英雄たちの戦場に不死鳥が降り立つ   作:厨二病と妄想の不審者

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天才転校生現る

見事勝利をもぎ取った仁久須は久々の戦闘に精神的に疲れたのかだらりと翼を下ろした

 

「えっと…君…大丈夫だった?」

 

何故かこの人間の雌を見てると最初にイリヤと出会ったような懐かしい感覚を覚えて思わず話しかけてしまった

 

黒化英霊が消滅したことによりその武器である杭が消え左胸から血が吹き出した

 

「あ、あの…あなたこそ…大丈夫ではないですよね?」

 

冷静な返しを受けて、みんな我にかえる

 

「ちょっと大丈夫なのそれ⁉︎」

「そうですわ⁉︎

わたくしを庇っていただいた事の感謝は後でさせてもらいます!

先に治療ですのよ!」

「死なないで‼︎ニクス‼︎」

 

みんなの心配されていると

吹き出している血が・傷口から炎が吹き出し炎が収まったら

 

「え…嘘でしょ…」

「こんなことって…ありえますの…」

 

なんと傷がなくなって、綺麗な白い肌が現れた

 

『やっぱりですか…これで確定ですね』

「どういう事なのルビー…」

 

その光景を見て納得したような

 

『ニクスさんの正体ですね、ですがその前に脱出しますよ〜皆さん集まってくださ〜い!ではでは半径6メートルで反射路形成、通常界へ戻りま〜す』

 

さっきよりも大きい魔法陣を展開し元の世界に戻った。

ルビーの考察が的外れである事を祈ろう

 

「…じゃあルビー、ニクスが何者だっていうのよ」

『それはですねーニクスさんのその鳥のような姿に微かな神性を感じます』

「はぁっ⁉︎神性持ってんの⁉︎」

「しんせい?」

『神性とはですね、イリヤさん。その体に神霊…英霊の上位互換的な感じの適正があるかないかのやつです。ぶっちゃけ言うと神様的なランクです』

「うェェェ⁉︎ニクス神様だったの⁉︎」

「いやそこまで凄い存在じゃないから…現代でいう絶滅危惧種ぐらいだから」

「それでも凄いよ⁉︎」

 

元の人間の姿に戻り、否定する。

 

話が少し逸れた所を戻すように遠坂凛が催促をする

 

『そうですね〜燃えた翼を持つ鳥に致命傷も瞬く間に治す再生力、そして神性……それはもう該当するものは一つしかないでしょう〜』

「不死鳥…」「フェニックスですわね」

「それなら黒化したとはいえ英霊に張り合う…圧倒するのは納得よね」

 

みんなそれで疑問を自己解決して納得する

 

『答え合わせですよニクスさん、あなたは不死鳥(フェニックス)さんですよね?』

「まあそうだけどさ…」

 

探偵のような物言いに困ったように答える

 

『じゃ、どうしますか?魔術師の御二方さん?

もしかしたら現代に存在する不死鳥を魔術師協会に研究素材として捕らえればその功績で手っ取り早くあの大師父の弟子になれるかもしれませんよ?』

 

身体の一部を異形のものに変化させる、そして不死鳥の代名詞と言える蘇生もおそらく可能であろう。それは現代では再現が困難な魔法の域の存在である。根源に到達する事が目的の魔術師にとって仁久須は恰好の研究素材だろう

 

そうこれを予測できたから魔術師の前でこの姿を晒したくなかった…それにその魔術師が2人…

どんな能力を所有しているか不明の段階で戦闘は不利…

逃走が1番か…

 

もう一度部分獣化しようとしたら、その前にイリヤが僕の前に立ち塞がり手を広げて庇うような体制をしている。

 

「やめて‼︎ニクスに酷いことしないで!」

「イリヤ…」

 

イリヤの手足が微かに震えている。

さっきの自分よりも年上でさっきの戦闘からとても強い人たちであるのは明白で恐怖もある

イリヤは魔術師の事情をあまり知らないけど、仁久須が何か酷い目に遭わされるのは直感できた。

ただ大切な人を守りたいと言う意思・勇気で立ち塞がっている

 

「はぁ〜あのね…そんな事しないわよ。

ただでさえさっき見捨てようとしたのに、それプラス実験材料にするなんてしないわよ…さっきは本当に悪かったわね、ごめんなさい…それでルヴィアあんたはどうなの?」

 

凛さんはさっきの事を悔やんだように謝罪してくる。

そんなに気にしなくていいのに…

 

「まずは私はルヴィアゼラッタ・エーデルフェルトと申しますわ。先程の攻撃から身を挺して守っていただき、御礼の言葉を遅れてしまって申し訳ございませんわ。

そうですわね、もし急に目の前に出されたとしたらそれをする可能性はありますわ。

ですが!先程の攻撃から庇って頂いた命の恩人そしてその事に何一つ触れていないこんな純粋な子にそんな非道、絶対できませんわ⁉︎

そしてそれは優雅さ(エレガンス)とはかけ離れた愚の骨頂!

あなた方は御姉弟ですわね、通常の魔術師はこんな考え方はしませんわ。

もし魔術師に狙われたその時はエーデルフェルト家が全力でお守りする事を誓いますわ」

 

途中からとても早口になりイリヤと仁久須はよく理解しきれていないが多分問題ないってことかな?と首をコテンと傾けている

 

「ですがこの貧乏魔術師のような目先の利益に目が眩んで何をしでかすかわかーー」

「うなことこすっかぁーッ‼︎」

「ホウッ⁉︎」

 

遠坂凛とルヴィアが急にマジカルプロレス(喧嘩)をし始めた

 

『あーあ、さっきまでカッコいい雰囲気出してたのに台無しですね〜』

『ほんとに悪い意味で不変の元マスターです』

 

暫く小競り合い続き、もう流石に時間的に遅いと言うことで各自解散になった。

 

「ニクスが昔からたまに変なこと言う所あったけど、そう言うだったんだね〜」

「あ、うん…そうなのかもね……イリヤってさ…」

「うんうん、なになに?」

「弟が人外だったんだけど…やっぱりさ…その…どう思った?」

 

生物とは自分と違う所を拒絶する傾向がある。

イリヤや兄さんにも出来るだけ隠しておきたかったのはこれが怖かったからだ…

 

「ん〜ちょっとさっきの様子は少し怖かったよ?雰囲気とか変わっちゃってさ…」

 

イリヤが望むなら僕は……

 

「でもさ、それでもニクスは姿・雰囲気が変わってもニクスなんだな〜って思っちゃたんだ」

「…どゆこと?」

 

思っていた風な拒絶な反応を示さないイリヤに困惑する仁久須

 

「だってあのルヴィアさん庇った時だってとても驚いて怖かったんだけどさ、ニクスが優しいままだったって事でしょ?」

『そうですね〜おそらく攻撃の隙を突き仕留めることも出来たでしょうからね』

「ほんとにさっきはわたしの事も守ってくれてありがとう…危ない所を助けてくれて」

 

結構な評価を頂けているようで…お礼までもらっちゃった

 

おそらくイリヤは自分がなにを言っているのか理解していないのだろう、だから打算的ではないと確信できる。

それ故にとても胸が暖かかった

 

「でも!あんな危ない事もう絶対しないでね…?」

「…善処します」

「もう!絶対だからね!心臓がいくつあっても足りないよ」

「あはは…ルビーもありがとうね?」

『何がですか?』

「凛さんとルヴィアさんに僕をどう扱うかを聞いてくれたでしょ?」

 

あの人たちは人間的に見ても、おそらくとても居心地のいい人間だ

だがそれとこれとは別で彼女たちは魔術師だ。

魔術師の事はお父さんによく聞かされたどういう存在なのかを…

それを理解してなくて、そこまで隠そうとしてなかったから結構危なかった。

その際で、ある出来事のせいでイリヤと兄さんの記憶を封印してもらったのは本当に申し訳なかったと思う。

僕のせいで家族に危険が訪れる事だけは避けたかった…

 

『あー、あれですね〜凛さんやルヴィアさんは喧嘩で人を困らせる事はありますが、姑息な手段で一般人に危険な目に合わせる事はしないとは思うのですがもしもの為ですね。なんだかんだ魔術師ですしね』

「魔術師ってそんな酷いことするの?」

『はい、そうですよ?目的の為ならどんな非道も構わないぐらいの事をするような世界ですから凛さんとルヴィアさん以外の魔術師には気をつけてくださいね?できゃ標本にされたりしますよ?』

「ヒェェェェ⁉︎あの昆虫とかのでしょ⁉︎

やだ〜‼︎ヒ、標本はやだよ〜」

 

ルビーの脅しにガチビビりしておられるイリヤ

 

『まあこんな魔法少女(MS)力の高いロリっ子とショタケモナーに手出しはこのルビーちゃんが許しませんよ〜!』

 

酷い言いように苦笑いを隠せないイリヤと仁久須

そして何かを思い出したような反応をイリヤはした

 

「あ、そうだ!あの子⁉︎あの子誰だったの⁉︎」

「あの子って……」

『ああ、そういえばサファイアちゃんの新しいマスターさんですよ!

ニクスさんの正体の影に隠れて忘れちゃってました〜!』

「ん?…そういえば…そうだったね」

 

そういえばあの子誰だったんだろうか…

 

「やっぱり鳥さんだから3歩で忘れちゃうんイダダダダッ⁉︎」

「いや、あなたよりは成績いいですよ?僕?

ここ最近テストの点が悪くてセラにアニメの時間減らされそうになって僕や兄さんに泣きついたのは誰かな〜?」

 

物凄くバカにされたのでイリヤの鼻を摘んで懲らしめる

 

「イタタタ…なんとなくだけどさ…あの子私たちと同じぐらいの歳だったよね?」

「まあそうだね」

 

新キャラしかも同じ魔法少女で同い年

 

「このパターンでいくとこれってさ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「美遊・エーデルフェルトです」

 

昨日の少女が転校してきました。

 

イリヤはこれを予想していたのかな?

そして席はイリヤの後ろに

 

(な、なんか見られてる⁉︎このプレッシャーは、なに⁉︎)

『メンチで負けてはいけませんよ!』

 

確かにイリヤもジト目で観察されている、でもイリヤの前の席の僕も観察されている気がする…

 

『ニクスさんも対抗して、オラついてくださよ〜』

 

わけがわからないよ

 

休み時間になり、早速注目の的にされている。

流石にあの状況で連れ出すわけにはいかないので代わりの方に来てもらいました

 

『ではわたしがお話を伺います』

「これはどうもご丁寧に」

 

昨日美遊さんが持っていたステッキに来てもらいました。

一応注目が美遊さんに向いてるとはいえバレる可能性があるので

窓際で話す事に

 

『まずはわたしのご紹介をサファイアと申します』

「はぁどうも…」

 

挨拶をするサファイアに対してイリヤもこのシュールな絵面に少し困惑しながら返事をする

 

「ステッキって2本あったんだね?」

『ええ、わたしとサファイアちゃんは同時に造られた姉妹なんですよー』

「それでサファイアの方はルヴィアさんの元を離れてあの美遊さんに乗り換えたと」

『はい、今は美遊様にお仕えしておりますがよく分かりましたね』

「まあ、あの夜に凛さんとルヴィアさんが喧嘩してルビーとサファイアが離れていったのを見てたからね」

「え!ニクスあれ見えてたんだ⁉︎」

 

鳥の視力は人間の8倍はあると言われている。

そして仁久須はその気になれば日本から隣の韓国ぐらいまで見えるとのこと

 

『流石は伝説の不死鳥ですね、わたくしたちの常識よりも更に先にいきますね』

『でも美遊さんも大したものですねー初めてなのに宝具を使うなんて』

「「宝具…?」」

 

初めて聞く用語に頭に?を浮かべる仁久須とイリヤ

 

『説明してないのですか姉さん?』

『そういえばカード周りの事はざっくりとしか説明してませんね。一度に説明しても混乱させるかと思いまして』

 

まあ僕らにとって全く知らない知識を100全部教えられたところで覚えられないし混乱しやる気が消え失せるからね

 

『以前凛さんに見せてもらったクラスカードがありましたよね?』

「うん、なんかすごく危険な力を持ってるカードなんでしょう?

「あの弓兵のカードね」

 

イリヤと仁久須はそれぞれ凛さんが見せてくれたカードを思い出す

 

『はい、そのカードはなんの前触れもなく突如この冬木市に出現したんです。異常な魔力(オド)の歪みを観測した協会は調査を開始しました。それが約2週間前のことです』

「2週間か…結構最近だ…」

 

2週間まえに何か変化があった記憶なんてないけど…

 

『魔術師協会は2枚のカードを回収し分析をしましたが…製作者不明・用途不明・構造解析もうまくいきませんでした。ただひとつわかったのは、このカードは実在した英雄の力を引き出せるらしい……ということのみ』

 

あのカードは様々な神話や伝説上の数多の英雄の力を引き出し行使する事ができるらしい。

その英雄からしたらたまったもんじゃないだろう

なんの努力もなく自分の力の一部を使われると言うことを許容できる英雄はそうそういないと思う

 

『その英雄が死亡し英霊の座と呼ばれる高次元の場所へと迎えられます。そうして英霊と成った者はそれぞれが力の象徴たる武装を持っています。通常の武具を遥かに超え奇跡を成す強力な兵器…それが宝具です。わたしたちはカードを介することによって英霊の座へとアクセスし、英霊の持つ力を一瞬だけ具現化し使用する事ができるんですよ。』

『昨夜、美遊様(マスター)が仕留めたのがそれです。刺し穿つ(ゲイ)

死棘の槍(ボルグ)ー放てば必ず心臓を穿つという必殺の槍です。まあライダーには心臓を貫いても辛うじて活動はしておりましたが』

『どうもカード1枚に対し英霊ひとりが対応しているようで…ってちゃんとついてきてますか?イリヤさん!もうちょっと続きますよ!』

 

イリヤが情報量の多さに頭から蒸気を出している。

 

「イリヤもうちょっと頑張って、後で理解できなかった所は教えるから」

「だ、大丈夫だよ…7割くらいは理解してるよ…たぶん……」

 

前々からお母さんからそっち系は軽くだけど聞いていたからなんとか理解はできてるけど、全てが初見のイリヤは理解が少し追いついていないようだ

 

ルビーがやれやれとしながら説明を続ける

 

『では続けますよーもう気づいてるとは思いますが昨夜戦った相手…あれもまたカードによって引き出された英霊の一部……いえ英霊そのものと言っていいでしょう』

「でもそんなに思考ができていた様には感じられなかったけど?本能的に動く感じで」

『はい、その通りです。本来の姿から変質している上に理性が消失しているのです』

 

2回目の魔眼は相手の隙を見て使わずに僕のリーチ内で使ったから防いで、たまたま距離の離れた時にタイミングよく魔眼が刺さったという感じだった。

 

『アーチャーとランサーは協会が派遣した魔術師によって打倒されたのですが…ライダーについてはそうはいきませんでした。彼女には魔術を無効化するという概念的な守りを持っていたようです』

 

魔術師が魔術を封じされたら後は肉弾戦ぐらいだろうから確かに生身の人間があれに挑むのはきついわな

そこで魔術を使うのではなく魔術に使う魔力そのものを武器にして使用したらどうかと言うとこでルビーとサファイアが貸し出されたと

 

だがその使用者に問題があり、ルビーとサファイアを喧嘩に使うとする凛さんとルヴィアさんは見限られ、ルビーにイリヤをサファイアに美遊さんをマスター登録して今現在に至ると。

昨日の頼もしい決断力だけを見ていれば信じ難いが魔力弾の撃ち合いや魔術喧嘩(マジカルプロレス)を見たらそう思ってしまった

 

『協会が感知したカードの反応は全部で7つ残り4枚です。イリヤ様、仁久須様。わたくしたちも全力でサポートしますので美遊様(マスター)としてのカード回収にどうかご協力ください』

 

改まってイリヤと仁久須に向き合い協力を申し出があった。

 

「うん…イマイチ自信はないけど頑張ってみるよ」

『大丈夫ですよ!わたしや仁久須さんもついてますから!』

「あんまり頼りにされすぎると怖いけどね」

 

少し気軽目に受け答えをして美遊さんの事をサファイアに聞こうとすると

 

「サファイア、あんまり外に出ないで」

「いっ⁉︎」「おっと?」

 

突然、後ろから声が聞こえて驚くイリヤと仁久須

 

そしてサファイアが美遊さんの手元に戻っていった

 

『申し訳ありませんマスター、イリヤ様と仁久須様にご挨拶をと思いまして』

「誰かに見られたら面倒、学校ではカバンの中にいて」

 

そう言ってイリヤと仁久須を見る

 

「あ、あの…」

 

気まずい雰囲気に言葉が出ずに仁久須の制服の袖を握ってしまう

 

「ごめんね美遊さん。本人の居ないところで色々聞こうとしちゃって?」

「……いえ」

 

仁久須が話しかけると淡白な返しをしてそのまま廊下を歩き去ってしまった

 

「いや〜我がクラスの女神もダメだったか〜」

「でも唯一返事はしてたよ〜」

「ちゃんとした態度で攻めればいけるのか?」

 

上からタツコ・ナナミ・スズカが教室の入り口から団子さんのように顔を出している

 

「何してんのみんな?」

「やー美遊ちゃんにフラれちゃって…」

 

さっきの質問攻めをずっと続けてたら、〔少し、うるさい〕と言われ出ていったようだ。

まあ気持ちは理解できるからなんとも言えない…

 

 

 

 

 

2時間目になって数学の授業…

美遊さんが指名され、ただ単に円周率を解く問題だが

 

「ーー図より、外接半径と線分0Bの比はcos(π/n)内接半径は線分0Bに等しい…このことから外接半径と内接半径の比はcos(π/n)となり面積比はcos (2)(π/n)…よってこの場合の面積比は4倍となります」キラーン

 

問題を解き終えた美遊さんは少し得意げに振り返る

…褒めて欲しいのかな?

 

だが小学校ではそこまでやらない…用語が出てきたあたりから僕もわからなくなってきた。

周りも全く理解できてなくて『英語?』と言う言葉がポロッとこぼれたほど

 

「……いや、あの……美遊ちゃん?」

「はい、なんですか?」

「この問題は、そんな難しく考える必要はなくて…cosとかπとか使って一般化しなくていいの!」

「?」

 

藤村先生は理解はできるみたいだが、求める範囲を越えすぎてコメントしづらいのかな?

 

「いやそんな不思議そうな顔されても!もっとゆとりを持ちなさい!円周率はおおよそ3よ!文句あんのかコラーッ!」

 

表現が難しいくて叫び出した

 

「ニクスは理解でき…」

「唯の三角形にここまでの分析をするなんてやっぱり人間って凄い…ブツブツ

 

新しい事を学ぶときの仁久須はいつも人類の文明に感動してテンション上がった様に自分の世界を展開しがちである

 

 

 

3時間目になり図工

 

そこでも

 

「こっ…これは…」

「自由に描けとのことでしたので形態を解体して単一焦点による遠近法を放棄しました」

 

ピカソめいた芸術を披露してまた藤村先生が困惑した

 

「ニクスは何描いたの〜……これって黒いドラゴン?」

「そう、1番嫌いなもの描いてみた…チッ……ビリビリ…」イライラ

「あぁ…勿体ないよ…折角うまかったのに…」

 

 

4時間目の家庭科の時間

 

今日は調理実習であった。

 

「なんでフライパン一個でこんな手の込んだ料理がー⁉︎しかもウメェェーッ⁉︎なんちゅうものを喰らわせてくれるのかーッ⁉︎」

「先生少しうるさいです」

 

デジャブではあるが家庭科もできると

 

「ちょっと失礼…はむはむ…ん〜鶏肉美味しい〜」

『『「「……」」』』

 

イリヤと美遊、ルビーとサファイアは微妙な顔をした

 

 

5時間目の体育

 

 

完璧超人の美遊さんにイリヤが闘争心を燃やしている。

 

今日の体育は短距離走と長距離走…クラスのみんな的には地獄の日だった…みんな調理実習目的で来ていたが本当にこの時間は嫌そうにしていた。

 

長距離走は何故か男女共同で行われる…普通は別なのだが

 

「ニクス‼︎絶対勝ってよ‼︎絶対だよ‼︎」

 

闘争心を高めたイリヤが何故僕任せかと言うと

イリヤの得意な短距離走は中々の差をつけて負けたからである。

その後泣きついてきたので〔頑張ったね〜よしよ〜し〕とあやしながら頭撫でてたら機嫌を戻し、いきなり勝てと言ってきた。

 

いや、ギリギリで勝てたけど…勝てたけどさ…

 

 

いや、僕…ずるくない?

再生力で普通に走ってもスタミナ切れとか起こさないから

やろうと思えば永遠と走ってられるけど…

 

でもそんな僕にギリギリまで追いついていた美遊さんが1番凄いと思う。人の身で不死鳥と人間状態とはいえ張り合ったんだもん。

美遊さんが1番でいいと僕は思う

 

 

 

 

 

夕方になり勝てた気はしなかった。

そしてイリヤは得意分野で完膚なきまで敗北したイリヤは体育座りで落ち込んでいた

 

『いつまでいじけているんですかイリヤさん。早く家に帰りましょうよ〜』

「別にいじけてないよ…ただ才能の壁ってのを見せつけられたっていうか…」

 

ため息をつきながら抱っこして帰るかと考えた

 

「…なにしてるの?」

 

不思議なものを見る目で話しかけてくれたのは美遊さんだった

 

「あ、これはどうもお恥ずかしいところを…ミユさんにあらせまして今お帰りで?」

「…なんで敬語?」

 

もっともあと少し美遊の登場が遅れていたらイリヤはもっと恥ずかしい状況を見せられたのである。

 

『何卑屈になってるんですか〜イリヤさん!美遊さんは同じ魔法少女の仲間です。学校での成績なんかで優劣はつきませんよ〜!』

 

その言葉にイリヤは仲間と言う言葉に中々のものを感じである

 

「あなたも…ステッキに巻き込まれてカード回収を?」

「う…うん成り行き上です仕方なくっていうか…騙されて?魔法少女にささられたというか……」

 

イリヤはクラスメイトが言っていた美人などの褒め言葉をしみじみと感じている

 

だが頑張れ!イリヤ!友達を作るんだ!いけ!

 

「そう…………」

 

全く会話が続かない…このままでは会話が終了してしまう!

 

沈黙を破ったのは意外にも美遊さんだった

 

「どうして戦うの?」

「え…?どうして……って?」

 

イリヤの戦うの為の覚悟を美遊さんは聞いている。

 

「ただ巻き込まれただけなんでしょ?あなたには戦う責任も義務もない。本気で拒否すればルビーだって諦めるはず、どうして?」

 

イリヤは痛いところを突かれたことにより観念したように

 

「本当はね、ちょっとこういうのに憧れたたんだ。ホラ、これっていかにもアニメとかゲームみたいな状況じゃない?」

「…ゲーム?」

 

さっきから質疑応答のような淡々としたテンションで美遊さんは話していたが、それよりもどんどんそれから下がっている

 

「うん、まほーを使って戦うとか…ヘンな敵とか…冗談みたいな話だけど…ちょっとワクワクしちゃうっていうか…折角だからこのカード回収ゲームも楽しんじゃおうかなーってそれでーー」

「もういいよ」

 

イリヤの戦う覚悟?を粗方聞いた美遊さんがバッサリと会話を切った

 

「その程度?そんな理由で戦うの?」

「え…な…なに?」

「遊び気分の半端な気持ちで英霊を打倒できるとでも?」

 

イリヤに失望したような口調で冷ややかなで言い放ち、帰ろうとしながら

 

「あなたは戦わなくていい、カードの回収は全部わたしがやる。せめてわたしの邪魔だけはしないで」

 

それだけ言って帰ってしまった。

 

イリヤとルビーは何故怒っているかわからない様子だが何故怒ったかはなんとなく理解はできる。

 

だが覚悟がなくとも意地がなくともやる奴はやるしやり遂げる・成し遂げる…だから全てのやつが確固たる意思・覚悟を持つ必要はないのである。

でも持っていた方が戦いやすいのは事実…でもそんなこと人生も戦闘経験もない平和な世界にいたイリヤがそこまでわかるはずがないのである。

 

 

 

そこでイリヤの愚痴を聞きながら自宅前まで着くとそこにセラがいた。

この時間は大抵家の中で家事をしているけど…珍しい…なんだろうと駆け寄る

 

「ただいまーセラ〜」

「どしたの?何かあったの?」

 

2人を出迎えるセラの表情は少し困惑していた

 

「あ、お帰りなさい。イリヤさん、ニクス…ええとですね…あれを…」

 

セラは自宅の向かいを指をさした。

そこを見ると今朝までなかったはずの豪邸が君臨していた

 

「なっなにこの豪邸…⁉︎こんなのウチの目の前に建ってたっけ⁉︎」

「おお、すご〜い。煙突だ〜」

 

イリヤと仁久須は驚愕する。

 

作りは洋風でイリヤと仁久須の身長の2倍もある門があり、鉄柵で囲まれた壁が囲っている。

 

「今朝から工事始まったと思ったら…あっという間にお屋敷が出来上がったんです。」

 

これほどのものを数時間で造ってしまうのは本当に信じ難いのである…

これだけのものを建てるのだけでも相当金がかかるのに、しかも元々此処には普通の民家があったのだそれが消えたと言うことから抹殺か買収したのかどちらかだろう

 

「いったい、どんな人が住んでるんだろうね?」

「んー地主さん的な?」

「あ…」

 

3人で豪邸を見ていたら突然聞き覚えがある声が聞こえた。

それはさっきイリヤと喧嘩別れしたばかりの美遊さんであった。

 

「あ!ちょっと‼︎え?入っていくってことは…この豪邸、ミユさんの家…?」

「……まあそんな感じ」

 

気まずい雰囲気による気恥ずかしさでそそくさと門を抜けてった

 

「なんだかおかしなコトになってきたね…」

「まあ、なんとかなるのかな?」

「今夜また会うだろうしね…」

 

イリヤはスカートのポケットに入れておいた招待状を取り出す

 

〔今夜0時、橋のふもとの公園まで来るべし〕

 




FGOでスフィンクスが神性持ったたんでフェニックスも神性持ってますよね?
fateの魔法の基準が時間とお金をかけてもなし得ない奇跡なんで、蘇生は電気ショックで、部分獣化は手術でできそうですけど完全再現は中々できないと思ったので魔法の域としました。
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