転移したらセルフィアだった件   作:リン オクムラ

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この小説の設定では原作完結後を想定してweb版の設定もちょこちょこ盛り込んでいくつもりです。
原作が完結した後整合性の取れない部分は手直しする予定です。


異世界へ

さて。俺は今すごく暇である。

 

『君臨すれども統治せず』的なことを第一に考えていたからか、俺は基本的な政治に関してはテンペストの国民を主体に回して最終的な決議だのと言ったそういうものに印鑑を押すだけみたいな立場にあった。

 

妖魔王やミカエル、ユウキなどの敵との戦いや戦争は終わり、平和になってから5年ほど経った。

 

「というわけでやってきました異世界!」

 

平和になったのはとってもいいんだけどさ、やはり冒険的なことを俺もやりたいんだよ。しかしながら俺のいる世界で俺が出かければ基本的にシオンやディアブロがついてくる。そして敵に関してもあいつらが秒殺するし、そもそも俺の世界に関してはもう行ってないところがないくらいにはいろんなところに行っていた。そこで目についたのが異世界である。

 

そんなわけで『異世界への門』を使ってここに来たわけだ。

ここに来た時なんか飛行船でハイジャックが起こってるところにでくわし、さらにそのうちの一人が記憶喪失になったとかでその少年を『魔国連邦(ウチ)』で引き取ることにしたのだ。

俺たちの世界に届けると同時にそいつのことをハクロウに任せつつ、その後の対応は俺が異世界を楽しんで帰った後にどうするか考えようってことになった。

この少年、シエルの解析ではどうも農耕、鍛治、料理、薬剤、戦闘に関するスキルをごちゃ混ぜにしたようなユニークスキル『大地之人(アースマイト)』なるスキルを持っている割ととんでもない奴だったらしい。記憶が戻らなかった場合はどこに配属しても一角の才覚を現すといういい意味でどこに配置するかめっちゃ迷いそうな感じだ。

 

 

「さてここからどうするかな〜」

 

主様(マスター)この世界の者から思念伝達に近い権能を用いた干渉を受けました》

 

どうもシエルさん曰くたった今どこかの誰かから思念伝達みたいなことをされたらしい。

 

《場所はここの真下にある城からでーーーーー》

 

なるほどそいつはどうもこの真下にいるらしい。

 

《我々の世界における竜種と同位の存在と思われます》

 

マジか!

まあいいやとりあえずそいつに会いに行きがてら俺が悪いスライムじゃないことを伝えに行くとしよう。

 

 

 

 

 

それが現れたのは妾がちょうど眠りに就こうとした、そんな時だった。

 

(な、なんじゃ!このとてつもないルーンはッ!!!!)

 

その者は力を抑えておったが、妾はこの世界のルーンを含めた自然を司る風幻竜セルザウィードである。

なまじ、ルーンの流れなどを目視したりするのが得意なだけにそのものが持つ力とその本来の総量を見て戦慄した。

 

今の妾と同等以上のルーンをその身に秘め、さらにはそれが総量ではないと来た。

 

(ありえん…。ありえんわ。こんな存在に今の今まで気がつかなんだとは…)

 

ひとまずそのものをここに呼ぶことにした。

思念をそのものに飛ばし、ここに呼んだ。一先ずその者の目的を知ることが重要だと思ったのじゃ。

そして、この街。セルフィアに牙を剥く存在で有れば妾の命を賭けてでも、とその時は覚悟を決めておった。

 

しかし

 

 

「ぷるぷる、俺はリムル。悪いスライムじゃないよ!」

 

そこに現れたのは丸い形をした緩い感じのモンスターであった。決めたはずの覚悟がだんだんと抜けていく感じがしたわい。

そして、真面目に話をしようとしたところで人間の姿になった時にはもう何が何やらわからなくなっておった。

 

 

 

「つまり、そちがここに来たのは別に何か目的があったわけではない…ということかの」

 

「そうだな。『異世界への門』から出た先がここだっただけだよ」

 

「何という人騒がせな」

 

一応俺も外にオーラを放出しないように気を使ってはいたんだよ?

というかオーラを抑え込んだ俺の能力を見抜ける奴なんてシエルぐらいしかいないと思ってたし。

 

「まあ迷惑ってことならすぐに街を出ていくよ。そこまでしてここに留まろうとも思わないしな」

 

「いや、この街や世界に害がないならいくらでも滞在してもらってかまわぬ」

 

「そうか。とはいっても俺この世界の金持ってないしなぁ。どうしようか」

 

「その程度ならモンスターをはじまりの森に返すときに落とすものを売れば良かろう。そちほどの実力が有ればその程度は容易かろう」

 

はじまりの森?何じゃそりゃ。

 

《はじまりの森とはこの世界に隣接する異界のことです》

 

なるほどこの世界でモンスターと呼ばれてるものはそのはじまりの森というところから現れるという。

 

《タミタヤという魔法を付与した武器でモンスターを討伐した場合その精神体(スピリチュアル・ボディ)星幽体(アストラル・ボディー)を傷つけずにはじまりの森に戻す効果が得られ、その時に残った物質体(マテリアル・ボディー)の残滓がモンスターによっては高値で取り引きされている模様です》

 

こっちの世界に来て一時間も経ってないのにもうすでにこの世界の法則とかを解析して理解しているらしい。

本当に頼りになる。やっぱりシエル先生とお呼びした方がいいのかもしれない。

 

《やめてください》

 

「しかし、今日はもう遅いから旅館も閉まっておるからどうしたもんかのう」

 

「別にそこまで気にしなくてもいいよ。もともと押しかけたのはこっちの方だし。そもそも俺は睡眠を取る必要がないんだ」

 

いつもは必要のない睡眠を取ったりしているがそれはどちらかというと無理矢理睡眠をとっているのであってそもそも今の俺には本来は必要ないのである。

 

「それに俺としてはこの辺りを少し見てみたいんだよ」

 

そもそもなぜ俺がわざわざ異世界に来たのかというと胸高鳴る冒険とかそういうのを求めていたのだ。

久しぶりに身分を忘れて伸び伸びしたいってのもある。

 

「ふむではまた明日の朝、ここに来てくれんかの?」

 

「いいよ。しばらくこの街に住もうかと思ってるしな!」

 

セルザウィードもいいって言ってたしある程度滞在して満足してから『魔国連邦』に帰ろうと思ってる。

 

「ならば改めて自己紹介しようと思う。思えば妾はさっき慌てておったからお主の名前以外に何も知らんしな」

 

そういえばそうだった。俺もさっきの鉄板ネタをやって名前だけ言ったきりだったな。

 

「我は風幻竜セルザウィード。風を司る四幻竜ネイティブドラゴンの一柱じゃ」

 

「俺はリムル。異世界でジュラ・テンペスト連邦国の君主をやってる。あと八星魔王(オクタグラム)の魔王の一人だ。よろしく!」

 

「そなたは異世界の国の王じゃったのか!?というか何じゃ魔王って!」

 

「いろいろあったんだよ。まあそれもそのうち話すよ。時間はありそうだしな」

 

「なんというかそなたには驚かされてばかりじゃわい…というか国王がそんな自由でいいのか」

 

「王は君臨すれども統治せずってね。『魔国連邦』の国民は優秀な奴が多いし民主制みたいなもんだから、俺が自由にしても問題ないんだよ」

 

それにしても俺には風を司るドラゴンに縁があるのかもしれない。向こうの世界に転生した時も初めて会ったのがヴェルドラだったし。

 

そんなこんなで俺の異世界1日目が終了した。

 




ちなみにリムル様の強さをルーンファクトリー風に例えると…シアレンスの迷宮の最下層悪夢の宴をさらにオーダーでレベルを上げた状態にしたやつを武器性能に頼らずに倒せるレストくんを10000倍くらい強くした上で物理攻撃力と魔法攻撃力がウン百万とかいうゲームの中ではまず作れないとんでも武器を持った上で、ほぼ全ての攻撃を無効化できる(基本的に何やられてもダメージが0)で、さらにはスキルとかを吸収できる上に四幻竜クラスのドラゴンを召喚したりできる上に、さらに国にはリムルほどじゃないけど超強い配下が大量にいる。さらには脳内にシエルさんというとんでもない演算をする奴がいるので基本的にどんな行動をしてもその行動が読まれて対策が立てられてしまう。などなど他にも書くとキリがないのでこんなもんで。

ゼークス帝国とエゼルバードは泣いていい。
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