俺とGZの異世界旅行記   作:マーシィー

18 / 33
後二話でネギま編は終了。


ネ……BETA少女ミク編 5

 長期間の戦争になるであろうと予測されていた連合と帝国の戦争は私達現実世界の勢力、「陰陽院」が介入した日よりたった3日で終戦となりました。

 意外とあっけなかったですね。予想ではもう2~3日掛かると思っていたのですが連合の兵士達や魔法使い達もあっけないものですね。

 

 終戦してから2日後、連合と帝国の終戦後初の会談が開かれる事になり私も会談の場に出席する事になりました。私としてはもう用は無いので帰ろうと思っていたのですがテオドラ様にどうしても、と頭を下げられてのでしぶしぶ参加しました。

 

「では、これが連合に対する我ら帝国からの要求だ」

 

「……拝見しよう」

 

 今私の目の前では勝者たる帝国の王が敗者である連合のトップの元老院の一人に今後の連合に対する要求を書いた書類を渡している所です。まあ要求と言っていますが実質命令と同じ事ですが。

 

「こ、これを我らに受け入れよと言うのか!!」

 

「そうだが、何か問題でもあるのかな?」

 

 余裕のある王の顔を射殺さんと言わんばかりに睨みつける元老院の人間達。

 

「こんな要求を受け入れる訳がなかろう!!」

 

 そう言ってテーブルの上に叩き付けた書類にはこうか書かれていました。

 

 

 1 メガロメセンブリアを主体とした連合群の完全解体

 

 2 1の解体後、連合に所属していた全ての国は「ヘラス帝国・〇〇域」と変更する事

 

 3 連合の実質的トップである元老院は査察の後、完全解体後。以後帝国より派遣された人員が各州の政治を行う

 

 4 連合内で行われていた「立派な魔法使い」の認定の永久停止

 

 5 魔法使いの教育は以後、帝国が主体となって行う

 

 

 細かいところは置いて置き纏めれば大体がこのような内容でどうやら元老院の人間は4・5番の内容に怒りをたぎらせているようです。

 

「我らが長きに渡って決めてきた「立派な魔法使い」の認定を永久停止など認められるか!!」

 

「そうだ!!それに魔法使いの教育も我ら以上に育てられる者などいる訳が無いだろう!!」

 

 等など、元老院の人間は立場を弁えずにそう怒鳴り散らします。この会談が魔法世界全てに公開されていると会談を始める前に言ったはずなのですが、覚えていないのですかね?

 

「馬鹿らしいですね。ヘラス王、こんな茶番は早く終らして欲しいのですが」

 

 私がそう発言をすると元老院の人間は私に言葉の矛を向けました。

 

「馬鹿らしい、だと!!貴様ァ!!」

 

 元老院の一人が椅子を蹴り飛ばしながら立ち上がり私に掴みかかろうとしましたが即座に周囲で警戒していた兵士達に取り押さえられました。

 

「仮にも連合のトップだった人間がこんなにも単純だったなんて、信じられませんね。まあ、汚職や賄賂で私腹を肥やす方が忙しかったから仕方が無いのかもしれませんがね」

 

「き、貴様ああぁぁぁ!!我らを愚弄する気か!!」

 

「愚弄も何も事実でしょう」

 

 私は顔を真っ赤に染めながら怒り狂う元老院の人間の前にとある書類を見せました。

 

「こんな事を平然としている時点で愚かとしか言えません」

 

「こ、れは……」

 

 真っ赤に顔を染めていた人間は私が出した書類の内容を見て顔を真っ青に変えました。

 

「ミ、ミク殿、その書類に一体何が?」

 

 テオドラ様がそう聞いてきます。

 

「彼ら元老院の人間が今まで行ってきた汚職や賄賂、獣人を使った人体実験等など。私達(・・)が占拠してきた国から出てきた資料の一部です」

 

「獣人を使った人体実験じゃと!!」

 

「それ以外にも各地方に住む希少な能力を持つ少数部族を襲撃して奴隷やら人体実験の材料にしたり末端の連合兵士が田舎町で我が物顔で略奪を繰り返したり等など。私達の住む世界の事を旧世界とか言っている割にはやっている事が旧世界では野蛮以下の行為を平然としているんですから笑いものですよね。しかも決まって「正義のため」と言って自分達の行為を正当化しているんですから。一体誰が貴方達を正義だといっているんですかね。少なくとも私達旧世界の魔法関連の組織であなた達連合関係の魔法使い達の事を正義と思っているのは一切いませんけど」

 

 連合の魔法使い達が自身の事を正義だ、何だと言ってはいるがそれを信じているのは連合の魔法使いと兵士達だけです。旧世界、私達が住む現実世界の魔法関連の組織のほぼすべては連合の魔法使いの事を侵略者としか見ていない。

 なぜなら私達現実世界の組織が聖地と見ている土地やそれまで連綿と続いてきた魔法体系を違法占拠だの外法体系など勝手な言い分で侵略してくるのです。ゆえに現実世界の組織は彼ら魔法使い達の事を侵略者として見ているのです。

 

 ちなみに、私達「陰陽院」は侵略してくる魔法使い達に抵抗するだけの力を持たない弱小組織に防衛戦力として陰陽師や神明流剣士、聖地内部で生活している戦闘の得意な妖怪などを派遣したりしています。外部組織からの接触自体は以前からあったのですが此処最近、特に戦争が始る数年前から救援を求める声が多くなっていました。本来なら助ける必要性は無いのですが助けを求める声を聞いて救援するべし、と言う声が「陰陽院」の内部で多くなり、仕方がなく防衛と救援のみに限定して人材を派遣するようにしました。

 

 結果として私達の現実世界での評価は高まり派遣した人材の実戦経験を稼げ、派遣した先の組織が私達の配下に自らなったり、派遣した陰陽師や剣士達が派遣先の組織の人間と国際結婚したりしました。こうして見るとある意味私達の組織の力が世界中に広まったのは魔法使い達のおかげ、ともいえませんね。

 

「まあ、連合に所属する全ての魔法使い達がこのような犯罪を犯している、とはいいませんが大体の魔法使い達は犯罪を犯しているんじゃないですかね。いや犯罪を犯しているという意識自体が無いのかもしれませんが」

 

「な、な……」

 

「此処にある書類は連合の末端の国々で行われていた事です。これが本国になったら一体どんな事になるんですかね」

 

 私がそういうと殆どの元老院の人間は俯いてうな垂れていました。魔法世界全てに自分達のしてきた違法行為がさらけ出されて、なお吼えられるほど馬鹿ではなかったようですね。

 

「……分かった。この全ての条件を飲もう」

 

「そんな!!何を言っているのですか!!」

 

 元老院の人間の中でトップと言える一人が条件を飲む発言をし、それを聞いた他の人間が抗議使用としましたが

 

「馬鹿者が!!これ以上醜態を晒すな!!」

 

 抗議した人間を一喝して場を静めました。汚職塗れの元老院の人間とはいえそれを束ねていたトップは流石に分をわきまえていたようです。

 

「ではこの書類にサインをお願いします。それでこの戦争が完全に終戦を迎えますので」

 

「ああ。分かった」

 

 私は元老院のトップの目の前に私特性の契約書を差し出しサインを書かせました。今思えば私がこの契約書を持って行かなくとも他の人に任せればよかったと思っています。そうすれば無駄に私を作らなくて(・・・・・)良かったのですから。

 

「……戦争は負けた。だが貴様だけは道連れだ」

 

「え?」

 

 小さく何かを呟いたと思ったらこの人間は私の左胸に手を当てて魔法を放ちました。

 

「ガ、フッ」

 

「ミ、ミク殿!!」

 

 テオドラ様が叫び、今回の会談を見ていた魔法世界の住人が悲鳴を上げます。

 

「貴様、なんて事を!!」

 

「誰か!!医者を!!早く!!」

 

 私に魔法を放った人間は周囲の兵士によって拘束され、テオドラ様は私に駆け寄り私の穴が開いた胸を手で押さえます。

 

「ハ、ハハははっ!!無駄だ、今放った魔法は当たった部分を強制転移させる魔法だ!!これも貴様達薄汚い獣人どもを使った実験で得た魔法だ!!」

 

「き、貴様ああぁぁぁ!!」

 

 怒り、激怒したテオドラ様は魔法を放った人間を殴り付けます。

 

「落ち着いて、テオドラ様。それ以上はいけません」

 

「離せ、ミク!!こいつがミクを殺したんだぞ」

 

「私の為に怒ってくれた事は嬉しいですが、そのために貴方がこんな下衆の命を奪う必要は有りません」

 

「だが、だがなミク!!……ミク?」

 

 殴りつけるテオドラ様を抱きしめて止めた私を見てテオドラ様は動きが止まりました。

 

「ミ、ミクなの、か……」

 

「はい」

 

「え、いやでも、あれ?」

 

 床に倒れた私と抱きしめている私を交互に見て混乱しているテオドラ様。周りの人たちも混乱しているようです。

 

「ミ、ミクが二人?」

 

「二人、と言うのは正確では有りませんね。私は今機能停止したミクの記憶を引き継いで新しく作られたミクですから」

 

「新しく、作られた?」

 

「そうですよ。ああ、言ってませんでしたね。私は現実世界にいる本体の分身みたいな物ですからいくら殺されようとも何度でも作られますよ?」

 

 私の説明を聞いて顔を俯かせて小刻みに震えるテオドラ様。その間にゆっくりと消えている胸に穴の開いた私。

 

「それを、最初にいえええぇぇぇーーーー!!」

 

 

 

 

 

 

 

 あの後、荒ぶるテオドラ様を何とか落ち着かせて会談は終了しました。私を殺したあの人間は極刑が言い渡され、ケル、ケルベラソ?渓谷に突き落とされたみたいです。

 メガロメセンブリア本国にも帝国の査察が入ったのですが出るわ出るわ、汚職と賄賂に違法な人体実験の証拠が山ほど出てきました。むしろ犯してない犯罪のほうが少ないのでは?と言うぐらいに。この事実を魔法世界中に公表した結果、元老院の地位は完全に落ち、後の歴史の教科書に魔法世界最大の汚点として残されるようになりました。

 

 魔法使い達も最初はこれは捏造だ、などと騒いでいましたが何十、何百と出てくる犯罪の証拠に何もいえなくなり最後には意気消沈となっていました。そしてそのまま帝国と現実世界の魔法使い達の徹底的な再教育を受け、少なくとも以前のような一方的な言い分で行動するものは少なくなりました。結果、現実世界に侵攻してくる者が少なくなり現実世界の魔法組織が安心できるようになりました。

 

 そして、私はと言うと……

 

 

「……今日も何事もなく一日が過ぎました」

 

 私達が守る大樹の内部に存在する神殿。その中で私は遥か昔より一日と欠かさずに続けている創造主様への報告をしていました。

 

「私がこの大樹の防衛を任されもう千年以上が経ちました……創造主様。私は、私達は何時までも貴方様のご帰還をお待ちしております」

 

 たとえ、この先何千年、何万年経とうとも私達は創造主様を待ち続けます……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「麻帆良学園がなイ!?ネギ先生も居なイ!?!?どういう事かネーーーー!!」




原作崩壊(笑)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。