あまりありふれていない役者で世界逆行   作:田吾作Bが現れた

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第五章も大団円を迎えたのでちょっとしたオマケ回を。

百五話で恵里達が記憶をながめてた際にどんな感じの話をしてたかの簡単な掘り下げです。


第五章おまけ

おまけ ~平行世界のハジメ達を見た恵里、ハジメ、鈴の反応集~

 

その一:VS魔人族編

 

 轟音と共に天井が崩落し、巨大なパイルバンカーと共に平行世界のハジメが登場する。

 

ハジメ「あ、パイルバンカーだ。いいなぁ」

 

恵里「作ったはいいけど機会がないから全然使ってないもんね」

 

鈴「この前作ったボーラを使えばやれると思うよ。ヘカトンケイルもあるし、そっちに投げてもらって固定するとか」

 

ハジメ「そうだね……まぁこういう用途とかで使うのが一番かな。やっぱり人相手にはね」

 

恵里、鈴「「……ハジメくんのそういうとこ、好きだよ」」

 

 

 ――なる■ど。“敵”って事で■■んだな?

 

 宣言と共に襲ってくる魔物を次々と一方的に倒していく平行世界のハジメ。

 

ハジメ「うっわぁ……道理で恵里が化け物って言う訳だよ。ちょっと引くなぁ」

 

恵里「そうそう。四ヶ月ぐらいかけて鍛えた昔のボクや天之河君達が全力を出してやっと倒せる魔物を流れ作業で始末してたしねぇ~……あー、思い出したら鳥肌立ってきた」

 

鈴「あ、強そうなブレスも盾で防いだね。“金剛”使ってそう」

 

ハジメ「あと表面をアザンチウムでコーティングした積層構造だと思う……いいなぁ」

 

恵里「デザインが? ああいう感じにしたらメルドさんに怒られたの忘れたのハジメくん」

 

ハジメ「……メルドさんは時々男の浪漫を理解してくれないのが数少ない欠点だと思う」

 

鈴「実用性一番重視して大きい丸の盾にしたもんね。でもそういうの趣味の時だけにしようよハジメくん」

 

ハジメ「……ぐすん」

 

 

 ――……大丈■。

 

 平行世界の鈴に声をかけた後、向こうのアレーティアことユエが“蒼龍”を発動して何匹もの魔物を倒していく。

 

鈴「強いね。向こうのアレーティアさん」

 

恵里「いやホントにね。あっちじゃエヒトの奴が体を乗っ取ったけどさ、今見ても納得しかないよ。強すぎるって」

 

ハジメ「乱戦になることを想定して空間魔法は使わなかったんだろうね。ほら“震天”とか“斬羅”とかさ」

※違います

 

恵里「“縛羅”で守るよりも“蒼龍”で倒すことを選んだ、ってことかー……まだ神代魔法の習得状況あんまわかんないけどさ、やっぱり天才じゃんアレーティア」

※まだユエは空間魔法を取得してません

 

鈴「うん。シアがいるのはわかるから……多分三人かな? それだけの人数で戦う、ってなると相当練習して使いこなせるようにしたんだろうね」

 

ハジメ「負けてられないね」

 

恵里、鈴「「ねー」」

 

 

 十字架型のファン●ルが大暴れするシーンを見て。

 

ハジエリスズ「「「●ァンネルだコレー!?」」」 ガビーン

 

ハジメ「くそっ! 先を越された! そろそろ実戦テストしようと思ってたのに!」

 

恵里「いやボクの記憶の中だから関係ないでしょ……」

 

鈴「ハジメくん、そこ悔しがらなくていいと思うよ……でも鈴、ちょっと気になったんだけど、こっちのハジメ君ってどれぐらい神代魔法手に入れてたんだろうね」

 

恵里「アイツの取得状況ねー……多分この映像の頃と変わらないだろうし、いくつか手に入れててもおかしくないんじゃ無い?」

 

ハジメ「え、ちょっと待って。人数は少ないけど、恵里の話じゃそこまで行動に制約がなかったはずだから……」

 

鈴「……鈴達と同じぐらい取得してるかもしれないね。生成、空間、魂魄、重力の四つとも」

※違います

 

恵里「うっわ、引く……それでここまで重力魔法仕上げてるんでしょあっちのアレーティアが。勝てるわけないじゃん。無理だって」

※違います

 

ハジメ「とりあえず映像を見る限りは生成魔法と重力魔法ぐらいだし、メルドさんの治療に神水を使ったのを考えると再生魔法は無いと思うけど……」

 

恵里「既に四つの神代魔法を手に入れてた可能性もあるね。あーもうホントやってられないなぁ」

※違います

 

 

 前世の光輝のアレコレを見て。

 

恵里「あーホント昔のボクは何を見てこんなのなんかにお熱だったんだか。ハジメくんと比較にすらならないね」

 

ハジメ「うん……恵里の言う通りだったね」

 

鈴「何、あれ……鈴達の知ってる光輝君と全然違うんだけど」

 

恵里「でしょー?……とりあえず黒髪の女も仲間だったのがわかったのはいいんだけどさ、他に価値なんてないし皆には見せないでおこっか」

 

鈴「うん。賛成。こんなの見たら雫が泡吹いて倒れちゃうよ」

 

ハジメ「光輝君も発狂しかねないしね。見なくて済むならそれでいいと思う。あと永山君も」

 

恵里「あー、そっか。ミュウが懐いてるのあっちの化け物だもんね……でもどういう経緯で連れてたんだか」

 

ハジメ「思った以上に向こうの僕の動きがわかんないな……ミュウちゃんが懐いてたのを見るとただの悪党外道じゃないのはわかるけど」

 

鈴「向こうの香織もなんだかんだついて行ったしね。覚悟が決まっただけで悪人じゃなかったのかもね」

 

恵里「えー。アイツのこと評価なんてしたくないんだけど……」

 

 

 

 

 

その二:VS恵里&死体の兵士こと傀儡兵達編

 

 ――……一体■■なっ■や■る?

 

 緊急時の屋外の集合場所に光輝達を誘導し、彼らを殺そうとしてた最中に向こうのハジメが登場。香織の背中に刃を突き立てていたあちらの大介を殴り飛ばし、仲間達に指示を出していく。

 

恵里「いやーうん。本気で焦ったよ。一歩でも間違えたらそのまま死ぬかと思ったし、実際そうだったから」

 

鈴「鈴もそう思う。恵里の時間稼ぎも全然意味ないし。まぁ、でも……」

 

ハジメ「うわ、向こうの僕がメツェライで死体になった兵士の人達吹っ飛ばしてる。礼一君もだ……やだなぁ。ホント」

 

恵里「……まぁボクとしても昔の自分がやったのを見ていい気分にはなれないかな。二人がこんなに嫌がってるのを見るとさ」

 

ハジメ「……やめてよ、本当に。恵里が悪いことしてるの、もう見たくないから」

 

恵里「うん」

 

 

 ――……てめぇの気持ちだの動機だの、そんな下らないこと聞く気はないんだよ。もう何も■いなら……死ね。

 

 向こうのハジメが恵里の額に銃口を突きつけた後、白熱化した火炎弾を放った満身創痍の大介が彼へと襲いかかる。そして容赦なく叩きのめしたり、フリードがやって来たりとめまぐるしく事態が変わる状況をながめる恵里達。

 

ハジメ「大介君……良かった。こっちの世界でこんなことにならなくって」

 

鈴「そうだね……顔立ちぐらいしか同じじゃなくっても、友達が死ぬのはイヤだもんね」

 

恵里「あーうん……ま、檜山君がいなきゃアレーティアが自殺してただろうし。ま、あっちもいい思い出来ただろうからこれで良かったかもね」

 

ハジメ「恵里、もう……あ、フリードさんだ。ここで囲まれるなんて、絶体絶命だね。一体どうやって……え、嘘でしょ」

 

恵里「あ、そういえばこんなのあったあった。マジで怖かったなぁ……空からビームとか反則じゃん。しかも魔人族の軍皆殺しにしたし」

 

鈴「何あれ……怖いよ。向こうのハジメ君、悪党じゃなくても血も涙も無いよ絶対」

 

ハジメ「うーん……なんか妙に焦げてるし、虫メガネで紙を焼いたりするのの大規模な奴かなぁ。どっちにせよ引くけど」

 

恵里「あ、今のでわかるんだハジメくん……そういえば、あの黒髪の女が泣き言言ってたのを見ると、魂魄魔法を入手したタイミングはそこまで早く無さそうだね」

 

鈴「恵里、切り替え早すぎるってば……でも、そうだね。あの黒髪の人、どれだけ適性があるかわからないけどアレーティアさんと二人がかりで魂を固定するのが精一杯だもんね」

 

ハジメ「僕が言えた義理じゃ無いのはわかるけど切り替え早いって……でもそうだね。今のアレーティアさんなら数日そこらで魂魄魔法をモノにしてたし、手に入れてまだ一日二日ぐらいかもしれない」

 

恵里「ハジメくんの推測の通りだと思う……で、記憶が確かなら次に香織と会った時はもう神の使徒っぽい見た目になってたんだよねー。変成魔法はまだ手に入れてないと思うし、どこかで手に入れた神の使徒の死体でも使ってそう」

 

鈴「あっちの香織もやるよね……でも、神の使徒ってエヒトが造ってるから」

 

ハジメ「恵里のことを考えるとバックドアぐらいは仕込んでるかもね。ただ、香織さんの本気がよくわかるなぁ」

 

 

 

 

 

その三:魔王城での戦闘編

 

 ――うぉおおおおおっ!!

 ――“堕識ぃ”

 

 洗脳された向こうの光輝がハジメに襲いかかると同時に、恵里がアレーティアへと闇系魔法をたたき込む。そして一気に襲いかかるアルヴ達とそれに対処していくハジメ達一行。

 

ハジメ「うわぁ……完璧な不意討ちだ。よく向こうの僕や雫さん達も反応出来たなぁ」

 

恵里「うん。やっぱアイツ何度見てもおかいしいよ。アレーティアに対してはしっかり奇襲が成功したけど、他は切り抜けてるからねぇ~。ていうか前世の雫、勘が良すぎない?」

 

鈴「見た感じ魔物の肉も食べてないし、体をいじったようには見えないしね。もしかして、努力するだけでもステータスって一万近くになったりするのかな?」

 

恵里「ないと思うけど? だったらボクだってあそこまで化け物に後れをとったりしないよ」

 

鈴「それもそっか……いやすごいねあっちのハジメ君。一人で神の使徒何十人も吹き飛ばしてるし」

 

ハジメ「それだけあっちのアレーティアさんへの思いが強い、ってことだろうね。僕にとっての恵里と鈴みたいに」

 

 

 ――■■った。■■、なんと■■いか?

 ――……ふふ、へ■■だ。む■■、実に■■すがしい気分■。

 

 向こうのアレーティアの肉体をエヒトが乗っ取り終え、一気にあちらのハジメ達を追い詰めていくシーンを眺める中。

 

ハジメ「うわ、うわぁ……ものすごい嫌だ。こんなの、こんなのって……」

 

鈴「絶望感、すごいね……」

 

恵里「いやこれまだ序の口だよ。ほら、こっからすごいんだから」

 

ハジメ、鈴「「わァ……ァ……」」

 

恵里「二人とも泣いちゃった……でも正直想像したくないね。アレーティアが敵に回るだけじゃなくて、エヒトが全力を出せるようになった時のことはさ」

 

ハジメ「……ちょっと、次元が違いすぎない? 多分ミレディさんが言ってた神言ってヤツもそうだけど、こんな強力な空間魔法と重力魔法どうやったら使えるの?」

 

鈴「トータスで神様扱いされてるもんね……それだけ神代魔法を使った経験が長いから、その分引き出せてるのかな。勝ち目、あるのかな」

 

恵里「勝つ負けるじゃないよ。勝つの。少なくともあっちの化け物は最低相討ちにまでは持ち込んでるんだし、残りの神代魔法に何かあるって。それにすがるしかないよ」

 

ハジメ「……うん。そうだね。すごいパワーアップ系の魔法とかだといいけど。バフ系とか」

 

鈴「限界突破と覇潰がどの神代魔法をルーツにしてるかわからないし、それだといいよね……魂魄魔法と変成魔法の合わせ技なだけの可能性もあるけど」

 

恵里「鈴、それ言わないで。ボクも本気で焦るから……あ、そういえばここで一度エヒト止まるんだっけ」

 

鈴「……向こうのハジメ君、辛そうだね。“鎮魂”」

 

ハジメ「何も出来ずにアレーティアさん、連れさらわれてるからね……ありがと、鈴」

 

恵里「大丈夫だよハジメくん。ボクも鈴もここにいるから……さて、後はもう鈴との戦いだけになるかな」

 

 

 

 

 

その四:VS鈴編

 

 少しの休憩を挟んでから、光の竜を顕現させた光輝と魔石を組み込んだ死体の兵士『死獣兵』を無数に引き連れた恵里が鈴達と戦うシーンをながめる恵里達。

 

ハジメ「あ、これが元ネタなんだね。すごいよ光輝君。話だけでここまで再現してみせたんだもん」

 

恵里「うん。わかる。光輝君すごいよ」

 

鈴「ねぇ恵里。それ恵里が一番他人事っぽく言っちゃいけないのわかってる?……あ、雫の周りに刀が浮いてる。ファンネ●の親戚になるから……●ァング?」

 

恵里「多分ね。雫専用にチューンしたと思うし、流石にビームは出てないはずだからファ●グの方が近いよ絶対。あ、ほら見て。こっちの鈴、虫いっぱい引き連れててね。この蝶だけはまだかわいかったなー」

 

ハジメ「本当にいっぱいいるね……ねぇ恵里、他は?」

 

恵里「えーと、カマキリとか蜂とか色々いたよ……ねぇ鈴」

 

鈴「嫌だからね。イナバさんはともかく、変成魔法使えるようになっても絶対虫の魔物は連れて行かないからね。本気で嫌だからね恵里、ハジメくん」

 

 

 ――本当、その気持ち悪いウサギは鬱陶しいね。

 ――恵里っ。

 

 背後から不意を突いて奇襲しようとし、それをイナバに防がれる恵里。そしてそこから恵里と鈴の戦いが始まっていく。

 

恵里「うんうん。やっぱり鈴はすごいよ。悔しいのは悔しいんだけどさ、神の使徒モドキになってメルドさんの魂憑依させたボクを追い詰めたんだもん」

 

ハジメ「……まぁ、恵里がいいなら僕も何も言わないよ。確かに向こうの鈴、アーティファクトで強化もされてるし引き連れてる魔物も強い。でも」

 

鈴「うん。あっちのイナバさんが特にすごいけど、それでも向こうの鈴の結界魔法の使い方上手いよ。鈴に負けないくらい」

 

恵里「そうそう。そりゃオルクス大迷宮攻略してた分、昔の鈴が上手なのはわかるよ。でも色んな大迷宮を超えた今の鈴が負ける訳ないしね。それにこっちのイナバ、檜山君達としょっちゅうケンカするだけで実戦経験あんまないじゃん。別の蹴りウサギをテイムしたんだよきっと」

 

ハジメ「そこら辺はきっと前世の鈴の頑張りかな。後は……前世の僕が何かしたかもね」

 

恵里「あー、あり得そう。あ、ほら。ここが鈴と香織に教えた――」

 

 激闘をながめながら話をする恵里達。鈴が使えそうな情報を紙に書き連ね、恵里はハジメと相談しながら映像を一時停止したり巻き戻して確認するなどしていくのであった……。

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