でも空中戦だけは勘弁な。   作:ぜんざい

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きなこもち。


転生の錬金術師

 

1、転生の錬金術師

 

 

鋼の錬金術師の錬金術を使えるようにして下さい。

出来れば代償なしの真理も付けて下さい。

 

「あ、ありのまま今起こったことを話すぜっ!

俺はさっき手違いで死んだ人間を転生させようと呼び出したらいつの間にかチートを要求されていた 以下略。

早えよ、もう少しテンプレを味わってもバチは当たらねえから。」

バチを当てる係のヒトが言うと説得力あるな。

「やかましいわ。」

大体このパターン何回繰り返せば気が済むんだよ。

新着にこのテンプレで始まる小説が7つ並んでるの見たことあるぞ。

「野郎、ある意味人体錬成以上の禁忌をさらりと言いやがった。

これ以上お前みたいな奴をここに置いとけないからさっき言ってたチートを付けてISの世界にでも飛ばしてやる。

どうせお前もハーレム厨だろ?

イケメンに転生したいか? ん?」

ISとか等価交換(失笑)じゃないですかーやだー。

責めてゼロの使い魔にして下さい。

「ゼロの使い魔って確か未完だろ?

世界観はアニメ準拠になるぞ。」

むしろアニメと二次創作しか見てないから一向に構わん。

グレンラガンとか作って『平民が何故魔法をっ!?』とか言われたい。

そんでギガドリルブレイクでフーケのゴーレム倒したい。

「螺旋力持って出直して来い。

じゃあ平民か。

序でだし誰かの使い魔にでもするか?」

いいねそれ採用。

じゃあルイズと同級生の女子生徒にしようぜ。

「属性的に土だろうしギーシュじゃねえの?」

俺に野郎とキスする趣味はねえ。

後メインキャラクターの使い魔は結構好きだから入れ替わりたくない。

「じゃあこの設定で召喚された直後に転生させるぞ。」

落とし穴? ねえ落とし穴?

それとも霧状になって消える?

「歯をくいしばれ転生者、神の拳はちっとばっか響くぞ。」

えっ、何その転生(物理)。

まて、先ずはその振り上げた右手を降ろすンアッーーーー!

 

 

 

なんだ夢か。

どっかの草原でいつの間にかうたた寝してしまったらしい。

昨日久しぶりにハガレン読んだからかもしれん。

何かこの世の真理っぽいのも記憶に残ってるってすごい夢だな。

 

さて、目の前にいる若干涙目の美少女(金髪ロング)と驚愕顏のハゲ頭含む怪しげなローブ集団が目に付いたのでぼちぼち現実を見つめ直そうと思う。

・俺死亡(死因は知らね)。

・神様転生

・ようこそ、ここはトリステイン魔法学院だよ!

 

ええー。

今思えば何で俺こんな殺伐とした世界に転生してるの?

ほのぼの系ラブコメの世界で良かったじゃない。

いやダメか、女性経験皆無の俺じゃ主人公ハーレムを崩せる気がしない。

なら恋姫†無双の世界で軍師兼一級建築士として名を上げるとか、いや、恋姫†無双アニメと二次創作でしか知らないけどさ。

 

結論、ゼロの使い魔で良かったんじゃね?

下手なことさえしなきゃ最低限自衛は出切る訳だし。

 

先ずは今のこの状況を何とかしなくては。

涙目の美少女(金髪ロング金目)に向かって膝をつき上目遣いに目を見て口を開ける。

「サーヴァントキャスター推参。

問おう、貴方が俺のマスターか?」

こんな事になるなら面倒臭がらずにzero見ておけば良かった。

まあ錬金術師(多分)だしキャスターでいいよな。

「えっ、えっと…。

じゃあやっぱり君が私の使い魔、で良いんだよね?」

「ああうん、そうだね。

一応言っておくと貴族様でも亜人でも無いただの平民だ。」

涙目の美少女(金髪ロング金目着痩せするタイプと見た)は暫く無言で俺を見たかと思うと、そのまま後ろ向きに倒れてしまった。

すぐさまハゲた男ことみんな大好きコルベール先生が駆けつけて来た。

「み、ミスホーエンハイム!?

…どうやら貧血の様ですな。」

「医務室にでも運びましょうか。

担架ってあります?」

「あ、ああ…。

ありがとう、えっと…。」

「柳之介です。

呼びにくいならリューノスケでいいですよ。」

 

そんな問答をしながら俺とコルベール先生で気絶中の美少女(金髪ロング金目着痩せするタイプと見た本日の下着の色は白)を医務室のベッドへ放り込んだ。

医務室の先生曰く、寝てれば治るそうなので、一応使い魔候補の俺はここで待っている様に言われた。

 

早速錬金術でその辺の金属トレイから作ったナイフとおろし金で林檎を全裸に剥いてからその白い身体を摩り下ろしていると、気絶していた美少女(金髪ロング金目着痩せするタイプと見た今日の下着の色は白お姫様属性)が目を覚ます。

「気分はどうだいご主人。」

「う…、貴方は…?」

俺は青川柳之介。

こっちの国ではリューノスケ・アオカワって所か。

「まあ好きに呼ぶといいと思います。」

「敬語はいいよ。

貴族と言っても私の家は最下級の男爵だから。」

「いやあ、だってご主人様ですし。」

と言うかこの世界の自称貴族様には意地でも敬語を使いたくない。

 

「そっか、じゃあ無理に敬語で話さなくていいよ。

私はご主人様なんて柄じゃないから。

と言うかリューノスケは使い魔になる気満々だけど、まだ契約した訳じゃないから今からでも断れるよ?

あんまりお金は持ってないけど、君を故郷に帰すくらいの旅費なら…。」

このシュンとした美少女(金髪ロング金目若干着痩せするタイプと見た今日の下着の色は白お姫様属性幸薄そう)は本当にこの世界の貴族なのか?

日本にだってこんないい子そうそう居ないぞ。

きっと親も自慢の娘だと鼻高々だろう。

そしてこんな美少女(金髪ロング金目着痩せするタイプと見た今日の下着の色は白お姫様属性幸薄そうでも泣き顔が一番可愛い)を見捨てて一人旅に出るほど俺は変人でも外道でもない。

「えーっと、ご主人様。

じゃないな、なんて名前だ?」

「ルカ、ルカ・アルレオウルス・ド・ホーエンハイム。

ルカで良いよ。」

某ヘタレ錬金術師とニーサンのトーチャンか。

版権的にオリキャラ確定だな。

別にいいけど。

「取り敢えずお試し期間ってことにしないか?

一ヶ月間使い魔のフリしながら過ごして、その後、改めて契約するかどうか決めるって感じで。」

「えっと、故郷に帰りたくないのかい?」

さて、どうしたものか。

出来るだけこの美少女(金髪ロング金目着痩せするタイプと見た今日の下着の色は白お姫様属性幸薄そうでも泣き顔が一番可愛いけど泣かせたくないタイプ)に気を遣わせない言い訳をしなくては。

 

…世界をまたに駆ける根無し草の冒険者とか適当に言っておくか。

「へー、世界中を旅してたんだ。

後で冒険の話聞かせて欲しいな。」

「後でな。」

「楽しみにしてるよ。

それじゃあ先ずは一ヶ月間宜しくね。」

実際に摩訶不思議アドベンチャーしたら話してやるよ。

何年後になるかは知らんけど。

 

そんなこんなで俺の使い魔(仮)生活が始まったのだった。

 

 




ななくさがゆ。
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