あまりありふれていない役者で世界逆行   作:田吾作Bが現れた

168 / 208
お久しぶりです(白目)
某ふるふるとコラボするということになって花騎士始めたり、リアルの生活がちょっと変わったので執筆する時間消えたせいです(本日の懺悔)

では改めまして読者の皆様への惜しみない感謝を。
おかげさまでUAも213548、お気に入り件数も936件、しおりも462件、感想数も736件(2024/8/1 6:48現在)となりました。誠にありがとうございます。

そしてAitoyukiさん、今回も拙作を再評価してくださり誠に感謝いたします。またしても執筆する力をいただきました。

今回の話を読むにあたっての注意点として長い(約14000字)点と今回出てくるあるキャラの性格や言動が書籍版と違う可能性があります。上記に注意して本編をどうぞ。


九十三話 夢へと進む者達・序

「すごいですね恵里殿! 流石フューレンの街を救った英雄の一人です!」

 

「褒めて下さってありがとうございます」

 

 目の前の整った顔立ちの青年が目をキラキラとさせながらまたしても褒め称えてくる。ハジメくん以外に褒められてもなぁと思いながらも恵里は微笑みを崩さず、半分しかお茶が残ってないティーカップへとまた左手を伸ばした。

 

「あ、お茶もあまり残ってませんね。今お代わりを用意させます」

 

「お気遣いありがとうございます」

 

 ――幸利達がメルジーネ海底遺跡でクリオネのような化け物と対峙している頃、恵里はクデタ伯爵の家にイルワと一緒にお邪魔していた。理由は以前頼まれていたイルワのお願いを叶えるためだ。その頼みの()()として、恵里はイルワと共に目の前の貴族の青年の相手をしていたのである。

 

「ウィル。恵里君の話を聞いたかい? 彼女だって危険な――」

 

「わかってますよイルワさん。でも恵里さんもあのオルクス大迷宮を突破したと言うじゃないですか! それ程の実力があったから――」

 

 二人からのリクエストで自分達の旅路をある程度簡略化して語った結果、ウィルは鼻息を荒くして目を輝かせ、反対にイルワは頭を抱えた様子でウィルを見つめるといった有り様となってしまう。そんな彼等のやり取りを恵里は横目で見つつ、メイドから注がれたお茶を飲んでいた。

 

(あーもう面倒くさい。早く帰ってハジメくんとイチャイチャしたい)

 

 上っ面こそ愛想よく振舞ってはいるものの、恵里の内心はかなり冷めている。本来なら光輝と雫がこの青年と応対するはずだったからである。しかしミレディ・ゴーレム戦で前述の二人含めた大半のメンバーが手足を一本ずつ喪失したせいで、車イス無しでは来れなくなってしまった。

 

(戦力を減らしたせいで大迷宮突破出来ませんでしたー、なんてオチは避けたかったし、問題ないのボクだけしかいなかったのはわかるよ。でもさー……)

 

 また四肢が無事なメンバーもメルジーネ海底遺跡攻略へと向かっているし、車イス無しでも見た目をごまかせればどうにでもなるのが恵里しかいない。そのせいで白羽の矢が立ってしまったのだ。

 

 行く際にハジメを含めた面々から心配そうに見つめられたことも思い出し、内心げんなりしてしまっている。

 

「だからねウィル。恵里君は口に出さなかったけれど、相当の苦労も――」

 

「わかってます。けれどそれらを乗り越えてここまでやって来たんでしょう。だって仲間も体の一部も失ってないんですから!」

 

 この貴族の青年の反論を、人ひとり分空けて隣に座る同伴者の深いため息を聞いて確かに重症だなと恵里は思わず舌打ちをしそうになってしまう。

 

 ――恵里がこんなリアクションをしたのは単にウィルが神経を逆撫でしただけではない。『ウィルが冒険者になりたいという夢をあきらめさせてほしい』というイルワのもう一つの頼みを聞いていたからだ。

 

(言ってることは間違ってない。間違いじゃないけどさ……コイツの言うこと妙に軽いし、かといってただ現実見えてないだけじゃなさそうなのがなー)

 

 アンカジの使節団と対面する前にイルワと話した際、目の前の青年に冒険者の適正とやらは無いと彼は述べており、また恵里もそれを感じ取っていた。話を聞いて興奮したり憧れを見せることはあっても、どうも危機感が無いように見受けられたからだ。

 

(何だろうなー。引っ掛かるんだよ。こう、何かから目を背けてるような――)

 

「恵里殿、あなたの話を聞いて私は決心しました」

 

 だがそれだけにしては妙に執着が強く、どこか現実逃避じみたものも恵里は感じていたのである。どういうことかといぶかしんでいた時、ふとウィルが真剣な眼差しでこちらを見つめながら何かを宣言をしようとしたことに気付く。

 

「決心? 何をされるのですか」

 

「はい――私、恵里殿と仲間の方々のような“正義の冒険者”になろうと思っています!」

 

「「は?」」

 

 一体何を言う気だと考えていた恵里であったが、ウィルが表情をキリッとさせて述べた決心にイルワ共々目が点になってしまう。

 

「いや何言ってるの。それ本気で――」

 

「そうだウィル。一体何を考えてそんなことを言ったんだい?」

 

 思わず素がポロッと出かかったものの、イルワが一拍遅れて追及してきたのに合わせて恵里は無理矢理自分の口を閉じる。幸いにも先の失態は見られてなかったらしく、自身に向けられる視線が変わってないことに恵里は内心安堵する。

 

 そして焦ったような声色で問いかけてきたイルワを一度見てからウィルの方を向けば、彼もせき払いをしてから理由を語り出した。

 

「イルワさん、やっぱり私は貴族に向いていないと思うんです」

 

 唐突なカミングアウトに恵里の心は余計に冷めてしまう。ハジメや鈴、幼馴染達のものならともかく、初対面の相手のそういった話なんかに恵里はわずかたりとも興味がわかなかったからである。

 

「恵里殿、イルワさんから聞いてませんか? 私はこの家の三男でして」

 

 そう言うや否やウィルは顔ごと窓の方を向いた。一体何でまたそんなことを言い出したのやらと思いつつ、外を見ているであろう青年が話をするのを恵里は待った。

 

「上のダコタ兄上は父の右腕としてこのクデタ家を切り盛りしてますし、下の方のエルバート兄上は商業ギルドの一員としてフューレンの立て直しに尽力されています」

 

 そして語られた内容と、彼の目からうかがえる『羨望』を知って恵里はようやく理解する。焦りだ。兄に対するうらやみの感情や自身の無力感、それとこの男の持つ願望が絡み合ったのがあの内容なのだと。

 

「二人の兄にはかなわないことはわかっているんです。けれども私も何かがしたくて……そんな時、皆さんが現れてくれたんです」

 

 恵里は残り少なくなったカップの中のお茶を飲み干すと、さっきよりも幾らか真剣なまなざしをウィルへと向ける。こちらが現れたことが契機となったこと、先程語った願望、そして兄二人に劣等感を抱いている様子の彼からして『何者かになれる』からではないかと予想したからである。

 

「恵里殿を含めた神の使徒と呼ばれた皆様がフューレンに巣食う悪党を全て退治してくれたんです。それを聞いて私は運命を感じました! 私がすべきことは冒険者として弱き人々のために力を振るうことだと!」

 

 すぐ近くで深ぁ~いため息を吐くイルワを他所に恵里はうんうんとうなずいて返す。想像通り。それと同時にどうしてイルワがウィルに冒険者としての適性がないと語ったかを改めて恵里は理解する。

 

(やっぱり。憧れるのは勝手だけど、道理でアイツが頭抱えてる訳だよ)

 

 勝手に自分達に憧れたり、浩介がハウリアにされたように神格化するのは恵里にとっては至極どうでもいいことだった。だがそのせいで利用している相手が困るとなると話は別である。コイツなりに色々と考えているし、家族のためというのも理解は出来るからこそ厄介だと恵里は内心ため息を吐く。本当に厄介な案件だと。

 

“あの時どうしてそんなことを言い出したのかがやっとわかったよ”

 

“これは……なるほど。恵里君の持つ神代魔法の力か。わかってくれたかい?”

 

 その直後、恵里は小声で“心導”を詠唱し、イルワと自身の魂魄を繋いですぐにボヤく。横目でイルワの方を見れば一瞬びくりと肩を動かし、魂の方も少し驚いたような声色を出した。だがすぐに普段の調子で話しかけてきたため、からかい甲斐がないことに恵里は勝手にがっかりする。

 

“あーうん。そうだね……ったく、ちょっとは驚いてよ。可愛げないじゃん”

 

“十分驚いてるよ。それで、いい案はないかい? 私ではどうしようもないんだ”

 

 すく持ち直したイルワにイラついたものの、魂同士で伝わる声は少し疲れが感じられた。もしやと思ってもう一度横顔を見てみるも微笑みを崩しておらず、この狸めと内心グチりつつも恵里は考える。

 

(ホント、めんどくさいの引き受けちゃったなぁ。かといって断る訳にもいかないし、うーん……)

 

「あの、お二人とも? どこか具合が悪いんじゃ……」

 

「大丈夫。気にしないで構わないよウィル」

 

「はい。気にしないでください」

 

 色々と頭を悩ませている中、ウィルから声をかけられるもイルワと共に恵里も猫を被りながら返事をする。何かいい案はないだろうかと再度頭を使っていると不意にある考えが彼女の脳裏に浮かんだ。

 

“ねぇちょっと聞きたいんだけどさ、一回痛い目見せればいいんでしょ。ボク達もあんまり余裕無いしさ”

 

“ほどほどにしておくれよ? ウィルがあきらめてくれる程度にね”

 

 軽く探りを入れてみればやはり予想通りの意見が返ってくる。とはいえ彼の夢を止めるためにも多少の荒療治は必要だろうと考え、恵里は先程浮かんだプランをイルワに伝えることにした。

 

「っ! 恵里君、それは流石に――」

 

「い、イルワさん!?」

 

「ねぇウィルさん、ちょっと聞きたいことがあるんですが」

 

 案の定、イルワが声を出してこちらにつかみかかろうとしたが恵里は気にしない。ニタニタといつものように悪だくみをする時の笑みをウィルへと向けつつ問いかける。

 

「え、恵里殿? な、何でしょうか?」

 

「ダメだウィル! 彼女の話を聞いては――」

 

「冒険者になりたいんでしたらぁ、体験ツアー、してみませんか?」

 

 イルワの静止を歯牙にかけず、恵里は質問を投げかける。イルワが頭を抱えてうめき声を上げ、ウィルの顔は喜悦に満ちたものに変わっていく。それらを見た恵里は満足げに口元を吊り上げたのであった……。

 

 

 

 

 

「そこっ!」

 

「どりゃあ!」

 

 オルクス大迷宮の通路から放たれる緑光石のぼんやりとした光が血しぶきと宙を舞う魔物の首を映す。

 

 奥から押し寄せる豹のような魔物どもに冒険者達は獰猛な笑みを浮かべ、再度鮮血を浴びに行くかのように前衛の二人が群れへと勢いよく突っ込んでいく。

 

「ゲイル、ナバル! 今援護を!」

 

「守護の光をここに――“光絶”!」

 

 二人の前衛に声をかけると、弓を構えた男が的確に魔物の肩や頭を射抜く。こちらへと飛び掛かってくる魔物もいたが、それもローブを纏った男が張ったバリアによって襲撃を防がれる。

 

「――灰となりて大地へ帰れ! “螺炎”」

 

 そして後衛の術師である男が詠唱を完了すると共にゲイル、ナバルという名の冒険者達も後ろに引っ込む。入れ替わるように放たれたらせん状の炎は魔物の群れを余すことなく焼き払い、悲鳴、焦げ臭い臭い、魔石だけを残して消え去ったのであった。

 

「すご……すごいですゲイルさん! ナバルさんレントさんワスリーさんクルトさんも!」

 

 索敵を終えた冒険者達に感嘆の声と視線を向けるのは、革の鎧(ハジメ、恵里、鈴三人の合作)を身にまとったウィル青年であった。彼はイルワがつけた冒険者パーティーへと小走りで向かうと、彼らの両手を次々と掴んではぶんぶんと上下に振るう。

 

「まぁこれでも長年冒険者をやってるからな。とはいえ十六階層ともなると少し敵もキツいな」

 

「以前潜った時は確か二十三だったか? まぁイルワ支部長からの頼みだし、()()()の奴らも連れてるからな。もう二つ進んだ辺りで引き返した方がいいだろう」

 

 ゲイルと呼ばれたガチムチのいい男はウィルにニヒルな笑みを返すが、すぐに険しい表情で仲間達の方を見やった。その仲間の一人であるローブ姿の男、クルトもウィルと自分達の後ろにいた三人の男女プラスアルファを心配そうに一瞥してから意見を出す。

 

「何? ボク達見世物じゃないんだけど? あとそっちより遥かに強いんだけど?」

 

 その三人とは偽装を解いた姿の恵里、そして車イスに乗ったハジメと鈴+車イスを押すための猿型ゴーレム二体である。こうなったのも全て恵里の提案が理由であった。

 

 恵里がウィルに冒険者体験ツアーを提案したが、()()()()内容はオルクス大迷宮を実際に潜ってみるというものだった。その時は自分とウィル、そして一人じゃつまらないということでハジメと鈴も連れて潜れるまで潜ってビビらせるつもりだったのだが、それに急遽イルワが待ったをかけた。

 

『頼む恵里君。私が腕利きの冒険者パーティーを斡旋するから彼らも連れて行ってくれ。それと君の仲間も連れていけるだけ連れていってもいい。()()君だけだとちょっと承服しかねる! 後生だから頼む!』

 

 顔面蒼白ですがりつくように頼み込んできたのだ。恵里からすれば心底煩わしかったし、イルワがすがりついてきた際に右肩に手を当てようとしたせいか彼の手が空を切ってしまう。それを目撃されたせいで疑惑の目を向けられて偽装を解除する羽目に遭い、尊敬のまなざしを向けていたウィルも心配や不安がこもった目で見てくるようになったからだ。

 

「恵里落ち着いて。ゲイルさん達は悪くないんだから」

 

「なんにでも噛みつくのやめようよ恵里。仕方ないよ今の鈴達の見た目じゃ」

 

 若干涙目になっていたイルワの提案も渋々受け入れたことで身軽ではなくなってしまう。それをグチるついでにハジメと鈴を連れて行こうとした際も皆に説明をしたものの、彼らからも心配そうな目で見られたことも思い出して恵里は内心カンカンであった。

 

「二人ともコイツらに甘いよ。この程度でイキってる奴らなんかにナメられて悔しくないの?」

 

 ハジメと鈴がゲイル達(お邪魔虫)を気遣っているのも気に食わない。頼みを引き受けようと冒険者ギルドに顔を出した時も初見で看破された――曰く、利き手だと思った右手を使わない様子が引っ掛かったとのこと――のも鈴の一言で頭の中によみがえったせいでムカムカして仕方ない。“威圧”の一つでも使ってやろうかと思っていると、オロオロした様子のウィルがこちらに声をかけてきた。

 

「あの、お三方を侮辱したという訳ではないのですし、アーティファクトのこともありますからその……」

 

 眉を八の字にしている辺りウィルも申し訳ないとは思っているのだろうと恵里は考える。しかし何度となく目が泳がせながら言ってきたものだから彼女は額に何本も青筋を立てていた。

 

「大丈夫です。恵里はちょっと色々あってナイーブになってるだけですから。それに僕達、こう見えても強いんですよ」

 

「“鎮魂”!……はい。ちょっと落ち着いてよ」

 

 そこで恵里が何かを言うよりも先にハジメが口を出した。その際彼から“念話”で『後で文句聞くから。ね?』となだめられた上、鈴から“鎮魂”も使われたのだから恵里としても従う他ない。数秒程顔を悔しげにゆがめると、残った右腕で力こぶを作るポーズをしていたハジメの隣へと恵里は歩いていく。

 

「……ハジメくんに感謝しなよ」

 

「もちろんさ。アンタ達が腕利きだってのは支部長の方から聞いてるからな。男は度胸。けれど無謀とはき違えるってのはナシだろう。俺もパートナーはいるんだが、失う苦しみはわかると思うんだがな」

 

 怒りを吞み下しながら恵里が捨て台詞を吐くと、ゲイルが苦笑と腕組みをしながら視線を向けてきた。向こうの言い分は確かにわかりはするものの、こっちの実力をわかってない癖にと恵里は内心蔑む。

 

 なお忠告してきた際、ゲイルがハジメの方にウィンクをしたことにちょっと引っかかりを覚えたものの、害が及んだならその時はその時だと考えている。

 

“ねぇ恵里。本当にやるの? ウィルさんがかわいそうだよ”

 

“だからだよ。あの陰険金髪の頼みだし、一応ゴーサインはもらってるからね”

 

 そうしてゲイル達が索敵をしながら前に進んでいく中、不意に鈴の方から“念話”が飛んできた。三人一緒に並んで歩きつつ、鈴の疑問に答えると今度はハジメの方から“念話”が届いた。

 

“流石にベヒモスと直接対面させるのはね……ここまでの戦闘も結構おっかなびっくりでやってるんだよ”

 

“だからだよ。それが目的でボクは提案したんだから”

 

 罪悪感をにじませながら語るハジメに恵里はため息を吐きながらもそう返す――今回ウィルをオルクス大迷宮に連れてきた真の目的は『圧倒的な強者と対面させ、本物の恐怖を覚えさせること』であった。なおこのことはハジメと鈴、そしてイルワにも既にちゃんと伝えてある。

 

“一回心をへし折ってやらないと適当な理屈並べ立ててまた抜かすよきっと……家族のことで色々悩んでるのも理由みたいだしね”

 

 家族絡みの問題であったのと語られた夢が執着に近いものであったためだろう。どうも放っておくとロクなことにならないと恵里は思ったのである。ウィルに微妙にシンパシーを感じていたのもあり、こうするのが一番だとハジメと鈴に伝えれば二人も一瞬間を置いてから返事をしてくれた。

 

“……そっか。まぁでもウィルさんやゲイルさん達は鈴がちゃんと守るからね。恵里もちゃんと気を配ってよ”

 

“僕達は大丈夫。だから恵里もウィルさんの体も心も守ってあげて。何かあったら彼の家族がきっと悲しむから。お願い”

 

“……はーい”

 

 納得した様子でウィルの護衛をちゃんと務めると言ってくれた鈴はともかく、ハジメにそう言われるのは恵里としても少し心外であった。体はともかく心はそうするつもりでここに来たのにと軽くほほを膨らませながら返事をすると、そのウィルの方から声をかけられる。

 

「あの、ゲイルさんがこの先に進むと仰ってましたけれど、恵里殿達はどうされますかー」

 

「はいはい今行きまーす。そろそろボク達の実力も見せておきたいしー」

 

 心配そうに声をかけるウィルに対し、屋敷を出た際にさらした素のままに恵里は答える。恵里は一旦立ち止まり、ハジメと鈴が車イスに付与してある重力魔法を起動をするのを待った。魔力を流すことでほんの数cm浮かぶ仕組みであり、今回も恵里は二人と並んで階段を下りていく。

 

「くっ! 中々やるじゃないの! だったら――」

 

 そうして次の階層に向かった一行は早速、全長が一メートルあるダンゴムシのような魔物のケイブロールとエンカウントする。体を丸めて転がってきたケイブロールをゲイルが持っていた盾で止め、弾いてひっくり返ったところで腹に剣を突き刺す。

 

「しまった! 流石にこの数は――」

 

 襲ってきたのはゲイルに向かっていった一匹だけではない。前衛を務めるナバルの方には三匹ものケイブロールが転がってきており、人間の子供と同程度の重さを持ったこの魔物の突撃を前にナバルは冷や汗をかいていた。

 

「くっ、ナバル!」

 

「あ、邪魔。“海炎”」

 

 焦った様子でレントが弓を構え、治癒師であるワスリーと炎術師のクルトも何か魔法を詠唱しようとした時、拾った小石を適当に投げるように恵里が中級の炎系魔法を発動。文字通りの火の海をナバルの真ん前に展開し、雑に焼き払ったのである。

 

「え……? いや、あの……」

 

「何? お礼の一つも言えないワケ? じゃあイルワさんにチクッちゃおうかなぁ~」

 

「す、すまん! 感謝している! ただ、あまりに簡単に魔法を発動するものだからつい……」

 

 あっけにとられた様子の冒険者達からあえて視線をそらし、軽く上を見上げながら恵里がからかえば彼らは必死な様子で頭を何度も下げていた。それに軽く上機嫌になるとハジメと鈴が口を挟んできた。

 

「駄目だよ恵里。そういう風に力をひけらかすの。ゲイルさん達困ってるよ」

 

「そういうの趣味悪いってば。イルワさんに言われたらどうするの」

 

「えー。だってさー」

 

 内容は力を見せつけて印象を悪くしたことへのお小言だった。せっかく活躍したのにほめてくれない二人に対し、恵里は眉間に軽くシワを寄せていかにも怒ってますとポーズをとる。

 

「いやケンカしてる場合じゃないっての!? お、奥からケイブロールが三匹転がって――」

 

 それでもため息を吐くばかりの二人を見てもやもやしていると、再度焦りを露わにした様子のワスリーから声をかけられた。

 

「あ、大丈夫です。“聖壁” それと“聖壁・爆”」

 

 今度は鈴が対処していった。息をするようにバリアを張って突進を止め、そのままバリアを爆破して奇襲を仕掛けて来た魔物をただの肉片へと変化させたのである。それを見たゲイル達はあんぐりと口を開いており、自分の時以上に呆然としているように恵里には見えた。

 

「ふーん。鈴もしれっと格の違いを見せつけてるじゃん。あれあれー? 鈴だって大分悪趣味じゃなぁ~い?」

 

「ぐっ……え、恵里と違って鈴そんなつもりなかったもん! 恵里はいかにも『まだ本気出してませんよ~?』って感じだったでしょ!」

 

「いやあの、お二人とも十分強すぎるからですけど……」

 

 そこで恵里が鈴をおちょくった。あちらも数秒ほど言葉が詰まった様子であったものの、すぐに言い返してきたためお互いにらみ合って火花をバチバチと散らせる。二人の耳にはクルトの困惑しきった声は届いていない。

 

「流石ですね……手足を失ってもフューレンの英雄がこんなに強いなんて」

 

「ウィル、今すぐあの二人を基準に考えるのはやめておけ。あれは別格だ。冗談抜きでおかしい」

 

 それはウィルとゲイルのやり取りもだ。恵里と鈴の強さに純粋に目を輝かせていたウィルに即座にゲイルが釘を刺している。他の冒険者のメンバーと同様、ゲイルはダラダラと冷や汗を流しながらケンカしている二人を見つめていた。

 

「あのー、そろそろ行きませんか? あんまりここで長居してても後から来る冒険者の方の邪魔になるでしょうし」

 

「いや、一級品の奴でもないとまず来れないレベルなんだが……わ、わかった」

 

 二人がケンカを始めてしばし、突っ立っていた一行にハジメが声をかけた。他の人に迷惑がかかるからという理由で探索の再開を呼びかけたのだが、ゲイルらはマヌケ面をしばしさらした後にハジメをじっと見つめた。

 

「ありがとうございます。はい、恵里も鈴も。もうケンカやめよう? ね?」

 

「「はーい……」」

 

 ゲイルらの了解を得た後、ハジメのとりなしもあって恵里と鈴もケンカをやめてオルクス大迷宮を進んでいった……いったのだ、が。

 

「ぐっ、腕が……っ! やはり、ロックマウントは強敵だな……っ!」

 

「待っていろ二人とも! 今治療を――」

 

「あ、ゲイルさんナバルさん今治しますね。とりあえず“聖典”」

 

 戦闘中、魔物の剛腕にやられたことで前衛の二人の腕が変な方向に曲がってしまった。それを治癒師であるワスリーが治癒魔法を詠唱する前にしれっと鈴が何とかした。恵里とハジメ以外絶句した。

 

「来たか、二十三階層……ここにいるアーマースコーピオンは硬い殻で体を覆って――」

 

「こんなのいたっけ? まぁいいや。“破断”」

 

「ちゅ、中級の水系魔法は通じるようだな……っ、来たぞ!」

 

「ったく、ウザい」

 

「……俺達が、俺達が必死になって戦って倒せる相手がたったの蹴り一発で肉片か」

 

「げ、ゲイルさん……」

 

 道中、ゲイル達が命がけで戦ってやっと勝てる相手を恵里が魔法やら蹴りなどで適当に倒す。そのせいでゲイル達はその場でへこんでしまい、恵里達が“鎮魂”を発動するまでウィルがなだめていた。

 

「げ、ゲイルさん。あ、あれって……」

 

「と、トラウムソルジャーだ! 聞いてはいたが山のように……退却だ。いくらアンタ達でも何十ものアイツらは――」

 

「あ、大丈夫です。ちょっと待ってくださいね。あれぐらいなら、えいっ……よし、倒せました」

 

 ウィルの護衛をゲイル達に任せ、恵里達が前に出た状態まで三十八階層まで進んだ時も大いにやらかした。ウィル達がトラウムソルジャーの群れを見て怯えを見せ、撤退を指示したのに対してハジメは宝物庫から取り出した手榴弾を複数投げつけて爆破。魔物の一団はものの見事に木っ端みじんとなり、『俺達の存在意義って一体……』とゲイル達が途方に暮れ出してしまう。

 

「……やり過ぎたね」

 

「やりすぎちゃったね……」

 

 なおハジメと鈴はウィルより先にゲイル達のメンタルをへし折ってしまったことを後悔している様子であった。ただ恵里はハジメと鈴が実力の差を見せつけてくれたことでご満悦となっており、腰に左手を当てて後方理解者面をしてうんうんとうなずいている。

 

「まぁ仕方がないだろう。手足を失っていたことには驚いたが、それしき如きでお前達は戦えなくなる訳でもなかったということだ。それに手足の欠損を補うものまで用意されては、な」

 

「えぇ。車イス、と仰ってましたね。これの製造と配備、都市の整備をすれば足を失った人間にも活躍の場が見込めます……ハジメさん、後で設計図を送っていただけますか」

 

 そして後方理解者面をしていたのは恵里だけではなかった。大迷宮を下りている際に合流したデビッド達四人もその仲間だ。仕事と訓練の都合がついて四人で潜って実力を磨いていたとのことである。

 

「えっと、それはいいんですけど愛子先生にはちょっと……」

 

「わかってるよ。君達が隠してたのも愛子ちゃんに心配をかけさせないためでしょ?」

 

「そこまで無粋な真似をするほど愚かにはなれん。信じて欲しい」

 

 チェイスからの提案にちょっと渋る様子を見せたハジメだったが、クリスとジェイドはその理由を察してくれたようだ。デビッドとチェイスも首を縦に振り、ハジメと鈴がホッと息を吐く。恵里もまた目をつむって笑みを浮かべながら何度もうなずいていた。

 

「じゃあ黙っとくついでにサウスクラウド商会の宣伝もよろしくぅ~。ハジメくんのアイデア使うんだからこれぐらいはねぇ~?」

 

「もちろん前面に出そう。寄付金もある程度で良ければ捻出させてもらう」

 

 そのついでにリリアーナに丸投げしている商会の宣伝も頼み込めば、即座に答えが返ってきて恵里はにんまりと笑う。周囲に敵が湧いているかを“気配感知”で確認し、デビッド達とどこから車イスを売り込みにかけるかや増えるであろうリリアーナの負担をどう軽減するかなどについて解体作業をしながら話し合った。

 

「え、えーと、皆さんが一線を画す存在だというのはわかりました。わかりましたので、その……ゲイルさん達が限界みたいですし、戻りませんか?」

 

 しかしそこでウィルが何度となくゲイル達の方を見ながらこちらに声をかけてきた。周囲をチラチラ見ている辺りちゃんと索敵もしているようだが、浅い階層で活躍していた時ほど顔色は優れていない。

 

「すまん……俺らには荷が重すぎたみたいだ。頼めるか?」

 

「あ、はい。じゃあ今すぐ地上に……」

 

「はい待った」

 

 パーティーを代表してゲイルが申し出てきため、彼からの提案にハジメは頭をかきながら承諾しようとする。しかしそこで恵里が待ったをかけた。ハジメとウィルそしてデビッド達が程度の差こそあれど驚き、鈴が思いっきり渋い表情で見つめてくるが恵里は特に意に介さずに言葉を紡ぐ。

 

「これからが本番だからね。この程度で引け腰になってもらっても困るの」

 

「もういいでしょ恵里。鈴達の力はイヤになるぐらい伝わったんだから」

 

 見た感じまだウィルが夢をあきらめた気配はない。だからこそトドメをさそうとしたのだが、鈴が半目で彼女を見つめてきた。

 

「だからさぁ、まだ本番じゃないって言ったじゃん。これからなんだよ」

 

「本気で潰す、の間違いでしょ」

 

「バッ――」

 

 恵里はため息を吐きながら反論するも、鈴はハジメ達に何度か視線を送ると本来の目的をバラしてしまう。これには流石に恵里も焦り、目を大きく見開いて周りを見渡してから鈴に駆け寄っていく。

 

「……やっぱり、そうなんですね」

 

「な、何言ってんの鈴っ! どうして――」

 

「これ以上はウィルさんがかわいそうだったからだよ!」

 

 ウィルがどこか納得したかのようにつぶやいてはいたことに気付いてはいたが、彼の顔に怒りが灯っていたことに恵里は気づかない。そのまま左手で鈴の肩に手を置いて揺さぶるも、鈴は右手で恵里の左腕を握って叫ぶ。

 

「イルワさんや恵里がそう言った理由もわかるけど、でもだからってこんなことが許されるの!」

 

「そう、だね……やっぱり僕達、たとえ正しかったとしても悪いことをしてるよ。やっぱりそのことを謝ったほうが――」

 

 二人の訴えも恵里は理解出来ない訳じゃない。けれどそれでイルワの機嫌を損ねたらどうするか? ハジメと鈴が、幼馴染や仲間のことが大事だからこそ損得勘定で考えてしまう。どうやったら二人に黙ってもらって、当初の目的を果たせるかを考えようとした。

 

「やっぱり、やっぱりあなた達は……!」

 

「待ってくれ皆!……ここからは俺達の出番だな」

 

 しかしウィルの怒りで震えた声を聞いて手遅れだと恵里は感じてしまう。こうなったら“魄崩”で夢や願望のところだけを吹っ飛ばしてみるべきかと考えた時、ゲイルの声が洞窟内に響く。

 

「……ゲイルさん、あなたもなんですね」

 

「あぁ。しらを切るつもりはない……すまなかった。だがイルワに頼まれただけじゃない。俺もお前のことを思ってる」

 

 先程まで意気消沈していたゲイル達はキッとした表情でウィルを見つめている。ウィルは親の仇か何かのように皆をにらんでいたが、誰もがそれに気圧されることなく見つめ返していた。

 

「冒険者の世界はお前が思う以上にシビアだ。こういう洞窟や野原で何日も寝泊まりするし、飯だって固くて味が濃い保存食が大半だ。今までの生活なんて絶対続けられない」

 

「わかってますそれぐらい! でも私は――」

 

「普段の武具の手入れだってそうだし、食事の調理や倒した魔物の解体作業だってやらなきゃならない。何度も吐いてたお前さんに務まるのか?」

 

「や、やって……やってみせます!」

 

「なるほど……少なくともやる気はあるようだな」

 

 ゲイル、ナバルからの追及に声を荒げたり、言いよどんでいる辺り虚勢混じりでウィルは答えているのだろうと恵里は察する。それだけ家族、それも兄に対するコンプレックスがひどいのだろうかと考えていると、それを見かねたのか今度はデビッド達も口を挟んでくる。

 

「当然です! 多少の困難があったとしても私は屈しなど――」

 

「それ、僕達の目を見て言える?」

 

 大声を上げながら反論するウィルに対し、クリスは静かにそうつぶやくとじっと彼を見つめ出す。それはデビッド、チェイス、ジェイドも同様であった。

 

「な、何が言いたいんですか……」

 

「俺達もお前のようにただ己の中の信念を信じ続けていた時があった。それだけだ」

 

「今思えば中々危うかったですけれどね」

 

 ウィルから問いかけの言葉が出るまではずっと無言でデビッド達は見つめていた。それに押し負けたかのように声を震わせながらウィルが問いかけると、デビッドとチェイスが苦い表情を浮かべながら語る。それを聞いた恵里は何でそれを言ったかを考え、あることを思い出す。

 

(そういやコイツら、元は畑山先生を盲信してたんだっけ。いつぞやの神殿騎士みたいにさ)

 

「勢いのまま突っ走るな。それだけでどうにもならない場合が来たら簡単に破滅するぞ……俺達のようにな」

 

「うん。まだ間に合うよ。だからちゃんと考えた方がいい」

 

 それは愛子と合流した際のやり取りだ。詳しく話をうかがった訳ではなかったが、話しぶりからして四人は愛子に対して恋か何かを抱いていたんじゃないかと当時の恵里はおぼろげながら考えていたのである。それを神の使徒に洗脳されたことで後悔に変わったことを指しているんだろうと思い、それでおせっかいを焼きたくなったのかと一人納得していた。

 

「ですが、ですが……」

 

「ウィルさん。もう帰りましょう」

 

「家族を心配させちゃ駄目だと思います。恵里からのまた聞きですけど、大切に思ってるんですよね?」

 

 しかしそれでも食い下がるウィルに対して今度はハジメと鈴が説得にかかった。その言葉は効いたのかすぐに二人の方にウィルは顔を向け、口をもごもごとさせている。

 

「それは……その、確かに父上とママが……」

 

「はい……家族のこと、大事なんですよね?」

 

 発言からしてマザコンのケが見えたことに恵里は内心気持ち悪く感じたものの、ハジメからの問いかけでうつむいたり目を泳がせている辺りやはり家族のことは相当大切に思っていると恵里も再認識する。とはいえこの様子だと『冒険者になる』という願望そのものが(つい)えたようには見えなかったため、どうやって潰す方向に持っていくかと恵里は再度頭を悩ませる。

 

「けれど……でも! それでは駄目なんです!!」

 

 そんな時、ウィルの叫びが洞窟内で響く。地味に大きい声であったため、恵里だけでなくハジメと鈴も反響で頭痛に襲われたようで頭を両手で押さえてうつむいていた。いきなり叫ぶなんて、と忌々しくウィルをにらもうと顔を上げると、彼の瞳がうるみ出した。

 

「父上もママも、二人の兄上も私を気遣ってばかりだ! やりたいことをすればいいと言ってくれた! けれど!」

 

 頭を両手で抱えるようにしながら声を上げ、髪を両手でぐしゃぐしゃにしてこちらを向いて大声で訴える。あまりに痛々しい様子に恵里も言おうとしていた文句が引っ込んでしまった。

 

「危険なことは駄目だと、冒険者じゃなくて別のことをやってみなさいと! そう言って私の夢をかなえることは許さない! どうして、どうしてなんだ!」

 

 恵里はその言葉を聞いていつぞやの家族と大ゲンカした時の記憶がよみがえる。別にあの時はハジメのための資料集めと記憶することをとがめられた訳ではない。しかしあの時の様子が妙にかぶって見えてしまい、どうも他人事に思えなくなってしまう。ただ容赦なく夢を否定することに少し及び腰になってしまったのだ。

 

(あーもう最っ悪!……アイツにちょっと同情しちゃったじゃんか)

 

「わかってる……それが私を思ってのことだとは。けれど、でも! 私では駄目なんだ! 『貴族』の私ではどうすれば家族の役に立てるかわからない! だから冒険者に、別の形で家族の役に立とうと思っていたのに!」

 

 続く彼の慟哭を聞いて恵里は余計に同情してしまう。どうすれば腹黒(イルワ)の頼みもこなし、ウィルのワガママを叶えられるかと考えそうになってしまっていた。どうしたものかと悩んでいると、ハジメがウィルに声をかける。

 

「……だったらウィルさん、一つ賭けをしませんか」

 

「賭けだと!? 私はそんな公序良俗に反することなどしない!」

 

(あ、やっぱいいや。コイツの願望潰してやる)

 

「いや例えですって!?」

 

 せっかくハジメが話を持ち掛けたのにそれを変な断り方をしたせいで、恵里の中のウィルに対する評価がガクッと下がった。ズレた答えをしたせいで鈴が車イスからずり落ちそうになったし、何より愛しのハジメの提案を断ってくれたのだから。絶対にメンタルをへし折ってやると(よこしま)な決意をしながら恵里はすぐに行動に出た。

 

「はい“鎮魂”――それでハジメくん、やっぱり()()とご対面させるんでしょ?」

 

 即座にウィル“鎮魂”を叩き込んでメンタルを思いっきりフラットにした。今までの激情が嘘のようにうろたえる様を見て鼻で笑いつつも恵里はハジメに問う。

 

「ウィルさんちょっとかわいそうだよ……ベヒモスのいる場所まで行くんでしょ?」

 

「うん――ベヒモスと対面して、それでも果敢に戦った。それを示せばイルワさんも認めてくれるかもしれません。やりますか? やりませんか?」

 

「――はいっ!」

 

 ゲイル達は目を大きく見開き、デビッド達も少なくない驚きを見せる。ウィルは数秒ほど呆然としていたが、すぐにハジメの右腕を取ってうなずいたのであった。




ウィルって噛むと味が出る子だと思うんです(ろくろを回すポーズ)
だって『貴族の三男坊』ですよ? しかもアフターでリリィが手を回したのもありますけど領地経営してたはずですし。

それとカンのいい読者様は気づいておられると思いますが、例によって例の如く分割する羽目に遭いました。恒例行事です(しろめ)

とはいえ箱書き自体は書き終えているので、早いうちに続きを投稿出来たらいいなーと思っております(出来るとは言ってない)(そういうとこやぞ)


2024/8/12 タイトル修正しました。察してください(しろめ)

2024/12/31 今更ながらイルワがメガネかけてないことに気付きましたので修正しました(白目)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。