魔法少女リリカルなのは~疾走する本能~   作:ナハトムジーク

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投稿が遅くなってしまいました。少しでも楽しみにしていたかたはすみません!

うまく言葉が出てきてくれませんでした。

ただただ、自分の実力の無さを思い知らされました。

よろしければこれからもこの作品を見ていただけたら嬉しいです。


涙、それは自分を写す鏡なのか?

「こ、ここをこんな感じに……」

 

「そうそう!良い感じだよタクト!」

 

俺は今ユーノに付きっきりで魔法の練習をしている。

 

この前の3個目のジュエルシードの暴走体の時に俺は見てる事しか出来なかった。せっかくリリカルなのはの世界に来たってのに戦闘も出来ないんじゃ面白くない。そんなわけで暇なときにユーノに魔法を基礎から教えてもらっているんだけど……

 

「小さいな、やっぱり」

 

俺の手の中には全長3cm位のシューターが浮かんでいた。ユーノに言われた通りに魔力を1ヶ所に集束するように固めようとしても水が蒸発するかのように霧散してしまう。

 

「でも最初よりは良くなってきてるよ。頑張って!」

 

ユーノの言う通り、俺の魔法は最初より良くなっている。最初は魔力を上手く操れなくてただ力を手に込めているだけだった。間違いなく良くなっている。だけど……

 

俺は隣を見る。

 

【one ……two……three】

 

なのはが隣でシューターを使って缶を跳ね上げていた。ピンク色の綺麗な玉がなのはの命令で空を縦横無尽に飛び回っている。さすがに始めたばっかりで難しいのか、なのはの顔に焦りが見える。この訓練A'sの時にやってたけどこんな時期からやってたんだな。

 

「う……わわっ! 失敗しちゃった……」

 

みているとなのはは15回目で缶を落としてしまった。こっちはシューターすらまともに作れないって言うのに。

 

「やっぱり才能ないのかな?」

 

「でも結構魔力の扱いも出来るようになってきたじゃない。才能ないわけじゃないよ」

 

「そうかなぁ。まぁ、悩んでてもしかたないか。ユーノ!もっと他の魔法も教えてくれ」

 

「うん!わかった!」

 

そんな感じで俺達の魔法の勉強は進んだ。

 

 

 

 

 

俺となのはが魔法に出会ってから数日後、ジュエルシードもこの前から2つ増えた。俺は相変わらず戦闘してるときは見てるだけだけど、順調に魔法の扱いを学んでいっていた。

 

そんな中、俺はなのはに誘われて少年サッカークラブの試合を見に来ていた。なのはが金髪の活発そうな女の子と紫色の髪の大人しそうな女の子に俺を連れていった。たぶん、この二人がアリサ・バニングスと月村すずかだろう。

 

「たっくん。この二人が私のお友達のアリサ・バニングスちゃんに月村すずかちゃんだよ」

 

「よろしくね!」

 

「よろしくお願いします」

 

「よろしく」

 

挨拶してくれた二人に俺も挨拶を返す。

 

「アリサちゃんすずかちゃん、私の新しいお友達の不知火拓人君だよ」

 

紹介が済んだところで質問が飛んできた。

 

「それにしてもなのは。どういう経緯で拓人と知り合ったの?」

 

「え!? えっと……それは……」

 

「この前なのはがそこのユーノと一緒に町を歩いてて、俺から声をかけて仲良くなった」

 

「そ、それって……」

 

月村が反応した。さすがに年頃の女の子はこういう話題に目がないな。

 

「月村さんが考えてることで合ってるよ」

 

「や、やっぱり」

 

「え?何?どういう事なの?」

 

やっぱりなのはは鈍感さんだなぁ。こりゃ泣かされてきた男子とかいそうだな。

 

「はぁ。こんな感じでナンパして仲良くなろうとしてるのに一向に手応えがないんだよねぇ」

 

「え? ……ええっ!?」

 

俺の言葉にようやくなのはが慌て出した。顔を真っ赤にして慌てている。可愛い!

 

「ちょ、ちょっとたっくん!嘘つくのはやめてほしいの!」

 

慌てて否定してきてるけど俺はさらに畳み掛ける!

 

「それで酷いんだよなのはは。俺が面と向かって好きだよって言ったのに対して私も!たっくんは大切なお友達だよ!って返してきたんだよ。酷くない?」

 

「うわぁ」

 

「なのは……あんたね」

 

「にゃにゃにゃ!?」

 

俺の言葉に月村さんが同情して、アリサがなのはを呆れた様な目で見る。混乱したなのはは猫みたいな鳴き声をあげるだけだ。……人間っておもしろ!

おっと、そんなことやってる場合じゃなくてそろそろネタばらししないと。

 

「なのはがかわいい……じゃなかった。可哀想だから本当の事を言うと、ユーノが可愛過ぎてさわりたくてなのはに話しかけたんだよ」

 

「そ、そうなの!もう!たっくん酷いよ!」

 

「「ふーん、そうなんだぁ」」

 

アリサと月村さんが同時に言う。二人とも顔がニヤけてるぞ。

 

「そうなの!……あ!ほらもう試合始まるみたいだよ!」

 

なのはの言う通りサッカーコートの中央に選手が並んでいる。

 

「どう思う?すずか」

 

「なのはちゃん鈍感だから不知火くん気持ちを隠そうとしてわざとそう言ったんじゃないかな?」

 

そんななのはにアリサと月村さんが追い打ちを仕掛けた。外から見ればなのはをからかっているのが丸分かりだが、なのはからすれば堪ったものじゃないだろう。

 

 

 

 

試合が終わった。勝敗は2-0でなのはたちが応援していたチームが勝った。監督兼オーナーの高町士郎さんとサッカークラブの選手が選手に昼御飯を奢るために翠屋に来ていた。

 

俺やアリサや月村さんが呼ばれてみんなで翠屋に行ってケーキをご馳走になった。

 

どうやらそろそろ解散のようだ。

 

なのはがある男の子を見ている。たぶん、アニメでジュエルシードを持っていた男の子だろう。女の子と一緒に帰っている。なのはは何かに気がついたようだけど、アリサや月村さんの方に目が行ってしまってすぐに忘れたようだ。

 

まあ、気がついても無理だよね。あれは男の子の物だし、話し合いでくれるかっていうと無理だろう。その上、奪い取れないだろうから発動の後に封印するしかない。

 

厄介だな。ジュエルシードを人が持ってると。なのはが何とかするのを待つしかないか。

 

 

なのはたちと別れてジュエルシードが発動するまでの間、俺は適当に時間を潰すために海鳴市の商店街を歩いていた。

 

すると、ジュエルシードが発動するときにいつも感じるあの感覚がきた。

 

ジュエルシードの力で植物が成長し、離れているはずの俺でも目視出来るくらいに植物が成長した。

 

そこからがまずかった。植物の根が辺りを破壊しだしたのだ。俺はその範囲から逃げようとするが植物が急成長する影響で起こった揺れが人をその場に釘付けにする。俺も例外じゃない。揺れで転ばないため三半規管が必死に俺を立たせようとする。足が言うことを聞かずに逃げることも出来ない。

 

植物が急成長し、ついに木に、大木になる。それにつれ木がまだ成長したいと、根を伸ばす。

進行上の建物に穴を開けながら伸びてくる。そして俺の前に根が……

 

 

 

「ん……ここは?」

 

「たっくん! 目が覚めたの!?」

 

俺はいつの間にか白い部屋でベッドに寝かされていた。そしてなのはが隣で泣きながら声をかけてくる。

 

「ここは病院だよ。君はジュエルシードの暴走に巻き込まれて倒れてたんだ」

 

「そうなのか。イタタ……」

 

「だ、大丈夫!? たっくん!」

 

「だ、大丈夫」

 

「本当に!?」

 

俺が頷くとなのはが急に抱きついてきた。

 

「ごめんなさい。ごめんなさいたっくん! 私がちゃんとしてれば……私、気が付いてたのに! それなのにこんな事になっちゃて!」

 

「え?」

 

俺は頭が真っ白になった。

 

なのはがそうやって謝ってくる事やこの事件を自分の責任だと思ってしまう事もわかっていた。だけど……

 

俺の目に写るなのはの目から液体が流れ落ちる。それはつまり涙ってやつだった。高町なのはが、あの高町なのはが涙を流している。俺は知らない。高町なのはが涙を流しているシーンなんて知らない。俺の知っている高町なのはは強く優しい。そんな女の子だ。涙を流しているシーンなんて無かったし、弱音だってそうそう吐かない。その高町なのはが涙を流している。何で?どうして?……俺のせい?俺がジュエルシードをあの子が持っているのを知っていたのに見逃したから?

 

「でも良かった。本当に無事で。ごめんなさいたっくん。私、もっと頑張るから。たっくんが怪我しなくて良いように全力全開で」

 

そう言ってなのはは微笑む。

 

「止めろ……」

 

「え?」

 

「や、止めてくれ。そんな目で俺を見るな!」

 

純粋な目で俺を見るな!光が見えるような笑顔で笑いかけないでくれ!俺の性根まで照らさないでくれ!

 

「帰ってくれ!」

 

 

 

 

「………やっちまった」

 

最悪だ。人として男として年長者としてしてはいけないことをしてしまった。

 

病院から孤児院への帰り道。そんな考えばかり頭に浮かぶ。

 

関係の修復は無理だろう。俺だったらその場で怒っていただろう言い方だった。

 

「っ!?」

 

突然背筋が冷えるかのような、全身の毛が逆立つような感覚に襲われる。

 

辺りを見渡す。住宅街から少し離れた場所。すぐ近くに林があっていつもなら虫の鳴き声が聞こえるはずが今日は聞こえない。日は沈んでいて辺りは電信柱の電灯の光がぽつりぽつりとついている以外は夜の闇に包まれている。

 

静かな夜だ。後ろの住宅街から人が歩いてくる足音以外は音が全くない。人?本当にそれは人か?

 

灰色の体が電灯に照らされる。人じゃない。あんなのが人であってたまるか。俺の嫌いなキノコのような突起物を生やしているあれは絶対に人じゃない。

 

「オルフェノク」

 

逃げるか!? いや待て! オルフェノクとはいえ敵とは限らない。まずは相手の出方を

 

「こ、こ、殺さなきゃ……し、死にたくない……はぁっ………はぁっ………ご、ごめんね」

 

あれは無理だ! 逃げろ!

 

すぐに俺は林に向けて走り出す。オルフェノクも追いかけてくる。

 

「冗談じゃない! 死ねるか! まだ死ねない! なのはにも謝ってない!」

 

だが、俺の思いとは別に足が木の根に引っ掛かり、転んでしまう。

 

「ごめん、ごめんな」

 

そう言いながらオルフェノクは近づいてくる。俺は尻餅をつきながら後ろに下がる。

 

強さがあれば、俺にも高町なのはのような乾巧のような強さがあれば……強さが欲しい!

 

すると、下がっていた手に何かがあたる。そっちを見る。

 

「嘘、ジュエルシード? こんなところにあったのか!」

 

俺の側にはジュエルシードが転がっていた。フェイト・テスタロッサが封印するジュエルシードなのだろう。ここまではなのはは捜索していなかったはずた。

 

ジュエルシードは持ち主の願いを湾曲して叶える。それがどんな形になるかはわからない。もしかしたら冬木町の聖杯みたいになるかもしれない。だけど力が得られる。間違いなくこの状況を打破出来るだけの力が!

 

「やってやる!」

 

俺は迷い無くジュエルシードを手に取る。そして願う。力が欲しいと!あの怪物を退けるだけの力が!

 

「あぐっ!?アアアアアア!」

 

痛い、体が押し潰されたみたいに痛い!痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!

 

「GAAAAAAAAAA!」

 

痛みがひいたが、何も変化は無かった。いや、確かに周りが破壊しつくされていたり意識が飛んだりもしてはいないが確実に変化はあった。

 

「ひっ!?ひぃ!」

 

俺の目の前にいたオルフェノクが怯えていた。そして俺にも変化があった。体が二回り大きくなっていた。そして体は灰色になり、顔は肉食動物のような形になり牙が生えていた。手にはウォーグレイモンのような手甲がいつの間にか着いていた。そして首もとには三日月のような装飾が着いていた。

 

「俺が………オルフェノクに?」

 

ちょうど良い。今の苛立ちをこいつに全てぶつけてやる!

 

「GAAAAAAAAAA !」

 

 

open your eyes the next 555

 

ま、待ってください!俺はオルフェノクじゃありません!

 

何? どういうことなんだい?

 

乾巧の家を知ってますか?

 

わかった。教えよう。

 

草下さん、仮面ライダーディケイドって知ってますか?

 

 

 

 

 




読んで頂いてありがとうございます!

気まずい感じになのはと別れてしまった主人公。さらにオルフェノクに終われるはめに、かとおもったら今度はジュエルシードの力で主人公がオルフェノクになってしまいました。

これからどうなるのかはまた次回。ちなみに主人公がなったオルフェノクはムーンベアーオルフェノクです。

それではまた次回に会いましょう。
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