キャスターとそのマスターを呼んでで居ない事に気がつきすぐさま呼んでみたのは良いものの、キャスターはセイバーに飛び掛り返り討ち、でそのマスターはどうやら連続殺人犯らしい。どうしろっていうんだよ。
「ううぅぅおおぉ、ジャンヌよ私です。ジル・ド・レェがわからぬのですかあぁぁ」
再びセイバーに飛び掛るキャスター。
「だから私は違うと言っているだろう」
飛び掛ってくるキャスターを上段回し蹴りで迎撃するセイバー。吹っ飛ぶキャスター。
「ジャンヌ、ジャァァンヌゥゥゥ!!」
蹴り飛ばされてもすぐさま起き上がり再び飛び掛ろうとするキャスターにループに入りそうだったので俺は話しかけた。
「あーーキャスターさん?」
「何ですか、私は今!!神によって記憶を奪われたジャンヌを聖処女を元に戻すために忙しいのです!!」
「いや、あのセイバーはジャンヌじゃ無いんだけど」
「き、貴様も私からジャンヌを奪おうとするモノかあ!?」
そう言いキャスターは懐からいかにも魔道書です、と言う見た目の本を取り出す。それを見た他のサーヴァントとマスターたちが警戒するが
「此処での戦闘行為は禁止いいぃぃぃーーーー!!」
「あべし!!」
「だ、旦那ああぁぁーーー」
俺の飛び膝蹴りが顔面に直撃してまた吹き飛ぶキャスター。吹き飛び鼻血を出すキャスターに近寄り俺は話しかける。
「キャスターさん。貴方のジャンヌに対する気持ちはよーーく分かりました」
「な、ならばなぜ私の邪魔をするのです」
「邪魔なんてしませんよ。むしろ手伝いをしたいんです」
「手伝い?」
「貴方の手でジャンヌを召還してみませんか?」
俺の言葉に呆けたキャスターに今までの経緯を簡単に話すと同時に他のサーヴァントとマスターたちに聖杯の変わりに渡すジュエルシードの能力を見てもらう実験台になってもらう事にした俺。
キャスターと俺は皆から少し離れ、そこでキャスターにジュエルシードを渡す。
「さあ、キャスターさん。これをもって強く強く願うんです」
「こ、これでジャンヌが、ジャンヌが帰ってくるのですね」
「それは貴方しだいですよ。さあ」
俺から渡されたジュエルシードを握り締め声を上げてキャスターは願う。
「ジャンヌよ。オルレアンの聖処女、ジャンヌ・ダルクよ!!今再び現世に光臨せよ!!」
キャスターの願いの声と同時にジュエルシードが光り輝く。その数8個。それを俺はGZでサポートする。
光が収まった時、そこには1人の女性が佇んでいた。白銀の髪に純白のドレスとも見間違えるような装備を纏い、頭に一輪の百合の花をつけた女性が。
「お、おおぉぉ……」
キャスターが声を上げる。キャスターの目線の先に現れた新たなサーヴァント。その姿は後姿だけだというのにセイバーによく似ていた。
「サーヴァント、メシア。ただ今参上しました」
「ジャ、ジャンヌ、おお、ジャンヌゥゥ……」
「ジル?ジル・ド・レェなのですか!?」
キャスターが両手を前に出し、まるで幼い子が母親に向かってゆっくりと歩き出すように向かう。ジャンヌも両手を前に出しキャスターに向かって走り出した。
「ジャンヌゥゥーーー」
「ジルゥゥーーー」
2人はまるで長い間離れ離れになった恋人がやっと会えたかのようにお互いに抱きしめ合おうと「この、ロリショタ変態親父がーーー!!」「ひでぶ!?」……抱きしめ合おうと「守るべき民をしかも幼き子供に対して貴方は何をしているんですか!!」「ヒガッ!!フグッ!!ホゲェ!!」……そうでもなかった。
出会い頭からの右ストレートを喰らい倒れ付したキャスターの上にメシアが馬乗りになりひたすら殴る!撲る!ナグル!
登場時は純白の手袋だったメシアの手袋が赤黒いもので染まっていく。歴戦の英雄達もメシアの突然の行動に驚き固まっていた。
「お、おねーさん。それ以上やったら旦那が死んじまう」
流石にやばいと思ったのかキャスターのマスターが声をかけるも
「アア”!?」
血走った目つきと見た目からは想像もできない低い声で威嚇され
「な、なんでもないです」
引き攣った顔で離れていった。そうしてしばらくの間この場には固いものを殴る音が響いていた。あとアーチャーの笑い声も。
「……フウゥ。あ、皆様お見苦しい物をお見せしました」
一通り殴り終わったのか立ち上がり頭を下げながらこちらに体を向けるメシア。その足元にはキャスターだったものが横たわっていた。
「あ、いや、その大丈夫?ですよ」
「そう言っていただけると幸いです」
そういい頭を上げたメシアの顔はセイバーと瓜二つだった。
「……確かにこれだけ似ていればキャスターが間違えるのも無理は無いな」
「そうね切嗣。確かにセイバーとメシア。2人の
セイバーのマスターとその連れが話し合う。がその顔は2人のある一点を見つめていた。
「ガハハハ!!確かにセイバーとメシア。2人はそっくりよのう。
「プ、クフ、た、確かに2人はそっくりだな。
笑うライダーと笑い声を堪えるそのマスター。
「ふむ。顔は同じだが此処まで差が出るとは……面白い」
「王よ、何をお考えで?」
面白い事を思いついた!といわんばかりの顔をするアーチャーとその顔を見て胃を押さえるそのマスター。
「戦士としてはセイバーの方が有利か?いやだが耐性の無い雑兵相手ならばメシアの方が……」
なにやら場違いの考えをしているランサーと
「……ケイネス、何所を見ているの」
「ソ、ソラウ!?いや私はメシアが召還された魔法陣を見ていただけであって」
「後で、お話しましょう」
「ソラウさん!?」
凄みのある顔でランサーのマスターに言い寄るその連れさん。そしてセイバーとメシアの2人は……。
「……」
「あ、あのどうかなされましたか?セイバーさん?」
「……して……うして」
「え?」
「どうして私とここまで違うんですかーーー!!」
「きゃ!!」
セイバーは己と瓜二つの顔を持つメシアに飛び掛っていた。正確にはその
「なんで、どうして、此処まで違うんですかああぁぁぁーーー!!」
「あ、やめ、そこはぁ、ひゃうん!?」
瓜二つの顔に同じ体格の2人の唯一違う点。それはセイバーがまな板に対してメシアはメロン、いやスイカのような胸を持っていることだった。
「お、落ち付いてセイバー」
セイバーのマスターの連れが制止に入ろうとするがセイバーはそんな連れの胸を睨みつる。
「アイリスフィール!!貴方も敵ですか!!」
「ええ!?」
右手にメシアの、左にマスターの連れの胸を掴み揉みしだくセイバー。
「キシャーーー!!」
「セ、セイバーやめて!!そこは、ああぁん」
「や、だめ、やめてぇぇ」
人妻と聖処女を押し倒しその胸を蹂躙する騎士王。その姿はとても美しくもエロかった。
「キューーブ君!!押さえた!?」
俺の言葉に多数居る内の一機がマジックハンドを伸ばしグッ、とする。
「よくやった!!編集は任せろーーー!!」
「やめて!!」
数年後、アイリスフィールが偶然、切嗣のパソコン内で見つけてしまった動画ファイルにあったもの。
「美女三人の初体験!?~双子の姉妹とその義母の営み~」
その日アインツベルンの住処が半壊しかけたとかしなかったとか。