銀色の悪魔…5th Stage 作:SilviaSilvermoon
そりゃ、そうでしょう…スタンドの店長は話せばまあ…解ってくれるかも知れないけど…その上には社長が居る訳で…普通正社員になるとWワークなんて到底無理な訳で…
さすがにスタンドを”クビ”になる訳にはいかないのである…
立ったフラグは速攻で折り取る…これは大原則。
そんなやり取りをしていたら…池谷君が登場した。
池谷「こんばんは…あのぅ~俺が呼ばれるってどういう…」
沙雪「あぁ、来た来た(ニヤニヤッ)待ってたのよぉ~。ささ、座って座って。」
奥の席に真子ちゃんが座ってる隣に座らせて俺は反対側の真子ちゃんの前。横に沙雪、通路側の沙雪と池谷君の間に美奈子という席順が確定。
沙雪「では始めましょうか。みなさん、お忙しい中Cafe"Blue-Moon"の戦略会議に参加してくれてどうもありがとうございます。この前プチ会議で話が出たから今日はこのメンバーで話をまとめたいと思ってるんだけど…。」
美奈子「じゃあ…池谷君も居る事だし、社長が来てからの会議の流れから話さないとね。えっと、この前こんちゃんが提案してくれたラジオのサテライトスタジオを招致したら?って言う案。これはなぜか社長が乗り気でアポを取って近々FM高崎側と話をするそうです。」
池谷「はい?うっそ…マジでぇ~?あの突飛な発想がまさかの採用にねぇ…」
真子「それともう1つ…コストがあんまり掛けられないなら…って事で”名物店員”とか”マスコットキャラクター”みたいなもので宣伝…というか客寄せというか…」
さつき『でも、マスコットキャラクターとかにしちゃうと着ぐるみとかお金かかるって言ったじゃん?で、強烈なインパクトのあるキャラクターの店員…って話になったんでしょう?』
沙雪「ところが新規で…って言ってもなかなかキャラの濃そうな人…来ないしね。じゃ、今居る人から探すとなっても…接客とかは普通にできてても、そこまでいい意味での”アクの強さ”が無い訳よ^^;;;」
池谷「あ、居るじゃん!1人…知ってる中で。」
美奈子「まさかそれってさぁ…樹君とかって言わないよねえ?」
池谷「イヤイヤ…さすがに別の意味であれは強力すぎちゃって…ここじゃ使い物にならないでしょう^^;;;」
真子、沙雪「「え?あと…誰か居たっけ?そんな適役の人…キャラが濃ければあたし達にも印象が残ってると思うんだけど?」」
思い浮かばず大きな???が…う~ん。
痺れを切らしたのは沙雪。物凄い圧力を池谷君に向ける。
沙雪「池谷君…そこまで自信があるなら発表してもらいましょうか?
(ゴゴゴゴゴ…っていう効果音付きでどす黒いオーラが見えた様な…。)」
池谷「ほうら…1人忘れて無い?こんちゃんだよ、こ・ん・ちゃ・ん。料理できるって言ってたし。あのキャラなら純朴そうな男の子を有閑マダムが…って。ダメ?」
沙雪、美奈子、真子「「「こ、こんちゃん?ん~キャラ弱くない?おばちゃん達に弄られてタジタジになっちゃいそうでさぁ…」」」
池谷「じゃあ…どれぐらいのキャラの濃さをご希望で?」
沙雪、真子、美奈子「「「接客は普通にできて、作業をこなしながらでもお客さんと流れるような会話を楽しめて…イン〇タとかツイ〇ターに写真上げられるくらいの完成度…」」」
さつき『スタンドで言えば池谷君位のレベルって事ね…難しいわ。そりゃ。』
沙雪、真子、美奈子「「「だ・か・らぁ~!(メッチャ綺麗にハモった後さつきを指さす3人)」」」
さつき『あ、それはダメだね。だってスタンドの店長が訳を話してOKくれても
問題はその上さ。本社がWワーク認めてくれると思う?一応、俺こんなですけど今、
副店長って立場に居るからそれこそ整形して偽名でも使わなきゃ無理じゃね?
次の日にスタンドにまた顔戻して…とか無理だし。今回は俺もお手上げですよ…』
沙雪、真子、美奈子「「「そんなぁ~何とかなんないの?ダーリンだって結婚したら
こっちの人間になるんだからね?/ど~しよう…沙雪~あんな綺麗にパフェもオムライスも作れないし…まだまだ教えてもらわなきゃいけないのに店員さんの問題も出てきちゃってるし…/ん~こうなったら社長同士でお話し合いでもしてもらうしかないのかなぁ…」」」
不意に玄関のドアが開く。カランッコロンッ!!
沙雪「あ、すみませ~ん今日はもう閉店…ってパパ!え?え?どうしたの?焼き菓子の試作品の試食会終わったの?」
社長「お、みんな揃ってる様だな。とりあえずみんな意見は出してみたか?」
沙雪「あ、今、池谷君も居ることだし…この前のパパが来る前出してくれてた意見とかを紹介して…ラジオの方はパパが直談判に行くって言う話と、キャラの立ってる店員さんの問題で話してた所よ。」
社長「じゃあ…まずは俺から話をするかな。まず、ラジオのサテライトスタジオをここに招致したらどうかって話からな…。」
池谷・さつき心の声「『(しゃ、社長さん…それって、マジで言ってます? )』」
社長が傍の椅子に腰かけるとすかさずササッとアイスコーヒーを入れて持って来る美奈子。
社長「おお、悪いねぇ美奈子君。ん~じゃあ。まずはFM高崎の話から始めちゃおうか。
結果から言ってしまえば、「ぜひ、公開放送の場がなくなって困っていた所で
数カ所話があったんですがなかなか条件的に厳しいと言うのが見えてきていたので、
前向きに検討します。」だってさ。サテライトスタジオを使うにあたってガラス張りのパーテーションなどの工事はここに決まれば向こうで工事費を出してくれるらしい。
まあ、ウチとしてもメリットが多いから是非に…と言って今日の所は帰って来た。
後日決まったら連絡くれるってさ。」
池谷「おお~、すごいですねえ。じゃあ、1歩前進って感じですね?」
社長「で、それに関連して。”この話をどこから?”って聞かれてな。ウチの常連さんがイオ〇モールでの公開放送が終わってしまうから早急に次の場所を探してるって耳にしたって言ったのさ。そしたらホントは次の場所探しは社内機密だったみたいだぞ?」
沙雪「ゲッ!…まずいじゃんそれ。」
社長「俺もそれを聞いて困ったから話してくれた人の年齢とか職業とかは聞いてないけども…お宅の社員さんで新たな場所を探してる人かその周りで協力してる人かもしれませんよ?それだけ一生懸命仕事に精を出してるって事じゃないですか。良い社員を持って羨ましいって褒めたら気分良くなっちゃったみたいでな。和んだ空気の中で話は済んだから返事が来るだろうよ。」
美奈子「何か…ドキドキする展開ですねえ^^;;;なんか丸く収まって良かったですけど。」
社長「それと2つ目。名物店員的な人を…って言う件な。その事でさつき君。君の所の社長さんと久し振りに話してきたんだけどな。彼は俺の小、中、高の同級生でな。
さつき君の話をいろいろ聞いて来たのさ。売り上げを着実に伸ばしてる優秀な社員って褒めてたぞ。で、まだ沙雪と結婚すること報告して無かったんだろう?その話で驚いててな。
休みとかでこっちに手伝う分にはOKをもらってきた。それともう1つ。ラジオ局の紹介してくれた…近藤君だっけ?彼も料理とかできるみたいだし、今、横川の近くのキャンパスらしいから、今後も考えてここに来る前にこっちから電話して応援に来てもらう事にしたから。」
さつき、池谷『「おおう、マジですか…外堀埋めるの早っ!!/え?こんちゃんもバイトで雇うんですか?決断力凄っ!」』
社長って決断力と行動力がハンパ無い…
物の見事に外堀を埋められてガッツリとカフェの方にも引き込まれることになったさつきです…
ところがこれで社長の話は終わりじゃなかったんですね…ホント、びっくりしちゃうんだけど。
親子揃ってかなりの爆弾を落としてくれる性格の様で…
社長「あ、そうだ、池谷君。君は真子ちゃんとお付き合いしてるんだって?」
池谷「はい、紆余曲折はありましたがいずれ結婚を考えてます。(真っ直ぐ見つめてはっきり言った。男らしい!)」
社長「そうするとだ、沙雪と結婚するさつき君にも同じことが言えるんだが…沙雪の強い要望で美奈子君にも真子ちゃんにも店長になる時点で取締役に就任してもらう事になっててな。
結婚するともれなくウチの会社の外部取締役という役職と少しだが、お小遣い程度で申し訳ないが役員報酬を考えている。それに試食会には参加してもらって意見を述べてもらいたい。良いかな?」
池谷「えっ!?そんな話になってたんですか?真子ちゃんが取締役…。それに結婚したら俺も…ですか?(信じられないと言う顔をしてる…)」
解る。俺も初めて聞かされた時は神奈川のトレーラーハウスでそう思ったもん。
さつき『俺もこの前沙雪さんから聞きましたけど…ホントに俺とかが参画しちゃっていいモノなんでしょうか?パフェとかオムライスとか作る位はできますけど…経営に関しては素人ですから口出ししないつもりで居ますけど。』
沙雪「良い?これはもう決定事項です。異議は認めません!結構あたしパパを説得するのに時間かかったのよ?結構努力してるよ?やればできる子なんです!沙雪ちゃんは。」
スクッと立ち上がった沙雪がこう言い放ち、一同…”あ、あぁ…お嬢が言い出したら止まらないしね…”的な雰囲気になった。
スタンドと洋菓子店の取締役…両立できるのか?俺も池谷君も…一抹の不安が頭をよぎってる…(思わず顔を見合わせて”ど~するよ”って口パクで話してる。)
あ、時系列で行くとこの後3rd Stageのそれぞれの恋愛事情…4-6(誘ってみたら…)以降の河原でBBQの話に流れていく事になります。