魔法少女リリカルなのは~疾走する本能~   作:ナハトムジーク

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魔法の呪文はリリカルなのか?

 

なになになに~なんなの~!?

 

私はアリサちゃんに、フェレットさんはウチで預かれますってメールをしたらいきなり頭の中に昨日の夢と、今日の夕方に聞こえてきた声が、また聞こえてきて。

 

私はこの声はフェレットさんがやってるんだと思って、動物病院に走っていったの。

 

動物病院に着いたらフェレットさんが、黒くて大きくてまん丸の『何か』いきなりしゃべりだしたフェレットさんと一緒に『何か』から逃げ出したの。

 

「その、何がなんだがよくわからないけどいったい何なの!?何が起きてるの!?」

 

私がそう言うとフェレットさんは、資質とか、こことは違う世界とか力を貸して、とか色々言ってきたの。

 

資質!?違う世界!?なんなの!?

 

私が混乱しているとフェレットさんが飛び降りてこっちを向いて話しかけてきたの。

 

「お礼はします!必ずします!僕が持ってる力をあなたに使ってほしいんです!僕の力を・・・魔法の力を!」

 

「まほー?」

 

私が唖然としていると『何か』がわたしを踏み潰そうとしてきた。

 

「危ない!」

 

私が急な出来事に混乱していて動けなかったのを助けてくれたのはフェレットさんじゃなくて聞いたことない男の子の声だったの。

 

 

 

 

ふぅ、何とか間に合ったな。リリカルなのはの物語の開演に。

 

俺は高町なのはであろう少女とフェレットを抱えて距離をとり、電柱の影に隠れる。

 

ジュエルシードの暴走体の攻撃。原作なら当たらないんだけど介入するには良いタイミングだから利用させてもらった。

 

「あ、ありがとうございます!」

 

ユーノ・スクライアが礼を言ってくる。

 

「フ、フェレットが喋った!?」

 

俺は驚く演技をする。

 

「いったいこれは何が起こってるんだ!?」

 

「質問は後でお願いします! 今はあれを何とかするのが先です!」

 

俺の質問にユーノ・スクライアはそう返してジュエルシードの暴走体を見る。

 

「どうする? 警察、いや、自衛隊でも呼ぶか!?」

 

「いえ、あれはこの世界の警察機構では対処できません」

 

「じゃあ、どうすれば良いの!?」

 

「これを!」

 

ユーノ・スクライアは首にかかっていたビー玉の様な赤い宝石、レイジングハートを高町なのはに渡した。

 

「それを手に目を閉じて、心を澄ませて。僕の言うとおりに繰り返して・・・いい?いくよ!」

 

「うん・・・」

 

高町なのははユーノ・スクライアの言葉通りに目を閉じる。

 

「我、使命を受けし者なり」

 

「・・・我、使命を受けし者なり」

 

「契約のもとその力を解き放て」

 

「えと・・・契約のもとその力を解き放て」

 

「風は空に星は天に」

 

「風は空に星は天に」

 

「そして不屈の心は」

 

「そして不屈の心は」

 

「「この胸に!」」

 

「「この手に魔法を!レイジングハート、セットアップ!」」

 

【スタンバイレディ、セットアップ】

 

 

 

そこからは原作通りに高町なのはが暴走体を瞬殺した。その後にパトカーのサイレンが聞こえて逃げ出すのも原作通りだった。

 

「何だったの今の怪物は!?あと、その杖は!?」

 

近くの公園まで逃げてきた俺は高町なのはに問いかけた。

 

「わ、私もわからないよ!」

 

ですよね~、当然高町なのはは知っている訳がない。この高町なのはが転生者じゃないかぎり。

 

俺達は説明してくれとユーノ・スクライアを見る。

 

「君たちには話さなきゃいけませんね。魔法とジュエルシードのことについて。さっきの怪物ははジュエルシードっていう宝石の力が暴走した姿だったんです。そして、その杖はレイジングハート。魔法を使うために必要なデバイスなんです」

 

「魔法ってそんなものが……いやでもさっき本物を見ちゃったしな」

 

「フェレットさん。私、高町なのは。あなたのお名前は?」

 

「僕はユーノ。ユーノ・スクライアです」

 

「はじめまして、ユーノくん」

 

俺が現実を受け止められない演技をしているなか、高町なのははユーノ・スクライアと自己紹介をしていた。さすがは我らが主人公兼ヒロイン。まさに天使。

 

「あなたのお名前は?」

 

高町なのはが俺にも名前を聞いてきた。

 

「俺の名前は不知火拓人」

 

「はじめましてタクトくん。私は高町なのは。なのはで良いよ」

 

「よろしくなのは。俺も呼び捨てで良いよ。もしくはたっくんで。そう呼んでくる人もいるんだ」

 

「うん!よろしくね?たっくん!」

 

そう言ってなのはは手を差し出してきた。俺はその手を握り握手をする。

 

「よろしくな。ユーノ……で良いか?」

 

「うん。こちらこそよろしくお願いします。タクトさん」

 

ユーノとも握手を交わした。

 

「ふぅ、ようやく落ち着けた。それで、さっきの話の続きなんだけど」

 

「その事なんだけど、今日はもう遅いし明日念話で説明するよ」

 

確かにユーノの言う通り遅い時間だな。

 

「念話? 電話じゃなくて?」

 

「あ、そっか。知らないよね。念話っていうのは魔法を使った通信のことなんです。離れていても頭のなかで思ったことを相手に伝えられるんです」(こんな風に)

 

「う~んと」(こ……な……かんじ?)

 

「はい!すごいです!タクトさん」

 

おお、ユーノに誉められた!もしかして俺才能ある!?ちょっと聞き取り難いけど。

 

(こんな感じで良いのかな?どう?ユーノくん。たっくん)

 

「…………」

 

上には上がいた。

 

「す、すごい。さっきレイジングハートを起動させた時も思ったけど、やっぱりなのはさんには魔法の才能があります!」

 

「そうなのかな? えへへ……」

 

悔しいけど、相手は主人公だしかわいいし良いか!

 

そのまま少し話をした後、なのはは家に、俺は孤児院に帰った。

 

ちなみに孤児院の先生にはたっぷりお説教を食らうのでした。

 

 

 

 

(ジュエルシードは僕らの世界の古代遺産なんだ)

 

日中、授業を受けている時にユーノが念話で俺となのはに話しかけてくる。

 

(本来は手にした者の願いを叶える魔法の石なんだけど、力の発現が不安定で昨夜みたいに単体で暴走して使用者を求めて周囲に危害を加える場合もあるし、たまたま見つけた人や動物が間違って使用してしまってそれを取り込んで暴走することもある)

 

なんてはた迷惑な宝石だ。アポロガイストもビックリだぜ。

 

(そんな危ない物が何で家のご近所に?)

 

(僕のせいなんだ。僕は故郷で遺跡発掘を仕事にしてるんだ。そしてある日、遺跡の中であれを発見して、調査団に依頼して保管してもらったんだけど、運んでいた時空間船が事故か人為的災害にあってしまったんだ。そして21個のジュエルシードがこの世界に散らばってしまった。今まで見つけられたのはたった2つ)

 

後19個もあるのか。先は長そうだな。それに、オルフェノクやファイズの事もある。もし、なのはがオルフェノクに襲われ命を落としたら、誰がこの世界を守ってくれるんだろうか? フェイト・テスタロッサか? いや、あの子は無茶して死にそうな気がする。イギリスにいるギル・グレアムか?いや、イギリスからここまで何時間かかるんだ。その間に地球が崩壊しない保証はない。

 

もしもの場合は俺がなのはを守るしかない。命を賭けて。

 

(二人とも昨夜は巻き込んじゃって助けてもらって本当に申し訳なかったけど、この後は僕の魔力が戻るまでの間、ほんの少し休ませてもらいたいだけなんだ)

 

ユーノが本当に申し訳なさそうに言う。

 

(1週間……いや、5日もあれば力が戻るからそれまで……)

 

(……戻ったら、どうするの?)

 

なのはが寂しそうに聞く。

 

(また1人でジュエルシードを探しに出るよ)

 

それでまた1人でやられに行くのか? お前が死んだらどうやってジュエルシードと戦えばいい?お前1人の義務感でこの世界を危険に晒すつもりか?

 

と、ぶちまけてやりたいと少しだけ、本当に少しだけ思ってしまったが、大人な俺は口を閉じてなのはが原作通りにユーノを説得するのをただ聞いているのだった。

 

「それじゃあ、この問題は……不知火! お前が解いてみろ!」

 

「え!? さ、3Xです!」

 

「今は国語の授業中だ。あと、そのボケはあと3年後くらいにとっておけ、以上! 外に行って立ってなさい」

 

ち、ちくしょーーーー! おのれユーノォ! あとで覚えてろよ!

 

 

 

その日の授業も終わり、俺はクラスメイトに廊下に立たされた事をからかわれ、お返しに適当にゲンコツを入れながら帰路に着く。

 

不意に不自然な感覚が頭に響く。この感じには覚えがある。ジュエルシードだ。

 

(なのは! ユーノ! 今のは!)

 

(うん! 私にもわかった!)

 

(新しいジュエルシードが発動している。すぐ近くだ!)

 

やっぱりジュエルシードか!

 

俺達はすぐに合流してジュエルシードが発動している。場所に向かった。

 

 

 

 

まあ、わかっていた事だけどジュエルシードはなのはによってすぐに封印された。レイジングハートの起動パスワードを度忘れしていたんだけど、それを省略してレイジングハートが起動。相手の攻撃をプロテクションで防御して相手が怯んでいる隙に簡単に封印してしまった。

 

今回の反省点。反省点というか、問題点なんだけど、俺いるだけ無駄じゃね? 戦いになっても立ってるだけで攻撃防御できないし、むしろなのはにとってはお荷物が増えたんじゃね?

 

……いやいや、そんな事はない。俺にも出来る事が…………無いね! 清々しいほど!

 

そんな訳で、俺はユーノに力いっぱい頭を下げている真っ最中な訳だ。

 

「ど、どうしたのさタクト!? あ、頭を上げてよ!」

 

「お願いがあるんだ。ユーノ」

 

「な、何かな?」

 

「俺に魔法を教えてくれ!」

 

 

 

 

open your eyes the next 555

 

色んな人に……迷惑かけちゃったね……

 

見るな、そんな目で俺を見るな!

 

死にたくない!

 

ジュエルシード!? こんなところにあったのか!

 

力が欲しい!

 

 

 




ちょっと投稿が早いかな? もっと推敲した方が良いかもと思っていたりする今日この頃です。今日二回目の投稿です。ま、鉄は熱いうちに叩けっておばあちゃんが言ってたし良いよね?

ようやくなのはちゃんが出てきました!三話目にしてようやくリリカルなのはのキャラとヒロインが出てくるとか……仕方ない、よね?うん。

さて次回も頑張って書いていきますので応援よろしくお願いします!
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