紫の星を紡ぐ銀糸N   作:烊々

25 / 38
 ついに決着です。



05. ギンガネプテューヌ vs 真マジェコンヌ

 

 

 マジェコンヌは、常人を大きく凌駕する魔力や他者の力をコピーする能力を持ちながら生まれてきた。常人とは生きる時間も違う、つまり長く生きることができた。他者よりも優れた存在だったのだ。

 

 だからこそ、孤独だった。退屈だった。

 

 ある時、女神という存在を知った。女神とは、常人を大きく凌駕する力を持ち、長く生きる存在。自分と同じだと思った。その存在の力を模すことで、その存在に近づけば、自分の孤独が癒され、退屈しなくなると思った。

 

 しかし、ダメだった。たとえ力を模しても、生物として違う女神の心を理解することはできず、孤独も退屈も終わらなかった。

 

 いつしかマジェコンヌは、自分は世界そのものと相容れない存在だと思うようになった。そしてマジェコンヌの中で一つの目的ができた。それは、守護女神を排除し世界を混沌の姿へと変えることだった。

 

 しかし、その計画は守護女神と『ある男』によって阻まれた。マジェコンヌにとっては守護女神の抵抗は想定内だったが、その男の存在は想定外だった。その男はマジェコンヌとは逆で持たざる者だった。しかし、マジェコンヌと同様に世界と相容れない存在でもあった。

 

 ではなぜその男は孤独ではないのか? なぜその男は世界に退屈していないのか? マジェコンヌはそんな疑問を持つようになった。

 

『あのナスからは、以前のお前からは感じられなかった、お前ならの命への尽くし方というものを感じたんです! 命と真剣に向き合っている者にしか出せない味でした!』

 

 一度敗北したマジェコンヌが、再び女神を排除しようとナス農園を買収し、女神にナス攻撃を仕掛けようとした際にその男に言われた言葉『命に尽くす』。

 

 結局ナス作戦は失敗し、マジェコンヌの前にはナス農園だけが残った。やることもなくなったマジェコンヌはナス栽培を本格的に始めることにした。しかし、マジェコンヌはナスという命に尽くすことで、初めて自らの生も感じることができた。すると、孤独を感じなくなった。退屈もしなくなった。世界に対する向き合い方そのものが変わった。そうするうちにマジェコンヌはいつのまにかコピー能力を捨て、鍛錬の果てに『自分だけの力』を手に入れた。

 

 そして、その自分だけの力で、自分の生き方を変えたその男を倒したくなったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 ぶつかり合う紫の(ギンガ)(マジェコンヌ)

 

「うおおおおおっ!」

「はあああああっ!」

 

 ギンガネプテューヌと真マジェコンヌの戦いから漏れたエネルギーの余波が、少し離れた場所にいるネプギアたちにまで届く。

 

「すごい……」

「紫ババァ……あんなに強かったのかよ……」

「ギンガ……マザコング……」

 

(接近戦を続けるのはリスクがありますが、距離を置いても有利にはなりませんね……さて、どうしたものか)

 

 単純なステータスならマジェコンヌの方が上。しかし、素早さや小回りが効く点や手数の多さならギンガに分がある。

 

(とにかく、やれることは全てやりましょう……!)

 

 ギンガは両手に機械剣と星晶剣を携えたまま、脳波制御によってカタールとガンブレイドをライフルモードに換装し、自身の隣に浮遊させる。

 

(おそらく通常のビーム砲とビームマシンガンでは奴相手だと威力が足りず牽制にもなりません。ならば……)

 

 撃ち出すのはワイドカッタービーム。範囲、威力、弾速に優れた攻撃。

 

「それはもう見たぞ」

 

 マジェコンヌは武器も魔法も使わず、腕を振るうだけで防いだ。

 

「……マジですか」

 

(大きなダメージになるとは思っていませんでしたが、まさかああも簡単に防がれるとは。先ほど少し近接戦でぶつかり合った時にも感じましたが、おそらく奴にはもう私の通常攻撃は通用しないでしょう……)

 

 ギンガネプテューヌですら有効な一撃を繰り出すことが困難なほど変身したマジェコンヌは強くなっていた。

 

「今度はこちらの番だ!」

 

 マジェコンヌの闇魔法の波動がギンガに襲いかかる。

 

「そんな手など……!」

 

 ギンガは迎撃をライフルモードから放たれる照射ビームに任せ、その隙にマジェコンヌの懐に接近し斬り込む。

 

「『クロスコンビネーション』ッ!」

 

 機械剣ネプテューヌから繰り出される技がマジェコンヌを捉えた。

 

「ぐっ……」

 

 通常攻撃ではダメージにならないマジェコンヌも、技ならば少しのダメージになった。

 

「……甘い!」

 

 しかし、ダメージにはなったものの動きを止められるほどのものではなかった。

 

「『マジック・M・スラッシュ』!」

 

 カウンターのように繰り出されたマジェコンヌの斬撃もまたギンガを捉える。

 

「がぁっ……!」

 

 魔力を帯びた斬撃によって数メートル吹き飛ばされるギンガ。

 

「くっ……やる!」

 

 地面にぶつかる前に、咄嗟に体制を立て直す。

 ダメージはあったものの、元々身体が頑丈なギンガに女神の加護が合わさり、小さな傷は即座に癒え痛みも引いていく。

 

「ちっ……埒が開かんな」

 

 お互い、隙も威力も小さい攻撃はダメージにならず、かといってそれらが大きい攻撃は放つ前に見抜かれて、防がれるか避けられる。

 

(……強い。まさかここまで強くなるとは。奴は女神様とはまた違った『神』の領域に進化を果たしています。生まれる時代や世界が違えば、奴が『神』として崇められることもあったかもしれませんね。私一人ならばもうマジェコンヌには勝てないでしょう……しかし、今の私には愛する女神様のご加護があります。負けるわけがありません)

 

「一つ提案をしよう」

 

 足を止めたギンガに対し、マジェコンヌが語りかける。

 

「なんでしょう?」

「このままちまちまと戦い続けても無意味なのは貴様もわかっているだろう」

「まぁ……それはそうですね」

「ならば、火力勝負といこうか」

「ほぅ」

「私の最大の一撃と貴様の最大の一撃。これらをぶつかり合わせ立っていた方の勝ち、というのはとうだ?」

「構いませんよ。その方がわかりやすくていいですし」

 

 そう決まると、両者ともに構えていた武器を下ろし、呼吸を整える。

 

「……ギンガよ、礼を言うぞ」

「はぁ? なんですか急に」

「貴様の存在が私をこの域に引き上げたのだ。女神ではなく貴様がな」

「……そうですか。それはどういたしまして」

「だがまだだ。ここで貴様を倒すことで、私は真に進化を果たすのだ!」

「進化、ですか。正直、感心しています。その域に達することは私には不可能でしょう。しかし、勝ちまで譲る気はありません」

「だろうな」

 

 マジェコンヌは自らの持つ闇黒のエネルギーを限界まで高めていく。

 ギンガは指輪に祈りを捧げ、自らの魔力と指輪から湧き出すエネルギーを高めていく。

 

「『終焉の導き』をくれてやろう……!」

 

 マジェコンヌは技の準備を完了させ、限界まで高められたエネルギーが込もった腕を前に出す。

 ギンガは身体を広げ、必殺技の『ギャラクティカクロスシュート』を超えた究極必殺技『ギャラクティカエスペシャリー』を放とうとする。

 

「……いえ」

 

 しかし、ギンガは技を放つ前にあることを思い出した。

 それは、秘密結社へのカチコミ直前に女神にかけられた言葉と、

 

 

『あなたのその指輪……あなたの活躍がネプテューヌの活躍みたいでなーんか癪なのよね。そうだ、私の加護も込めてあげるわ!』

『ギンガさん、あたしの加護と込めます!』

 

『そうね……私の加護も込めてあげるわ』

『お姉ちゃん! わたしわたしも!』

『わたしも……込める……!』

 

『私の加護も込めて差し上げますわ。といっても、私たちの加護はネプテューヌのものと比べて一時的なものでしかありませんが、受け取ってくださいな』

 

『私の加護も込めさせてください! お姉ちゃんに怒られちゃうかな……? ううん、それでも、私の加護も受け取って欲しいです!』

 

『もー! ギンガはわたしのギンガなのにー! まぁいいや。ギンガ、みんなの心はギンガと一緒だよ!』

 

 

 ネプテューヌリングに込められた、超次元ゲイムギョウ界八人の女神の加護。

 

(ゲイムギョウ界八人の女神様よ……私に力を‼︎)

 

「……準備は済んだようだな、ならば喰らえ! 我が最強の一撃を‼︎」

 

 マジェコンヌの腕から放たれる闇黒の必殺波動。

 

「『メガミラクル……エスペシャリー』ッ‼︎」

 

 ギンガの全身から放たれる守護女神たち四色の必殺光線。

 二つの力の奔流がぶつかり合う。その余波が地面を砕き、戦場を破壊していく。

 

「うわわわわっ⁉︎」

「お姉ちゃん! 私に捕まって!」

「俺も……ねぷっち! うずめにも捕まって!」

「二人ともありがとう!」

 

 足場も崩れて無くなってしまったため、変身したネプギアとうずめがネプテューヌを抱える。

 

「あああああああああぁっ!」

「うおおおおおおおおぉっ!」

 

 力の押し合いになり、ギンガもマジェコンヌも、咆哮とも言えるほどの荒々しい声をあげる。

 

(ネプテューヌ様、私を導…………いや、違う‼︎ 私が助けてもらうのではありません……! わたしが助けるのです!)

 

 その瞬間、ネプテューヌリングの出力が上昇した。

 

(む? この指輪……まさか、私がネプテューヌ様を想えば想うほど力が増すのですか……!)

 

 そう、そのまさかである。

 それはネプテューヌがネプテューヌリングに仕込んでいた機能であるが、恥ずかしくてギンガに言えずにいたものである。

 

(成程……ならば、ネプテューヌ様ネプテューヌ様ネプテューヌ様ネプテューヌ様ネプテューヌ様ネプテューヌ様ネプテューヌ様ネプテューヌ様ネプテューヌ様ネプテューヌ様ネプテューヌ様ネプテューヌ様ネプテューヌ様ネプテューヌ様ネプテューヌ様ネプテューヌ様ネプテューヌ様ネプテューヌ様ネプテューヌ様ネプテューヌ様‼︎)

 

 ギンガがネプテューヌへの想いを解き放つと、ギンガの光線の威力がどんどん増していく。

 

「何ぃ⁉︎」

 

(ネプテューヌ様ネプテューヌ様ネプテューヌ様ネプテューヌ様ネプテューヌ様ネプテューヌ様ネプテューヌ様ネプテューヌ様ネプテューヌ様ネプテューヌ様ネプテューヌ様ネプテューヌ様ネプテューヌ様ネプテューヌ様ネプテューヌ様ネプテューヌ様ネプテューヌ様ネプテューヌ様ネプテューヌ様ネプテューヌ様ネプテューヌ様ネプテューヌ様‼︎)

 

 溢れんばかりのネプテューヌへの愛により、限界以上に出力が上昇した『メガミラクルエスペシャリー』の光に、マジェコンヌの『終焉の導き』がどんどん呑まれていく。

 

「ぬっ……ぉおっ! 抑えられん……!」

 

(ネプテューヌ様ーーーーーーッ‼︎)

 

 そしてついに、『メガミラクルエスペシャリー』の光が、『終焉の導き』の闇を呑み込んだ。

 

「ぐっ……ぐわぁぁぁぁぁぁっ!」

 

 ギンガの技が直撃し、マジェコンヌは力が尽きて元の姿に戻り、飛行ができずに落ちていく。

 

「……おっと!」

 

 ギンガは落ちていくマジェコンヌを追いかけて、その手を掴み上げた。

 

「勝負は私の勝ちです。そういうわけで、次はあなたが秘密結社に潜伏し、もう一人のうずめ様と接触した際の情報を渡してもらいましょうか」

「……そうだな」

「いえ、ここではなく我々の拠点に戻ってからにした方が良さそうですね。足場も何もかも消え去ってしまいましたので」

「ちょっ、ちょっと待ってください⁉︎ ギンガさんの言っていた内通者って、マジェコンヌさんのことだったんですか⁉︎」

 

 ギンガとマジェコンヌのやりとりに驚くネプギア。

 

「はい、そうです。実を言いますと、マジェコンヌは最初から我々の味方です」

「まぁ……そういうことだ」

「「「ええ〜っ⁉︎」」」

 

 遡ること数ヶ月前。

 

 

ーー

 

 

ーーーー

 

 

ーーーーーーーー

 

 

「もしもし………………っ、お前か。何のようですか?」

『最近世間を騒がせている秘密結社……いや、プラネテューヌでは騒がせていないんだったか、とにかくそこから私に連絡が入った。女神の座の転覆の準備がどうとか言っていたな』

「……マジですか?」

『マジだ。私はそんなことになど興味はないが、ここで一つ貴様に借りを作ってやろうと思ってな。私が秘密結社に入り、貴様に情報を流してやる。ただし、条件が二つある。一つは、貴様の女神補佐官の立場や権限を使い、私の農園のナスの納品先の市場を紹介すること。もう一つは私が貴様と繋がっていることを女神どもには黙っていることだ』

「……なるほど、わかりました。その条件を呑みましょう」

『意外と素直に呑むのだな……もう少し疑われると思ったものだが……まぁ良い。奴らに動きがありそうならば、また情報を渡す。と言っても、私が秘密結社に疑われぬ用に、渡す情報はこちらの裁量で決めさせてもらうぞ?』

「……では、任せます」

 

 

ーーーーーーーー

 

 

ーーーー

 

 

ーー

 

 と、言った感じで、ギンガとマジェコンヌは繋がっていたのである。

 

「ちょっと待って⁉︎ じゃあわたしってもう一人のうずめの勘違いで始末されそうになったってこと⁉︎」

「そういうことになるな」

「そういうことになりますね」

「そんなぁ〜! まぁ裏切ってたのも事実だからいいか。それに……」

「それに?」

「マザコングはやっぱり悪い人じゃなかったんだね! わたしはそれが嬉しいよ!」

「……ふん」

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅ、女神捕獲の疲れによる居眠りから目覚めたぜ」

「なんだその説明口調……」

「あれ? クライアント様一人? ネプテューヌちゃんとマジェコンヌちゃんは?」

「俺もいるぞ」

「お、クロワール。お前何であの本の外にいんの?」

「色々あってな」

「へー」

「聞いといて興味なさそうなのほんとクズだよなお前」

「褒めるなよ」

「褒めてねえよ」

「ねぇルギエル、そのクライアント様ってのやめてくれないかい?」

「嫌だったのか? 悪かったな。やめる。じゃあなんて呼べば良い?」

「うずめでいい」

「ならうずめちゃんだな」

「……それで良いさ。で、ねぷっちとマジェコンヌがいない理由だっけ?」

「そうそう」

「裏切り者のねぷっちをマジェコンヌに始末させているんだよ。もうこれ以上ねぷっちは必要ないからね」

「……え? まじ?」

「ん? 何だその反応?」

「いや、裏切り者に裏切り者の始末をさせるなんて、うずめちゃん面白いことするなー、って」

「……どういうことだい?」

「もしかして、気づいてなかったのか? マジェコンヌちゃん最初から俺たちの味方なんかじゃないぞ?」

「……それをわかっててなぜ言わなかった?」

「いやわかっててあえて泳がしてんのかなって思ったから。その反応だとまじで気づいてなかったんだな」

「……ちっ」

「あーあ、多分これネプテューヌとマジェコンヌにあいつらと合流されちまったんじゃねーの?」

「…………」

「ま、安心しろようずめちゃん。うずめちゃんがゲハバーンを作ってくれる約束を守る限り、俺はうずめちゃんを裏切ったりはしないさ」

「俺は面白い方の味方だぜ」

「ほんと相変わらずだなお前」

「……まぁ良い。こっちの準備も終わった。これでオレの計画も達成される…………!」

 

 

 

 

 

 

 

「……」

「え、えっと……」

 

 ギンガたちが連れてきたマジェコンヌに対し、気まずそうな反応を見せる一同。

 

「……やはり、信じられなさそうな反応が見られますよね」

「だって、そいつ零次元で俺をマジで殺しに来てたじゃねーか⁉︎ それに俺たちとガチで戦っただろ⁉︎」

「あれは事故みたいなものでな……その理由は後々話す」

「わかったよ……ていうかよ、お前ら協力してたんならなんでさっきはバトったんだよ?」

「「それは、こいつと協力してたとしても目の前にしたらムカついてぶっ倒したくなるからです(だ)」」

「そ、そうか……」

 

 うずめは納得しきれていない様子だが身を引く。ギンガを信頼していることと、マジェコンヌから以前感じられたような邪気を今は感じられなくなっていたからである。

 

「だったら、どうしてあたしたちに言ってくれなかったんですか⁉︎」

 

 しかし、ユニたち女神候補生はギンガに詰め寄る。

 

「その男を責めてやるな。女神どもに黙っていることを協力する条件にしたのは私だ」

「マジェコンヌ……」

「貴様ら女神は嘘がつけんか、嘘が下手だろう? だから、内通者を送り込ませたことを隠しながらの立ち回りなど出来はしない。違うか?」

「それは……」

「それに、奴らに内通がバレれば、私たちの手の出し用のないほどに計画が修正される可能性がある。だからこそある程度奴らの思い通りにさせる必要があったのだ」

「……」

「全てを納得してくださいとは言いません。私たちの立ち回りも失敗が多かったものですから」

「……わかりました。あたしはギンガさんを信じます」

「わたしも!」「わたしも……!」

「ありがとうございます」

「けど、あんたのことは完全に信じたわけじゃないわよ! マジェコンヌ!」

「それでいいさ」

「……何よ張り合いないわね。なんか前とは別人みたいになってるじゃない……」

 

 候補生たちもマジェコンヌに対する敵意を引っ込めた。

 

「アイエフさんとコンパさんはマジェコンヌさんにあんまり驚いてないですね」

「……まぁ、そんな気はしてたのよね。実を言うと改変後のプラネテューヌでマジェコンヌと遭遇したんだけど、戦いでは明らかに手を抜かれたのよ。だから逆に腑に落ちた感じね。マジェコンヌって、正面から女神に喧嘩を売ったからか、裏社会ではカリスマ的存在なのよ。秘密結社が接触を図るのも納得だわ」

「それに、マジェコンヌさんは悪い人じゃないのは私たち知ってるです」

 

 コンパの言葉を聞いて、マジェコンヌは少しバツの悪そうな表情をする。どうやら、善意を向けられるのは慣れていないようだった。

 

「……話を戻すが、内通も虚しく我々は後手に回ってしまっている。女神誘拐の件は私にとっても想定外だったのだ」

「もう一人の私のせいで、ですか?」

「あぁそうだ。奴の、ルギエルの存在が最大の懸念かもしれん。なにしろ行動が読めん。目的はあるようだがな」

 

(ルギエル……それがもう一人のギンガさんの名前……)

 

「目的とは?」

「ゲハバーンという剣を欲していた。そんなものがこの次元にあるとは思えんがな」

「ゲハバーン……ギンガさんは知っていますか?」

「噂程度なら知っています。正直あまり話したくないものですが」

「ならばそれは私から話そう。女神を殺せば殺すほど力を増す魔剣らしい」

「昔その噂を耳にし、そんなものがあってはならないと、超次元の至る所を探しましたが、現実には存在しませんでした」

「そんなものがなくて良かったですね……」

「全くです。さて……これからのことを話し合う前に、私から皆様……特にうずめ様にお話することがあります」

 

 ついに来たか、とうずめが身構える。

 

「今まで私は、ある女神様のためにこの情報を隠してきました。しかし、こんな状況になった以上、もう隠すことはできません」

 

 

 

 

 

 

「今こそ開示します。かつて、我々のゲイムギョウ界にてプラネテューヌを治めていた女神様、『天王星うずめ』様のその全てを」

 

 

 

 

 

 




 はい、マザコング味方でした。個人的に伏線とやらに挑戦してみた感じです。バレバレだったかもしれませんが。

 ギンガネプテューヌの最強必殺技『メガミラクルエスペシャリー』。今は亡きコンパゲーのソシャゲ『メガミラクルフォース』とウルトラマンギンガストリウムの最強必殺技『コスモミラクルエスペシャリー』を組み合わせたものです。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。