セイバーが落ち着いた後、一度全員を席に着かせて仕切りなおす事になった。
セイバーはいまだにアイリスフィールとジャンヌを親の敵のごとく睨んでいる。それを見たセイバーのマスターが胃を押さえそれ以外のマスターとサーヴァント達はニヤニヤとしていた。
「さて、と……改めて皆さんに聞きますけど、これどうしましょうか?」
俺はここいる全員に見せるように黒い結晶を見せる。
「このアンリ・マユを封じ込めたこの結晶。正直皆さんどうにか出来ます?」
俺の言葉に全員渋い顔になった。いやアーチャーであるギルガメッシュだけは優雅にワインを飲んでいたけど。
「……」
ここにいるマスター達、つまり魔術師は数人を除いて一流と言っていいほどの能力は持っているみたいだけどもさすがにアンリ・マユなんていうこの世のすべての悪と言うふざけた名前を持つモノが入った結晶を無力化するには簡単にはいかないようだ。
「ちょっと聞いてもいいかな」
そんな中ライダーのマスターが俺に話しかけてくる。
「何ですか?」
「お前最初に自分でも何とかできる、とか言ったよな。どうするつもりだったんだ?」
「ああ、それはですね。俺の持つGZ、皆さんに分かりやすく言えば宝具でちょいちょいっと消そうかなって」
「ちょいちょいって、お前の宝具はどんだけ規格外なんだよ……」
ライダーのマスターはげんなりした表情で俺を見てくる。
「そんな褒められても何も出ませんよ?」
「褒めてねーよ!!」
鋭いツッコミを入れてくるライダーのマスター。きっとこれからもツッコミに苦労しそうな気がするね。
その後、魔術に詳しいマスター達が集まってこの結晶をどうにかしようと相談しているのを横目に残った会話に入れないマスターとそもそも魔術に詳しくないサーヴァントたちはそれぞれ思い思いにすごしていた。
セイバーはヤケ食いのようにキューブ君が持ってくる料理を食べ、メシアとキャスターの二人は幸せそうに会話をしていた。ただ、四つん這いのキャスターの上にメシアが座っているのはどうかと思う。キャスターのマスターはドン引きしてたけど。
ライダーはマスターを連れて自らの宝具でこのコロニーを見て回る!!とかいってどっか行ってしまった。
ランサーとアサシンはキューブ君が用意した執事服に着替えて話し合うマスター達の給仕していた。
アーチャーは相変わらず優雅にワインを飲みながらキューブ君が作ったおつまみを食べていた。
みんなやりたい放題だな。まあいいけどね。
そんなこんなで数時間が経過した後、方法が決まったらしい。方法はセイバーが他のマスターやサーヴァント達のバックアップを受けた状態で宝具を発動、その後完全消滅させるらしい。
普段ならば協力しないであろう魔術師達もさすがにアンリ・マンユの汚染が広がるのは困るのし、今回に限っては協力すれば聖杯と同等の物を手に入れられるとあって、出来る限りの協力はするようだ。
で、特に問題も無く成功した。
まず月の裏側に移動してそこでサーヴァント達に宇宙空間に出てもらう。サーヴァントは英霊であるゆえに真空状態でもごく普通に存在していられるのだ。で、サーヴァントを媒介にセイバーに魔力やら何やらを供給し、限界を超えた状態での宝具の開放でアンリ・マンユの入った水晶を破壊した。
いやぁ、セイバーの宝具開放はすごかったね。コロニーレーザーかと思ったよ。まあ、グレートゼオライマーには劣るがな(ドヤ顔)
そしてその後、アンリ・マンユの破壊に全員が協力したと言うことで全員にジュエルシードを渡した。渡したのだが……。
「……おい」
「……」
「これはどういうことだよ」
ライダーのマスターが俺に問いかけてくる。その後ろには
「……てへ、やっちゃった」
「ファーーーーック!!」
ライダーのマスターの完璧なシャイニングウィザードを食らいながら、原因を調べてみたら、何のことは無い俺が原因だった。
俺がジュエルシードを渡した後、グレートゼオライマーが肩代わりしている聖杯の機能を先に切ってしまったのが原因だった。サーヴァントは聖杯からのバックアップによってその姿をこの世界に呼び寄せているのだ。魔術師たるマスターからはその呼び寄せた姿を保つために魔力を得てるのだ。いわば聖杯は
で、俺がサーヴァントとマスター達が先にジュエルシードで願いを叶えればよかったのだが先にバックアップを切ってしまったせいで体が無くなり、姿を保てなくなったサーヴァント達が皆理由は違えどまだこの世界に残りたいと思ってしまった。
結果、ジュエルシードがその願いを叶えてしまったゆえにサーヴァント達は受肉してしまったのだ。で、しかも聖杯を一度停止してしまったのでもう一度聖杯を起動させても現在召喚されているサーヴァント達を認識してくれなくてどうやらサーヴァント達が座に戻るには死ぬ方法以外ないらしい。
ホント、やっちゃたぜ。
その後、俺はいろいろ文句を言ってくるマスターとサーヴァント達を何とか落ち着かせて説得して納得してもらった後全員を地球に戻して次の世界に転移する前にプレシア達の下に、雁夜さんと桜ちゃんを連れて行った。
理由としては、まず雁夜さんだが見た目が小学生ほどにまで若返ってしまった上に、魔術師としての素質が桜ちゃんとまったく同じになってしまったのだ。で、マスター達にそれとなく桜ちゃんの素質の事を聞いてみたらガチで拉致、解剖、実験の三コンボが確定するぐらい貴重かつ珍しいものらしかった。
で、そんな素質を量産できる成功例みたいになってしまった雁夜さんを元の世界に置いたままに出来ないし、そもそも見た目が小学生の雁夜さんをそのままにできないし。
桜ちゃんも同じ理由で元の世界にはおいて置けないし、仮にも二人の人生を変えてしまった責任としてまあ、引き取る形にしたのだ。
二人には、と言うか雁夜さんにかなり怒鳴られたけど最終的には安全面から、平行世界に移動すると言うある意味究極の安全を手に入れると言う形で納得してもらった。で、二人の今後の生活だが、俺はもといた世界を探すため一緒にいる事は出来ないし桜ちゃんの心を戻すためにももっと人と触れ合った方がいいと思いプレシア達が住む家に二人を預ける事に。
当分会えないと思っていた俺がひょっこり帰ってきたことに驚くも暖かく迎え入れてくれたプレシア達に二人を紹介してプレシアには二人の事情を伝えておいた。
母性に目覚めたプレシアは桜ちゃんの境遇に対してガチ切れして危うく平行世界越しに落雷を落とそうとしたのを何とか止めて貰い、「二人は私が育てて見せるわ!!」と意気込んでくれたので、まあ、よかった。(変わりに数日間夜の時間を拘束されたが)
そしてごたごたしたが何とか二人もプレシア達と打ち解けたのを見届けてから俺は次の世界、と言うか俺が元々いた世界目指して転移した。今度こそ元いた世界に戻れるといいんだかな……。
マスター&サーヴァントご一行。
「「「「あれ、出番ってこれだけ!?」」」」
はい、グダグダですがZERO編はこれで終わりです。と言うかこれ以上は作者が収拾つかなくなるので。
長いこと更新の間が空いてしまいまして申し訳ないです。
最後にアキラのステータスを
クラス デウス・エクス・マキナ
真名 鈴木アキラ
属性 中立
ステータス
筋力 E 魔力 E
耐久 E 幸運 S
俊敏 E 宝具 EX
保有スキル
単独行動(偽)
マスターからの魔力供給がなくても行動が出来るスキル。
(偽)なのはそもそもアキラがサーヴァントではなく普通の人間なので魔力供給自体が必要がない。のでとりあえず有るだけで意味はない。だからランクもない。
後付設定(ご都合主義)
宝具が発動中「これも次元連結システムのちょっとした応用だ」の一言で大抵の事はどうとにでもなるチート。制限もアキラが出来ると思うだけでいいと言う制限になっていない制限があるだけである。
宝具
人型万能機械神≪グレートゼオライマー≫
アキラが気がついたら手にしていた宝具。空間転移から時間旅行まで大体のことは何でも出来る。ただし半自立型の宝具でもありアキラの意思に関係なく暴走する事もしばしば。でも基本的にアキラの言うことを聞く。