「Admiral!そこのエレベーターで地下工廠へ!」と言ってホーネットは第二工廠の外へ出ていく。
「Admiral。」
「どうした?」
「Good Luck」
「ホーネット!」
ホーネットは笑顔で俺に手を振った。俺は泣きながら、エレベーターの扉に飛びつき泣いた。
「ホーネット…ぐず…ホーネット…。」
エレベーターは地上から地下へ到着した。
「待ってましたよ提督。」
「あか…し…。」
「地上はかなり荒れてますね。さすがに金剛さんと叢雲のさんの2人でアイオワさんホーネットさんウォースパイトさんを倒せるとは思えないんですが…。」
「いや…来るぞ。」
地下工廠の天井が崩れ始めた。そこから降りてきたのは目を赤くして槍を持った艦娘だった。
「フー…フー…。」
「む…叢雲。」
金剛は伸びており、外国艦との戦いに付いていけなかったようだ。明石は「叢雲さんは…今の唯一の結婚艦…。面白い!」と言って、ガン○ムしか見た事のないビーム○ーベルを取りだした。
「提督逃げてください。私がここは時間を!」
明石が叢雲へ走っていくと「バババッ!」とライフルの音が地下工廠へ響いた。
「2人止まるんだよ。」
そこに立っていたのは、俺の最初の結婚艦の「響」だった。
「ここで君たちは何をしているんだい?ここは工廠だよ。」
響は叢雲の眉間に弾丸を撃ち、叢雲は気絶した。明石は「あはは…降伏します。」と言ってビーム○ーベルを放り投げた。
「待たせたね。司令官。」
「響…。ガングートとかタシュケントは?」
「地上組を救助してるよ。」
響は俺の事を助けに来てくれたようで、救助を始めていた。
時間は流れて日は暮れていく。俺は久しぶりに響とクリスマスを楽しんだ。
「司令官。私がいない間大丈夫だったかい?」
「ああ。叢雲が手伝ってくれてるからな。」
「そうなのかい。私は横須賀でどんどん建物が出来始めてるよ。これが写真だよ。」
響は俺に地域の人たちと一緒に写真を撮った物を見せてくれた。響達の後ろには呉鎮守府のようなレンガ造りの建物が出来ていた。
「司令官…今日だけは司令官の温もりを知りたいんだ。」
「夜戦はしないが、一緒に寝るぐらいならいいぞ。」
「その前にお酒でもどうだい?」
「俺…弱いんだけどな。」
「大丈夫だよ。さあ、行こうか。」
響は俺に手を伸ばしてくれた。俺は響の手を繋いで、執務室に向かう。1年ぶりの嫁艦との晩酌。何事も起きない訳ではなく…。
「もっと飲みなよ司令官。」
「…ヒック。むりでしゅーふへへー。」
「ん…これはダメだね。確実に出来上がってる。」
響は静かにコップに入った酒を飲んだ。そして、俺に向かって言葉を発した。
「私だって…司令官と一緒に戦いたいけど、大将に恩返しをしないと私と司令官は気が済まないからね。でも、やっぱり寂しいな。たまには電話とかしてくれないと…私だって嫉妬するんだよ?」
「んー…ふへへ。響、俺はお前を…。」
少し、寝言に期待をした響だが、言わなかった俺に笑顔で頭を撫でてブランケットを掛けた。
「ゆっくり休んでよ。私は頑張るからさ。」
響はそう言って、執務室を出ていった。響は翌朝には何も言わずに横須賀鎮守府へ戻っていった。最終的には、俺は叢雲に起こされて、叢雲の謝罪を受けた上で叢雲と執務を開始した。叢雲は「たまには響に電話してあげないとね。」と言って俺のことをニヤニヤと笑っていた。俺が寝てる間に響は何か言ってたのか?と考えながらも「そうだな…久しぶりに電話掛けてもいいかもしれないな。」と言って、紀伊の外を見た。
どうもー!綾凪です。九尾です。
1人で綾凪九尾でーす。
今回はクリスマスってことで、いつも通りクリスマスで狙ってくるであろう金剛さんに+して呉の時に大暴走した叢雲さんも追いかけて来ると言うなんとまあカオス?ですわね。
響を出した理由?そんなの…この小説は響から始まったからですよ?それ以外に何も無いよ?
最後は、響の恋心?を書いて見た感じで終わりでーす。
多くも語りたくないのでここであとがきは〆マース。
綾凪九尾でござんした。
本編は今書いてるから待って?