キャロルちゃんをママと呼ぶ話が書きたかっただけ 作:小指のファウストローブ
もっと5票差とか着くと思ってた。
繰り返し申し訳ないけれど決選投票と折衷案をアンケートします。これでちゃんと決めます。
最近アリアが何か煮え切らない雰囲気を醸している。いやこれもやはり適切な言葉ではないか。正直どう言語化すればいいのかオレにも分からないが。
とにかくアリアの様子がおかしい。
与えた課題は滞りなく提出する。対面での講義も真剣に受ける。一緒に食事する時も嬉しそうに談笑する。寝る際もオレの許まで枕と気に入っているぬいぐるみ片手にやって来る。ミカと遊んでいる際も別段変わったところは無い。
だがふとした瞬間に虚空を眺めて思案しては逡巡する様子が見受けられた。最初こそ過干渉だろうと、日常生活にも支障をきたしてはいないから自分で解決できるのを待っていたが。
「気になるものは気になるだろうがぁ」
十中八九何かしらの悩みがあるんだろう。何か欲しいものがあるのか、ガリィに何か吹き込まれたのか、日々の生活に不満があるのか、いやもうオレに対して何か思うことがあるのかもしれない。
仮にそうだとしたらオレに出来ることや後押しする事が出来るかもしれない。
「何故相談に来ない!」
「地味にマスターに相談がし難い内容なのでは?」
「アリアちゃんが賢いゆえの弊害ですね」
やっぱりオレか、オレが要因なのか?
「いやもう直接聞いちゃった方がいいんじゃないですか?」
「それが出来るならとっくにやっている!」
「うわ面倒くさ」
一度だけそれとなく聞いたが笑顔でなんでもないと流された。当時はまだ問題視していなかったのもあってそれ以上は問い詰めていない。
「じゃあアリアに聴いてくるゾ」
「は?」
静止の声なぞ聞かずアリアの部屋に行ってしまった。
「いやホント待て!」
「案外ミカちゃんの方が最適解だと思うんですが」
凡そ2分後ミカが帰ってきた。その両手にアリアを掲げながら。巨大な爪が背もたれ代わりになっている。いや何がどうなったらそうなる。
「連れてきたゾ!」
連れてこいとは言ってない。
「なになに? なんでアリア運ばれて来たの?」
「事情も話して来なかったのか!?」
首を傾げて誤魔化すなミカ。数分前のお前は聴いてくると言ったんだぞ。連れて来るだなんて言ってない!
「ささっマスター、アリアちゃんに聴きたいことがあるんですよね?」
「えっ」
「そうなのママ?」
「いや待っ」
今更聞けるわけないだろどんな腐った神経してるんだ。いや待て寧ろ此処でなんでもないと言ってしまう方が可笑しいか。
「……悩みがあるらしいな?」
「マスター、地味に硬い物言いになってます」
「表情も硬いですわマスター」
「寡黙なお父さんみたいですねマスター」
最近此奴らは誰が主人なのか忘れてるんじゃないか。容赦がなさすぎる。終いには泣くぞ。いや1機喜ぶか。
「悩み? ちょっとアリア分かんない!」
「今夜から1人で寝るか?」
「ガビーン」
おかしな擬音を吐いたあとミカの腹に顔を当ててしばらく唸るアリア。やがて観念したのか顔を上げる。その顔はムスッとしていた。
「アリアね、学校に行ってみたいの?」
「学校?」
錬金術師の育成する機関が無いわけじゃない。だが研究機関と言う側面が大きい為教育機関と言う点ではお粗末。そもそもオレがいるから必要ない。と言うかアリアをそんな場所に放り込めば最悪実験動物だ。
では普通の学校、初等教育を行う場所に行きたいという事か。いやもうアリアは必要ない所まで教育が進んでいるんだが。片手間で中等教育相当を修めている。ハイスクールにでも行きたいのか?
「同年代の友人が欲しいのでは?」
ファラがそう耳打ちしてくる。
なるほど確かにミカでさえ姉妹と言った方が適当な関係、友人は外でしか見いだせないか。
「いやだが何故それならそうと言わなかった? 遠慮する要素はないと思うが」
「だって、ママたちとの時間が減っちゃうから…」
学校選びするか。
◇◆◇
「派手にこの金のランドセルが」
「いえ女の子らしくピンクの方が」
こちらの都合とアリアの選択で呆気なく日本の学校に決まった。そこまでは良かったが、そこから学用品を入れる背負いカバンで詰まった。
目録を広げてひと目でわかる多彩な色。メーカー毎に違うフォルムに機能性。何処に琴線が触れたのか盛り上がる
「ダメですわ」
ダメらしい。
「別にどれでも変わらないだろう。多少利便性を加味しつつ選べば問題無いと思うんだが」
「軽く捉えすぎですマスター。アリアちゃんはお友達を作りに行くんです。会話の糸口の一つとしてランドセルは役に立ちます」
「だからこそ派手さが求められる」
「それではアリアちゃんが悪目立ちします。ここは女の子の人気色であるピンクが妥当です」
「それでは目立たない」
「ピンクと言っても種類が存在するのです!」
こうしてずっと派手好きなレイアと無難に人気色を勧めるファラの言い争いが続いている。当の本人たるアリアはミカと首を捻っている。ガリィは珍しくアリアの傍に居ない。どこ行ったんだ。
「ならピンクゴールドでどうだ?」
「折衷案ということですか。では次はどのメーカーにするのかですね」
「機能性についてはマスターが改造すれば済むことだ。形重視で良いだろう」
どうやら近々オレはランドセルを改造するらしい。
「この真珠がついた物はどうだ?」
「成程、ですが──」
終わらないのか。
「はぁいガリィちゃんに注目!」
「どこに行っていたガリィ」
ラッピングされた箱を片手にいつものポーズをとりながらガリィは器用に移動してきた。
「レイアちゃんたちがみっともなく言い争いをおっぱじめちゃうものですからガリィちゃんが買ってきてあげたんですよぅ。ガリィちゃんったら偉〜い」
そう言って箱を掲げる。大きさはそれこそランドセルと同じぐらいの物が入りそうな、いやまさか。
「はいアリアちゃん、ご所望のランドセルですよ」
「わぁ、ありがとうガリィ!」
「何色なのか気になるゾ」
中から出てきたランドセルは淡い青だった。
「ガリィの色だね。綺麗」
「お揃いです。気に入りました?」
「うん」
笑顔で頷くアリアを見届けたガリィはそのまま顔をファラたちに向けて、ニタァと挑発的な笑みを浮かべた。
うわぁ、なんというか……うわぁ。
「派手にしてやられたな」
「そうですわね」
ファラはソードブレイカー、レイアはトンファーを構える。
「程々にな。ミカ、アリア行くぞ」
オレ、アリア、ミカと連なって部屋から出る。言い争う時点である程度予想出来ていたが頑丈な部屋にしておいて良かった。ついでと言わんばかりにスキップで一緒に出ようとするガリィを弾き飛ばして扉を閉める。
「今回ばかりは地味に看過できない。覚悟しろガリィ」
「時間を掛けて考えた案をお蔵入りさせたんですから、身をもって清算して頂きますわ」
「ちょ、ちょっとした冗談じゃないですか。そんなカッカしなくても」
風切り音と鈍い音、金属音と鈍い音。そして鈍い音と鈍い音。扉の向こうの音はそこで遮断する。
「ママ、名前書くとこある」
紛失対策で2箇所内側に名前住所電話番号を書く場所がある。名前は戸籍を作る際に適当に苗字を作るとして、あとは住所と電話番号。
「家も買うかこの際」
「新しいお家?」
「学校の近くに家があった方が都合が良いだろう。集団で登下校するらしいからな、テレポートジェムでひとっ飛びは出来ないだろうよ」
「おぉ!」
「と言っても住むわけじゃないぞ」
仮拠点としてミカ以外の誰かを常駐させるが、家に帰ってきたらテレポートジェムでシャトーに帰還させるからな。
「お家買うのに?」
「シャトーの方が安全だ」
「ムゥ」
膨れる頬の空気を指で押し出す。赤ん坊の頃と変わらず柔らかい。
「内装も整える。好きな時に行けばいい」
「ママも一緒?」
「都合が合えばな」
ガリィを引き摺って来たレイアとファラ曰く、ランドセルは1年毎に買い換える事で解決したらしい。嵩張るだろどう考えても。
本当はランドセル挟まず小学校の予定だったんですけど。アンケの期限設けず、票差もつかなかった為にこうなりました。でもガリィちゃんがガリィちゃんしてくれたのでいいよね。
感想待ってまっす☆
アンケートは25日までで!
決選投票と折衷案。今後の展開に関わるゾ!
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