ニャース共にアーマーガアに乗りパトロールを開始する。平原に多くのいるポケモン達がアーマーガアの姿を確認して挨拶してくれる姿が見える。こんな光景も日常的な光景だ。
平原を見守っているとひこうポケモン達の群れが挨拶に来てくれた。各地方には伝統的に有名なひこうポケモンがいる。カントー地方ならピジョット、ホウエン地方ならオオスバメが有名だろう。
群れにはボスが1匹存在していて同じ個体や1つ2つ前の個体のポケモンの世話もしている。ボスのピジョットに必死に着いていこうとしているポッポが微笑ましく見える。頑張っていけば君もピジョットになれるから精進するんだよ。
ピジョットやオオスバメ達に挨拶をして別れて問題がないか再度捜索を開始した。大体は群れ同士の争いとかはあるけど滅多にない。ボスゴドラ数体vsバンギラス数体の怪獣大戦なんて見たくないんです。ポケッターに怪獣大戦の動画を見せたらアホみたいにバズってビビったのは内緒です。実はポケチューブに完全版を載せたらコレもバズりました。この動画の収益はボスゴドラとバンギラスの餌代へと消えていきました。
「ん〜今日は平和かな?」
「そうでもないですニャー」
「何かあった?」
「あっちのビーダルの住処ですニャー。あんなに動揺してるビーダルは初めて見たニャー」
「マジか。何があったんだ?アーマーガア、ビーダルの住処の近くに降りてくれ」
アーマーガアはトオリの言葉に応じてビーダルの住処近くに降下してくれた。ここのビーデルの住処には4体のビーダルと数日前に卵から産まれたビッパ6体がいるはず…だったんだよなぁ。
ビーデルはトオリやニャースの姿が見えると動揺しながら近付いてきた。ニャースが話を聞いてくれてる間に近くを見るとみずポケモンが結構勢揃いしていた。滅多にここには近付かないギャラドスやラグラージ、ドククラゲもビーダルの住処の近くにいた。
「これは大変な事件ですニャー」
「どうした?」
「この前産まれたビッパ6体が朝起きたら全員居なくなってるみたいですニャー。これにはニャースも驚きを隠せませんニャー」
「まじ…かぁ。この前産まれたって事はまだ小さいだろ?そんなに行動範囲も広くないと思うんだが…」
卵から産まれたポケモンは本来ある大きさよりも半分ほどの大きさで産まれる。1〜2ヶ月を掛けて本来の大きさに成長するんだが…今行方不明のビッパはまだ赤ちゃんみたいなもんだ。知ってる顔もトオリや親であるビーダルくらいだ。
「一刻も早く捜索しないといけないな」
「そうですニャー。ここにいるポケモン達も心配して来てるみたいですニャー。トオリが指示してくれたらみんな動くですニャー」
どうやらトオリの指示待ちだったらしい。そうなったら行動しなくちゃな。未だに動揺してるビーダル達を助けたいし。
「よし、みずポケモン達は湖や近くを捜索してくれ。多分ビッパ達は俺やビーダル以外には慣れてない。見つけたら俺かニャース、ビーデルに報告してくれ」
トオリの指示を聞くと近くにいたみずポケモン達が一斉に捜索に協力してくれた。多分平原の方には行ってない…とは言えない。ひこうポケモン達の協力も必要だな。空からの捜索も開始しよう。
「アーマーガア、ひこうポケモンのボス達を集めてくれ。ビッパの捜索に協力してもらおう」
その言葉を聞いたと同時にアーマーガアは空高く飛び大きな鳴き声でボス達を集めてくれた。ピジョット、オオスバメ、ムクホーク、ケンホロウ、ファイアロー、ドデカバシのボス達が集結してくれた。早々に集まってくれた理由を話すと即座に捜索を開始してくれた。これだけ捜索隊を増やせばビッパ達も早々に見つかると思うんだがな。
とりあえず可能な限りの捜索はポケモン達にお願いした。今はビーダルの動揺を抑えないとな。今でも捜索しようにも初めての出来事で戸惑っているのが目に見えて分かる。とりあえず4体全員を落ち着かせるように話していくしかない。後は行方不明のビッパが見つかれば状況も変わるんだがなぁ。
「ん?ドククラゲがこっちに来てないか?」
「お!いますニャー!ドククラゲの頭にビッパがいますニャー!」
「マジか!てか寝てね?」
どうやら行方不明になったうちの1体が見つかった。ビーダル達も見つかって泣いちゃってる。とりあえずドククラゲの頭で寝ているビッパをゆっくり持ち上げてビーダル達に渡した。今でもビッパはぐっすり寝てる。
ニャースにドククラゲがどこでビッパを見つけたのな聞いてもらってる。この間にも次のビッパが見つかった報告が欲しいな。長引くと怖くなって来るし。
「ドククラゲから聞きましたニャー」
「どうだった?」
「ここから500mくらい離れた水辺で寝てたらしいニャー。寝てる所をラグラージが起こさないようにドククラゲの頭に乗せたみたいニャー。もしかしたら朝早く起きたビッパ達が好奇心から歩き回ったりしてるかもニャー」
「マジかよ。これは産まれたばかりの赤ちゃんビッパでもどこまで行ったか分からんぞ」
「ラグラージやギャラドスは今も近くを捜索してくれてるみたいニャー」
「いつもは喧嘩も多いギャラドスやラグラージが共闘してるのに感動しちゃう。迷子のビッパ捜索じゃなければ最高だったのに」
そんな率直な気持ちを言いながらもみずポケモンやひこうポケモン達からの報告待ちだ。後は…捜索範囲を広げる為にアーマーガアと近くにいるひこうポケモン達にお願いするか。
「アーマーガア、ムクホーク達来てくれー。もしかしたらビッパ達の行動範囲が広いかもしれん。地上視点からも捜索したいから平原にいるポケモン達にも知らせてくれ」
トオリの言葉に応じてアーマーガアとムクホークはバラバラに飛び立ってくれた。これでビッパ捜索隊の数も増えるからビッパを見つけた報告が欲しい。そんな焦った気持ちを心に持っているとムクホークの群れがビッパを見つけたらしい。
ニャースからの情報を聞くと草原でコラッタやオタチとキャッキャッしてたらしい。なんか行方不明になって友達作っておりますね。そのままでもいいけどビーダル達の動揺が止まらないから迎えに行かなきゃな。とりあえず今はアーマーガアがいないからムクホークのボスに乗って報告してくれた場所に向かう。
時間にすると5分も掛からない所にビッパはいた。今もコラッタやオタチとキャッキャッしてる。とりあえず歩いてもいける距離だしコラッタやオタチの親に報告して一緒に連れてくか。
見守ってたラッタやオオタチに事情を話してコラッタとオタチ共にビーダルの住処に行くことにした。ビーダルが心配していると話したらオドオドしたのが可愛いと思ったのは許して欲しい。ビッパを一緒に来てくれたムクホークに乗せてコラッタとオタチはトオリが脇に抱えてビーデルの住処へと帰っていく。重くて大丈夫か心配だったけどムクホーク達からは心配ご無用と鳴いてくれた。
「なんとか2体確保か。この調子で他も見つかってほしいな」
「トオリが行ってる間にもう1体発見したニャー」
「え?どこ!?」
「なんかブイゼルの住処で一緒に寝てるビッパがいたニャー。親のフローゼルから報告が来てブイゼルと一緒に来たニャー」
「よく見たら3体目おるやん。残りは半分か」
「ビーダル達もようやく落ち着いてきたですニャー」
「だね。発見の報告頼む〜」
そんな切実な気持ちとは他所に帰ってきたビッパ達はビーダルに見守られながらはしゃいでる。コラッタやオタチ、ブイゼルも一緒だ。まだ大きさが赤ちゃんサイズだから着いていけないのも見えるけどそんなのは今のうちだけだね。
「とりあえずポケッター投稿用の写真位は撮っておくか」
本来は見れない他地方のポケモン達が遊んでる写真は結構好まれる傾向にある。本来なら微笑ましい写真だけどまだ半分は行方不明だからな…。
「ポケモン達…任せっきりだけど頼むよ」
そんな頼みとは他所にビッパ捜索から2時間は経過していた。さて、他のビッパ達はどこにいるのやら…。
ダイパリメイクしたらビーダルと一緒に旅したいです