それでは本編どうぞ
翌日、一夏は教室の電子黒板に書かれたことに対して絶句した。
「それではクラス代表は織斑一夏君です。あ、一繋がりで縁起がいいですね」
そうクラス代表の名前が一夏になっていたのだ。いそして一夏は挙手をした。
「織斑君、どうしました?」
「あの……俺、鬼一やセシリアに負けたんですが……」
「ああ、そのことですが「私が辞退したのですわ!」あ、オルコットさん」
山田先生が何か言おうとしたが、セシリアがそれを遮って言った。一夏はセシリアの目が少し赤くはれているのが気になったが、それよりもセシリアが言ったことが気になった。
「え、辞退したって……?」
「ええそうですわ。一夏さんは代表候補生であるわたくしをあそこまで追い詰めたのですから、クラス代表になって経験を積んでほしいと思ったのですわ」
「それなら鬼一は……」
「あ?俺は元々推薦されてないのに、織斑先生のせいで無理やり戦わされただけだ」
鬼一は織斑先生を睨みつけながら言った。それを聞いた周りの女子達はなるほどと思い織斑先生の方を見たが、織斑先生に一睨みされて鬼一以外は一気に目を逸らした。
「ですからクラス対抗戦で勝てるようにわたくしと一緒に練習を……」
セシリアがそう言った時だった。バンッ!と机をたたく音がしたため全員がその音がした方を見ると、そこには机をたたいたと同時に立ち上がってセシリアを睨みつける箒がいた。
「生憎一夏の練習相手は私がいるのでな……」
「あら、IS適正がCの篠ノ之さん。適正Aのわたくしに何か御用で?」
そう言った時、箒は少し目を逸らした。
「て、適正は関係ない!私が一夏に直接頼まれたのだからな!そ、そういえば一夏は適正は何だ!?」
「俺か?俺は確かBって言われたな」
「な……」
箒は一夏が適性が高いことにショックを受けた。そしてゆっくりと席に戻って行ったのであった。
「そういえば鬼一は適正は何なんだ?」
一夏がそう言った時全員が鬼一の方を振り向いた。先の戦いで二人を簡単に潰しただけあってそれなりに適性が高いのだろう。
「俺?俺は藍、もといEx-Sのときの適正がSオーバーで、それ以外のISはすべて使えん。打鉄も、ラファールもな……」
その言葉を聞いた全員は絶句した。
「まあ俺からしたら他のISを使えるってのは、藍に対して浮気してるような感じだからさ。動かせない方がちょうどいいんだと思うんだよな」
鬼一はそう言ってはははと笑っていたが、周りからしたらあまりのことで何も言えなくなっていた。それは織斑先生や山田先生も同じで、そんなことがあるのかと思っていた。
そしてそのままホームルームは終わって行ったのであった……。
そして授業は特に何も起きず、そのまま帰りのホームルームになった。
そしてホームルームが終わり、鬼一は真っ先に山田先生の元へ向かった。
「山田先生。今日ビームスマートガンの修理をするので、部活に来れないかもしれません」
「わかりました」
そして鬼一は藍と一緒に整備室に向かって行ったのであった。
そして整備室に着いて、扉を開けると……。
「「あ」」
「あっ……」
そこには水色の髪の毛を生やした眼鏡をかけた女子がいた。
「あ、お久しぶり……、鬼一君、藍さん」
「簪か、久しぶりだな」
鬼一がそう言った後、藍は簪の頭を撫でた。
「前よりは大きくなったな、簪」
「ん、藍さん……、くすぐったい……」
簪は照れくさそうな感じだったが、それでも嬉しそうな顔をしていたため藍は笑みを浮かべた。
そして藍は頭を撫でるのをやめた時、簪は少し残念そうな顔をしたがすぐに元の表情に戻して気になったことを聞いた。
「そう言えば……、何で二人はここへ……?」
「この前の代表決定戦見ただろ。それでビームスマートガンが壊れたからそれの修理。そういう簪は?」
鬼一が答えて問い返したとき簪は少し目を逸らしたため、藍は少し首を傾げた。
「私は……ISを製作をしに……」
「「はぁ!?」」
二人でハモって言ったため簪はビクリと肩を震わせた。
「あ~、うん。とりあえず今から修理をするから後でIS見せてくれ。いいか?」
「う、うん……、わかった……」
藍は頭を掻きながら言った後、簪は小さい声で答えたのであった。
そして簪と一旦別れた後、藍は壊れたビームスマートガンを展開した。
「うわぁ、こりゃヒデェ……」
「あぁ、これはちょっとやりすぎたな……」
ビームスマートガンはバレルの部分から先が無くなっていて、ディスクレドームの部分もグシャグシャになっており、使える部分がメイングリップとその周りぐらいしかなかった。
「はぁ……。藍、予備パーツはどれくらいあるの?」
「これを修理できる具合にはあるが……」
「わかった。それじゃあ始めるか」
そして二人はビームスマートガンの修理を始めた。修理と言っても実際は使えるパーツに新たなパーツを組み込んで形にしていくようなもんだからそこまで難しくはないらしい。
「藍、ここはこれでいいんだっけ?」
「ああ、それであってる」
そして二時間ほど経ち、ついにビームスマートガンが完成したのであった。
「よし、それじゃあ簪の所へ向かうか」
「わかった」
そして藍は完成したビームスマートガンを格納した後、簪がいる所へ二人は足を運んでいくのであった。
「あ、来た……」
簪は二人がこちらに向かってくるのを確認した。
「それじゃあ簪、ISを見せてくれるか?」
「うん……、おいで、打鉄二式」
簪は中湯部にはめられた指輪を打鉄二式にして展開した。打鉄二式はまだ装甲があちこち付いておらず、コード等がむき出しのままだった。
「どういう状況なんだ?」
「えっとね……」
簪が説明をし、それを聞いた鬼一と藍は頭を抱えた。そして一通り説明が終わった後、藍はあきれ半分で言った。
「簪……、その機体って確か倉持技研のだったよな?」
「うん……」
「はぁぁ……、本当にあそこは駄目だな……。目の前の利益で代表候補生の機体開発をストップするとか……」
藍のため息交じりの言葉に鬼一と簪は苦笑いをした。
「ん?本当にあそこはって……、どういうこと?」
簪は藍の言った言葉に疑問を持った。
「ああ、そのことか。前にアナハイムと持倉が共同でISを作ろうとしてたんだが、倉持技研がいろいろミスをしでかしてな……、それで死傷者が出たわけだ。それでアナハイムは倉持技研と契約を切ったというわけだ」
「なんで私、ここにしたんだろう……」
藍の話を聞いた後、簪はしょぼんとしていた。
「それにしてもマルチロックオンシステムと荷電粒子砲か……。どうしたものか……」
藍は顎に手を当てて考えていた時だった。ガメラの鳴き声がしたのだ。
「あ、すまんな。私のケータイだ。ちょっと話してくる」
藍は整備室を出て行き、整備室には鬼一と簪の二人っきりになった。
「ねぇ鬼一君……。藍さんの着信音って、もしかして……ガメラ?」
「お、よくわかったな。ちなみに俺はゴジラだ」
それを聞いた簪は笑みを浮かべた。
「実は私の着信音は……、機龍なの」
「え、マジで?」
鬼一は驚いて簪の方を振り向いた。
「うん、本当。なら電話してみて?」
鬼一はケータイの電話帳で簪を見つけて電話をかけてみた。そして簪のスマホから機龍の鳴き声が聞こえた。
「あぁ、うん。確かに機龍だ」
「でしょ?」
そして話が終わったのか、藍が帰ってきた。
「鬼一、アナハイムからだったが、もうすぐ『太っちょ』が完成するそうだ」
「マジで?……あ、そいつのデータを使ったらこいつの武器二つが完成しないか?」
鬼一は打鉄二式を指さしながら言った。
「あぁ、なるほどな……。簪、もしかしたら打鉄二式の完成が早まるかもしれん」
「え、本当……?」
「本当だ」
藍は笑顔で答えた。簪は嬉しいのか、次第に顔に笑みが浮かんできた。
「よし……、遥香ちゃんにこのことを伝えておかないと……」
簪はスマホでメールを送って、三人でいろいろ話したのだった。
そして話し合ってるとすでに時間が六時になっており、三人は一緒に寮へと向かって行った。
「それじゃあ、またね」
「「ああ、またな」」
「あ、ハモッてる」
鬼一と藍が息ぴったりで返した為、簪は小さくつぶやくのであった。
妖刀「藍、太っちょって何?」
藍「センチネルに出てくる機体だ。わかるよな?」
妖刀「……ああ、あれか」