あまりありふれていない役者で世界逆行   作:田吾作Bが現れた

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こちらはタイトルの通り、同時投稿した後編の方になります。

前編のまえがきでも述べた通り人を選ぶ内容かもしれませんのでご注意を。
それと後編の方は結構長め(約14000字)です。上記に注意して後編もどうぞ。


幕間二十六 其は嫉妬より来たりて、深淵を這いずるもの(後編)

 解放者の住処で浩介らが過ごすことになってかれこれ三週間近く。この頃から浩介のメンタルが余計に面倒臭くなりだしてきた。

 

(なんで俺だけ苦しんでんだよ……なにが原因だよ……)

 

 フリージア相手にエロい妄想をして自分を慰めては我に返ってため息を吐き、そして現実に打ちのめされるのを何度も繰り返し、遂にもう苦しんでいる要因を外に求めるようになってしまったのだ。

 

(ハジメ達は相変わらずイチャついてる……アレーティアはちょっとずつ俺らと目を見て話が出来るようになったけれど、いっつも大介にベッタリで……)

 

 そして人目をはばからずにイチャつくハジメ達のことを考えて血涙を流し、アレーティアが段々と自分達への恐れや自己嫌悪を薄れさせてくれていることに感激しつつも、結局大介とベッタリなことを思い出して鼻水をすする。いつもの末期であった。

 

(龍太郎の野郎、相変わらず香織とお盛んじゃねぇか……良樹達はもう興味も無くなったみたいだけどよ)

 

 龍太郎と香織のことも思い出して悔しさと嫉妬に塗れる一方、礼一達はかつての自分のようにもう悟りを開こうとしているのも彼の脳裏に浮かんだ。なんかもう色々と諦めがついたらしい。

 

(光輝も雫と……もう、もうそこはいい。むしろじれったかった)

 

 光輝と雫もつい最近()()()()関係になったのだが、これは浩介的には割とまぁ良かった事例であった。何せ見てる方がもどかしかったぐらいだからだ。お互いそういうのに興味を示せども、そんなことを口に出して嫌われたらどうしようとお互い迷っている様子であったのである。

 

 またそのことで男子~ズ全員を集められ、相談を持ち込まれた時も『とっとと爆発しろ』と思いながらもハジメ達と一緒にアドバイスをしていたりする。

 

(むしろ優花と奈々の方だ……アイツらここ最近幸利への態度がちょっと変だし、もしかして意識して――あああぁああぁあ考えるだけでむしゃくしゃするぅうぅぅぅぅ!!!)

 

 既にカップルとして認識してた奴らのことはまだ良かった。今の浩介にとって一番の悩みのタネは優花と奈々の二人のことである。

 

 奈々は恋する乙女のような目をするぐらいで確証は無かったのだが、優花は確実であった。何せ幸利に対してツンデレみたいなことをここ最近言い出してきたからである。

 

『ゆ、ユキがいると狩りが楽になるのよ! だ、だから一緒に行くだけよ!!』

 

『ちょっとユキ、アンタいっつもコースケ達と一緒につるんでない?……私やタエみたいに前衛や中衛張ったりするのもいるんだし、ナナとかカオとかスズと息合わせるのも大事でしょ? だから……だからちょっと、話に付き合いなさいよ』

 

 ……とまぁこんな具合に。こっちもこっちで中々こじらせており、幸利もまさかと思いながらも単なる考えすぎではないかと思っている様子だった。これは幸利本人から聞いているため間違いない。

 

 前兆が無かった訳ではないし、まさかと思い込んで浩介は無視しようとしていたのだが、最近段々と増えつつある優花のツンデレムーブに浩介はひどく心が荒れていたのである。

 

(礼一達はもう巻き込めない……この苦痛を消すにはどうしたらいい? 何をすればいいんだ?)

 

 そして今日も寝床でそんなことを考えながら独り身の寂しさを紛らわせていた……こうして浩介は思いを募らせ、段々と明後日の方向へと爆走していく。極めつけはこの二日後であった。

 

()は何を望む? 解放か? それとも打破か?)

 

 なんか一人称まで変化しだしたのだ。流石に口には出していないものの、寝床の中で、心の中でやたらと厨二病じみたことを言い出すようになり、それが加速してきたのである。

 

(我が望むは深淵を(もたら)すこと)

 

 激しい苦痛からの解放を望む心が、湧き上がっていた怒りや妬みといった感情すら不要なものと切り捨て始める。代わりによくわからないなんか変なものが混じり出した。

 

(それを成すためには――そう。倒すことだ。我が深淵を妨げる比翼連理の翼を討ち果たす。それこそが真理に他ならない)

 

 憤怒と憎悪に心を染めている時ではない。どれだけ心を黒く染めても苦痛は少しもやわらがない。この理不尽に過ぎる状況を打開するには、心の安寧を求めるためには、余計なものは削ぎ落とさなくてはならない……その癖変なものばかり追加されている様子だが。

 

(ならば我が成すべきことはただ一つ――強くなることだ。世界、奈落、深淵すらも前にして全てを滅さんとする力を手にすることだ)

 

 そうして浩介の意思は、ただ一つに固められる。鍛錬を経た刀のように。鋭く強く、万物の尽くを斬り裂くが如く。なおそのベクトルの向きは控えめに言って滅茶苦茶であったが。

 

(そうだ! 我こそは、偉大なる深淵!! 森羅万象、永劫回帰、この世のあらゆる絶対不変の真理を超える者! つまり、つまり――)

 

 そんなこんなで浩介の中にあるモノが生まれた。そしてそれはステータスプレートにも反映されたのだが……それを浩介はまだ知らない。だって今でも心の中で厨二病ムーブしてるんだもの。

 

 

 

 

 

「どうしたんだよ……どうしちまったんだよ浩介!!」

 

 解放者の住処で過ごすことになって二十五日目。この日は午前の訓練から大いに荒れた。別に誰かが癇癪を起こして敵味方区別せずに暴れたという訳でもない。むしろちゃんと連携も取れた上で進行していたのだ。

 

「ハッハッハ!! どうしたどうした! 我が深淵に恐れをなしたか魔物どもよ!!」

 

 理由は簡単……なんかもう浩介が絶好調だったのである。いつになく技の冴えが鋭く、緩急を入れ、そして全員の動きを妨げることなく遊撃の任を果たしていたのだ。言動がおかしいという点を除けば、だが。

 

「……アレ、コースケよね?」

 

「こ、浩介……ど、どうしたんだ? お、俺達、何かやらかしたか……?」

 

 無論そんな彼を見て誰も不安にならないはずがなかった。普段なら幾らか希薄な存在感もどうしてか無駄にあるし、ここ最近ほとんどしゃべらなかったのに何故かとてつもない厨二染みた言動を繰り返している。アレーティアとメルドは『まさか彼/コイツの素はこんなのだったんじゃ……?』といぶかしむものの、そうでないことを地球出身の皆は知っている。だから怖かった。

 

 血涙を流したり、ふとした拍子にジェラシーを爆発させたりするのが割と普通の少年がどうしてこんな香ばしい言動を繰り返すのか。もう恐怖しか感じなかった。

 

「こ、浩介君……? い、一体どうしたの? 何か、あった?」

 

 既に“気配感知”で敵がいないことを確認してから、ものすごいオロオロした様子でハジメは彼に問いかけるものの、彼はフッとニヒルな笑みを浮かべていきなりバク宙を決める。そして左手と左膝を地面に突き、右手を斜めに突き出しながら顔を(うつむ)かせる――もちろんこの動きに特に意味は無い。が、普段なら絶対しないであろう動きを見せつけられたハジメ達は恐怖に震えるしかなかった。

 

「浩介……フッ。遠藤浩介という少年は既に深淵へと(かえ)った」

 

 しかもなんか変なことを言い出した。ゆらりと立ち上がると今度は前髪を支えるように手を当て、不敵な笑みを浮かべるかのように口角も上げ、そしてターンを決めながら宣言する――。

 

「我こそは深淵よりの使者。暗黒より出でし深淵そのもの――コウスケ・E(エンヴィフレア)・アビスゲート也!!!」

 

 深淵(こじらせにこじらせきった感情)。暗黒(大体嫉妬とかジェラシーとか羨み)。エンヴィフレア(嫉妬の炎)。手遅れだった。なんかもう色々と手遅れになっていた。

 

「だ、大介……え、遠藤さんって、もしかしてこういう人だったの……?」

 

「絶対ぇ違ぇ。アイツの名誉のためにも言うけど、浩介はちょい影が薄くて忍者なだけで割とフツーだぞ。礼一達と一緒に家に遊びに行った時も変なのは見かけなかった。てか今が異常なんだよ」

 

 急なキャラ変に普段以上におののくアレーティアが大介に問いかけるも、その当人もすごい胡乱な目で浩介を見つめていた。なおその際の返答の一部にキレた雫が『忍者じゃない! 忍者じゃないから!!』と抗議するも特に誰も聞いていない。

 

「既に迷宮に住まう悪鬼羅刹はいない……ならば問おう! 地獄の番犬に白光を齎す者とその影! 猛る龍とその(つがい)、そして調律者に刃の踊り子と水交の乙女よ!! 我と雌雄を決しようではないか!」

 

 しかも今度は誰のことを指しているのかあんまりわからない呼び方で決闘を申し込んできた。その瞬間、浩介以外の視線が全てメルドの方に向き、メルドは明後日の方向に目を向けて口笛を吹いた。割と下手であった。

 

「し、仕方ないだろう! お、俺だって浩介の奴がああなるとは思ってなかったんだ!! ええい浩介の奴め……!!」

 

 とはいえ監督不行き届きだというのはメルドも理解していたため、頭をガシガシとかきながら浩介に声をかける。

 

「浩介! 模擬戦をしたいんだったら昼食後にしろ!! 今はまだ訓練の最中だろうが!」

 

「否!!」

 

 だが浩介は吼える。髪をかき上げてターンをし、人差し指をメルドに突きつけながら。

 

「我の実力は既に示した……ならば貴公らの力も我に示してくれねばなるまい。これは宿命なのだ、戦刃の導き手よ――番犬の首が一つ、南雲ハジメよ。今すぐ我らの手元に決闘の刃を出すがいい」

 

「あ、やっぱり僕達ケルベロス扱いなんだ……どうしよう?」

 

 話を聞く気ゼロな浩介相手にタジタジになったハジメが皆に目配せをするも、誰もが気まずそうに視線を逸らすばかり。恵里と鈴でさえも正直答えたくないらしい。そこで捨てられた子犬のような目でメルドを見つめると、メルドも観念した様子でハジメと浩介に向かって告げる。

 

「頼むハジメ、そんな目を向けるな……ええいわかったわかった! 浩介! そこまで戦いたいというなら今回も俺が相手をしてやる!! ハジメ、訓練用の剣を出せ!!」

 

「は、はい!」

 

 そうしてハジメはすぐさま刃を潰した武器を宝物庫から取り出し、すぐにメルドと浩介に渡す。そして他の面々も周囲を警戒しながらも早くメルドが浩介に勝つことを祈った。

 

「フッ……戦刃の導き手よ。既に我は技能を発動している。先に全力で攻撃しに来るがいい。さもなくば貴様の負けだ」

 

「人のことを妙な呼び方をして……そこまで言うのならその好意に甘えさせてもらおうか――“限界突破”ぁ!!」

 

 相変わらず香ばしい言動をする浩介に腹立たしさを感じながらも、メルドはためらうことなく“限界突破”を発動する――妙であった。どうしてか、目の前にいる浩介が不自然に強く感じるのである。それも()()()()()()()()()()()()()()()()()()()違和感を覚えていたのだ。

 

「一撃で決める――“剛撃”!!」

 

 そして“縮地”と〝剛撃”も併せて唐竹割りを叩き込もうとしたが――それを紙一重で避けられる。その瞬間、メルドだけでなく他の面々も浩介に対する警戒度が一気に上がった。

 

「愚直な……それでは避けてくれと言っているようなものだぞ――次はこちらからだ!」

 

 メルドはためらうことなく地面を強く蹴り飛ばし、浩介から距離を取ろうとする。だが浩介はしれっと()()()()()きた。

 

「! 縛が――」

 

「遅いな」

 

 浩介の煌々と輝く紅い瞳にどこか恐怖を感じたメルドは一刻も早く彼を止めるべく“縛岩”の詠唱に移ろうとするも、時既に遅し。

 

「八重樫流奥義が一つ――“土遁・戒めの岩鎖(深淵の手はものみな掴む)”」

 

 浩介の後ろからだけでなく、メルドの背後や横からも無数に岩の鎖が伸び、すさまじい速さでメルドへと襲い掛かって彼の体を雁字搦めにしていく。

 

 ――実はこの時、浩介はイメージのみで魔法を発動していた。

 

 “魔力操作”を持っている一同は全員詠唱することなく魔法を発動させることが出来るのだが、魔法を補完するイメージを明確にするためになんらかの言動を加える者は少なくない。

 

 それはアレーティアでさえも例に漏れず、唯一の例外と言ってもいいハジメであっても“錬成”しか使えないから自然と出来るようになっていただけでしかない。つまり、複数魔法を使える中、自力で成し遂げたのは浩介だけなのである。

 

 なお浩介が使ったのはあくまで土属性上級捕縛魔法の“縛地陣”であってそんな名前の魔法は無いし、ついでに言えば八重樫流にそんな奥義は存在しない。しかも『遅いな』とつぶやいた時点で既に発動しており、名前はその時のノリで考えている。

 

「――ぐぅっ!?」

 

「勝負有り、だな――理解できたか? 我が決闘を望むという意志が」

 

 頭だけ出たメルドに浩介は刃の潰れた日本刀モドキを差し向ける。浩介のノリについていけず、仕方なく相手してやったという感があったものの、それでもメルドは惨敗を喫した。そのことはハジメ達にとって少なくない衝撃を与えていた。

 

「……本気、なんだな」

 

「無論だ。白光の勇士よ――さぁ武器をとれ。お前達は我()が相手となろう」

 

 問いかける光輝に対し、浩介は華麗にターンを決めながら片手で刀を構え、フィンガースナップを決める。途端、浩介の姿がブレて二重になる。

 

「フッ」

 

「二人、か。雫、一緒に戦ってくれるか?」

 

「ええ。やりましょう……門下生の不始末は、門下生の私達でつけないとね」

 

 否、なった。増えたのである。無論、それが浩介の技能から来るものというのは誰もが理解していたし、彼が実体を持った分身を生み出せるのはまだ一体だけだというのも全員知っていた。

 

「おやおや……深淵は常に光射す世界の奥底で伸び続ける。それを理解していないとはな」

 

 だが浩介はやれやれと言わんばかりに肩をすくめ、イラッとする言葉を発すると同時に再度フィンガースナップをキメる。すると浩介が()()に増えた――分身から分身が出たのである。

 

「――なっ!?」

 

「…………フッ、言っておくが」

 

「我らは幻影にして幻影にあらず」

 

「全てが真であり虚である」

 

 ちなみに今のセリフはテンションがダダ上がりした状態で試しに増えるかどうかやってみたら実際に増えたことの驚きや喜びを誤魔化すためのものである。尤も、本来実体のある分身が一人以上増えないはずなのに、それを覆す事態が起きたせいで誰もが混乱したがため気づいてはいなかったが。

 

「ただの幻と侮るなよ――これが、我が深淵也」

 

 そしてそれぞれの浩介がそれぞれ別のポーズをとりながら指パッチンをすると同時に数が倍増する。八人。十六人。三十二人。そして増えた幻のはずの浩介達が自分達のところに来てそっと頬を撫でる――その感触は紛れもなく人間のものであった。

 

「な、なな、なぁっ――!?」

 

「う、嘘でしょ!? ど、どうして!? 幻が増えただけじゃ……!?」

 

 思いっきりパニックを引き起こす光輝と雫であったが、それは誰もが同じ。最初にヒュドラと戦った時にどうしてこれが無かったのかとボヤいた時の浩介の姿や、何度やっても一体以上分身が増えなかったことを嘆いていた彼の姿は全員が覚えている。だからこそおかしい。どうしてこんな理解を超える事態が起きているのかと余計に混乱するしかなかった。

 

「だいすけ、だいすけぇ! こわいよ、こわいよぉ……」

 

「だ、大丈夫だぞアレーティア! 怖いのは俺も同じだからな! 別に恥ずかしくなんてないぞ!!」

 

 しかもアレーティアは理解を超える事態に加え、浩介に触られたせいで皆を傷つけたトラウマによる対人恐怖症まで発症してしまい、軽く幼児退行を起こしていた。そうしてすがりつくアレーティアに大介も顔を青ざめさせながらも勇気づけようと言葉をかける。なおどっちも割といっぱいいっぱいだったようである。

 

『あ、すいませんアレーティアさん。調子乗りましたごめんなさい』

 

「ひぅ!?」

 

 なおうっかりやらかしたと自覚した浩介全員がものすごくキレイに直角に腰を曲げて彼女に頭を下げる。アレーティアは一層怯えて気絶しそうになった。

 

「コホン……これも全て我の力」

 

「一人一人相手をするのも良いが、それでは我が深淵の深さを知らしめること能わず」

 

「我が深淵に匹敵する勇士全てを超えてこそ、真に我が深淵が偉大だとその魂に刻むだろう」

 

「安心せよ。増えた我等が汝らを我等以外から守ってみせよう」

 

『さぁ戦士達よ。我等と刃を交え、滅びの序曲を奏でようではないか』

 

 相変わらず意味の分からない言動に加え、それぞれが別々に香ばしいポーズをしながら誘ってくる浩介達に、全員が思いっきりイラッとしながらも覚悟を決める。

 

 今の浩介の実力を計るという大義名分でも掲げなければ心底帰りたくて仕方がないのだが、当の本人達が帰す気がゼロだ。こうなったらあちらの気が済むまでやってやるしかないと誰もが腹をくくった。

 

「あぁ、そうか……わかったよ、浩介」

 

「そうね……これは模擬戦なんだから全力でぶっ飛ばしても構わないわよね?」

 

「さっきから向けられる視線からして連れがいる奴らばっかみたいだな。まぁ雫の言う通り全力でぶっ飛ばせばいいだけか」

 

「番じゃないもん。恋人だもん……幸利君や優花ちゃん、奈々ちゃんを狙うのはわかんないけど、浩介君がやりたいのなら本気出すよ」

 

「……僕達はまた、どこかで道を間違えたのかな?」

 

「今回は間違いなく浩介……遠藤君の自業自得だから別にたそがれなくていいと思うよハジメくん。とりあえず弾丸だけ変えて遠慮なく叩き潰そうよ」

 

「そうだね……もう面倒くさいし倒しちゃお。本人もお望みみたいだし」

 

「浩介お前なぁ……どうして俺と優花、奈々まで巻き込むのかは……まぁいい。お前が戦いたい、ってんなら全力で相手してやる」

 

「こんのアホは……ユキ、ナナ、それに皆。全員でこの馬鹿の目を覚ましてやりましょ」

 

「浩介っち……ううん、()()()。お願いだからもう変なことしないでね? そのためにも私頑張るから」

 

 こうして全員が不承不承ながらもそれを受け入れ、全員模擬戦用の武器をハジメから受け取るとすぐさま構える。対する浩介も何故か胸を押さえながらも本体含む十人を残し、他は円陣を組むかのように周囲に分かれて警戒に入った。

 

「全員、“限界突破”を。これを使ったメルドさんすら負けたんだ。絶対に油断なんてするな。確実に仕留める気で行こう」

 

 光輝の言葉に全員が耳を傾け、即座に“限界突破”を発動する。そしてこっそり“念話”で『“瞬光”も要所要所で使わないと確実に負ける。頼むぞ』と告げたのにも心の中でうなずいて返した。

 

 対する浩介らは余裕の表情であった。全員が“限界突破”を使うのも“瞬光”を使うことも織り込み済みであったからだ。そうしなければ彼らは負ける、というのも浩介は理解していた――何故ならメルドを倒した時よりも自分の力が滾ってきているのを感じていたからである。

 

「さぁ来るがいい。光り輝く世界の者達よ」

 

「我等深淵はその深淵を以て塗り潰す」

 

「いかなる光も深淵には届かぬということを教えてやろう」

 

 意訳:ふざけんなリア充ども全員爆発しろていうかさせてやるからなチクショー!!

 

 多分そんな感じのことを言ってるんだろうなぁと思いながらも光輝達はそれぞれのすべきことをする。ただそれだけであった。

 

「全員纏めて“纏光”! とりあえずこれで――」

 

 まず幸利が“纏光”を発動し終えた途端、浩介の一人が音もなく彼へと迫って来た。それを迎え撃たんとすぐに龍太郎が前に立ちはだかる。

 

「見え見えだなっ!」

 

「あえて、ということだ!!」

 

 すかさず光を纏った籠手で防ぐものの、その一撃は想像以上に重く、龍太郎をして両腕をクロスさせなければ受け止めきれない程のものであった。

 

「チッ、そう簡単には当たらねぇな!!」

 

「龍といえど自然の摂理には勝てぬよ――影を掴めるというのは、思い上がりだ!!」

 

 そして繰り出されるラッシュも難なく避けていき、しかも攻撃まで入れてくる。お互いの攻撃は()()届いていないものの、段々とキレと速さが上がっていく浩介の一撃に龍太郎は焦りを感じていた。

 

「“縛光鎖”――っ!?」

 

「足元がお留守だぞ龍の妃よ!」

 

 このままでは不味いと判断した香織は、龍太郎に迫った浩介を拘束しようと“縛光鎖”を発動するものの、いつの間にか真上から切りかかって来た浩介の一人に意識を割く羽目に遭う。自分の方に現れた方を対処するために“瞬光”を使いながらも再度“縛光鎖”を放つも、そのことごとくをワルツを踊るかのように浩介は華麗な足運びで難なく避けていく。

 

「――そこっ!」

 

「はぁっ!!」

 

 そして光輝と雫も増えた浩介に切りかかるが、どちらも刀で余裕をもって受け止め、受け流そうとすると同時に拳と脚の一撃を見舞おうとする。だがそれに気づいた二人も“瞬光”で知覚能力を拡大しながらそれを避け、片手を刀から離して裏拳を叩き込まんとするも、同じく“瞬光”を使っていた浩介二人はそれを最低限の動きだけで避け、息もつかせぬ鍔迫り合いを続ける。

 

「くっ、速い!!」

 

「どうした創造の王よ! まさか鉛玉すら満足に当てられないとでも抜かすか!!」

 

 そしてハジメ達の方も苦戦を強いられていた。

 

 宝物庫のおかげで多様な戦い方が出来るようにはなったものの、以前メルドと模擬戦をした際に手酷くやられ、一人ではロクに戦えないことを思い知ったハジメはガン=カタの習得にも時間を費やすようになった。もちろんその為にドンナーの同型モデルであるシュラークを製造し、両方を用いるようになった。

 

 しかしまだガン=カタを始めて日が浅く、また使っている弾丸も火薬の量を抑えてタール鮫の革を使用したゴム弾モドキでしかないため、電磁加速しても本来のレールガン程の威力も速度も出ない。

 

 そのためマズルフラッシュと同時に“瞬光”を一瞬だけ使って避ける浩介には当たらず、“空力”で不規則に足場を作って逃げながら牽制するのが精いっぱいであった。

 

「鬱陶しいったらないね!――“邪纏”!!」

 

「――効かぬ、なぁ!! その程度!」

 

 恵里も鈴もすぐにでもハジメの救援に向かいたいところであったが、これまた自分達の方へと向かってきた浩介の対処に追われてしまい、助けられずにいた。

 

 “縛魂”より消費の少ない“邪纏”を発動してもそれを“魔力放射”で吹き飛ばされてしまい、次々と繰り出される刺突や斬撃を“瞬光”をフルに使いながら避けることに終始しているのが今の恵里であった。

 

「ごめん浩介君! ちょっと痛いけど我慢して――“天絶・桜花”!!」

 

「ふっ――桜吹雪の中を進むが如し!!」

 

 流石に全力を出す訳にもいかないと咄嗟に鈴は一番弱い結界魔法である“天絶”を使った光の花びらを散らすも、浩介はそれを苦ともせずに突き抜けて自分の方へと迫ってくる。

 

「嘘でしょ!?――“聖絶”!!」

 

「いかな壁とも」

 

「我等の前には塵に同じ」

 

「たとえ幾枚張り巡らせども」

 

「「「我等の歩みは止められぬ!!」」」

 

即座に“聖絶”で防ぐものの、激しい火花と共に亀裂が入っていき、一枚展開しただけじゃ絶対にまずいと判断したのもつかの間、ハジメと恵里の方に向かっていた浩介がいきなりきびすを返して鈴の方へと向かい、無数の斬撃を叩き込んできたのである。

 

「や、やだやだやだぁー!! 浩介君の攻撃が速いよぉ!!」

 

「鈴!――この、当たれぇ!!」

 

「こんの――! “炎槍”!!」

 

 結界の展開と破壊はほぼ同時。だが鈴は三人の浩介に押され、ハジメと恵里の遠慮なしの一撃もひらりひらりとかわしていく。真っ先に彼らが陥落する光景が、試合を眺めていた全員の目にハッキリと映った。

 

「あぁもう!! 避けるだけじゃなくてナイフの上に乗るとか舐め腐ってんじゃないわよ!!」

 

「深淵たるもの、いかなる時でも小粋でなければな!」

 

「うわぁあぁあん!! 全然遠藤君に攻撃が当たんないよぉおおぉ!!」

 

「つれないな水交の乙女よ。決して悪くは無いが、我のダンスパートナーを務めるのならばもっとキレのある動きを頼むぞ――それと、苗字で呼ぶのやめてくれ。傷つく」

 

 優花の投げたナイフを避け、時には片足立ちで乗っかり、時には指一本で逆立ちするなど意味の分からないパフォーマンスを交えながらも、浩介は奪ったナイフを投げ返したり接近戦を時折絡めるなどして優花を幻惑していく。

 

 奈々も鈴と同様、手加減して氷属性でなく水属性の魔法を撃ち続けるもそれらは紙一重で避けられる。だがそれでも放った水を起点に“水刃”や“水槌”などの魔法を展開して四方八方から攻め続けているのだが、“瞬光”を発動し続けていた浩介によっていずれも当たることなく空振りし続けている……苗字呼びに加えてこの中で一番容赦のない攻撃のおかげで一番浩介を追い詰めているのは奈々だったりするが、必死になって攻撃している当人は気づいていない。

 

「ふむ、これでは埒があかんな」

 

「搦手も交えさせてもらおうか!」

 

「――! 全員、警戒を!!」

 

「「「八重樫が奥義、土遁・不可視の礫(深淵の風は万物を蝕む)!」」」

 

「「「「同じく奥義、土遁・大地の白刃(母なる地もまた深淵は現れる)!」」」」

 

 浩介二人がそうつぶやくと同時に、相対していた七人の浩介が“不可視の礫(威力弱めの“風球”)”や“大地の白刃(先端を丸めただけの“隆槍”)”を発動し、全員を追い詰めていく。

 

「ぐぅっ!?……やべえ、このままじゃ……!!」

 

 単純な鍔迫り合いや攻撃をいなすだけでも精一杯なのに、ここで魔法まで乱射されては拮抗することすら叶わない。一気に劣勢に追い込まれていく光輝達に向け、残り三人の浩介達は時間差でターンを決めると共に無慈悲に宣告する。

 

「さて、そろそろ終極と参ろうか」

 

「我らが奥義、とくとご覧あれ!」

 

「我らが見せるは深淵の深み――」

 

「――撃たせるな! 浩介を止めるんだぁ!!」

 

 光輝が叫ぶももう遅い。三人の浩介は同時に別々の印を組み、最後の魔法を発動する。

 

「「「闇の波動よ、母なる大地より至れ――土遁・縛結せし地維の枝葉(深淵の腕は星の煌めきすら逃さず)」」」

 

 三人がかりの“縛地陣”である。地面より伸びる無数の鎖が恵里達を無慈悲に絡めとらんと縦横無尽に伸びていく。

 

「嘘でしょ!?」

 

「や、やだっ! 蛇みたいにからま、ってぇ……!」

 

「やべっ、エロッ」

 

「香織見て鼻血出してる場合じゃないだろ龍太郎!?」

 

 曲がり、くねり、生ける蛇のようにそれらは香織らを戒め、無力化していく。二重、三重と巻き付いて地面に縫い付けられればもう歴戦の猛者といえど大したことは出来ず。そのまま浩介の分身に刃を突きつけられて降参する他無かった。

 

 あと“縛地陣”の呼び方がメルドにやったのと違っているが気にしてはいけないし、女子だけ割とエロい感じに絡めとったことを気にしてはならない。浩介だって溜まっていたのだ。なお礼一達はいいものを見たとばかりに熱心に拝み、その途中頬を染めた妙子から鞭を、メルドからげんこつを食らっていた。

 

「……これで満足?」

 

 負けを喫してものすごい不機嫌になった恵里が浩介をにらむも、浩介はフッと不敵に笑みをこぼすばかり。

 

「あぁ。これで、これで()が真に最強に……さい、きょう……うおあぁああぁぁああああぁあああぁ!?」

 

 だが、恵里だけでなく香織や雫からも女の敵とばかりに見つめられ、ハジメ達にまで呆れの眼差しを向けられていた浩介がいきなり叫び声を上げる。途端、分身も全員を縛っていた岩の鎖も全て消え失せ、叫び声を上げたまま浩介は四つん這いになって地面に伏せる。

 

「この度は本当に申し訳ありませんでしたぁー-----------!!!」

 

 否、土下座であった。

 

 とりあえず元の浩介に戻ったらしいということはわかったが豹変したことには違いなく、誰もそれについていけてない。一体何がどうなってんだとばかりに見つめると、浩介が勝手にゲロってくれた。

 

「もう最近なんかもうハジメ達がイチャついてるの見て嫉妬しまくってたんですけどそれで心の中でその恨みつらみを吐いてたらなんかこう気分が変にハイになってしまいましてなんか一人称が『我』だのやたら香ばしい言動だのに染まっていってしかもなんかそれが普段の言葉使いにまで出始めちゃってもうなんか本当にすいませんでしたぁ!!!」

 

 ロクに呼吸もせずに一息で言ったせいでゼーゼーと息が荒くなっているが、そんなことはやられた方は知ったことではない。よくもまぁやってくれたなとばかりに女子~ズの視線は一段と凍てつき、ハジメ、龍太郎、光輝も幾らか侮蔑のこもった呆れの眼差しをやるばかり。

 

 唯一幸利だけが『何やってんだコイツは……』と呆れた様子ながらも冷静に原因を探ろうとしており、一体何が原因なのかと浩介の体をまさぐると、懐からステータスプレートを抜き出す。

 

「鈴、香織。お前らも見たくないだろうけど、とりあえずコイツ見て何が起きたか診察して……うん? なんだこれ」

 

 抜き取ったステータスプレートをとりあえず鈴と香織に診てもらおうとした時、ふと見慣れぬ文字が刻まれていることに幸利は気づいた。そこでその文字列をまじまじと見つめ、幸利の顔が引きつった。

 

「…………おい、浩介。なんだこの“深淵卿”とかいう意味のわかんねーのは。説明見ても頭痛くなるんだけどよ」

 

「そんなの俺も知らねぇよ!? というかそんな技能が生えてたことに今気づいたわ!! なんか最近妙に調子いいなー、って思ってたらこれが原因――あ、すみません。頭下げます」

 

 ステータスプレートをひらひらと彼の目の前で幸利が振るうと、浩介も全然わからんかったと白状する。なおその際頭を上げたのを不満に思ったのか、恵里達の視線が一層冷たくなったために急いで浩介は頭を地面にこすりつけた。

 

「いや何それ。そんな技能聞いたことないんだけど……メルドさん、知ってますか?」

 

「俺だって初耳だ。とりあえずこっちに寄越せ。全員で確かめるぞ」

 

 そして幸利の手から渡されたステータスプレートを皆――ただし浩介を除く――でのぞきこめば、誰もが幸利のように顔を引きつらせるしかなかった。何せ本当に意味が分からないのだから。

 

 ――深淵卿(アビスゲート卿)

 

 ステータスプレートによる説明はこうなっている。

 

 効果:凄絶なる戦いの最中、深淵卿は闇よりなお暗き底よりやってくる。さぁ、闇のベールよ、暗き亡者よ、深淵に力を! それは、夢幻にして無限の力……。

 

 本気で意味が分からない。とりあえずコレのせいで浩介が妙に強くなっていたり、痛々しい言動をするようになったんだろうとはあたりがついたのだが結局意味が理解できない。説明する気のない文章なんか持ってこられても困るのだ。そうして全員が浩介に胡乱な目を向けるも、浩介も脂汗を流しながら必死に弁解を務めるばかりだった。

 

「マジで俺は何もわかんねぇからな! 時間が経てば経つ程なんか強くなってった気がしたし、分身だって今ちょっとやってみたら本当に増やせたんだよ! あくまでその場のノリだったけどな! あとその技能のせいなのか知らねーけどやたらとハジメ達カップルを倒してみたくなって仕方なくなったんだ!! 信じてくれ!!」

 

 とりあえず自分達カップルを叩きのめしたくなったのは素だろうと全員が慈悲なき判決を下しつつも、浩介はこれに気付いていなかったというのは認めた。そこでハジメは浩介の下へと歩いていき、かがんで彼に声をかける。

 

()()君。顔を上げてよ。君がアレに呑まれた、ってのは理解できたから」

 

「は、ハジメ……! ごめん、俺が悪かったよ。許して、くれ――」

 

「それはそれとして僕の恵里と鈴にあられもない恰好をさせたのは事実だよね?――ちょっとくらい、やり返しても文句は言わないでね。だって僕達、()()でしょ?」

 

 そう言いながらハジメはゴム弾モドキの装填されたドンナーを浩介の目の前で構える。目がマジだった。自分の惚れた子を弄ばれたことに対するハジメの怒りが尋常でないことを改めて知り、もう浩介は震えるしかなかった。

 

「そうだねハジメくん。ちょっと()()()に遭うぐらい遠藤君は許してくれるよ。だって友達だし」

 

「浩介君、今回のことは鈴も怒ってるから。とりあえずビンタぐらいで済ますつもりだけど文句言わないでね」

 

「鈴ちゃん、そんな程度で許すの? 私、“天絶・光散華”で()()()を軽くふっ飛ばそうって思ったんだけど」

 

「ちったぁ手加減してやれ香織……まぁ、それはそれとして一発は殴ってもいいよな? 許されるよな?」

 

「ハァ、鈴は優しいな……とりあえず俺も龍太郎と同じでグーで殴るぞ。文句は言わせないからな?」

 

「あんまり強いのは駄目よ、皆……これも同門であった私達が至らなかったせいね――だから、門下生の私がお爺ちゃんとお母さん、お父さんの分も一緒に殴ってあげるわ。覚悟しなさい」

 

「まぁ皆もこう言ってる訳だし、私の分も上乗せしたって構わないでしょ。コースケ?」

 

「今回ばかりは私も怒ったからね……グー三回と魔法一発、どっちが好き?」

 

「あぁ、すまんお前ら……――浩介の奴は今回いらん真似をしたからな。とりあえず罰として俺も殴るぞ。文句はないよな――よし。浩介、今すぐ立って歯を食いしばれ。腹に力入れとけ。歯が抜けない程度には抑えてやる」

 

「……浩介。覚悟、決めろ。俺はもう何もしねーから。逆に止めらんねーけどな」

 

 幸利の同情は嬉しいが、それなら少しくらい減刑してくれと浩介が願ったのもつかの間のこと。悲鳴がこの階層にこだましたのは言うまでもなかった……。

 

 その後、罰の一環として“深淵卿”がどういったものかを浩介は羞恥に悶えながらも確かめる羽目に遭い、その結果、言動がやたらと香ばしくなる代わりに段階的な限界突破の効果があるらしいと分かった。

 

 しかも限界突破のように爆発的に力が跳ね上がるわけではなく、発動中、少しずつ全スペックが強化され、一番強化された状態だと分身から分身を生やす事すら可能だということもわかった。

 

 それと浩介があんな風になってしまったのは技能の後押しが一切ないという訳ではなかったものの、自分達恋人を妬んだせいだということが改めて判明した。

 

 それが判明してからというもの、あまり後を引きずらなかったハジメや龍太郎、光輝ら男子達とメルドは少しだけ浩介に優しくなった。主に腫れ物に触る感じで。

 

 それとアレーティアも優しくなった上に浩介に対する苦手意識もかなり緩和された。『遠藤さんも……同じ痛みを持つ、仲間だから』とのことである。無論そのことで浩介が泣き叫んだが誰も意に介さなかった。

 

「……雫」

 

「絶対に嫌。私にはこんなの出てないし、絶対に使わないから」

 

 なおその際、浩介と同じ天職である雫にも疑惑の眼差しが向けられた。光輝相手であっても心底嫌そうな目で使うことに反対し、拒絶している。無論光輝もそれを使ってくれと言う気ではなかったし、むしろ何が起きるかわからないから使うなと言いたかったぐらいなので、もうそれに関しては何も言わなかった。




今回のまとめ
1.……おや!? こうすけのようすが……!
おめでとう! こうすけはコウスケ・E・アビスゲートにしんかした!

2.アベック狩り(倒すとは言ってない)に成功するアビィ

3.雫、アビィ化を割と本気で嫌がる

だいたいこんな感じです。あと仮に雫にも発現するとしたら……

雫「闇より出し裁きの乙女、ダークオブプリンセスシズク、ここに見参!」

こんな感じになるかもなーと作者は勝手に思ってます。異論は認める
あとアビィのパート書いてる時はほぼ常に宇宙猫でした(こなみ)
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