色んな艦娘達は提督が好きなようです   作:綾凪九尾

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えっと…遅れて申し訳ありません。
ウマ娘育成にハマってしまい、投稿遅れました。
作者をしっかり殴ておきます(自分を自分で)
次回も遅くなる可能性がありますので、気長にお待ちください


デレ響VSデレ天津風の良妻料理対決(4話)

昨日、響が天津風に宣戦布告したからこんな大事になってしまった。スピーカーからは解体娘と霧島の声がする。

 

「さぁ!始まりました!響と天津風による良妻料理対決!解説はこの私!金剛型4番艦の霧島です。中継は!」

 

「那珂ちゃんだよ〜よろしくね〜」

 

2人は自己紹介を終わらせたのち、俺に振ってくる。やめてくれ…

 

「あっ…えっと…料理スタート!」

 

響と天津風のキラキラした目がすごく痛かった。那珂は夜中こそうるさいが、こうゆう時はアイドルらしく振る舞っている。霧島は最近、南方海域に行ってたはずでは…帰ってくるにも早すぎるから…?んー?わかんねぇ…とりあえず。俺は料理ができるまで何をしようか…。そんなことを考えていたら後ろから聞き覚えのある声がした。

 

「司令官さん?何をしているのです?探したのです。」

 

「あー電か。ちょっと面倒事に巻き込まれてな。んで?探してたってどうした?」

 

「それが…本日の秘書艦は電なのです。執務が沢山残って…本日分のやつが多いのです。」

 

今日電が秘書艦なのは知っていた。だけど、今日中の書類はないはず…だって昨日片付けたばっか…あー…あー。あいつか。あいつなのか。あいつだ。夕張メロンだ。夕張メロンがコソッと置いたな。メロンのように顔だけ出して埋めてやろうか。よし、次の罰はそうしよう。看板に「。よせ意注!りあンロメ張夕」ってしとくか。これがいい。ふふふ…

 

「司令官さん。怖い顔になっているのです。」

 

「え?あー。すまない。電、持ってきていいか?」

 

「お安い御用なのです!」

 

電は走って、執務室に行った。白雪とぶつからなければいいが。いや、それは前世か。なら今はないか!うん!そう思い、料理会場を見ると。霧島が実況している。

 

「さぁ!両者、野菜を切る!現嫁の響は毎日の料理のおかげか!ものすごい勢いで野菜を切る!天津風は少しきごちないか!?ですが、料理は早さではなく!愛情です!どちらが愛情たっぷりなんでしょうか〜!」

 

霧島は白熱して実況している。なんか…競馬思い出した。行ったことないけど。那珂はそれを見て一言。

 

「霧島さん…楽しんでるよね」

 

それは俺も思う。だが、たまにはこうゆう平和的な勝負もいい気がする。響のエプロン姿はよく見るが天津風のエプロン姿はあんまり見ない。なんだか新鮮だが…距離がありすぎてどんな顔しているのか見えない。俺はつぶやく「双眼鏡さえあればなー」と。すると横から声がした。

 

「しれぇ!双眼鏡ならありますよ!」

 

「あ、ありがとう雪風。」

 

俺は雪風に双眼鏡を借り天津風と響の表情を確認した。響は相変わらずスンッとして鍋をお玉で混ぜていた。天津風は、周りの視線などを感じて少し頬が赤い。そして両者共にポニーテールである。なんか幸せの気分になった。俺は、少し癒されていると、電が書類をもって戻ってきた。

 

「おまたせなのです司令官さん。これが本日分なのです。」

 

「うん。ありがとう。あー…なるほど…工廠の予算か。最近、ちょい足が出てるから確認しなくてはならんな。」

 

俺は書類にチェックながら呟いた。それでなくても近々大演習ある。相手は大国アメリカ…日米合同観艦式をしてから演出らしい。場所は、ミッドウェー島沖、ソロモン諸島近く、珊瑚海、マリアナ諸島近くでするらしい。アメリカ曰く「オー、ニホンジンノヤマトSoulヲミテミタイデース」と言って、実際に海戦のあったところでするらしい。意味わからん。南シナ海でいいじゃねぇか…あ、無理か。まあ、なんでもいいが…電に書類を渡した。

 

「電。終わったぞ。…!?」

 

俺は電気を走ったようにあることを思いついた。ちょっとした実験なのだがスマホを電のおでこに当ててみた。するとスマホが「ピコン」と充電された。

 

「…え?」

 

俺はありえないと思いながらやってみたら充電されたことに驚いた。電気の電が付いてるから充電できるのか?いや…でもそれはそれでなんだか複雑ではある。俺は一言呟いた。

 

「電の身体…複雑怪奇なり…」

 

「少し違うのです。」

 

電に一蹴りされた。そんなことよりも天津風と響の料理対決だ…と思い双眼鏡で天津風と響を見ると。響は「何イチャイチャしとんじゃワレェ」のような目。天津風は「やっぱりあなたのことは好きじゃない!」と軽蔑な目。あれ?なんだか気持ちいいぞ。なにかに目覚めそう…ってダメダメ。ドMになるところだった。俺は殴られても喜ばないからな。霧島は相変わらず実況している。

 

「さぁ、ラストスパート!チャンピオン響はぁ〜これはポルシチだぁぁぁ!得意料理で勝負に出たようだ!対して天津風は…唐揚げだぁぁぁ!あれは龍田揚げだぁぁぁ!どこでそんな料理を覚えたのでしょうか!龍田さんに聞いたのでしょうか!これで司令の胃袋を掴むのか!両者盛りつけの時間だぁぁぁ!チャレンジャー天津風!ここで特製のドレッシングを切った野菜にかけた〜!これはヨダレが出るような出来だ!チャンピオン響はポルシチにパンだ!ロシア料理で勝負に出た模様!中継の那珂さん!匂いなどはどうですか!」

 

「はいはーい!那珂ちゃんだよ〜。こちらはすっごく美味しそうな匂いが充満しています!」

 

確かに、美味しそうな匂いはする。特に龍田揚げの匂いがすごい。ポルシチはスープだから匂いが少ないが味わいは深い。これは、とても楽しみだ。響と天津風が料理を持ってきた。天津風は少し頬を赤くして。響はクール姿で。ここでデレデレして欲しいと思ったが、我慢だ。俺は、出された料理を食べる。

 

「まずは、天津風の龍田揚げから。」

 

俺は龍田揚げを見て、匂いを嗅ぎ、そして1口食べた。すると肉汁が溢れ出し、口の中では収まりきらない量の肉汁が出た。そして、味は少しニンニク醤油風味で家でよく食べた味に似ていた。おふくろの味と言うべきであろう。

 

「次に響のポルシチ。」

 

俺は龍田揚げ同様、匂いを嗅ぎ、1口すすった。トマトの味がゆっくりと舌を通って脳に存在感を表す。いつも飲んでいるスープはこれだと脳は思い、俺のスプーンは止まらない。両者の料理に上下を決めるのは心が痛い。でも、料理対決。決めなければ…2人は険悪の仲になってしまう。天津風もいい。だが…響にはこれまでずっと世話になった。天津風には悪いが…また書類がある時に…だ。俺は結果を発表した。

 

「結果発表。良妻料理対決は…チャンピオン響の勝利である。」

 

天津風が呆然としていた。無理もない。自信作だったんだろう。一瞬心を揺らいだが、俺は響を愛しているからこその決断。すまないと思いながら、響に抱きついた。響は頬を赤くして俺に抱きついて。

 

「Я люблютебя」

 

と言った。俺はその意味を調べた。告白の言葉だと俺は知っている。響は俺がロシア語を勉強していることを知らず、何度も何度も「Я люблютебя」と言う。俺は響に「何か欲しいものはあるか?」と聞いたら響は「Я хочу ребенка」と言ってキスをした。初めて鎮守府内(執務室以外)でキスされた。周りからは「フゥー!」と言われる始末。しかし、響は何を言っているのかロシア語を勉強を始めた俺には通じなかった。でも、響は覚悟を決めている顔をしているが頬を赤くなっていた。


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