「2人まで早退することなかったのに」
「そんなまた何かあったら大変だよ!」
「うん、心配だから…何よりも普通教育の義務なんかよりイリヤと仁久須の方が大事」
「そ、そうだね…たまにミユの気持ちが重いよ」
(友情ってこんな重たかったっけ?)
美遊がキリッと真面目に語る様にイリヤは若干引き気味で、仁久須は友情とは何かと考え始めた。
ふと上を見上げると電柱の上でこちらに弓を構える狙撃手を発見した
「イリヤ!美遊!危ない‼︎」
「きゃっ⁉︎」
咄嗟に駆け出し片腕を翼にかえウイングブレイドで矢を真っ二つ切り裂く
「なっ…なになに⁉︎」
「矢…狙撃された」
真っ二つにされた矢を見て驚く
「ほんと…逃げ足だけは速いわね、イリヤ!」
狙撃手が電柱から降りてきた。
その正体は昨日の褐色イリヤだった
「でっ…でたーー!!」
『しゃべりましたよ、この黒いの!!』
(人格がある…⁉︎黒化英霊とは違う…)
一様喋るだけの知能はあるようだ
なぜ狙撃手が地の利を捨てこちら側にきたのかわからず警戒していると
褐色イリヤが仁久須に駆け寄ってきた
何故か仁久須を心底心配するような表情に攻撃・迎撃するか迷ってしまった。
そして仁久須の全身をくまなくチェックし始める。
「……あぁ、よかった。
ごめんなさい…ニクスを狙ったわけじゃないの、生きててくれてありがとう…」
謝罪の後無事な様子に安堵しており、仁久須を抱きしめてきた
「はッ⁉︎」
「はぁぁ…これがニクスの温もり、最高……」
「ん"、くすぐったい」
抱きしめられながら撫でられてくすぐったそうにしていおり、離れようとするとさらにホールドされ
「だ〜め♪逃がさないわよ。せっかく触れ合えるんだから、ニクスも
「「なッ⁉︎」」
「ふぇ?」
それぞれ、その発言に驚きや怒りを抱く
「ちょっと⁉︎なに勝手に、人の弟を撫でくりまわしてくれてんの⁉︎ていうか、ニクスはわたしがお姉ちゃんだもーー」
「うるさい」
イリヤが騒ぎ立てると褐色イリヤは白い短剣を投擲した。
イリヤは寸前のところでしゃがみ回避に成功した。
ただいきなり出来事にガクガクに震える
「むぅ…また避けた。やっぱり直感と幸運ランクが無駄に高いわね〜
それで幸運が低いニクスに引き寄せられたのかも…いやそれにしては…」
顎に片手を添えて考え出すがそれよりも彼女にはやらねばならない使命がある
「ごめんね。お姉ちゃん、邪魔者殺さなきゃいけないから、ちょっと待っててね?」
ずっと片腕で姫さまの如く抱えられ方をしていた仁久須を離しイリヤと向き合い
「じゃ、早速…殺すわね」
「ル…ルビー‼︎」
イリヤと美遊は転身して、空へ逃げる
ずっと自分を殺す目的で行われていたと思っていた事、そして謎の姉発言やその行動などのいきなりの情報量に少しの間呆然していた
「ッ!こんな事してる場合じゃない!」
我に帰り部分獣化させ仁久須はイリヤたちが向かった方向へ羽ばたく
すぐにイリヤたちに追いつくがこのままでは褐色イリヤに追いつかれそうと思い、高速で近づきイリヤと美遊を鷲掴みして猛スピードで逃げる
「うひゃぁぁ、ちょっと止まってぇぇぇ‼︎」
以前のような滑空フライトとは違ってスピードに重視をした飛行で風圧により負担がかかってしまう。
かなり距離を離したのとイリヤたちが限界そうなので郊外の林の辺りで一度降りる
「うう…ちょっと酔ったぁ…」
「目が…」
イリヤと美遊の状態に
申し訳なさを感じながらこれからどうするか相談しようとする
だが
「わかってはいたけど、スピードじゃ敵わないわね」
茂みの方から褐色イリヤが出現した
先回りされた⁉︎いやそれでも速すぎる!
「黙ってやられるわけにはいかないから…ちょっと痛い目見ても恨まないでよね!」
復帰したイリヤがルビーを構えて
「
いつものように撃ち出すつもりだったが、何故か威力が下がっており、簡単に弾かれている
『ちょっと手加減しすぎですよイリヤさん!もっと本気で撃ってください!』
「もっ…もう一度…!
もう一度放つがやっぱり以前よりも威力が下がっていた。
黒化英霊とは違って知性があり生き物、人間としてみているため躊躇っているのかとも思ったけど…
「なんでー⁉︎」
『なんかイリヤさんの出力が激減しています‼︎めちゃ弱くなってますよー‼︎』
この焦りようではそんな感じではなく本当に弱体化しているみたい
「ぷっ…あははははは!
そう…弱くなってるんだイリヤ、当然よね。だって
褐色イリヤが笑い出し、意味深なことを言い始めた
この現象について何か知っているの?
「本当はこんなこと、ニクスには見せたくないけど…仕方ないわ」
褐色イリヤは黒と白の短剣を出現させ、イリヤに襲いかかる
弓も扱えて白兵戦も可能ってかなりやっかいだけど
イリヤの前に出てその双短剣を受け止める。
鍔迫り合いのよう形である
(本気なら脚とかいつもの容赦のない攻撃とかあるでしょうに…ふふっ可愛い。まぁ丁度よかったそろそろ
するとパッと短剣を離した。
いきなりの事で勢い余って前のめりに倒れそうになるのだが…
待ってましたと言わんばり両腕を広げ、首に両腕を回し
「何をーー」
それ以上言葉を出せなかった。口を塞がれたのである…文字通り
「んん?」
「なっ⁉︎」
「…………ん"ッッ⁉︎」
一瞬何をされているのか理解が出来ず反応出来なかったが何をされているのかわかった
「ん"ん"ん"っ…⁉︎」
舌を入れられて、逃げられないように腰に手を回され、脚を絡めて
常に地面につかないぐらいに垂れ下がっている尾羽がピーンと立ち、涙目になってイヤイヤと訴える。
ただやめてもらえるどころか、その反応が褐色イリヤのナニかを掻き立ててしまった。
高まってきているが一応目的である
「ッ⁉︎…なに…これ…うっま」
蘇生や時間にまで干渉するほど上質な魔力を味わい、今までの愛でるようなものから貪るものに変わる
仁久須の段々抵抗力がなくなり、尾羽が力なく垂れ下がり地面にへたり込む
「んっ…ふぅ……あ…ごめんなさい…流石にやり過ぎたわ」
「ふにゃ〜」
仁久須をパッと開放しすると脚に力が入らなくなり地面にへたり込む
流石にやばいかと思い、こっそり解析するが魔力欠乏にはなっておらず、すでに7割ほど再生しており安心した。
「ニクス‼︎しっかりしてニクス‼︎」
「
頬を赤らめ呂律が回っておらず、ふにゃふにゃになっている
「よくも…貴様…わたしと同じ顔で…そんなこと…」
プルプルと身体を震わせて
「わたしがこうする筈だったのにー‼︎‼︎」
(やっぱり、そういう怒りだよね。イリヤ…)
激情し魔力砲射を放つ。
だが跳ね返られて自分の魔力弾を喰らう
動けない仁久須を安全な所に運ぶ為に美遊が一旦運ぶ
『無理ですよイリヤさん!出力は以前の3分の1以下まで低下してます!心中お察ししますがここは引きましょう!』
「うぅっ…ちくしょう、あの剣なんか腹立つわ!」
煙の中から褐色イリヤが奇襲してきて双短剣で斬りかかるが咄嗟にルビーでガードする
(こ…こわっ‼︎剣って間近で見るとすっごい怖い!
刃が目の前に…‼︎刃…?)
魔力弾を放ち再度仕切り直しで
「
「むっ…」
双短剣をクロスさせガードし防ぐ
「抵抗しても苦しくなるだけよ?大人しくしてれば優しく殺してあげるのに!」
違う砲撃じゃダメなんだ。魔力の塊を飛ばすんじゃなくて…セイバーがやってたような…薄く、鋭く、刃のように!
「これは…!まずいかも…」
水流カッターのような薄く細い刃を放つ
またもや煙が立ち込み、イリヤはステッキを構えて警戒していると褐色イリヤが出てきた…特に身体への
「いったぁー……やるじゃないイリヤ、ちょっと予想外だわ」
「裸ッ⁉︎っていうか斬れたの服だけ⁉︎」
『でも、なんか効いてますよ‼︎』
「ん"ん"…ッ!イリヤは!……ヒャっ⁉︎」
仁久須の意識が戻るとそこには衣服の大半が破れた褐色イリヤがいた
顔を真っ赤にさせ、目を隠し、背を向ける
「ムフフ〜見たかったらもっとみていいのよ〜?」
「変なこと言ってないで服着て!」
褐色イリヤがチラチラと破れた服を広げ、身体を見せようとしている
「んーでも、そうね。これじゃちょっと戦えないわね、残念。今日はイリヤの頑張りに免じて見逃してあげるわ。いい思いもしちゃったし♪」
「ガルルル……なにをいってーー」
イリヤが威嚇をしていると
「でも気を抜いちゃだめよ?油断してたら殺しちゃうからね、お姉ちゃん♪あ、それとニクスもそんなに無防備でいると身近にいる狼に食べられちゃうわよ♪」
「なっ⁉︎」
「じゃーねー」
大空洞の時と同様に素早く逃げていく。色々と爆弾投下していって
「そ、その顔で裸で街に出るなーー‼︎それとニクスにへんな事吹き込むなーー‼︎」