白坂小梅の映画雑記   作:ぼくらはみんなともだち

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エクソシスト2

『エクソシスト2』(原題:ExorcistⅡ:The Heretic)

1977 年 アメリカ映画

カラー 118 分

 

■スタッフ

製作 ジョン・ブアマン

   リチャード・レデラー

監督 ジョン・ブアマン

脚本 ウィリアム・グッドハート

音楽 エンニオ・モリコーネ

特殊効果 アルバート・ホイットロック

特殊メイク ディック・スミス

 

■キャスト

リンダ・ブレア(リーガン)

リチャード・バートン(ラモント神父)

ルイーズ・フレッチャー(タスキン博士)

マックス・フォン・シドー(メリン神父)

キティ・ウィン(シャロン)

ジェームズ・アール・ジョーンズ(コクモ)

ネッド・ビーティ(エドワーズ)

 

■あらすじ

 ジョージタウンの事件から 4 年後。メリン神父の弟子であるフィリップ・ラモント神父は、教会の依頼で彼の死の真相を探るべく、かつて悪魔パズズに憑りつかれたリーガンに接触する。だがリーガンの主治医のタスキン博士が開発した催眠術装置によって、彼女にまだ悪魔が憑りついていることが明らかとなる。

 

■小梅の解説

 前作に引き続きリーガンと悪魔パズズを巡る話だけど、オカルトホラーよりも SF 要素に重きを置いた内容になっていて、今なお賛否の分かれる作品……。絶賛してる人もいるらしいけど、少なくとも『エクソシスト』の続編として見ると、あらゆる面で赤点なのが正直なところ……。

 

 のっけから夢解析装置とか、話が進むにつれテレパシーとかの設定がどんどん出てくるんだけど……この時点でリアリティを重視していた前作とはかけ離れちゃってるよね……。主役のラモント神父の言動も軽く電波気味なのに、現実主義者なタスキン博士と意見がぶつかるたび、一方的に「理解を示さない相手」と扱っていて、見ててやきもきさせられちゃう……。

 

 脚本も説明不足とご都合主義が多い上、悪魔に狙われているはずのリーガンが危機に晒される描写が薄く、全体的に緊張感に欠ける印象かな……。たまにビルから飛び降りそうになるくらいで、ちゃんと自我を保っているし……。

 

 ラストはイナゴの大群が飛び回るなか旧宅を崩壊させながら悪魔と戦うんだけど、儀式じゃなく殴りかかってるしでもうエクソシスト関係なくなってるような……。いやまあ、前作でも最後は取っ組み合ってたけど……。

 

 ただオカルトとしてはともかく、イナゴをモチーフとした恐怖演出は不気味で気持ち悪いものになっていて、アフリカでの旅は映像の質感も相まってエスニックなおどろおどろしさを醸し出せているよ……。エンニオ・モリコーネによる音楽も、不安や根源的な恐怖を引き出すものとしてよく馴染んでるね……。

 

 監督のジョン・ブアマンはカンヌ国際映画祭はじめ多くの受賞歴やノミネートがあるものの、難解で独特な作風から賛否の分かれる人物……。本作のフォロワーには SF 作家の都築道夫やクエンティン・タランティーノなどの著名人もいて、作品として全く受け入れられてないわけではないようだけど……『エクソシスト』本来のファンからはそっぽを向かれてる、というのが実際みたいだね……。そうして本作の出来に不満だった原作者のブラッティが、正統続編として自ら製作したのが次作『エクソシスト 3』になるよ……。

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