とりあえずはこんな感じでいいのかな?
食堂で昼食を食べて蒼と別れた後、鬼一と藍は学園の屋上に来ていた。空は晴天であり、春の心地よさからベンチで鬼一は藍に膝枕をしてもらっていた。
「あ~、とても落ち着く」
「誰かが私の腿に頭を載せているからだろ」
藍はそう言ってほほ笑んだ後、鬼一の髪に手櫛をしてお互いのんびりとしていた。
この気持ちよさからか鬼一の瞼がゆっくりと閉じ始め、大きく欠伸をした。
「すまん、ちょっと寝ていいか?」
「構わんぞ。時間になったら起こしてやるから」
「ありがと。それじゃあ、おやすみ~」
そして鬼一は瞼を閉じた後、ゆっくりと寝息を立てた。藍は鬼一の寝顔を見るのを楽しみながら手櫛を続けていた。
季節が五月だが、風に乗った地に落ちていた桜の花びらが屋上まで舞い上がりそして鬼一の鼻の上に舞い落ちた。
藍はそれを見てクスッと笑い、優しくつまんで少し離れたところで手を放して花びらはまたどこかへ飛んで行った。
それから十分ほど経っただろうか。太陽の心地よさからか藍もいつのまにか寝てしまい、屋上には誰か来ても寝ている二人を見て、去っていく人たちが続出したのであった。
「ん……携帯が鳴ってるな……」
そして数十分ほど経っただろうか。袖の中に入れていた携帯のバイブで目を覚ました藍は、少しあくびをして瞼をさすりながら袖の中から携帯を出して画面を見た。
「ん、紫か……」
藍は通話ボタンを押して携帯を耳に当てた。
「もしもし、ゆか『やっと出た。もう、全く三回もかけなおしたのよ?』す、すまん」
携帯からは大人の女性と思われるの声が発せられたが藍に行きなり文句を言ったため、藍はとりあえず謝ることにした。そしたら向こうのため息が聞こえたため、藍は苦笑いをするしかなかったのであった。
『まあいいわ。とりあえず久しぶりね藍。鬼一共々元気にしてた?』
先程とは打って変わって穏やかな言い方になったため、藍もいつもの口調にした
「それなりにな。だが鬼一は……」
『ん?鬼一がどうしたの?』
藍が口を濁した為、紫は鬼一に何があったのか不安になって若干焦りが出ながらも口調をあんまり崩さないように聞いた。このことを話していいのか悩んだ藍だったが、紫なら大丈夫だと思って話すことを決意して口を開いた。
「実は……」
藍は今までに起きたことを全て紫に話した。教師に頭を叩かれ怪我をしたこと。訳も分からない噂のせいでボッチになりかけたこと。セシリアの言葉でトラウマを思い出して情緒判定になったこと。紫は時折相槌を打ちながらただ無言でそれを聞き、藍はそんな紫に対して少し恐怖が湧いた。
「……というわけだ」
『そう……』
紫がそう呟いた後
『ねえ、藍……』
「な、何だ?」
紫の声は先程より静かでとても怒気の孕んだ声であったため、藍はその迫力に若干怖気づいてしまった。
『その女、殺しに行ってもいい?』
「ちょっと待て。その件は既に処理してあるからそこまでしなくてもいい」
紫のとても優しい言い方で言われた殺す発言に、藍は少し呆れた。
「だって実の弟のように見てきたから、そんな発言されたら頭に来ちゃうでしょ?あ、大丈夫よ?さっき殺すって言ったけど虫の息の状態で生かしておくから』
「落ち着け。そもそもそんなことしたら鬼一に嫌われるぞ」
藍が冷静にそう言った時、携帯から「あ」という声が聞こえた。
『あぁ……、そうだったわね。うっかりしてたわ』
紫がそのあと謝った後、藍は本題を聞くことにした。
「まあそれは置いといて……、紫、結局は何の用だ?」
『そうそう。アナハイム社からの伝言だけど、無人機のFAZZが一機、Zプラスが二機完成したから今度の休みにこっちに来てくれって言ってたわよ』
「うわっ、
そう小さくつぶやいて藍は
『あ、そうそう。幽々子が鬼一に会いたいって愚痴っていたからアナハイムに行くついでに幽々子に会ってあげてね。あの娘、鬼一に会えなさ過ぎて少しイラついてるから』
「わ、わかった……」
そしてあとは他愛もない会話をした後、「またな」と言って携帯を切って袖の中に収納するのであった。そして藍はベンチの背もたれに背中をゆっくりと預けて地作溜息を吐いた。
「はぁ……、そもそも実家に帰るのにここからどれくらいかかると思ってるのだ。あぁ、まあ家の風呂に入れると思ったら我慢できるがな」
そう言って小さく笑った時、鬼一が寝返りをして地面に落ちそうになったので急いで鬼一を抱き寄せるのであった。そして鬼いtの寝顔を見た藍は口元に笑みを浮かべた。
「ふふ、鬼一の寝顔はかわいいな。昔から何一つ変わってない。何時までもこの寝顔を見れるといいな……」
その時再び携帯のバイブが鳴ったため、藍は袖の中から携帯を出して誰かを見た。
「シャーリーか……。もしもし」
『どうも、藍姉さん』
「だから姉さんはよせって言ってるだろ……、まあそれは置いといてどうした?」
いつもの通過儀礼みたいのをした後、とりあえず本題を聞くことにした。先程みたいに脇道にそれて長話をしていたら昼休みの時間が無くなってろくに話もできないからだ。
『あのですね……」
先程の会話と打って変わって真剣な言い方になったため、藍はただ事ではないなと思って真剣に聞くことにした。シャーリーが真剣に言うってことは大体ろくでもないことが起きる前ブレでもあるのだ。
「先程更識の諜報部からの情報ですが、ISらしきものがIS学園に二機ほど向かっています。私たちもそれを仕留めるために動いてますが恐らく……」
シャーリーの声がだんだんと小さくなっていき、藍は最悪のパターンを考えた。
「それは楯無に伝えているのか?」
「大丈夫です」
「そうか、わかった。警戒しておく」
「お気を付けください。では」
そう言ってシャーリーが電話を切ったため、藍は袖の中に再び携帯を戻した。
「ISらしきもの……か。まあ来てもたぶんどうにかなるかな?」
そう呟いた時また再びバイブが鳴ったため、溜息を吐いて携帯を出して開いたら鬼一を起こす時間になったタイマーが鳴っていた。
「鬼一、もうそろそろ起きろ」
「ん、んー、わかった……」
藍は鬼一の頬を軽くペチペチと叩いた呼び起こした。鬼一は起きて両腕を伸ばして背伸びをした後、藍の方を向いた。
「それじゃあ、見に行こうか」
「そうだな」
そして二人は屋上を後にして決勝戦のある第三アリーナへと向かうのであった。
鬼一と藍がいないため今回は一人で後書きをします。
とりあえずこれだけ言わせてもらいます。藍以外に苗字は違うけど名前と容姿が同じの東方projectのそっくりさんがこれからボチボチ出ます。主に鬼一達が実家に帰った時に出ます。
……誰もいないので次回予告をします。
ついに一夏と簪が激突することになった。だが簪の異常な弾幕に一夏は翻弄される。その時一夏の雪片が光った。その光は一夏を勝利に導けるのか!?正直自分は簪に勝ってほしい。
次回に続く!
さて、頑張って書くか