でも空中戦だけは勘弁な。   作:ぜんざい

2 / 6
みそにこみ。


介入の錬金術師

 

 

2、介入の錬金術師

 

前回までのあらすじ。

・俺氏死亡、テンプレで転生する。

・トリステイン魔法学院にて使い魔として召喚される。

・美少女(以下略)とキャッキャウフフな生活が幕を開ける ←今ここ

 

「レム・イン・ヤン…。

錬金!」

美少女(以下略)ことご主人(仮)のルカは現在、机の上のレンガに向かって杖を降る。

するとレンガが徐々に色を変えて行き、やがて腐卵臭を放つ黄色の結晶に変化する。

純度100%とは行かないがディ・モールト・ベネ。

大変良くできました。

「じゃあ今度はカリウムを作ってくれ。」

「カリウムって何?

と言うか何を作るつもりなのさ?」

それは出来てからのお楽しみ。

カリウムの性質なんかを学校と主に真理の扉から得た知識で教えて、作っている間に外でこっそり材料をチョロまかして色々作って来る。

 

ただいま。

おお、もう出来てる。

凄いなルカ。

「先生にも錬金だけはトライアングルクラスって褒められてるからね。

まあそれ以外がゴミなんだけど。」

人間なんでもそこそこ出来るより、何か一つ良くできた方が大成するってばっちゃが言ってた。

「年長者の金言って奴だね。

でその二本の鉄の筒と大量の金属片とやたら大きな器具は何?」

まだ使わないから気にするな。

ここでは臭いが酷くなる気がするので、錬金された材料とさっき拾ってきた木片を男子トイレへ持ち込み更に錬金する。

テンションは人体錬成する時のニーサンとアル。

でもリバウンドが怖いからしっかり材料を計算する。

 

ボール一杯分の黒い粉末を持って部屋に戻る途中、パーカーを来た青年とピンク髪に遭遇。

だがこれを華麗にスルー。

今は原作介入する気分じゃないんだ。

ピンク髪が何やら耳打ちした後、青年が俺のことを見てくるが気にしない。

「な、なあ。

あんたもひょっとして…。」

気にしない。

運ぶのに必死なフリして通り過ぎる。

 

無事に部屋へ戻ると以下略もといルカがさっき持って行ったリボルバー式の拳銃と薬莢を観察している。

「凄いねこれ…。

こんな仕組み見たことがないよ。

この金属片を撃ち出す道具見たいだけど…。

これ何処で手にいれたの?」

錬金術で作ったとか言わない。

ただの平民だと思っててくれた方が俺的にもルカ的にも都合が良いから。

「俺が冒険者時代に使ってた武器だ。

最近使ってないから腕が落ちてるけど、一応使い魔(仮)だし、最低限自衛手段は持っておこうと思って。」

その金属片はカリウム作ってる間に捨ててあった鉄鍋溶かして作って来た。

「君って以外とアクティブだよね。」

「照れる。」

ああ懐かしきサバゲ部で過ごした高校時代。

むさい男しか居なかったけどそこそこ楽しかった。

 

「まあ私はフライもまともに使えないからある程度の自衛手段を持つことに文句は無いよ。

部屋の中で使わない限りはだけど。」

材料が余ったから重機関銃も作っちゃったなんて言える雰囲気じゃない。

アフリカゾウサイズの動物を数秒でミンチにできる兵器を自衛手段とは言わない。

寮の下に埋めてあるから流石に気付かないだろう。

 

 

錬金術師の朝は早い。

夜明け前に起床。

外へ行き井戸で顔を洗い、寝癖を直し、錬成した歯ブラシと歯磨き粉で歯を磨く。

流石に全裸になるわけにもいかないので、その辺の草から錬成した即席タオルで身体を拭く。

少し青臭いが気にしない。

 

早朝。

使い魔の小屋で世話係のおっちゃんから同情の眼差しを受けながらも残飯を貰い、まだ誰もいない広場にて手を合わせて、理解、分解、再構築した後、『いただきます』。

野菜スープに牛乳を突っ込むって発想がすごいよな。

 

朝。

ルカを起こした後、授業が始まる時刻まで近くの山で銃の練習。

サバゲーのエアガンとはだいぶ違う為、四苦八苦してはいるが結構楽しい。

運良く流れ弾で野生の鶏をゲット。

今日は鶏肉パーティーが出来そうだ。

 

授業中。

健全な学生諸君と同じく勉強は嫌いだったが、魔法を見るショーだと割り切ってしまえば結構楽しい。

どうせ使えないので魔法の詠唱と効果以外は覚えないし興味もない。

先生の自慢話の時は頭の中であの鶏をどう料理しようか考えていた。

丸焼きか照り焼きか…。

あ、唐揚げもいいな。

厨房で卵でもくすねてこよう。

 

午後。

使い魔との親睦云々かんぬんで二年生の授業は無し。

ルカが図書館に本を取りに行ってる間、来るべき決闘イベントに備えてこっそり生徒用のローブと剣もとい刃と柄の長い包丁を錬成。

それを今朝作った青臭いもとい草いタオルで包んで合図を待つ。

 

『諸君、決闘だ!』

しょの辺りでローブを着込みヴェストリの広場っぽい所へゴー。

包んでいたタオルをとって広場の真ん中へ包丁をぶん投げる。

出来るだけ裏声を意識して

「おいギーシュ!

平民が丸腰じゃ決闘にならないだろ!?

その包丁を使わせてやれよ!」

と、遠巻きからヤジを飛ばしてギーシュと周囲の自称貴族様たちを煽る。

 

一番近くで見てる奴らが『そうだそうだ!』と言いはじめた辺りでこっそり退散し、元の広場まで戻りミッションコンプリート。

丁度ルカが本を持って戻ってきたので頼んでいた絵本を一冊貸して貰った。

文字が読めない故致し方なし。

「息を切らしてるけどどうしたの?」

「何、ちょっと運命を変えてきただけだ。」

「???」

 

 

ごめん、恥ずかしいから今の発言忘れて。

 

 




おでん。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。