あまりありふれていない役者で世界逆行   作:田吾作Bが現れた

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まずは読者の皆様に感謝の言葉を。
おかげさまでUAも140650、しおりも372件、お気に入りとして登録して下さっている方も803人おり、感想も478件(2022/11/2 08:51現在)となりました。ありがとうございます。こうして拙作を贔屓にして下さり、読み進めて下さる皆様には感謝しかありません。

それとAitoyukiさん、今回も拙作を再評価していただきありがとうございます。おかげさまでまた書く力が沸きました。本当に感謝です。

今回の話もまた長く(約14000字)なりました。ハイいつものことですね(ドブ川のような目) では上記に注意して本編をどうぞ。


五十八話 誰かが望んだ悲劇の結末は

「頼むからやめてくれ!! 鷲三さん、霧乃さん!!」

 

「ならば死ぬがいい、反逆者め」

 

「その命を以てエヒト様に抗った罪を贖いなさい」

 

 ライセン大峡谷のある場所で穴まみれになった車が横たわっている。そしてその近くで龍太郎達は襲撃者である鷲三と霧乃と戦っていた。

 

「やめて!! お願いだからやめてください!! こんなこと、雫ちゃんは望んでなんか――」

 

「あぁ、あの()()()()()か。()()を殺し損ねたな」

 

「えぇ。分身とはいえ私達を打ち破るとは……後でちゃんと仕置きを受けさせるべきでしょうね」

 

「マトモに取り合うんじゃねぇ白崎ぃ!!」

 

 香織は“聖絶”を必死に幾重にも展開しながら二人の攻撃をどうにかいなし続けていたが、それでも二人の猛攻を止めることは叶わず。彼女の叫びも憎々し気に表情を歪める二人に届きはしない。大介も苦しい表情を浮かべながら二人を必死に()()()と二本のダガーを振るい続ける。

 

「大介!! 流石にそれじゃあ二人が死んじまうぞ!!」

 

「やるしかねぇだろうが!!――悪いけどな、俺は恨まれたって生きていたいんだよ!! アレーティアを、俺達のダチを死なせたくないからな!!」

 

 “城炎”で二人の動きをほんの少しだけ阻害している信治が大介を止めようと呼びかけるも、それでも彼は止まらない。死にたくない。いくら操られているとしても、友人の家族を殺してでも生き延びたい。好きな人と人生を歩みたい。その思いで必死に罪悪感を押し殺しながら彼は刃を振るい続ける。

 

「腹くくるしか、ねぇのかよ……!」

 

「……わかった」

 

 先程から中級程度とはいえ風魔法を撃ち続けていた良樹も覚悟しなければならないかと迷うばかり。何度目かわからない魔晶石からの魔力の補充をしつつ、友達の家族を手にかけることへの恐怖を抑え込もうとした矢先、大介の言葉で覚悟を決めたアレーティアが二人を見据え、皆に念話石で指示を送る。

 

“今から私が指示します――全員その通りに動いて”

 

“まさか……殺す気なのかアレーティアさん!?”

 

“私が……『部外者』の私が仕留めます! 皆さんの、あなた達の心に傷を負わせたくない!!”

 

 アレーティアもまた自分が世話になった人間の家族を殺すことへの抵抗はあった。けれども彼らが終わることのない後悔をしてしまうよりも既に何度も()()がある自分が恨まれた方がいいと判断し、彼らの心を壊したくないからこそ強引に押し切ろうとする。

 

“頼むぞアレーティア。俺はその通りに動く”

 

“――! 大介、いいの?”

 

“あぁ、気にすんな。俺はいつだってお前の味方だ。だって俺の女だからな。お前だけに背負わせるかよ”

 

 大介も即座にそれに同意を示し、同時に何があっても彼女を手放さないことを誓う。それを聞いた四人も悲痛な顔を浮かべながらも前を見据える。

 

“そんなの、嫌。檜山君とアレーティアさんだけに背負わせるなんて絶対に嫌だから!!”

 

“あぁ。俺も腹、くくったぜ――やるぞ。香織、大介、アレーティアさん”

 

“だぁーもう!! わかったよ! 俺だってのけ者になんてされたくねぇからな!”

 

“俺だって! お前達にいいカッコばっかさせるかよ!!”

 

 自分の手を血で染めることを、雫から永遠に恨まれる覚悟をして彼らも戦う決意をし、アレーティアの指示を仰ぐ。

 

“ん、わかりました! まず私と白崎さん、中野さんと斎藤さんで魔法を展開して一人ずつ追い込みます! そこを大介が攻撃、坂上さんはもう一方の足止めを!”

 

“了解だ! いくそ、皆!!”

 

 アレーティアからの的確な指示に従った五人の連携に分解能力をフルに発揮した鷲三と霧乃も段々と追い詰められ、遂に霧乃がやられてしまう。だがその瞬間、自分達を襲ったのが分身であることがわかり、本命が別なこととかつてオルクス大迷宮で無数の浩介の分身を相手にしていたことを思い出し、頭を切り替えて戦ったことで満身創痍ながらも鷲三の分身を倒すことに成功する。

 

「倒せた、けど……」

 

「俺らの方は分身だったな……じゃああの二人は一体どこにいるんだよ?」

 

「わからねぇ……とにかく車は捨ててハルツィナ樹海まで戻るぞ! ちと遠いけど我慢だ我慢!」

 

「ったく、面倒臭ぇな……あの二人が派手にブッ壊してくれなきゃ楽出来たってのにな!」

 

 アレーティアは大介の血を、他の皆は回復薬を飲んで傷を癒しつつ、つぶやく。二人の目的がわからないことへの不安、移動手段を破壊されたことで徒歩で戻るしかないことへの文句を垂れながらも彼等はライセン大峡谷を駆け抜けていく。ただ仲間たちが無事であることを願って――。

 

 

 

 

 

“なるほど。しかしお前達も追われる身ながらよくもまぁ色々と作ったものだ”

 

 グリューエン大砂漠の上空にて一匹の竜がその背に()ご主人を、現ご主人を含めた人間らの入った岩の箱を抱えながらとてつもない速さで飛んでいる。砂漠の砂も届かない遥か上空を音に近い速さで飛んでいるのだから相当の衝撃はあるはずなのだが、それは箱の中に入っている一人の人間が展開した結界によって防がれている。そのため竜自身もその快適さの恩寵を受けており、少し目を細めながらも指示した目的地であるハルツィナ樹海へと向かってどこかご機嫌に飛行していた。

 

“そりゃあそうしなきゃならないことを想定してたからね。生活を少しでも快適にしてストレスを減らすのは当然のことでしょ”

 

“いや、いくら本職に劣るとはいえ流石に寝具や調度品、馬いらずの馬車を造るのはないだろう……しかも寝泊まりまで出来るとか無茶苦茶ではないか”

 

 流石に無言で移動するのももったいないと感じたことからハジメから手渡された念話石を使いつつ、フリードは恵里達と談笑をしつつウラノスにちょくちょく指示を出していた。

 

 ちなみにウラノスの名前が戻ったのは、フリードが“縛魂”でかけられた制約を破ったことで発生する心理的な抵抗に耐えながらやたらとネチネチネチネチと嫌味やら小言やらを言い続けたからだ。言ってる最中はもう頭痛やら吐き気やら何やらがしたがそんなことなど知ったことかとばかりに我を通したのである。

 

 そこで勝手に人のものをとってしまったことへの罪悪感を感じていたハジメらが真っ先に折れ、もの凄い顔で彼を見つめて罵倒していた恵里もハジメと鈴の一言で渋々従うことになったのである。

 

()()()()のように自在に魔物を使役できるお前が言えた義理ではないだろう? それこそ軍務以外に使える魔物だって使役できるお前がな”

 

 なおメルドは全然呼び方を『ブリッツ』から変える気は無い上にフリードと仲良くする気はゼロであったが。国同士で積年の怨みがあるし、ここトータスでは普通の考えなのは恵里らも理解しているとはいえど、今の彼は子供の手本には到底できない駄目な大人である。

 

“貴様……!!”

 

“はい二人ともどうどう……ちょっとぐらい仲良くしてくんない? 面倒くさいから”

 

“無理だ”

 

“無理だな”

 

 そしてまた元気にいがみ合う二人の様子にため息を吐きながら恵里がなだめようとするも、この時だけは息を合わせてノーと言うものだから恵里だけでなく他の三人もため息を吐く他無かった。

 

“さて、そろそろ砂漠を抜けるな。合流地点は確か、樹海の近くだったか”

 

“うん。もう少し西手の方に寄ってくれる? そこがボク達が決めた合流地点だから”

 

 そんなこんなで快適な空の旅もそろそろ終わりを迎えようとしていた。前方にある雲に切れ間がないことから一旦高度を落としてもらい、今いる自分達の位置を確認すればもう砂漠の端まで到達していたようだ。そこでフリードに指示して高度を徐々に下げてもらい、恵里達は合流地点へと向かっていく。

 

“んー、誰もいないね”

 

“そうだね。光輝君達も龍太郎君達もいないみたいだ”

 

 しかし自分達が一番乗りであったのか周囲には他の班が使っているキャンピングカーどころか人っ子一人見当たらない。とりあえず他の人間の野営の後も見られないし、上空からはそういった影は一つも見えない。とりあえず降りて先に野営の準備でもしようと話し合い、着陸したウラノスから自分達の入ったかごをそっと下ろしてもらった。

 

「あ、設営は今回僕達がやりますんでフリードさんはそこで待っててください」

 

「その内覚えてもらうけど、まぁ今回はウラノスが頑張ってくれた、ってことで」

 

「人使いが荒いものだな、全く」

 

 やれやれといった風にため息を吐くフリードを横に恵里達は手馴れた様子ですぐに設営の準備にかかっていく。とはいってもハジメが宝物庫からテント一式を取り出し、それを組み立てていくだけだが。これも解放者の住処で暮らすことになって、今後地上で活動する際に必要だということで改めてメルドから仕込まれた技術の一つである。

 

「とりあえずテントの方は立て終わったぜー」

 

「周辺は今俺の分身を出して哨戒させてる。ただ、見た感じ怪しい人は――っ!?」

 

 テントの設営が終わり、後は他の班の到着を待つばかりとなった一行。そこで浩介の方が気を利かせて分身を二体出して周辺の警戒に回してくれた。だが、その際分身が何か見つけたらしく、近くにいた浩介の顔が驚愕に染まったことに全員が驚きを隠せなかった。

 

「何があった、浩介。説明しろ」

 

「……鷲三さんと霧乃さんがいました」

 

 その言葉に新参者であるウラノス以外驚きを隠せなかった。“念話”でやり取りをしていたフリードは話を聞いていたこともあって恵里達ほどではないにせよ驚いていた。だが、そこで事情を呑み込めずに首をかしげているウラノス以外の誰もが思った疑問を礼一が口にする。

 

「なぁ浩介、先生は? 愛ちゃん先生はどうしたよ?」

 

「いねぇ。少なくとも俺の分身の視界には見えないんだ。もしかすると分身かもしれない。でも……どうして」

 

 その言葉に全員気を引き締める。おかしいのだ。どうして自分達が護衛を依頼した相手である愛子がそばにいないのか。別にこれが二人の分身であったのならおかしくはないのだ――どうしてここにいるのか、という一点を除きさえすれば。

 

「……妙だな。話を聞いた限りでは護衛を放り出すような輩とは思えんし、かといってどうしてここにいるのかも不明だ。つまり――」

 

「……最悪の想像をしないといけない。そう、ですよね。フリードさん?」

 

「グルゥ……」

 

 自分達の()()を問いかけるように話すフリードにハジメは震える声でそう返した。うなずき返せば全員が唾を飲み込み、ウラノスもまた心配そうにこちらを見つめていた。

 

 まだオルクス大迷宮を出てからそこまで時間が経過した訳でもないのにこうして出会ったというのは偶然で片付けるにはあまりに出来過ぎている。そしてそれが出来る存在に誰もが心当たりがある。つまり今回は(エヒト)の差し金である可能性が彼らの脳裏によぎったのだ。

 

「今二人は俺の分身が話をしながらこっちへと向かわせてる。とりあえず当たり障りのない話を――リンクが切れた!!」

 

「――全員構え!! 浩介、二人はどの方向からだ!」

 

「ここから三時です! メルドさん、皆!」

 

 そして浩介もいきなり自分の分身が二人に襲われ、殺されたことでリンクが切れてしまったことを認識する。オルクス大迷宮でやらされた訓練のせいで、自分の分身ならば何人死のうが問題なくなってしまったことを感謝なんてしたくなかったと思いつつ全員を一瞥する。無論全員が身構え、すぐにメルドが号令をかける。

 

「久しいな、皆」

 

「お久しぶりです皆さん……どうして身構えているのかしら?」

 

 そうして待つこと数分、遂にゆったりとした歩調で二人は現れる。口調も朗らかで再会を待ちわびたかのように微笑んでいるものの、動きに一切の隙が見られない。どの口が言うか、と全員が思いつつ身構えていたその瞬間――遥か彼方より背筋が粟立つようなものが迫って来た。

 

「全員逃げろぉ!!」

 

 “魔力感知”で感じ取ったのはもはや魔力の洪水と言っていいような代物。それが浩介、メルド、鈴を狙って放たれ、誰もが意識の外にあったことから反応が一瞬だけ遅れる。メルドが大声を出し、すぐに全員が反応したことでかすることなく避けることこそ出来たものの、それは()()にとって絶好の隙となってしまった。

 

「我が主に代わり私エーアストが命じます――“中村恵里よ、私達に下りなさい”!」

 

「ハッ、やっと仕返しが出来るね――“緋槍”!」

 

 そして遥か上空から飛来する三つの影。いずれも前に戦ったノイントと全く同じ姿をした神の使徒であり、その一人が声を上げて恵里に命令を下す。だが恵里は不敵な笑みを浮かべながら幾つも並んだ灼熱の槍の投擲で返事をした。

 

「馬鹿な……声が届かなかったとでも?」

 

「なるほど。耳栓か」

 

「小癪な真似を……使徒様、ここは私達が!」

 

 エヒトの手によって恵里は神の使徒の声に反応する――まるで『神の言葉』に聖職者がひざまずくように――よう頭を改造されていたのだが何故かそれがこちらを攻撃し、従う素振りが無い。そのからくりを即座に見抜いた鷲三と霧乃は恵里の耳に入っている異物を取り出すべく翼を展開し、一気に恵里の方へと翔け抜けていく。

 

「鷲三さん、霧乃さんっ!!」

 

「やれやれ。絶好のタイミングだと思ったのだが」

 

 だがそれを仲間たちは見逃さなかった。一気に距離を詰めて来た鷲三と霧乃に浩介とメルドは刃を交わし、とてつもない膂力での抑え込みに目を見開きつつも“限界突破”も使ってどうにかつばぜり合いへと持ち込んだ。

 

「くっ! お二人とも、正気に戻ってくれ!!」

 

「私達は正気です――これも全てはエヒト様のため!!」

 

 悲痛な表情で襲い掛かって来た二人を見つめるが、表情は何一つ揺らぎはしない。ただ『敵』と見定めた相手を滅ぼすべく、その刃に自身の魔力を纏わせている。上手く受け流して反撃をしようにも武術を修めた二人相手には難しく、“金剛”を付与して強化しているはずの浩介の刀とメルドの剣はあっという間に分解されて削られていく。

 

「やらせるかクソジジイ、クソババア!!」

 

「言葉遣いがなっとらんな」

 

「目的を果たす前に少々しつけるとしましょうか、お義父さん」

 

「まだま、だぁ!!」

 

 鷲三と霧乃が駆け出すと同時に展開してきた計四人の分身を礼一と浩介の分身三人が相手どる。修行によって最大三体出せるようになったことでどうにか()()()動きを封じ込めることは出来た。

 

「クソが! 折角ハジメが強化してくれた武器が欠けちまったじゃねぇか!!」

 

「魔力を纏ってるとあの羽根みたいに分解してくるみたいだな……気をつけろよ礼一!」

 

「あぁ!」

 

 それでも親しかった相手との命を懸けたやり取りをせざるを得ない状況や、そして虚を突かれたことでまだ体勢を立て直しきれてないこと、未知の能力である自分達の武器を分解してくる力、そして触れただけで分解する砲撃によって攻めあぐねてしまっている。

 

 それでも全力を出さなければ絶対に勝てないと確信し、礼一は後先考えずに“限界突破”を、浩介はためらうことなく本体共々“深淵卿”を発動して戦いを繰り広げる。

 

「ぐっ!――“緋槍”!!」

 

「無駄です」

 

「耳を塞げば勝てるとでも、我等に敵うとでもお思いですか。ポーター」

 

「勝てる勝てないじゃない! 勝つんだ!! 僕の恵里は、絶対にもう奪わせない!!!」

 

「そうだよ! ハジメくんと鈴から、皆から恵里をとらないで!! “聖絶・光散華”!!」

 

 そして恵里ら三人も二体の神の使徒と相対しており、どうにか拮抗していた。他の面々と同様に“限界突破”を使いながらそれぞれ別に分かれ、“念話”で三人で連携して対処している。恵里が点による攻撃を、鈴が面による制圧を担当し、ハジメもドンナーとシュラークによる銃撃や迫りくる無数の羽根を迎撃すべくメツェライを取り出して唸らせるなどしていた。

 

「ぐっ!? やはり、厄介だな!」

 

「配下の竜共々、あなたはまだ利用価値があると主は仰せになられています。故に命を奪いはしません」

 

「舐めた口を……! ウラノス!!」

 

 そしてフリードもウラノスと共に空の上で神の使徒のひとりと戦っていた。尤も、それは明らかに手心を加えた状態であり、恵里達と合流出来ないよう単に妨害していたとしか言えなかった。

 

「ぐっ、がぁ……!!」

 

「厄介な。これでは支配下に置くこともままなりませんね」

 

(助かった。恵里の奴、ここまで考えた上で私に洗脳を……!)

 

 とはいえ隙あらば魅了をかけてくることもあり、単純な妨害とは言えなかったが。だがそれも恵里が仕込んでいた“縛魂”によって二つの命令がかち合い、完全な支配下に置くことを防いでくれたのだ。無論それもフリードが考えた通り、わかった上でやっていたのである。

 

「ウラノス、次は極光の連射を! 仲間に当たりさえしなければ何をしたっていい!!」

 

「グルアァ!!」

 

 しかし状況は決して良いとは言えない。自身の変成魔法によって強化されたはずのウラノスのブレスも容易にかわされ、自分の放つ魔法すら目の前の女に避けられるか銀の羽根によって消し飛ばされるためだ。

 

「無駄な足掻きです」

 

「だろうな。だがそれで構わん!!」

 

 だがそれでも構わない。自分が相手をすることで戦力を減らすことが出来ているのだ。ならば道化となろうとここで戦い抜くつもりであった。ウラノスも主に応じ、雄叫びを上げながら神の使徒とのドッグファイトを繰り返していた。

 

「少々、分が悪いですねっ!」

 

「少々? 笑止! いかに師といえど深淵を覗きし我等を超えること能わず!!」

 

「奇怪な言動を!」

 

 一方、地上の方もそれぞれ動きがあった。“深淵卿”のかかりが遅い分メルドの方が余裕が無くなりそうになっていたものの、時間をかけた分の見返りはしっかりと返ってきていた。神の使徒と同様の肉体となった鷲三と霧乃はそれをまだ十全に扱えてないせいか段々と押され始めたのだ。

 

 そして浩介の“深淵卿”の効果のせいで大仰に見えるターンなどの行動も自分達を油断させるためのものだと何度か仕掛けてわかり、二人はうかつに手出し出来なかったのである。オルクス大迷宮での訓練で香ばしい動きも相応に磨かれていたということだ。

 

「そらそらそらぁ! “風灘”! “嵐帝”!」

 

「ぐぅっ!!」

 

「我らを倒せるとでも?――深淵流が奥義“隆々顎々・降岩破(其は遥かなる大地より放たれし怒りの弾丸)”!!」

 

「おのれっ!!」

 

 礼一と浩介の分身の方も優位に戦いを進めていた。分身の方は言わずもがな、礼一は自分達に向けて弾丸のように放たれる羽根への対策が浮かんだのだ。触れたものを分解するというのなら()()()()()()()()()()()()()()()()のだ、と。たとえ魔法であっても実体のないもの――風を利用する手を思いついたのだ。

 

「ハッ、無様だなぁ! 術師でもない俺にやられちまっててよぉ!!」

 

 ただでさえ“限界突破”を発動しているせいで魔力の消費は著しい上に更に魔力を消費するという一見すれば愚の骨頂ともいえるべき行動。しかしそれも戦闘の技術が二人の方が遥かに上であることを悔しいながら理解して認めていたからだ。いくらオルクス大迷宮で鍛え続けたと言えどそれでもまだ及ばない。だがそれで更に悪くなった諦めのおかげで打開策を見出した。相手に無効化される前に無効化出来なくすればいいのだと。

 

 そこで自身が使える魔法を弄って魔法の範囲をかなり狭めて本来の威力を半分程度犠牲にする。しかし発動する場所を自分の遥か後方に、しかも発動の速度を三割早めて叩き込む。

 

「単なる虚勢でしかないだろう!」

 

「それの何が悪い!!」

 

 一々“瞬光”を使いながらやってるせいで鼻血を出してはいたが、こうすることで無効化される前に魔法そのものを発動出来た。威力こそ無くとも相手の動きの妨害は出来る。そこを磨き上げた自分の特技、槍術で突けば歴戦の相手であっても戦える。それを今目の前で証明してみせていた。

 

「ごほぉっ!」

 

「師に手を上げるなど!」

 

「師の誤りを正すのもまた弟子の役目也!!」

 

「汝らが戒め、深淵にて解き放ってくれる!!」

 

 両方の浩介の分身も先程から発動している“隆槍”の多重展開に加え、幼少から習っている八重樫流の動きを熟知したことによる動きの先読み、そして何度も経た実戦の経験から導かれた動きの最適化、そして“深淵卿”による能力値の底上げによって二人を圧倒しだしてきた。

 

「その(かいな)より血が溢るることがない以上、今我らが対峙しているのはどちらも写し身なのは明白!」

 

「ならば迷う道理もなし!」

 

「我らの手にて深淵へと(いざな)おうではないか!!」

 

「おのれぇえぇ!!」

 

 そして礼一と浩介がためらうことなく攻撃できる理由はこれであった。分身ならば散々相手をしていたからこそ心理的負担がほぼない。故に全力を出して倒せる。訓練の時でもやっていた自爆さえ気を付ければ問題すら存在しない。それを理解していたが故の逆転であった。

 

“流石に、キツいね!”

 

“でもやるしかないよ!”

 

“弱音を吐くのは後だよ! こんのっ!!”

 

 そうして四人が鷲三と霧乃を圧倒していた一方で恵里達の方は劣勢であった。三人とも“限界突破”を発動し、“瞬光”も駆使した上で戦っていたのだがそれでも銀の光を纏った二体の神の使徒相手に押されていたのである。

 

 何分この三人にとってはあまりに分の悪い相手だったからだ。レールガンと同程度の速度で飛来する無数の銀の羽根を展開しながら格闘戦を仕掛けてくる上、その一撃が全て必殺。“金剛”を駆使し、鈴が何度となく“聖絶”を十枚単位で展開してくれてはいるが、羽根と同様に分解作用のある魔力を纏わせた双大剣の一撃は熱したナイフがバターを切り裂くが如く。あまりに素早く間断なく振るわれる四つの軌跡に防御に使っている武器は段々と削れ、その性能をじわじわと失っていた。

 

「――ぐぅっ! この、“嵐帝”!!」

 

「そよ風程度で私を押しのけられるとでも?」

 

 しかも何度か仕掛けてみた闇魔法のことごとくも効かないことから恵里は魔法で対処するしかなく、それも凄まじい速度で幾つも飛んでくる羽根によってかき消される。まさに術師殺しそのものの存在にただただ苦悶の表情を浮かべるしかなかった。

 

「“聖絶”っ!!」

 

「所詮その程度ですか。勝敗は既に決しています」

 

「まだ、まだ負けてないから!!」

 

 追い詰められているのは鈴も同じ。何度も“聖絶・桜花”を発動し、その煌めく刃で神の使徒を切り裂こうとも銀の翼が邪魔をしていた。触れた先から分解され、潜り込ませようとも時には払い、時には自身を包み、ある時は他の神の使徒を守るべくもう一方が庇うように動く。

 

 そのため鈴は攻撃でなく防御と回復の方に回っていた。だがそれでも自慢の結界魔法が何の苦も無く破壊される様は心底悔しく、治しても治してもキリがない。

 

(せめて、せめて乱戦じゃなかったら確実に仕留められるのに……!)

 

 無論鈴の攻撃手段が全て封じられた訳ではなかった。取得した空間魔法の一つ、“震天”という空間を無理やり圧縮してそれを解放することで凄まじい衝撃を発生させる魔法がある。しかしその攻撃方法の通り、当然破壊力も及ぼす範囲も大きい。威力と範囲を絞ればいいかもしれないが、空間魔法そのものを習得して一日が経過した程度でしかなく、しかもこれを使った試しがない。下手にこの乱戦の状況で使えばどうなるかわかったもんじゃないから使えないのだ。

 

“鈴、何かないの! 空間魔法なんて大仰なもの手に入れたんだからそういうの使ってってば!!”

 

“あるけど、皆を巻き込んじゃうかもしれないし、魔力の消費は大きいし……”

 

“あるでしょ、鈴。もう一つ、強力な奴が”

 

 だがハジメが述べた通り、実は他にもう一つ凶悪な魔法がある。しかしこれも周囲を巻き込む可能性がある上にもし巻き込まれようものなら『真っ二つ』になる。“震天”と比べれば原型が残るだけマシではあるが、ぶっつけ本番で鈴は使う気にはなれない。その上今は“限界突破”を使っている最中だ。これにしても相応の魔力が必要となるから後先考えずに使えない。そのため鈴はためらっていたのだ。

 

“このままだとジリ貧になるんだよ! 頼むからそれを使ってよ!”

 

“恵里の言う通りだよ。お願い! 僕らで誘導するから使ってほしい。最悪僕の方でもやってみるから!!”

 

“うぅ~……知らないから。どうなっても鈴は知らないからね!”

 

 だが二人の必死な訴えに鈴も折れるしかなく、腹を決めると共に二人と連携しながら神の使徒を誘導していく。撃つなら一発、それも神の使徒二体を同時に撃破できるタイミングを狙って。

 

「逃げ回るだけで勝てるとでも?」

 

「策がお有りの様ですが、その程度見抜けないとでも思いましたか」

 

 当然神の使徒も三人の動きの意図に気づき、絶対に合流させまいと三人に銀の羽根を撃ち続けたり、鈴の方を執拗につけ狙いだす。しかし鈴も体を必要最低限に動かし、時には“瞬光”を使いながらその攻撃をかわし続ける。

 

「うっ!……まだ、まだだよ」

 

 二体の神の使徒の連携はあまりに上手く、ハジメがメツェライで弾幕を張っていても銀の羽根は雨が降り注ぐようにこちらに向かってくる。一度避ける毎に体の一部が三つか四つは抉られる。今も右肩の一部が削れて腕がダラリと垂れそうになったが、展開し続けている“聖典”のおかげですぐに傷も塞がる。しかし傷が治り切る前にはまた別の箇所が幾つもやられ、そこからまた血が流れる。

 

(この程度、ヒュドラの時よりも遥かに楽、だから! これぐらい、でぇ!!)

 

 しかし自分はもっと辛い痛みを知っている。もっと苦しい状況を潜り抜けている。その自負が、経験が鈴を支えていた。そして今自分が受けている痛みも苦しみもハジメと恵里が味わっている。なら絶対に折れていられないと自分を奮い立たせて少女はただ待つ。絶好の機会を。仕留められる時を。

 

「もう余裕もないようですね」

 

「これで終わりとしましょう」

 

 そう言いながら銀の羽根をバラ撒いて恵里と自分へと距離を詰めてくる二体の神の使徒。おそらく恵里に向かっている方は耳栓を取るためだろう。終わりをもたらす羽根を散らすと同時に駆け抜ける様はまさに死神のよう。

 

「「鈴っ!!」」

 

 ――だが死神の鎌が首にかかったのは向こうの方。それを三人が確信したのは()()()()()()()()()のを認識したからだ。

 

「うん。ありがとう二人とも――“斬羅(きら)”っ!!!」

 

 そして紡がれた言葉は必殺の一撃。口にした瞬間、世界が()()た。

 

「――がはっ!?」

 

「馬鹿、なっ!?」

 

 空間魔法“斬羅”。空間に亀裂を入れてずらす事で、対象を問答無用に切断する魔法である。それによって二体の神の使徒は対象とした空間ごと上下にスライスされ、そのまま切り分けられた上半身だけがこちらへと向かってくる。

 

「まだ、まだです!!」

 

「私達が負けた訳で――」

 

「“斬羅”」

 

 そして自分に向かってくる神の使徒に今度は縦に筋を入れる。翼で防御しながら突っ込んできたとしても空間ごとの切除は流石に無意味だったようだ。ほんの一瞬の間を置いて翼が消えると共にズルリと左右に分かれて神の使徒は地面へと落ちていく。

 

「よくも恵里を散々弄んでくれたな――借りは返すよ」

 

 そう言いながらハジメは構えたシュラーゲンの引き金を引き、首から上を吹っ飛ばした。ようやく自分達の方も片が付いたことに軽く安堵すると同時に鈴とハジメの体を纏っていた紅の光は消え、強い倦怠感と同時に吐き気を覚えた。

 

「“静心”っ! 落ち着いて、二人とも……」

 

 すぐさま異変に気付いた恵里がなんとか“限界突破”を維持しながらも二人を抱え、まだ交戦中の他の仲間のいる場所から離れたところへと避難する。幾ら相手が神の人形とはいえ、人の形をしていたことからハジメも鈴も『人を殺した』ことへの罪悪感や恐怖に震えたのだと恵里は察した。

 

“大丈夫、大丈夫だよ”

 

「「え、り……?」」

 

“二人のおかげでボクはここにいる。だから、気に病まなくっていいんだよ”

 

 そう述べながら恵里も“限界突破”を解除し、二人をギュッと抱きしめる。今にも動けなくなるほどの倦怠感に襲われながらもそれでも自分の思いを伝えていく。

 

“辛いのも、苦しいのも、一緒だよ。ボクはあの程度で苦しみはしないけどさ、でも今の二人を見て辛くない訳じゃないから”

 

 瞳を潤ませながら恵里は伝える。二人の受ける苦痛に自分が共感出来ないことを苦しみ、二人に一生ついてまわるかもしれない記憶を与えてしまったことへの後悔をにじませて。まだ戦いが終わってないから三人とも気は張り詰めたままであったが、それでも今この一瞬だけはそれが切れてしまいそうになった。

 

「うん……うん!」

 

「恵里……恵里っ」

 

 二人も涙を流し、ほんのわずかな間だけ恵里を強く抱きしめ返す。そしてすぐに三人は抱擁を止め、苦しみを堪えつつも周囲の状況を確認する。すると上空からもう一体の神の使徒が銀の羽根の雨と雷霆を展開しながら鷲三と霧乃を援護しようとしていた。

 

“行こう、二人とも!”

 

“うん!”

 

“わかったよハジメくん!”

 

 そして三人は再度“限界突破”を使って歯を食いしばりながら駆け出していく。時折飛んでくる紺と淡い藤色の砲撃をかわし、皆が無事でありますようにと願いながら――。

 

「くっ!……何故当たらん!!」

 

「神の人形となった貴公らに深淵は捉えられん! 我と純光の騎士、そして影の姫の師を返してもらおうか!!」

 

 恵里達が心配していた他の面々の方も既に戦いの終わりを迎えようとしていた。既に礼一、メルドは“限界突破”が切れて満身創痍ではあるものの、既に“深淵卿”の深度がステージⅢとなった浩介は更に分身を一つ増やし、計五人で鷲三と霧乃を抑え込んでいる。

 

 本体分身問わずそれぞれが放つ砲撃も難なく浩介はかわし、礼一とメルドも浩介の分身が一人ずつ背負いながら避けているため無事であった。二人を背負った分身は普段は魔法による援護をし、最悪被弾したら他の分身に代わりに二人を背負ってもらって自爆覚悟で突っ込んでかく乱。そして浩介本人も直接近接戦闘を仕掛け、分身には自滅覚悟で突っ込ませる。互いに分身を生み出しあいながら手を変え品を変え、戦闘を繰り広げる。

 

「ここは退きます」

 

 だがフリードとウラノスの相手をしていた神の使徒のエーアストが、どうにか拮抗していた状況を打破せんと、一度仕切り直さなければならないとやって来た。下に味方がいるからこそフリードもウラノスも下手に攻撃が出来ず、格闘戦を仕掛けようとしてはかわされ、まんまと接近を許した。

 

“前方二時の方向。大きく避けて下さい!”

 

「――了解した! ウラノス、二時の方向だ!!」

 

 だがそのおかげで仕留める用意が出来た。言葉短かにハジメが“念話”で伝えるとすぐにフリードらもそれに従って動き、その直後三つの必殺の一撃が木偶人形へと飛ぶ。

 

「無駄なことを!」

 

 放たれた十二のミサイルを銀の羽根で迎撃し、迎撃のタイミングで発動した“斬羅”を体をよじって右腕だけを犠牲にして生き延び、胸元目掛けて照射されたシュラーゲンの一撃を砲撃で相殺しながら体を上部にそらす。

 

「うん。それぐらいやってのけるよね」

 

 ――だが本命はそれらに非ず。撃鉄を起こし、“纏雷”によって十分に電気を蓄えたドンナーに装填された一発の弾丸が今、轟音と共に獲物目掛けて駆け抜ける。

 

「この程度――!!!」

 

 それを分解しながら切り払おうとしたその瞬間、弾丸に込められていた魔法――ハジメが即席で付与した“震天”のなりそこないが発動し、残った大剣に軽く亀裂を入れてエーアストと握っていた剣を弾き飛ばした。

 

「がはっ――!!」

 

「上手くいったね――じゃあ恵里、鈴」

 

「うん――さぁーて、ボクを散々滅茶苦茶にしてくれたお礼をしないとね」

 

「わかったよ!――今まで恵里を、皆を苦しめた分を受け取ってもらうから」

 

 奥の手として残していた弾丸によって吹き飛んだエーアストに向けてハジメはシュラーゲンを構え、声をかけられた恵里と鈴もグリップを握るハジメの手に自分の手を添える。

 

「「「とっととくたばれクソ野郎!!!」」」

 

 紅の砲撃が吸い込まれるように胸元を貫き、遂に全ての神の使徒が死に絶えた。そして浩介達の方も終わりを迎えようとしている。

 

「フッ――深淵を超える者もまた深淵也!!」

 

「そんな、馬鹿な……」

 

「私、たちが……」

 

 “深淵卿”のおかげで徐々に徐々にステータスが上がってきていたものの、一歩でも踏み間違えればアッサリと瓦解する拮抗の維持に浩介がしびれを切らしたのである。そこで思いついたのが“限界突破”の重ね掛け。それによって二重にステータスを上げて強引に終わらせようとしたのだ。

 

 結果は()()失敗。“限界突破”によるステータスの上昇は起きず、その癖“深淵卿”を維持することすら辛くなった始末。だが、このおかげで深度のステージが一つ進んだ――最高のⅤへと至ったのだ。

 

「「「「「「我等孤高にして唯一」」」」」」

 

「「「「「「空に瞬く星もまた深淵の手の内にあり」」」」」」

 

「「「「「「故にこの勝利もまた必定。全ては深淵の中に」」」」」」

 

 そう。分身から分身を無制限に生み出せるようになったことで数で勝っていた鷲三と霧乃をその数で抑え込んだのである。魔法、近接戦闘、囮、自爆と様々な動きをする卿の動きに二人はついていけず、結果地に膝をつくこととなったのである。

 

「うわー……」

 

「助けてもらって言うのもなんだが、その……すごいな」

 

 なお守ってもらった二人は奇怪な動きをする浩介を見て放心していた。無駄にターンを決め、荒ぶる鷹のポーズやら地面に寝そべって変なセクシーポーズをキメたりしている無数の浩介を見て色々と精神が削れたようである。何分オルクス大迷宮での訓練以来だったからちょっと刺激が強すぎたようだ。

 

「はは……やっぱり浩介君最強だね」

 

「これで時間がかからなくって、変な動きさえしなきゃね……」

 

「恵里、言わないであげよう。あの状態の浩介君はともかく、素の方は傷つくだろうから」

 

 そうして再発動した“限界突破”も切れ、もう指一本動かなくなった恵里らはその場に座り込み、ただただ目の前で起きる誰向けかわからない卿の芝居を見ていた。

 

「でも、取り返せた」

 

「うん。やっと、やっと鷲三さんと霧乃さんを……」

 

「謝らなきゃ……鈴達がすぐにオルクス大迷宮を出なかったこと、謝らないとね」

 

 背中に翼を生やしていたり羽を弾丸代わりに使っていたことから間違いなく恵里と同じ改造を受けたのだろうということを察し、自分達のせいで二人がいらない苦しみを抱え込んだことへのとめどない罪悪感に押しつぶされそうになりながら。

 

 彼らが手にした勝利の美酒は、あまりに苦かった。




ちなみに当初はここで神の使徒及び鷲三、霧乃は無事&恵里が奪われるという展開だったり。ただここはあえてプロットも何も決めずに一気に書いてしまった方がいいと考えて書きなぐった結果こんな感じに。ちなみに予定がちょっと狂っただけで大まかな流れは変わってませんよー。

あとタイトルも結構コロコロ変わってたり。
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