俺とGZの異世界旅行記   作:マーシィー

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マブラブ無双 前半

 どうも先ほど冥王星から帰還したアキラです。冥王星で勢いで作り上げてしまった秘密基地&10基以上のコロニーをそのままにしておくのも勿体無いと思って全部ひっくるめて地球付近に持って来ようと思いGZに計算させて空間転移したのだが……(ちなみに秘密基地とコロニー群は特殊迷彩で視認できないようになってます)

 

「たった10年で地球がここまで変わる物なのか?」

 

 GZによる空間転移が完了しいざ帰還せんと地球を見たら何か全体的に赤茶けてた。俺が10年前に見た地球は海の青と陸の茶と緑、空の白でとても綺麗に見えたのに今俺が見ている地球は緑が全体的に減っておりそれ以外もなんと言うか薄汚れて見えた。

 

 一体どういう事だとGZに観測させた結果映し出されたのは

 

「なに、あの気持ちの悪い生もの……」

 

 とても気持ちの悪い生ものがうようよしていた。数メートルの物から数十メートルの物が蟻塚の様な物から溢れかえっていた。

 

「一体何が起こったって言うんだ」

 

 俺は呆然とした。8年近く物の間たった一人で地球から離れこつこつとぶっちゃけ自分にとって無意味な物を作り続けた結果がこれだよ。本当に一体何が起こったって言うんだ。

 

「……ん?」

 

 GZに観測を続けさせていたらあの生もの以外のものが写った。それは一言で言えばロボットだった。

 

 

 

 

 

 

「きゃっ!!……伊隅大尉このままでは!!」

 

「分かっている!!だが……」

 

 伊隅みちるは焦っていた。今彼女が率いている部隊は本来のメンバーであるA‐01部隊の隊員ではなくつい最近戦術機に乗り出したばかりの新人たちなのである。

 

 本来ならば彼女はこの場所には居なかった。彼女が所属する国連軍横浜基地に“たまたま”別の基地に向かう新人達が補給に立ち寄り、“たまたま”みちるの直属の上司である香月夕呼が新人達の向かう基地にいる人物に渡したい物があり“たまたま”部下の訓練も一通り終わり手が空いていた彼女に夕呼が新人達の護衛と称して彼女を護衛につかせ渡したい物を配達させたのである。

 

 だがその移動中に普段のBETAの規模からすれば少数と取られる数のBETAの襲撃を受けたのだ。少数とは言えその数は千近くにおよぶ数でありこれがA-01のメンバーならば切り抜けられたであろうが今彼女が率いているのは素人ばかりであり、連携もギリギリ取れている、と言った程度である。

 

 本来ならば彼女達が移動している場所に少数とはいえBETAが現れることなどありえないはずなのだが今の彼女には関係なかった。いかにしてこの状況を打破すべきか重要だった。

 

「大尉!!後に!!」

 

「しまっ!!」

 

 普段の彼女なら犯す事の無いミス。そのミスをまるで待っていたかのように彼女の乗る戦術機の真後ろに突撃級の体当たりが直撃してしまう。

 

「伊隅大尉!!」

 

 新人達が彼女を助けようと向かおうとするも他の要塞級や突撃級に阻まれ助けに向かうことができない。

 

「がっ、はぁ」

 

 突撃の衝撃で全身を揺さぶられ思うように体が動かせないみちる。

 

「こ、の……動け!!」

 

 さらに突撃級の体当たりによって戦術機の全身に破損がおこり自身の体と同じく上手く動かす事ができない。そしてノイズの入ったメインモニタには彼女に止めを刺そうとしている突撃級の姿が。

 

「死ねない、死んでなるものですか!!」

 

 動かない体を必死に動かし何とかしようとするも体も戦術機も思うように動いてくれない。そして無情にも動けない戦術機に突撃級が突進してくる。

 

「伊隅大尉ーーーー!!!」

 

 新人達の声が響く。

 

(ごめん、正樹)

 

 彼女が回避は不可能と判断したその時、突撃級は“光”に飲み込まれた。

 

「な、にが……」

 

 彼女は目の前で起こった事が理解できなかった。彼女に止めを刺そうとした突撃級が突如光に飲み込まれ彼女の前から消え去ったのだ。彼女は痛む体を動かし何とか戦術機のカメラを光がきた上空に向けさせた。

 

 其処で見た物は人型のロボットが何も無い場所から突如現れるとこだった。

 

 

 

 

 

 GZの観測で見つけた人型のロボットの一団。どうやらどこかに移動している最中のようだ。にしても人型ロボットがいるとは、この10年で何があったって言うんだ?むしろこの地球は俺がいた地球なのか?

 

 ……そういえば冥王星から空間転移する直前、人の声のような物を聞いた気がするけど、今は関係ないか。

 

 そんな風に考えていたらあのロボットの一団が生ものの大軍に襲われていた。ロボットの一団が応戦するも一機を除いてぎこちない動き方で何とか応戦している。が、それも長くは続かず少しづつ追い込まれていった。

 

 さて、どうしよう?助けるべき、とは思うんだけど明らかに俺がいた地球とは別物っぽいし下手に干渉したらGZの事とかコロニー群の事とかで面倒になりそうなんだよな~。とはいえ見捨てるのはな~後味悪くなりそうだし。

 

 俺がどうしようかと悩んでいたらあのロボットの中で唯一まともな動きをしていた一機が生ものの一体の突撃を喰らって吹っ飛んだ。ロボットはボロボロになってしまい動く気配は無い。が、GZの観測では中のパイロットらしき反応はまだ生きているようだ。

 

 しょうがない。一度見てしまったんだ、見捨てるのはアレだし助けますか。

 

 そうして俺は“衛星軌道上”からエネルギー波で止めを刺そうとしている生ものを狙撃してからあのロボットがいる上空まで空間転移した。

 

「そこの倒れているロボットのパイロット、聞こえるか?」

 

 とりあえず様々な種類の通信手段でロボットのパイロットに呼びかけてみる。するとそのうちの一つから反応があった。

 

「あ、ああ。聞こえるが……」

 

「話せるならとりあえずは大丈夫かな?」

 

「私は何とか大丈夫だが、それよりも貴様は一体……」

 

「それは後で。今はこの生ものを倒さないとね」

 

「生もの?何を言って……」

 

「はいはい、また後でね」

 

 其処で通信をきって俺は周りにいる生ものに目線を向ける。其処には俺が話している間も戦っていた残りのロボット達がなにやら小さい生ものに全身を集られている姿が……

 

「とりあえず剥がしますか」

 

 そういって俺はあの集っている小さい生物のみを対象にして次元連結砲を連射した。数秒としないうちにロボット達に集っていた小さい奴らは一掃できた。集られていたロボットのパイロット達の声が聞こえたが今は気にしない。

 

「後はでっかい奴だけか」

 

 残った生ものはエネルギー波と次元連結砲の掃射で片付けた。この間5分と掛からなかった。

 

 生ものを一掃した俺はとりあえず動けなくなっているロボットを一箇所にまとめる事にした。その時GZで下から掴んで浮かばせて運んだのだが中のパイロット達の驚きと困惑の声が煩かった。(GZはISサイズなので3メートルほどしかない。それが5倍以上の大きさの物を下から持ち上げあまつさえ浮かんで運んでいるのだ。驚かないほうがおかしい)

 

 とりあえず一箇所にまとめたのはいいのだが見た感じどのロボットもボロボロだな。酷いのは手足がなくなってコクピットが見えるのもあった。

 

「……聞こえるだろうか、そこの戦術機?のパイロット」

 

「ん?」

 

 最初に助けたパイロットから通信が入った。

 

「まずは我々を助けていただき感謝する」

 

 その言葉を切欠に他のパイロット達も感謝の言葉を言ってくる。中には泣いている人も。

 

「たまたま見つけて助けただけだからお礼なんていいですよ」

 

「(たまたま?)いやそれでも助けられたのは事実だ。本当にありがとう」

 

「いえいえ」

 

 通信越しに相手が頭を下げているのが分かる。ちなみにこの通信は声だけである。一応顔はまだ見せていない。この先どうなるかはまだ分からないからな。

 

「……話は変わるが貴方はどこの所属なんだ」

 

「俺?」

 

「ああ、言い遅れたが私は国連軍横浜基地所属、特殊任務部隊A-01の部隊長の伊隅みちる大尉だ。私はここにいる新人パイロットを引き連れて移動中だったのだが見ての通りBETAに襲われてな。貴方が助けてくれなければ全滅していただろう。本当に感謝する」

 

 さて、どうした物か。もう確実にこの世界は俺がいた地球ではなさそうだから俺のことを話しても問題が無い様な有る様な……まあいいや。やばくなったらコロニーを2~3おいていってそれに目が向いている間にまた冥王星あたりにでも逃げよ。

 

「俺の名前は鈴木アキラ。所属も階級も無い。だから好きに呼んでくれ」

 

「所属も階級も無い…だと…」

 

「まあ積もる話は後にしてとりあえず貴方達の治療とその機体の修理をしちゃいましょうか」

 

「治療に修理って、何所でするつもりだ?この付近にそんな施設は……」

 

「ああ、大丈夫。俺の所有しているコロニー群に有るから」

 

「コ、コロニー群!?」

 

「そ。じゃあさっさと逝きますか」

 

「まて、字が違う!」

 

「く~う~か~ん~て~ん~い~」

 

「な、まて!!まって!?」

 

 彼女達の戸惑いの悲鳴を残し俺は彼女達と一緒にコロニー群のひとつに空間転移した。

 

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