インフィニット・ストラトス・センチネル   作:妖刀

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鬼一専用EX-Sが完成しました。







教室に入る前の一悶着

少年は泣いていた。

 

『助けてよ……。もう痛い目に会いたくないよ……』

 

だが、“そいつ”がその少年を殴り、蹴り飛ばしていた。

少年の体はすでにボロボロになっており、あちこちから血を流していた。

 

『うるさいガキ!男ならさっさと働け!』

 

“そいつ”は少年の髪の毛を鷲掴みにした後、腹を殴りつけて、少年は吐瀉物を吐いた。

 

『うわ、汚いな。私は遊んでくるから、そこを綺麗にておけよ。しておかなかったら分かってるな?』

 

“そいつ”がいなくなった後、少年は声を殺して泣いていた。

 

『もう嫌だよ……。なんであれが……なの……?』

 

 

そして周りは真っ暗になり、少年は独りで何もない空間で俯いていた。

 

『もう誰も信じない。信じるぐらいなら独りの方がマシだ』

 

少年は顔を上げたとき、死んだ魚のような眼をしていた。

そして何もない真っ暗の空間を少年は泣きながら笑っていた。

その時だった。

 

 

ふぁさふぁさ、ふるふる

 

 

何かが少年をくるんだのだ。

それは今までの冷たい空間ではなく、とても暖かい、安らぎを与える所だった。

それにくるまれたとき、少年は泣くのをやめた。

そしていつの間にかそこにいた“それ”は少年に向かって優しい口調で言った。

 

『私が●●を守るから。何があっても独りにしないから。だからもう泣かないで?』

 

そして“それ”は少年を抱きしめた。

少年は“それ”が自分の味方であるとともに少年に安心感を与えた。

そして少年は“それ”に懐いて付いていった。

いつしか少年は笑顔を取り戻し、少年から青年へと成長していった。

 

 

 

 

 

「ん、あぁ……、朝か……」

 

鬼一は、汗で濡れた寝間着の感覚を感じながら目が覚めた。時計を見ると時間は午前六時半で、日は昇り始めていた。

鬼一は朝日を浴びながら背伸びをした後、隣を見た。そこには藍がまだ眠っており、鬼一は藍の頭を撫でた後、洗面所に向かい顔を洗った。

 

「……懐かしい夢を見たな」

 

顔を洗ってタオルで顔を拭いているときに鬼一はつぶやいた。それは何年前のことだったかはしっかりと覚えていない。だが、思い出さなくていい、そう呟いて鬼一は髪の寝ぐせを直すことにした。

 

「ふぁ~……、おはよ」

 

「ああ、おはよう」

 

鬼一が寝ぐせを直しているときに藍が洗面所に入ってきた。藍の寝ぐせがついており、髪がぼさぼさのため鬼一は苦笑いをした。そして二人で寝癖を直した後、藍は脱衣所へ行き、鬼一は部屋で着替えた。

そして二人が着替え終わったころには七時半になっており、鬼一は昨日怪我したところに絆創膏を貼って二人は食堂へ向かった。

 

 

 

 

 

そして食堂についた後、二人は同じ食券を買ってカウンターに出して藍は席取りに向かった。なお、注文したのは和食セットである。

 

「おばちゃん、コレお願い」

 

「あいよ。それにしても、頭に包帯を巻いているけど大丈夫かい?」

 

食堂のおばちゃんは鬼一の頭に巻いている包帯を見て心配そうな声で聞いた。

 

「これ?今は大丈夫だけど」

 

「なんかあったら言いなさい。いつでも聞いてあげるから」

 

鬼一は食堂のおばちゃんにありがとうと言って、出された朝食二つを持って藍が座っている席に向かった。

そして二人でいただきますを言って食べだした。

 

「ん、この魚うまいな」

 

「確かによく焼けている。鬼一、味噌汁も美味しいぞ」

 

「どれどれ、あ、こりゃうめえ」

 

その時だった。

 

「箒、許してくれ」

 

「ふんっ」

 

鬼一たちが座っている席の近くに一夏と箒がやってきたのだ。鬼一は箒をジロリと睨んだ後再び朝食を食べだした。

箒はそれに反応して鬼一の近くにやってきた。

 

「何だ?」

 

「なぜ今、私を睨んだ!?」

 

箒はテーブルを強く叩いた。この時上に乗っていた食器類がガシャンと音を立てて、藍のコップが倒れ中に入っていたお茶がテーブルから滴り落ちた。この時箒は藍に睨まれていたが、まったく気付いておらず藍の怒りを買っていた。

 

「なぜかって?そりゃあ昨日お前のせいで頬を切ったのだからな。まだそれについて謝ってもらってないなって思ったからだな」

 

「たかが頬を切っただけで謝れとかお前は何様だ!」

 

この時一夏は箒の言ったことに唖然としており、鬼一はこめかみに青筋を立てて、藍は箒を、汚物を見るような目で見ていた。

 

「たかが?ならお前は怪我をさせられても相手に謝ってもらわなくてもいいんだな?」

 

「なっ!?お前は何を言っている!?」

 

「そりゃあそうだろ。お前は俺を怪我させた、そしてお前は謝る気はない。だがお前は自分が怪我したときは謝ってほしい。なんかおかしくないか?」

 

「何がおかしい!?」

 

この時鬼一は理解した。こいつには何言っても意味が無い、と。

そして鬼一は溜息を吐いた後ご飯を口の中に入れた。ただ箒にはその態度が気に食わず再びテーブルを叩いた。その時、藍が再び注いだコップが倒れて中身のお茶が零れて箒を睨みつけた。箒は藍が睨みつけていることに気付き、食いついた。

 

「なぜ睨む!?」

 

この時藍は箒を思いっきり殴ってやろうかと思ったが、それを堪えて穏便に済ませることにした。

 

「すまないがテーブルを叩かないでくれないか?さっきから迷惑なんだが」

 

「知らん!」

 

藍は穏便に済ませようと思っていたが前後撤回し、思いっきり殴ろうと思った。鬼一はこの時藍から出る殺気に怖気づいてしまい少し震えていた。

 

「ちょ、箒あっちで席をとっていてくれ!本当に箒が迷惑をおかけして申し訳ございませんでした!」

 

一夏はこれ以上は本当に不味い事態になると判断し、箒を席取りに行かせた後二人に謝ってその場を離れて行き、藍はふんっと言って席に着いた。そして二人は朝ごはんを食べだしたんだが、冷えており不味くなっていた。

 

 

 

 

 

そして冷めた朝ごはんを食べた後教室に向かっていた二人だが、鬼一が教科書などを入れたバッグを部屋に忘れたため部屋に戻っていた。

 

「あったか?」

 

「あ~、あったあった」

 

そして部屋から出た後再び教室に向かった。そして向かっている道中のことであった。

 

「藍、なんか願い事俺ができることなら一つだけ聞くから」

 

「ん?いきなりどうした?」

 

藍は鬼一が言ったことに少し驚いた。

 

「篠ノ之のことでイライラしてたっぽいから、ストレス発散にどうかなっと思ってさ……?」

 

藍は鬼一を不安に思わせたことに失敗したなと思ったが、鬼一はそういってくれることに嬉しく思った。

 

「そうだな……、部屋に戻った時言うから待っといてくれ」

 

「お、おう……」

 

鬼一は何か嫌な予感がするが、言ってしまったのはしょうがないと思い、おとなしく待つことにした。ただ、大丈夫なのだろうかと思っていたが。

そして二人は教室の前に着き、教室のドアを開けた。

 




妖刀「さて、今回の話だが……、篠ノ之がダメ人間だったな。」

鬼一、藍「「うんうん。」」

妖刀「そして一夏が不憫に見えた。」

鬼一、藍「「あ~、うんうん。」」

妖刀「お前らうんうん以外なんか言えよ!」

鬼一「そう言ってもな、作者がこっちの言いたいことを言ってしまってるから言うことがないんだよ。」

藍「ところでだが、前書きに書いてったことは本当なのか?」

妖刀「本当だよ、ほら。」





【挿絵表示】






妖刀「さて、感想、誤字脱字報告を待ってます!」

鬼一、藍「「ちょ、おい!」」

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