おかげさまでUAも141885、感想も484件、しおりも372件にお気に入り件数も803件(2022/11/11 12:54現在)となっております。ありがとうございます。
そしてAitoyukiさん、OPPAIさん、拙作を評価及び再評価してくださり誠にありがとうございます。似たような言葉ばかりで申し訳ないですが、こうしてまた話を書く力を頂きました。感謝です。
今回の話を読むにあたって注意点が三つほど。一つはいつものように長い(約14000字)ことと今回の話があるキャラのファンにとって受け入れがたい可能性のある展開であることが挙げられます。そして最後に……愛ちゃんって素質あるよね。では本編をどうぞ。
「そう、か……ありがとう皆。二人を止めてくれて」
恵里達が鷲三、霧乃そして神の使徒に襲われてしばらく経った頃、ようやく別れた二つの班の皆が合流した。そして合流地点がボロボロなのと鷲三と霧乃がいたことから念のために何があったかを尋ね、光輝達はその経緯を聞いたのだ。その後他の班も経緯を話し、皆を代表して光輝が頭を下げて礼を述べたのである。
「気にしないでよ光輝君。浩介君が頑張ってくれたおかげだし」
「あぁ。俺とメルドさんが先にぶっ倒れた後、あの二人をどうにかしたのは浩介だからな」
「よしてくれよ二人とも……俺達の師匠だし、俺の親友の家族だから。だから止めただけだよ」
乾いた笑みを浮かべるハジメと礼一にそう言われ、浩介もまたやるせない様子でそう答えるだけだった。その一言で誰もが押し黙ってしまう。親しくしていた人を、親友の家族を暴力で止めるしかなかったのだから無理もなかった。
「それでも、だよ。皆のおかげで鷲三さんと霧乃さんがもう罪を重ねずに済んだんだ。だから……」
「うん……お爺ちゃんとお母さんを止めてくれて、ありがとう」
それでも、と光輝と雫は今にも泣きそうな顔をしながら恵里達に感謝を伝える。皆にこんなことをさせてしまったことへの後悔を、もっと他にやりようがあったかもしれないということへの悔しさをにじませて。こんなことになってしまうなら踏破した後すぐにでも出るべきだったんじゃないかと多くが思った。
「そう、だな……だが、それも鍛え上げたお前達の実力あってのことだ。あの時の決断を恨むな」
「……ん。きっとあの時、オルクス大迷宮の一番奥にたどり着いた頃の私達の実力だったら、きっと負けてました。だから……」
だがメルドとアレーティアは違った。ここトータス出身で、恵里達と行動を共にする前に何度となく戦いの経験を重ねていたからこそ鷲三と霧乃、そして本来の神の使徒の実力を冷静に見ることが出来たからだ。きっとあそこを突破した直後ではどう頑張っても地力の差で負け、神の使徒一人相手に何人もかからなければ勝てなかっただろう。ましてや二人のように分身出来るとなればまず間違いなく負けると考えたからである。
「でも、でもよぉ……」
「嘆きたいのはわかるぞ、良樹。だがな、俺達以上に苦しんでる人間がいるんだ」
だがそれでもと誰もが後悔していて、そのことが口から出そうになった良樹をメルドは諫めた。その言葉に彼らはハッとして今も嘆き続ける一人の女性を見つめる。ずっと、ずっと力が及ばなかったがために彼女は苦しんでいたのだから。
「ごめんなさい、ごめんなさい……わたしのせいで……わたしなんかがいなかったら……」
「キュウ……」
光輝達が連れて来た愛子は今、大迷宮で作ったベッドの上で横たわる霧乃の手を両手で握り、ベッドの上で眠っている
「愛ちゃん……」
「愛ちゃんお願い……もうやめてよ、もう謝んないでよぉ……」
「でも、でも……わたしがいたからしゅうぞうさんは、きりのさんは……」
「だからやめてよぉ~……絶対愛ちゃんは悪くないからぁ~……」
そんな愛子に優花、奈々、妙子は声をかけ続けていたがそれが届いてはいない。擦り切れたはずの心を更に擦り減らしてただただ詫びるばかり。もう自分達の言葉が届かないところまで彼女を知らず知らずのうちに追い詰めたのだとこの場にいた誰もが思う。
「……皆、もう少ししたらこっちの四人の洗脳も解除出来るよ。終わったら起こして聞こう」
「うん……少しはわかるかもしれないから」
グリューエン大火山の解放者の住処で作った洗脳解除用のアーティファクト“エアヴァクセン”に魔力を注ぎながら恵里とハジメは皆にそう伝える。一応これ一つで複数人の洗脳が解除出来るよう作ってはいるが範囲を絞ることで効果が強力になるようにも作っているため、他の皆に周囲の警戒をしてもらって二人は鈴と一緒に対処に当たっていた。
こうして三人がこの護衛の男達の洗脳の解除をしているのも彼らが操られていると愛子が光輝達に教えてくれたことがきっかけだった。連れ出した後、一体愛子の身に何があったかを優花らが移動中に聞き出した際、断片的に語ってくれたことから推察し、合流した後に恵里が念のために“縛魂”をかけてみたことでそれは確信に変わった。だから恵里の言うように情報の提供を期待して三人はこうして洗脳を解除しようとしていたのである。
「――ここ、は……」
「ぅ、ぁ……私たち、は……」
「――お母さん! お爺ちゃん!」
その時、鷲三と霧乃がようやく目を覚ました。既に洗脳の解除を終えて後は目を覚ますだけだった二人はまだどこかぼんやりとした様子であったが、鷲三の寝てるベッドの近くでずっとパイプ椅子に座って待っていた雫はすぐに立ち上がって祖父の手を握りしめようとする。
「鷲三さん! 霧乃さん!」
「お二人とも、目を――っ! 雫!」
だが雫が手を伸ばそうとしたその瞬間、体が一瞬震えたのを光輝は見逃さなかった。すぐに彼女の手を両手で包み、雫の方を見やる。
「こう、き? どうしたのよ、一体」
「……無理はしないでくれ、雫」
「わ、私無理なんて……」
「じゃあどうして……どうして、今も手が震えてるんだよ」
その言葉でようやく雫も自分の異変に気付いた。それだけではない。何故か呼吸が荒くなり、もう一度手を伸ばそうとしても体が動いてくれないのだ。どうしてと思ったその瞬間、彼女の体は光輝に抱きしめられていた。
「きっと、声だけでも鷲三さんも霧乃さんも安心できるよ。だから、だから……!」
「でも、でも! 恵里が洗脳を解いてくれたのよ! だったら怖くなんて、怖く、なんか……」
その原因は彼女を見た誰もが気づいていた。きっと鷲三と霧乃に分身が殺されたことを体が覚えてしまっているのだろう、と。操られていたから出たとはいえ心無い罵倒が、明確な殺意を以て自分を殺したことが、強い憎しみをぶつけてきたことを体が忘れてくれなかったのだろうと。あまりに深すぎる傷が残っていることに誰もが目をそらしたくなってしまう。
「ごめん雫、俺うっかりしてた……最悪俺が話聞いておくから光輝と一緒に――」
「すまぬ。どうも少し頭がぼうっとしててな……わしの看病をして――ッ!!」
「ありがとう、ございます。皆さん……どうも、悪い夢を見てたみたいで――あ、ぁ……」
浩介が気遣うように雫に声をかけ、まだもやがかった頭の鷲三と霧乃もどうして自分達がここにいるかを思い出そうとし――その顔が絶望に染まる。自分達のしでかしたことを思い出してしまって。あまりに重い罪を犯したことを自覚してしまって。
「わしは、何を……どうして……」
「しゅ、鷲三さん! あ、貴方も霧乃さんも何も悪くなんか――」
「悪いに決まっているでしょう!!……ごめん、なさい。雫、しずく……本当に、どうすれば……」
わなわなと震えながら二人は己の両の手のひらを見つめる。見えない血がその手に、否、体中にべったりと着いているかのような心地がして青ざめてしまう。愛していたはずの、幸せを願っていたはずの存在を憎み、蔑み、この手で殺した記憶が頭から離れない。光輝は悪くないと言ってくれたが、操られていたからといってこんなことが許されるはずがないと二人はただただ己を苛む。
「悪くねぇ! 二人とも何も悪くねぇんだ!! だってそれもこれも鷲三さんと霧乃さんをさらったヤツが――」
「そうです! 自分を責めないでください!」
「だからといって許されるはずがなかろう!!」
「私達は、やってはならないことをしたんです……こんな、こんなことならあの時何としても死ぬべきだった……!!」
浩介とハジメの言葉もまた届かない。確かに全面的に悪いのは自分達をさらって改造したエヒトなのだということは鷲三も霧乃もわかっていた。だがそれでも、雫だけでなく親しくしていた家族の子供達にまで殺意を向けた記憶も二人を苦しめる。どれだけ否定しようとも記憶は嘘をついてはくれないのだから。
「お爺ちゃん、お母さん!!」
「――触れるでない!!」
「駄目です雫!!」
けれども雫は自分達は恨んでいないと二人の手を掴もうとし――その手を払われる。ありえない光景に雫だけでなく誰もが固まってしまう。
「なん、で……」
「こんな、こんな愚かな老人に触れてはならん……お前を汚したくないのだ」
「そうです……こんな、こんな母親として最低の仕打ちをして! どれだけ、どれだけあなたを苦しめたか……」
もう雫を苦しめないようにするには遠ざかるしかない。自分達が家族を名乗るなどおこがましい。犯した罪咎が生む自己嫌悪のせいで二人はもう雫に触れられない。そんな資格などないとただただ絶望していた。
「あぁっクソッ! 止まれ! 目を覚ましていきなり自殺なんてするなってば!!」
そして目を覚ました愛子の護衛の男達も暴れていた。意識がハッキリした直後、即座に近間にあった剣を奪い取り、それを鞘から抜いて首に当てようとしたのである。頸動脈を傷つけて死のうとしたのがすぐにわかったため、洗脳の解除をしていた恵里ら三人は羽交い締めにしたり、捕縛魔法の“縛印”を使うなどして四人を拘束していく。
「やめて……やめてぇぇ!! どうしてですか! デビッドさん、チェイスさん、クリスさん、ジェイドさん!!」
「当然だろう!! 俺は愛子……
「そうです!! 何が愛だ! 何が信仰も捨てるだ!! 私達は捨ててはならないものを捨ててしまったんだ!!」
愛子の、男達の慟哭が響く。自分のために全てを捨てると公言して命を賭す覚悟を持っていたはずの四人は今、自分の命を捨てようとしていた。彼らの心は今、後悔と恐怖、己への怒りと失望で荒れ狂っている。
「運命の相手を殺す寸前まで痛めつけた人間が、生きる価値なんてあるものか!! こんな、こんなぁ!!」
「死なせてくれ! もう……罪を償うには死ぬしかない!!」
「それを畑山先生は望んでないよ! だからやめてよ!!」
鈴の声も届かない。ただただ狂乱した様子で己の死を願っている。それ程までに彼らの絶望はあまりに深く、この場にいた
「ったくあぁもう、こちとらしんどいってのに! 静し――」
“止まって!!!”
遂に我慢の限界に達した恵里が、“限界突破”の後遺症であるすさまじい倦怠感にまだ苛まれながらも“静心”を最大威力でぶつけようとしたその時、アレーティアが“念話”を思いっきり叩きつけて来た。
「ぐぇぇ……痛いぃ……」
「あ、アレーティア……か、加減しやがれバカ……」
「あ、あ、その……ご、ごめんなさいごめんなさいっ!!」
無我夢中でやったであろう遠慮なしのすさまじい魔力を乗せたそれはこの場にいた全員の頭を揺らし、感情的になってた全員の頭を冷やすに足る一撃であった。尤も、鷲三や霧乃にデビッドらだけでなく他の面々も食らっていたため、悶える皆を見てすぐさまアレーティアは何度も平謝りする。
「うぐ……なに、を……」
「お、お願いします! どうか、どうか私の話を聞いてください!」
脳にガツンとくる一撃をもらって頭を抱えつつも鷲三が問いかければ、アレーティアはすぐに頭を下げて自分の話を聞いて欲しいと頼み込んだ。
「話、とは……?」
「はい……私は、私は……」
今自責の念に駆られている彼らを助けられるのはきっと自分しかいない。そう思ったからこそ彼らに話を聞かせるべく動いた訳だが、いざ話をする段となると怖くて怖くて仕方がない。ふとそんな時、彼女の左手を大介が握った。
「あ……大介」
「いてて……ったく、
「……んっ!!」
未だ残る痛みに頭を抱えつつもどこか照れくさそうにそっぽを向きながら伝えてくる愛しい人の言葉に勇気づけられたアレーティアは再度六人の方を向いて過去の自分の罪をさらけ出す。
「わ、私は……大介を、今の仲間の皆さんを一度、殺そうとしたことがありました」
「「「「「「……は?」」」」」」
青天の霹靂。そう言って差し支えない言葉に鷲三らは度肝を抜かれた。
何らかの経緯があって目の前の少女が少年達の仲間になったことは初対面のデビッド達でも理解は出来る。だがまさか殺し合いに発展した相手を近くに置くなんて普通ありえない。あまりにも突拍子の無い事実の暴露に己の罪咎を数えようとしていた彼等の頭はもう働かなくなってしまった。
「私はかつて、三百年前に存在した吸血鬼の国の王でした」
そしてアレーティアは過去を語っていく。かつて自分は吸血鬼の中でも特別に強い存在として周囲に期待され、王位を継いで国のために戦ったことを。そして周囲からの称賛は畏怖へと変わり、後に叔父から反旗を翻されて大介達が潜ったオルクス大迷宮へと幽閉されたことを。
「そこで、そこで私は大介達と出会って、助けてもらいました……でも、でも私は……心の奥底で彼らを恨んでいたんです。私は裏切られたのに、信じていた人を失ったのにどうして、って」
助けてもらったにもかかわらず、彼らへと憎しみを抱いていたことも。その言葉に聞いていた六人は絶句するしかなかった。こんな経緯があっては確かに絶望するしかない。自分達とてそんな状況で彼女のように考えないでいられるかという自信など無く、ただ彼女の話に耳を傾けるしかなかった。
「そして、そして私は……彼らを殺そうとしました。羨ましくて、憎くて、ずっと、ずっと欲しかったものがそこにあったから……」
涙を流しながらアレーティアは語る。今にして思えばあまりにも幼稚で、愚かしいこと。なのにあの時は絶望に暮れて怒りのままに動くしか出来なかった。その後悔が彼女の心を絞めつける。
「それでも彼らは許してくれたんです。命がけで、私を止めてくれた……それは真実が明らかになった時にも、です」
だがそれでもアレーティアは語ることを止めない。それではまだ届かない。全てを伝えきれてないからとそばにいる大介から勇気をもらいながら更に話していく。
「私が封印されていた場所に、叔父はメッセージを残してくれていました……これも私を守るためだったんだ、と伝えてくれたんです。私をあの場所に閉じ込めて、誰かが救ってくれることを祈っていました」
自分のやったことを思い出して涙を流しながらもアレーティアは鷲三、霧乃、デビッド、チェイス、クリス、ジェイドを見つめて話す。そしてアレーティアはようやく伝えたかった本当の思いを口にする。
「皆……みんな私のことを許してくれたんです! 真実が明らかになっても! 私の逆恨みでしかないってわかっても! だから、だから――あなたの家族を信じて!!」
鷲三と霧乃に向けてアレーティアは訴える。ここで家族の絆を断ち切ってはならない、と。そんなことをするべきじゃないんだと。
「あなた達に手を伸ばしてくれた人を信じて!! その手を振り払わないで!!」
デビッド達に向けてアレーティアは叫ぶ。絶望に暮れていたはずなのに、それでもずっと案じていた愛子の思いを無碍にしないでと。思いよ伝われとばかりに声を張り上げる。アレーティアが荒い息を吐き、じっと見つめる中、彼らはまた涙をはらはらと流し始めた。
「許されて、よいのか……? わしなんぞを、恥知らずなのだぞ」
「八重樫さんを……雫さんを信じて」
覇気も何も失った鷲三のしわがれた声にアレーティアは答え、その手を雫が震える手でそっと握る。
「だって、だって私のお爺ちゃんなのよ?……だって家族なのよ? 当たり前、じゃない」
「しず、く……」
顔を上げ、体を震わせながらも必死に手を離さない孫を見て老人は嗚咽を漏らす。
「ですが、ですが……頭に、頭に記憶がこびりついているんです。雫、あなたをどこまでも憎んで蔑んだ記憶が……」
あまりに弱々しい声で反論する霧乃の手をアレーティアが握り、そのまま鷲三の手を握る雫の手に重ね合わせる。
「大丈夫……赤の他人の私を許してくれて、気にかけてくれている雫さんを信じて」
「そうだよお母さん……お母さんはずっと、何があっても私のお母さんだから」
「あ、あぁ……しずく、しずく……」
母は娘の体を抱き、滂沱の涙を流していく。同門の二人の少年もまた涙を流しながらそれを見つめ、吸血鬼の少女は伴侶の少年と共に微笑んだ。
「……俺、たちは」
「もう、何も言わないでください。あの時私を信じてくれた。それが一番の答えですから」
デビッド達はうつむいたまま、何を言うべきか迷っていた。だが愛子は彼らに先に思いを伝える。
「私だって、私だってあなた達にひどいことを言ってしまったから……だからどうか、ここからまたやり直せませんか」
神の使徒に襲われたあの晩、自分の訴えを聞いて信じてくれたことが嬉しかった。けれども同時に追い詰められていたとはいえ彼らを罵倒し、ぞんざいに扱ってしまったことを愛子は恥じていた。だからここでまた手を差し伸べる。こうまで自分のことで苦しんでいる彼らならばきっと大丈夫かもしれないと信じて、勇気を出して。
「「あい、こ……」」
「あいこさん……」
「あいこちゃん……」
四人の男はその手をとらない。けれども涙を流しながらも彼女の顔をただじっと見つめる。自分達はまだ許される立場にない。けれども彼女の思いだけは無駄にしないと決意を込め、目をそらさなかった。
「私、は……」
自分に視線を向けてくれることからきっと悪し様に思ってはいないだろうことを察したが、それでも自分の手を掴んでくれないことに愛子は意気消沈する。やはり自分なんかでは駄目なのかと。そんな時、デビッドらの背中を龍太郎と香織、幸利がトンッと押して目と鼻の先まで近づけたのだ。
「な、何を――」
「それだけじゃ伝わんねぇよ」
「うん。愛ちゃんの手を握ってあげて。それか言葉をかけてあげてください。言葉にしないと、やっぱりわからなかったりするから」
「そんなんで分かり合ったつもりになるなよいい年した大人がよ。現に先生うなだれてんじゃねぇか」
「それは……」
三人にそう言われて彼らは答えに窮する。まだ子供に説教されることに幾らか憤りと羞恥を感じはしたが、その通りでもあったために何も言い返せないのだ。
結局自分達は愛子の味方をしようとして、前と変わらない立ち位置に甘んじんていた。それでは駄目だったというのにだ。けれどもあんな仕打ちをしてしまった自分達が許されていいのかと葛藤し、手を伸ばせない。そんなデビッドの手を愛子はそっと両手で包んだ。
「もし、もし皆さんがまだ私のために戦ってくれるのなら……どうかお願いします。力を、力を貸してください」
その瞳に四人は射抜かれる。まだ濁りがとれない、あまりにも弱々しい女の目に。助けを求めてただただ暗闇をさまよった少女が浮かべるような目をした彼女から視線を逸らせないでいた。
「――あぁ!!」
だからこそデビッドはその手を勢いよく掴んだ。ただ盲目的に付き従うのではなく、彼女と共にあるために。
「ありがとう、愛子さん!」
「わかったよ愛ちゃん!!」
「愛子、お前の思いに今度こそ応えてみせる!」
それはチェイス、クリス、ジェイドもだ。篭絡するための役割を、護衛という立場も捨て、ただ彼女の『仲間』となるために。その瞬間、わっと愛子の目から涙があふれた。
「みなさん……みなさん!」
改めて行動で、言葉で彼らは思いを示してくれた。そのことが嬉しくて涙が止まらなくなる。自分は一人ではなかった。ただ孤独ではなかったのだと理解できて。そのことが彼女の心を癒していく。
「良かったわ、ホント。愛ちゃんにもちゃんと味方がいてくれて」
「うん。もう大丈夫だよ愛ちゃん。私達だっているから」
「そのべさん……みやざきさん……」
「そうだよぉ~。私だって、皆だっているからぁ~」
「すがわらさん……う、うぅ……うぁぁ……」
そして彼女のそばでずっと寄り添っていた優花と奈々もまた愛子の両肩に手を置き、二人ごと妙子が愛子を抱きしめる。守りたかった相手がいつの間にか成長していた様子に幾ばくかの寂しさと悲しさを感じつつ、ただその優しさを受け止めようとしていた。
「わたし……みんなを、みなさんをまもりたかったのに……なにも、なにもできなくって……」
どれだけ頑張っても理想に手は届かなくて、どう足搔いても何も成せなかった一人の女の懺悔をそばにいた誰もがただ静かに耳を傾けている。
「んなことねぇよ。そう言ってくれただけで俺達は救われた」
「しみずくん……」
幸利が穏やかな笑みを浮かべながらその悔恨に満ちた言葉に反論する。味方が自分の親友達とその家族、全てを捨ててでもついてきてくれた鬼教官だけではない。たったそれだけのことでも今の彼等にとっては救いとなる。四方が敵となっているこの世界の中で安心できる存在となってくれているから。
「学校にいた時、恵里達のことをとやかく言ってたのだって俺達のことを思ってくれてたからだろ? それが変わってなかったってだけでホッとするんだよ。ありがとう先生」
「恵里ちゃんと鈴ちゃん、それとハジメ君のことは三人に任せて欲しかったから私達は怒ってたけど……でも、わかってたよ。ちゃんと愛ちゃんが真剣に私達に向き合ってくれてたこと。それに、今も私達のことを思ってくれてたのすごく嬉しかったよ」
「さかがみくん……しらさきさん……」
龍太郎と香織の言葉で心が軽くなっていく。ただすれ違っていたのではなかった。自分の心配は彼等にも届いていたのだとわかって、そしてずっと彼らのことを案じていたことも理解してくれて。それが愛子の心の新たな支えとなっていく。
「ていうかよ、そもそも悪いのはあの国の奴らだろ? 先生だって被害者じゃねーか」
「言えてる。確かにまぁ、巻き込まれた先生だって俺達と立場はそんな変わんねーしな」
「つか俺らが下手なことしなかったらむしろ愛ちゃん先生ここまで追い詰められてねーだろ? 言われたくねーけど恨みの一つや二つ、吐き出したっていいんだぜ?」
「いや良樹、言われたくねーのかよ。まぁ俺も嫌だけどよ。でも、恨まれたって仕方ないってのはわかってるつもりだぜ」
「ひやまくん、こんどうくん……なかのくん……さいとうくんも……」
大介が、礼一が、良樹が、信治が腕を組んだりしながらそう伝える。未だ悪ガキで地球にいた頃はうっとうしがっていた彼等であっても彼女が辛い目に遭って苦しんだのは理解している。だからこそ彼等なりにぶっきらぼうな言葉をかけ、自分達も味方なのだと遠回しながらも伝えていく。それが彼女の朽ち果てそうになっていた心に活力を与える。
「ありがとう、畑山先生」
「なぐもくん……」
「ありがとう、先生。鈴達のことも思ってくれてて」
「たにぐちさん……」
「……まぁ、そっちがボク達の将来のことを思ってくれてたことぐらいわかってるよ。いろんなとこ駆け回ってくれてたのも、永山達だけじゃなくてこっちのことも考えて足場固めしてくれてたことぐらいね」
「なかむらさん……わたしは、わたしは!!」
ハジメと鈴の感謝が、恵里の理解が彼女の心に炎を宿す。灰となったはずの誓いもその炎にくべられ、新たな輝きを放ち始める。
「みなさん……みなさん……うぅ……うぁぁ……うわぁあぁぁあああぁぁぁ!!!」
今一度愛子は大粒の涙を流していく。全てを奪われたことで慟哭した時以上に、全ての悲しみと嘆きを洗い流すかのように。寒く苦しい世界から今、彼女の心は解放される――。
「さて、まずはそちらの置かれていた状況を話してもらおうか」
そうして愛子らが号泣することしばし。ようやく落ち着いたところでフリードが話を切り出しにかかった。当然デビッドらは彼と共にいたウラノス共々警戒心を抱いたものの、今の今まで静観していたことと敵意を感じられないこと、そして愛子の教え子の仲間なのだろうとよくわからない確信を得たことから剣を抜くことはせずに事情の説明をする。
「そうか。やはり俺達の今の状況は芳しくないということだな……」
わかってはいたんだがな、とつぶやきながらもメルドは頭をかく。神の使徒がやはりエヒトの使いであると自称していたこと、鷲三と霧乃が拉致された後に相対した存在がエヒトであると伝えたことにあえて目をそらしつつもどうしたものかと考えていた。
「わしらが雫達を襲わなければ……」
「お爺ちゃんとお母さんが悪い訳じゃないわ……全部、全部エヒトが悪いもの」
鷲三が力なくつぶやくと共に霧乃もうなだれ、雫も深い憎悪をその目から滾らせる。雫の言葉に恵里らは反論せず、メルドもまた信仰する神を侮辱されてはいたが言い返せる余裕も無く、これまでの経緯のせいで自身の信仰が揺らいでしまっていたために沈黙していた。
今現在一行の置かれている状況は非常に不味いものだ。反逆者の汚名を着せられ、しかも反逆者の一人とされている鷲三と霧乃が実際にウルの街を襲ってしまったせいで、名実共に『人間族の敵』という扱いが定まってしまったからだ。
無論幸利達が対処したおかげで人的被害は抑えられたはずではあるが、あくまでそれだけだ。ちゃんと確認したわけではないが戦いの余波で建物も少なくない数が被害を受けているだろうと幸利達も、鷲三と霧乃も認識している。
「今は敵の想定した通りの状況……俺達は今、かつて反逆者と呼ばれた人たちと同じ状況下にある」
光輝の言葉に多くが唇を嚙んだ。解放者の住処に到達して真の歴史を知った恵里達はもとより、現地人であるメルドにデビッド達、フリードもまた自分達の置かれた状況を理解している。かつて人類の解放のために動いていた彼等はこうして追い詰められ、自分達も同じ道を踏まざるを得ない状況に追い込まれているのだと。この世界の歴史を知らない鷲三と霧乃、座学で一度学んだだけの愛子も自分達がどれだけ危うい立場なのかは痛い程わかっていた。
「逃げ回るだけでどうにかなったらいいけどね……大所帯になってきたし、大迷宮を回るにしても他の場所でやり過ごすにしても食料をどうするかが問題だよ。正直頭痛がするね」
わざとらしくため息を吐く恵里に全員が首を縦に振る。オルクス大迷宮を攻略した恵里達は最悪魔物の肉とユグドラシルの果実を食べて生きることは出来るし、アレーティアは大介の血を飲めば問題ない。
だが他の面々はそうもいかず、流石に自分達と同類になれとはさしもの恵里とて言わない。あの痛みは尋常ではなかったし、それを遠慮なしに勧めるほど今の彼女は鬼ではない。だからこそ
「……ま、それを解決する方法が無い訳じゃないけどさ」
「――本丸を落とす。そういうことですね、中村さん」
冗談交じりに自分の考えを伝えようとしたその時、口を挟んできた愛子に恵里までも瞳孔が開いた。
「今の私達の状況は極めて厳しい状態です。おそらくエヒトはそこを狙ってくるでしょう。きっとウルの街を起点に全ての街や他の国、ヘルシャー帝国やアンカジ公国とも連携して私達を包囲するはずです」
ひどく冷静に、そして静かな怒りを宿しながら愛子は自分達が今後受けるであろう策を淡々と語っていく。その様に恵里は面白そうに目を細め、彼女をよく知るハジメらは背筋に寒いものが走っていく。
あまり面識のないメルドも『畑山殿はこういう方だったのか……?』と首を傾げ、彼女の護衛をしていたデビッドらはこんなことを言い出した原因に思い当って冷や汗をダラダラと流し出す。唯一面識のないフリードとウラノスもよくわからないが不味いということだけは場の空気で察した。
「なら包囲網を敷く前に一点突破。ハイリヒ王国を陥落させます」
「何ぃー!?」
「えっ」
『愛ちゃーん!?』
『先生ぇー!?』
「「愛子ー!?」」
「愛子ちゃーん!?」
遂にヤバいことまで言い出した。恵里は感心したように、鷲三と霧乃も顔を引きつらせながらもそれにうなずいているものの、他は大焦りするばかりであった。ちなみにフリードは魔人族に寝返る気なのだろうかと思ったぐらいでさして気にしていない。
「いやいやいや!? 先生何言ってんですか!? 国落とすなんて滅茶苦茶ですよ!?」
「そ、そうよ愛ちゃん!! ま、まだ永山君達もいるでしょう!! いくらなんでも言ってることが――」
「もちろん永山君達もその時に回収するつもりです。そのことを今話そうとしてました」
光輝と雫は愛子を止めようとするも、口元だけ笑っている状態でそんなことを言ってのける様子に彼女をよく知る者達の多くが戦慄する。
普段怒る時は見た目相応に可愛らしいものであるはずと認識していたハジメ達からすれば本当に同一人物だとは到底思えず震えるばかり。デビッド達は『度を越した献身をしてしまいかねない、そんなほっとけない愛子がこうなってしまったのは自分達のせいだ』ととてつもない罪悪感に襲われ、鷲三と霧乃もまぁこうなっても仕方ないだろうとため息を吐いた。
「そういうことではない!! い、いくら何でも気が早すぎるというか、その口振りからしてまさか陛下の首を狙って――」
「えぇと、メルドさんでしたっけ? そうですよ。とりあえず王様と教皇の首を取って……確か王子と王女がいたはずですし、彼らに私達の要求を聞いてもらおうかと思ってます」
「よしそうか、わかった。お前ら、立て。この頭のおかしい女を鎮圧するぞ」
そんな中、メルドはハイリヒ王国を落とす算段を立てる目の前の女をどうにか止めようとし、そして返ってきた言葉から武力による鎮圧もやむなしと即座に腰の剣を抜いた。
「いやいやいや!? メルドさんも落ち着いて下さいって!!」
「落ち着いていられるか!! この女は俺の国をお陀仏にしようと――」
「ええ、そうですね。仰る通りです」
すぐさま龍太郎が羽交い締めにし、メルドを落ち着かせようとした時にうっすらと怒りの感情がこもった言葉が愛子の口から漏れ――その瞳に宿った怨恨の炎を見て、恵里だけが興味深そうに彼女を見つめた。
「エヒトなんて神様がいなかったら、あの人達が子供達を戦争に駆り立てるような真似なんかしなかったら、天之河君達も、永山君達も、きっと傷つくことなく青春を過ごせた」
静かに、ただ静かに幼げな容姿の
「少なくともここまで深く皆さんが傷つくことはなかった」
子供達を守らんと奮闘していた女が元騎士団長を視線で射抜く。子供達の人生を踏みにじったことへの憎しみがその目にありありと映っていた。
「――ッ! それ、は……」
「その上この子達の命まで奪おうと考えてるんですよ?――実際にやったのが誰であれ、上が責任を取るものでしょう」
どこまでも冷たく、研ぎ澄まされた刃を連想させる眼光に、そしてかつて自分がいた国の狼藉を淡々と語られてはメルドも何も言い返せず……黙って剣を鞘に収めるしかなかった。
「あ、愛ちゃん……?」
「駄目ですよ、園部さん。皆さんを守れなかった私が教師を名乗るだなんておこがましいとは思ってますけど、目上の人を軽んじるような言い方はいけません。いつかそれが必ず返ってきますよ」
そんな変わり果てた様相の愛子に思わず優花が声をかければ自分達が知っている愛らしい姿でなく、少し似た、落ち着きのある一人の大人としてたしなめようとする様を見せる。あまりに早い変わり身を見て光輝達はガタガタと震え、恵里だけが
「へぇー。先生もそういう顔出来るんだ」
「中村さん、大人をあまりからかわないように。そういった態度は他の人から悪く見られますよ……でも、そうですね。皆さんを守れなかった人間なんかに教師なんて務まらないでしょうし……」
からかうように言った恵里を軽く注意した後、ふと愛子は今の自分が何者だろうかと考え込む。
――デビッド達が寄り添い、優花達に慰められ、恵里に理解を示されて立ち直った愛子の心は今、『子供達を守り抜く』という意志一つに固まっていた。
「うーん……“豊穣の女神”なんて肩書も私には荷が重いですし」
自身の無力さを痛感し、対話をしても聞き届けられないことも少なくなかった。何より守りたかったものを踏みにじられたことで彼女の心は一度砕けてしまう。だがこうして皆の声を聞いて、自分のやったことが無駄でないとわかり、頑張りを認められ、感謝されたことでよみがえったのだ。
その時、彼女は今一度願った。今度こそ子供達を守り抜きたい、と。そのためなら何でもやってやる、と。大切な存在を目にして彼女は
「これから国を落としに行くんですから――いっそ“魔王”とでも名乗りましょうか」
……それはさながら、ある少年が奈落の底で豹変したように。
話し合うことは今でも大事だ。相応の働きをして無視できないような立ち位置を作るという考え自体を馬鹿馬鹿しく思うようになった訳ではない。ただ、何をやっても通用しない相手であればあらゆる手段を用いて排除することも選択肢に入っただけだ。
だから愛子は『第三の選択肢』をためらいなく選ぶ。これ以上子供達が傷つくことがないように。自分の体を張ってでも、暴力を振るうことすら忌避せず、むしろ使ってでも守り抜く。その決意を宿したのである。
「あ、愛ちゃんが……愛ちゃんが壊れた」
「どうして……どうして、愛ちゃん……」
その様を見た子供達は絶望に暮れた。
「……私達のせいですね、お義父さん」
「いや、貴方達のせいではない……これもそれも俺達が愛子を追い詰めたせいだ」
近くで見守っていた大人達も己の無力を嘆いた。
「どうしよう……だ、大介。こ、これでよかったの……?」
「いやなんでこうなんだよ……」
「キュゥゥ……」
吸血鬼の元女王もうろたえ、自分の恋人にすがろうとするも彼自身も白目をむいていた。兎の魔物も奈落の魔物や自分達の主とはまた違った気配を放つ存在に怯えて涙目になる始末。
「……そうだな。これから俺がやろうとしたことを考えたら大差ないか。でも、国王陛下の御身は何としても守り抜かなければ……」
教皇を成敗し、国を取り戻そうと躍起になっていた一人の男は迷いを見せた。彼女と自分は大差ないことをやろうとしていると。だが彼女を野放しにだけはしておけないと目つきを細めながら決意する。
「前だったら不敬だなんだと述べていたが……何故だろうな。力こそともかく、今の雰囲気はアルヴヘイトにそう負けてはいない気がする」
魔人族の男も今の彼女の様子を素直に評価している。自分ほどの実力があるようには見えないものの、どこか覇者の風格を感じ取っていた。
「……恵里、どうするの?」
「別にいいんじゃない? ウジウジしてるよりマシだし、なんか前世のハジメくんっぽいのがちょっと気にはなるけどさ。使える戦力が増えたんだから喜ぼうよ」
「そうじゃないし喜ぶところじゃない。鈴が言ってるのそこじゃないんだってば……まさかこんなことになるなんて」
そして時を遡った少女は彼女を使える相手とみなし、錬成師の少年と彼を愛する治癒師の少女は変貌した彼女を見て頭を抱える。蝶の羽ばたきがとてつもないものを引き起こしたとただただ痛感するのであった……。
……おや!? あいちゃんのようすが……!
おめでとう! あいちゃんはまおうあいこにしんかした!
……ちなみにこの展開、実はトータスに恵里達が来た辺りには浮かんでたものだったりします。その言い訳としてちょっとした比較をば。
原作ハジメ
・豹変前は普段は押しが弱く、事なかれ主義。しかし必要だと断じた時には意見を曲げずに突き進む。
・必要に迫られたら殺すことも選び、ためらわない。
・豹変前にベヒモス戦で勇者を説得したり、クラスメイト達を煽導するなどアジテーターとしての素質がある。
・魔物に腕を食われ、折れてもなお立ち上がった心の強さを持つ。
・得意分野が錬成と「無機物の操作」に長けている。
愛ちゃん
・色々と奮闘するものの、普段は押しが弱い。ただいざという時は頑固になって自分の考えを貫く。
・必要に迫られたら戦うことをためらわない。殺しは流石に罪悪感を感じるが、それでも乗り越えられる程度には精神が強い。
・最終決戦に備えてリリィと共にアジテーションを行い、人類の意志を一つにまとめ上げている。
・目の前で生徒が死に、意図せず大量殺人をして心が折れかけても(魔王の支えありきとはいえ)立ち直っている。
・得意分野の一つが土地改良であり、「無機物の操作」をしていると思われる。
……とまぁ軽く挙げてみた通り、割と共通点あるんですよね愛ちゃん。んで拙作では幾度もの絶望を経ていますし、彼女の手を何人もの人間がとりました。なので復活出来るかなー、と思って書きました。
ちなみにweb版原作の「豹変」の魔王が生まれていく感じをオマージュしてたりします。『魔王』を自称しているのはそれ劇中で語ったのに加えてそれがあるからだったり。
あと神代魔法の適性に関しても
生成魔法:土壌改良のことを考えれば魔王程では無いにせよかなり高い
重力魔法:魔王以外適性あり、と地の文にあったので最低でも人並み程度
空間魔法:もしかすると低い? ただ深淵卿三部で巨大な樹木の兵隊をアーティファクトありきとはいえ作り出して操ってたことを考えれば『動物と植物の境界をいじれる』と見做せなくもないため、適性がある可能性も。
再生魔法:作物の急速成長を考えれば香織ほどではないにせよおそらく高い
魂魄魔法:アフターで鎮魂を使ってた事を考えると人並み程度には最低でも高い
昇華魔法:不明。もしかすると低い?
変成魔法:文句なしで高い
と個人的には見てます。異論は認める