これもいいけど、こっちじゃない!私は聖剣が欲しかった!あの光がドバァーって出るやつ!あの闇を切り裂いたり、騎士王が持ってたりするやつが欲しかったんだァァァ!!! 作:排他的
https://natalie.mu/comic/news/424901
「……フリードの力は凄まじかった。それにフリードの言っていた神代魔法……あの力はフリードだけの力じゃなさそうだ。それに禍絶鳥を最初から投入すれば勝てていただろうにしなかった。何故だ?」
聖我は色々な武器に慣れるために訓練場で槍や鎌を作って振りながら終わった戦争について考えていた。まぁ戦争と言ってもフリードの魔法と禍絶鳥についてなのだが。
「……神代魔法の詳細な情報は探査で少しだけ手に入ったけど……」
神代魔法の情報をエスパーダとブレイズがフリードと対峙している時に探査でフリードを調べて神代魔法の入手方法とその使い方を知った。
・重力魔法……ライセン大峡谷と呼ばれる峡谷のどこかにあるライセン大迷宮の番人を倒して手に入れることができる魔法。重力魔法と銘打ってはいるが、その本質は星のエネルギーに干渉する魔法。
・空間魔法……グリューエン大火山の中にある迷宮を攻略することによって手に入れることができる魔法。聖我が持っている無限収納BOXを作るために必要な魔法でもあり、ブックゲートのような使い方も可能。
・変成魔法……魔人族の領土内にあるシュネー雪原内にある氷雪洞窟を攻略することで手に入る魔法。有機的な物質に対する干渉魔法で禍絶鳥や魔物の強化はこれのおかげと思われる。
『攻略は時間的に無理だぞ?どうする?』
「アクセル、取り敢えずは情報を手に入れられたんだ、今度の長期休暇で重力魔法を取りに行く。それにスラッシュが解放されたんだからジャオウドラゴンがそろそろ解放されるさ」
長期休暇で重力魔法を手に入れられるかは分からないがジャオウドラゴンが解放されるなら戦力が増える。ジャオウドラゴンのことを話すとアクセルが不機嫌になり、
『……俺のバランスブレイカーも使えるようになってもらわんと困るからな?』
「わかってるよ、ジャオウドラゴンとか以外にもアクセルのバランスブレイカーも手に入れてみせるさ」
『その意気だ』
そのままアクセルを併用して聖我は弓を使い始めたのだった。
「リリィ、それマジか?」
「えぇ。今回の戦争の後の会議ではそのようなことを話しました。こんな感じですよ」
訓練後の夜、聖我はリリアーナの部屋で紅茶を飲みながら戦争後の会議のことについて聞いていた。王国と帝国で話され約束されたのは3つの約束。
1つ目はこの戦争で勝てた理由の一つである聖我の扱い。聖我の行動に対して聖教教会、帝国、王国は文句をつけない、聖我に命令を下さないという約束。まぁ簡単に言うと聖我の行動に誰も口を出すことはなくなったということ。
2つ目は帝国と王国合同で魔人族の行動を逐一報告し合うこと。
そして最後の3つ目は婚約の話だ。
「婚約って誰が婚約するんだ?リリィ?」
「……本当はそうなるはずだったんですけど、此度の戦争で婚約するはずだったバイアス皇太子が死亡してしまったんですよね」
バイアス・D・ヘルシャー。帝国の長子であり、皇太子であった彼は武功をあげて名声をあげようと敵の大軍に自ら突っ込み、灰竜やワイバーン、亀の魔物の反撃を受けて死亡してしまった。
「……それで?」
「アリエル・D・ヘルシャーと呼ばれる小さい女の子が帝国にいらっしゃるんですが、その子と私の弟であるランデルが婚約することになりました」
「そうか、……ちょっと待て、リリィの婚約が破棄されたら違う次男とかに回されるんじゃないのか?」
「……いえ、皇太子との婚約が皇太子が死んだから違う人ね。とはいかないんですよね。それに私は聖我と……」
「なんか言ったか?」
「いえ何も」
聖我はリリアーナの婚約がなくなったことを聞いて何故かほっとしたことを疑問に思いながら気になることを聞き出した。
「そういやメルドさんや勇者はどうなったんだ?」
「実は…メルド団長の腕は極光で塵になってしまったんです。治すことは不可能です。……光武器精製なら義手を作ることができそうですがどうですか?」
「……ちょっと待って」
「?はい」
聖我はステータスプレートを取り出してステータスを確認し始めた。
---------------------
神刃 聖我 男性 17歳 レベル42
天職 剣使
筋力 52000
体力 52000
耐性 52000
敏捷 52000
魔力 55000
魔耐 52000
技能 剣術[縮地][無心]・オーラ付与[光属性][闇属性][火属性][水属性][岩属性][雷属性][風属性][音属性]・聖剣[最光][カリバー][セイバー][ブレイズ][バスター][エスパーダ][剣斬][スラッシュ]・加速・加撃・光属性適正・全属性完全耐性・詠唱完全省略・隠蔽・光武器作製[効果付与(※5文字)(維持付属)]・探査[広範囲探査]・気配感知[リンク]・魔力感知[リンク]・瞬時魔力回復・物理耐性・行動推測・言語理解
---------------------
「いけそうだ。神経接続、音属性オーラ付与、光武器精製発動。精製対象は義手」
聖我はステータスを確認して付与できるのが五文字になったのを見てメルドのためにオーラと神経に接続して使えるように神経接続の効果を付与して音属性のオーラを付与した。
「これを渡せばいい」
「ありがとうございます。それと勇者とその仲間たちですが、ヘリーナ、書類持ってきてください」
「はい」
ヘリーナが書類をリリアーナに手渡してリリアーナが義手をヘリーナに渡す。そしてヘリーナはメルドに義手を届けるためそのままお辞儀をして部屋から退散した。
「こんな感じです」
リリアーナから手渡された書類を見てみると、
・天ノ河光輝の場合……右目は修復不可能であり、怪我は額にまで行っている模様。聖剣と鎧は効果を失い真っ二つに折れたり粉々になっている。
・白崎香織の場合……右腕だけでなく肩に右腰の端っこで内蔵には届いていないが骨が少し焼けている。右足の一部までなくなっている模様。アーティファクトである杖も聖剣と同じく効果を失い折れてしまった。
・坂上龍太郎の場合……この度の報告の中で1番怪我が酷く、両足は完全に無くなり、生殖器は辛うじて無事だが、両手が消し飛んでおり、アーティファクトも効果を失って塵になっている。
「……酷いな……」
「光輝さんは意識がありますが、香織さんと龍太郎さんは意識がありません。怪我のショックです」
「そうか、……部屋に戻らせてもらう」
「わかりました。それと一つだけいいですか?」
「なに?」
光輝たちの状態を聞いて暗くなった聖我はリリアーナに部屋に戻ると言ってドアに手を伸ばすとリリアーナに呼び止められる。
「今回の光輝さんたちの怪我は貴方は悪くありません。むしろ戦争に参加すると一言も言ってない貴方がよく戦ってくれました。……だから何言われても気にしないでください。聖我?」
「わかった……おやすみ、リリィ」
「おやすみなさい、聖我」
そして聖我はリリアーナの部屋から出てそのまま自分の部屋に向かったのだった。
スピンオフのゴースト、スペクターのフォームとてれびくんのオリジナルフォームどうしましょうか?
-
出す
-
出さなくていい