白坂小梅の映画雑記   作:ぼくらはみんなともだち

3 / 5
エクソシスト3

『エクソシスト3』(原題:The ExorcistⅢ)

1990 年 アメリカ映画

カラー 110 分

 

■スタッフ

製作総指揮 ジェームズ・G・ロビンソン

      ジョー・ロス

製作 カーター・デ・ヘイブン

   ウィリアム・ピーター・ブラッティ

原作・監督・脚本

   ウィリアム・ピーター・ブラッティ

音楽 バリー・デ・ヴォーゾン

特殊メイク グレッグ・キャノン

 

■キャスト

ジョージ・C・スコット(キンダーマン警部)

エド・フランダース(ダイアー神父)

ジェイソン・ミラー(患者 X)

ブラッド・ドゥーリフ(双子座殺人鬼)

ニコール・ウィリアムソン(モーニング神父)

スコット・ウィルソン(テンプル医師)

サミュエル・L・ジャクソン

 

■あらすじ

 ワシントンのジョージタウンで続発する猟奇殺人事件。捜査にあたったウィリアム・キンダーマン警部は、その手口が15年前に処刑されたはずの「双子座殺人鬼」のそれと酷似していることに気付く。事件はなおも続き、キンダーマンの友人であるダイアー神父までもが惨殺されてしまう。

 捜査を進めるキンダーマンは、かつて行われた悪魔祓いが事件に関係していることに突き当たる。そんな中、病院の隔離棟に「双子座殺人鬼」を名乗る患者がいると知らされた彼は、そこで死んだはずのカラス神父と再会する。

 

■小梅の解説

 前作の出来に不満だった原作者のピーター・ブラッティが、自身の小説『レギオン』をもとに監督も務めて製作した作品……。1作目の脇役だったキンダーマン警部が主役なんだけど、かつて演じたリー・J・コップが亡くなっていたため、ジョージ・C・スコットが新たにキャスティングされているよ……。ほかダイアー神父役も別の人になっているね……。

 

 電波だった『2』に比べるととても丁寧に作られていて、全編に漂う緊張感は 1 作目にも迫るものがあるね……。ただ本作はサイコサスペンスの要素に比重が置かれていて、悪魔祓いは終盤にちょっと出てくる程度……。なので本作もまた『エクソシスト』の純粋な続編として見ると、肩透かしを食わされちゃうところはあるかも……。

 もっともブラッティ自身は当初、本作が『エクソシスト』の続編として公開されるのを嫌がっていて、1 作目のようなオカルトホラーとは違う方向からのアプローチで恐怖感を演出しようとしていたみたいだけどね……。

 

 全体的に会話が多いからちょっと冗長でメリハリに欠ける部分もあるんだけど、俳優たちの骨太な演技はシリーズでも屈指の迫力だと思うよ……。名優ジョージ・C・スコットに、1 作目と同じくジェイソン・ミラー、そしてホラー映画ファンにはお馴染みのブラッド・ドゥーリフの存在感が、作品の雰囲気を格段に引き締めているね……。

 

 動きが少なくて地味な印象の作品ではあるんだけど、そのぶんアクションやショックシーンの衝撃は大きくて、特に看護婦が襲われる場面なんか、映し方も相まっていつどこから出てくるのか目が離せなくて引き込まれちゃうよ……。1作目に近い重厚でリアリティあるタッチのおかげで、そうした現実離れした光景の異様さがより際立っているね……。

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