変更点は主人公の名前。
俺こと、鈴木アキラは転生者である。
前の世界では俺は何所にでもいるような青年だった。別に目つきが悪いとか身長が180越えだとか両親が事故ですでに他界しているとはなかった。目つき、と言うか顔つきは良くも悪くも普通、としかいえない顔だったし身長も168ぐらいだったし、両親も60過ぎだったが現役でバリバリ働いていた。
そんな何所にでもいそうな俺がなぜもう一度赤ん坊から人生をやり直さなくてはいけないのかは何度も疑問に思ったが最近はもう考える事を止めた。……考えたところで答えが出るわけでもないし。
さてそんな俺だが転生物によくある転生特典、とやらを持っている。
その名前を「グレートゼオライマー」という。
このグレートゼオライマー……長いからGZでいいか。ともかくこのGZはヤバイ。何がヤバイというとこのGZ魔改造されているのだ。ただでさえ元からハイスペックなこの機体が魔改造されたことにより廃スペックになってしまった。
最弱武装でも気象衛星に写るような竜巻を出せるっておかしくない?最強武装にいたってはフルパワーで放つと地球がバーン!!てなるって、何なのこれ?俺に一体何を求めているの?
そんな過剰攻撃しかできないこのGZ。俺はもっぱらネットサーフィンに使っています。
え?GZの使い方間違ってる?世界征服は?……しねぇよそんな事。
いいんだよ。GZの持ち主は俺なんだから。俺がどう使おうと俺の自由だろう。
そんな俺が最近よくすることはGZのハッキング能力(これも魔改造のおかげ)で各国、企業の機密データや極秘計画、更には表には出せない闇の情報などをこっそりと見て楽しんでます。
その中には表に出たらスキャンダルどころか国家規模の暴動がおきかねないものがあったりしてビクビクしながらも覗いています。
そんななか、いつものようにGZでハッキングして情報を見ようとしたらとある設計情報を見つけました。
その名前は「インフィニット・ストラトス」という物でした。
詳細を見てみるとどうやら宇宙空間での活動を目的としたパワードスーツのようなのだが明らかに既存の技術力では再現ができないような機能が沢山付いていた。どれもこれも新機軸の発想を基にした物ばかりで今の世間ではこれが発表されたとしてもまず受け入れられないだろう。
それほどまでにこのインフィニット・ストラトスと言うもは規格外の物だったのだ。
だが規格外の物ゆえにどうやらこれを設計した人物も設計しただけで放置しているようだ。この設計図が記されたデータを開いた最後の日付が数年前なのがそれを物語っている。
この設計図を見て俺はふと悪戯心が沸いた。沸いてしまった。この時もし俺が悪戯心を出さず、ただ勿体無いな、と思うだけにしていたらきっと世界は今まで通りだっただろう。
俺は何をトチ狂ったのかこのISにおける重要部分だけがプログラムされたコアをGZを使い500機分作りこの天才の下に送ったのである。本当に何を考えていたのだろうか、この時の俺は。
この時に戻れるなら戻ってぶん殴っても止めたかった。流石に魔改造GZとは言え過去には戻れないのだ。
この時の俺の迂闊な行動が後に「白騎士事件」を引き起こし、女尊男卑の世界を作り上げることになるとは思いもよらなかった。
かくして俺のちょっとした悪戯心と一人の天才が作ったISによって世界は大きく変わってしまったのである。