白坂小梅の映画雑記   作:ぼくらはみんなともだち

4 / 5
エクソシスト ビギニング

『エクソシスト ビギニング』(原題:Exorcist:The Beginning)

2004年 アメリカ映画

カラー 114分

 

■スタッフ

製作総指揮 ガイ・マケルウェイン

      デヴィッド・C・ロビンソン

製作 ジェームズ・G・ロビンソン

監督 レニー・ハーリン

原案 カレブ・カー

脚本 ウィリアム・ウィッシャー

   アレクシ・ホーリー

音楽 トレヴァー・ラビン

特殊メイク ゲイリー・タニクリフ

 

■キャスト

ステラン・スカルガルド(メリン神父)

ジェームズ・ダーシー(フランシス神父)

イザベラ・スコルプコ(サラ)

レミー・スウィーニー(ジョセフ)

アンドリュー・フレンチ(チューマ)

ジュリアン・ワダム(グランヴィル少佐)

デイビット・ブラッドリー(ジオネッティ神父)

 

■あらすじ

 第二次世界大戦末期、ナチスのホロコーストを目の当たりにしたランカスター・メリン神父は信仰心を失い、世界各地を放浪する日々を送っていた。ある時カイロで出会った古美術収集家に考古学の知識を見込まれた彼は、ケニアのトゥルカナ地方で行われている発掘作業に派遣される。

 現場のイギリス軍やフランシス神父の手引きで案内されたメリンは、そこで医師のサラや少年ジョセフと出会い、親交を深めていく。だが周囲では奇怪な事件が相次ぎ、やがてジョセフの様子に異変が生じ始める。

 

■小梅の解説

 1作目の前日譚で、いかにしてメリン神父がエクソシストとなり、悪魔パズズとの戦いが始まったかを描いた内容になっているよ……。シリーズでは一番評価が低くて、ゴールデンラズベリー賞にもノミネートされちゃってるんだけど……。

 

 監督の交代が繰り返された作品でもあって、当初はジョン・フランケンハイマーが手掛ける予定だったものの撮影前に急死したため、代わりにポール・シュレイダーが起用されて製作が開始。ところが完成したものが製作会社の意向にそぐわずお蔵入りになり、今度はレニー・ハーリンが全面的に撮り直して出来上がったのがこの『ビギニング』……。

 レニー・ハーリンというと『ダイ・ハード2』や『クリフハンガー』みたいなアクション映画でお馴染みの監督だけど、ホラー映画自体は過去に『プリズン』とか『エルム街の悪夢4』とかを手掛けていて、まったく畑違いというわけではない、のかもしれないけど……。

 

 『2』や『3』よりはオカルトホラーとしての要素を取り戻していて、雰囲気も映像の質感とかでそれっぽくしようとしているんだけど、恐怖表現をことごとく血糊とビックリ演出に頼っていてあまり怖くないのが正直なところ……。

 全体的な脚本も粗くて、物語の軸となるはずの「メリン神父が信仰心を取り戻し、悪魔祓いに臨む」展開が成り行き的、もっと言うと取って付けた感で、いろいろ勢いでごまかそうとしてる印象だね……。

 

 メリン神父の考古学者としての一面が押し出されて、遺跡の発掘や探検の場面もあったりするから、どちらかと言うと「ホラー風インディ・ジョーンズ」といったノリの作品だけど、アトラクション性に絞って見れば酷評されるほどつまらない、というわけではないと思う。

 細かい粗はともかく、展開にメリハリがあるから人によっては『2』や『3』よりも一気に見れちゃうかもしれないね……。私としては決して嫌いな映画ではないよ……。

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