俺とGZの異世界旅行記   作:マーシィー

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やりたいほうだい(笑)


リリカルプレシア編 おまけ

「「いってきま~す」」

 

「いってらっしゃい。気よつけるのよ」

 

 私の名前はフェイト・テスタロッサ。私立聖祥大附属小学校に通う小学生です。

 

「ねえ、フェイト。今日の最初の授業なんだったっけ?」

 

「今日は英語のはずだよ」

 

「ふぇ~~。英語なんて話せなくてもいいのに……」

 

 隣でふて腐れているのは私の姉さんであるアリシア・テスタロッサだ。

 

「そんな事言わないでがんばろうよ、姉さん」

 

「だって~」

 

「そんな事ばっかり言ってると母さんが怒るよ?」

 

「うぅ……」

 

 ちょっと涙目な姉さんと一緒に通学路を歩いていく私。一ヶ月前までは考えられなかった事だ。

 

 

 一ヶ月前、私は母さんに言われてジュエルシードと言うロストロギアを探しにこの町に来た。あの頃の母さんは私の事を出来の悪い人形と思っていたらしく(後に一週間ぐらい謝り続けられたが)最低限のサポートだけしてそれ以外の事は一切何もしてくれなかった。

 そんな状況の中私はジュエルシードを探し続けた。最終的に私が集められたのは三つだけだった。なぜならそれ以外のジュエルシードを“父さん”が集めてしまったからだ。

 

「あ、フェイト!バスが来たよ」

 

 姉さんが指差した場所には送迎用のバスが来ていた。

 

「ホントだ、急ごう姉さん」

 

 ちょっと遅れながらも送迎用のバスに乗る私たち。乗り遅れなかった事に安堵しながらふと思い出す。“父さん”との約束を……

 

 “父さん”と約束した事は“地球の暦で数えて18歳になるまで魔法関係の仕事、出来事に関わらない事”だった。最初は何でそんな事を言うのだろうと不思議に思った。管理世界では私たちぐらいの年齢でも働いているのに。そういったらこう返された。

 

『いいかいフェイト、アリシア。確かに二人が言う管理世界では二人ぐらいの年齢でも働いている子はいる。でもな二人が今住んでいるこの地球では二人ぐらいの年齢では働く事は出来ないんだ。それに俺もプレシアさんも二人に働いてもらうよりももっと子供らしくすごしてほしいと願っているんだ』

 

 そう言って膝を曲げて目線を合わせ私たちの頭を撫でながら、こう続けた。

 

『二人には今まで大変な目に会ってきたからこそ、その分を取り返すぐらいの楽しい思い出を沢山作って欲しいんだ。それに働く事はいつでも出来るけど学生、特に小学生でいられるのは今のうちだけだからね』

 

 そう言って私たちは約束事を交わした。最初は早く母さんと一緒に働けるように魔法関係の仕事に付きたかったけど今こうして学校に通い始めて見ると何であんな約束をしたのかがよくわかった。学校で出来た友達と一緒に勉強したり遊んだりする事がこんなに楽しい事だったなんて思わなかった。

 そしてその事を姉さんと一緒に母さんに話して一緒に笑いあうのがとっても嬉しくて楽しくて、毎日がとても幸せな日々だ。

 初めて通う学校では戸惑う事や分からない事が沢山あったけどそのつどクラスの人たちが教えてくれてそれを切欠に沢山の友達が出来た。

 あと隣のクラスに管理外世界の住人にしては珍しく高い魔力を持っている子がいた。ただ遠くから見た感じだと本人は自覚していないようだったけど。話してみたいと思ってるけど機会が無いしそれに約束事があるから向こうから話してこない限りは私は関わらないつもりだ。

 

「フェイト、今日の母さんの晩御飯何かなぁ?」

 

「姉さん、まだお昼にもなってないのにもう晩御飯の事考えてるの?」

 

「いいじゃん。フェイトだって母さんのご飯大好きでしょ」

 

「そうだけど私は姉さんみたいに食いしん坊じゃないよ」

 

「私食いしん坊じゃないもん!!」

 

 頬を膨らませながらそういう姉さんだが説得力は無かった。姉さんはどうやらこの地球の食文化が合っていたのかよく食べる。本当によく食べる。そのせいか一ヶ月で体つきがふっくらしてきたのは気のせいではないと思う。

 

(マスターそろそろ学校に到着の時間です)

 

(あ、もうそんな時間なんだ。教えてくれてありがとうバルディッシュ)

 

(いえ、お気になさらずに)

 

 今私に話しかけてきたのは私のデバイスであるバルディッシュだ。このバルディッシュも一ヶ月前までは簡単な会話しか出来なかったのだが父さんと母さんに二日ぐらいメンテナンスしてもらって帰ってきたらとても流暢に会話が出来るようになっていた。

 さらに母さんのデバイスに搭載されている外部魔力収集増幅型魔力炉「八卦炉」の小型版である「ミニ八卦炉」を搭載されバルディッシュ単体で魔法の発動が可能になり既存の魔法も軒並み使用魔力量は半減したのに威力等は七割上昇すると言う破格のデバイスとなって戻ってきた。

 母さんから渡された時に小声で「……次は擬人化を」と聞こえてきたのは気のせいだと信じたい。

 

「フェイト、学校に着いたよ。一緒に行こう」

 

 姉さんが手を差し伸べてくる。

 

「うん。行こう」

 

 私は姉さんと手を繋ぎ一緒に歩き出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 プレシア・テスタロッサ

 

 アキラと一緒に生活した一ヶ月の間に異世界の技術やら知識を飲み込み小型軽量化した「ミニ八卦炉」を開発する。開発後は息抜きにはじめた喫茶店の接客業で人気が出てしまいファンクラブが出来るほどになった。異文化に困惑しながらも二人の娘と一緒に幸せな毎日を過ごしている。アキラと分かれる際にもらった“天”と書かれた球体が付いたイヤリングを常に身につけている。本人の美貌を損なわないデザインのためか違和感が無い。

 

 

 アリシア・テスタロッサ

 

 本人が気が付かないうちに時間移動を体験しているのだが本人に自覚は無し。日本の食文化が彼女の舌にあったのか食べ物に嵌る。そのせいか一ヶ月前に比べると体形がふっくらしてきた。が元が細すぎていたので現状がとてもいい状態になっているので問題は無かった。アキラと分かれる際にもらった“月”と書かれた球体が付いたネックレスを大事にしている。

 

 

 フェイト・テスタロッサ

 

 私立聖祥大附属小学校に通う小学三年生。気が付いたらアリシアと双子かつ同い年扱いにされていたが本人は気にしていない。聖祥小学校美人姉妹としての地位を着々と築き上げているが本人達に自覚は無し。アキラとの約束で魔法関連の出来事には極力掛からないようにしている。そのため隣のクラスにいる高い魔力を持った子の事が気になるが話しかける切欠がつかめないでいる。最近しきりに自身のお腹を撫でるプレシアの行動が気になっている。アキラと分かれる際にもらった“雷”と書かれた球体の付いたネックレスを大事にしている。

 

 

 バルディッシュ

 

 ある意味アキラの行動の一番の被害者(笑)。魔改そ……改良された結果英語所か世界各国の言語を流暢に話せるようになっただけではなく搭載された「ミニ八卦炉」のおかげでバルディッシュ単体で魔法の使用が可能になった。次はどう改ぞ……改良されるのか恐怖しながらも何所か抜けている主人のため今日も健気に支えている。




やりたい放題した結果がこれだよ!!


次回へのフラグ


「……ん?なんやイタチやろか?」

 車椅子に乗った少女は道端で倒れているイタチを見つける。

「死んでは……いないみたいやな。お腹でも空いてるんか?」

 少女はしばし迷った挙句そのイタチを自分の膝の上に乗せ、自宅への道を進む。

「待っとき。今ご飯作ったるから」

 少女は気が付かない。その行動を見ている者がいることを。そしてその行動が少女の人生を変える事になるという事を……


 次回リリカルはやて第一話「うちが魔法少女!?」に乞うご期待!!









まあ、次回は別世界の話だけどね。
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