これもいいけど、こっちじゃない!私は聖剣が欲しかった!あの光がドバァーって出るやつ!あの闇を切り裂いたり、騎士王が持ってたりするやつが欲しかったんだァァァ!!! 作:排他的
「……それ本当か?」
「ええ本当です。……聖剣が自己修復を行っているのは真面目な話です……」
聖我とリリアーナは夜でもないのに会議室で二人で話していた。話の内容は光輝の使っていた、フリードの極光で破壊された聖剣の話。
どうやら聖剣は独りでに勝手に動き魔力を使って自ら修復を行っているようだ。それも工房で直していたウォルペンが寝ている間に自己修復を行い始めていたようで、ウォルペンが気づいた頃には20パーセントの修復が終わっていたらしい。
不審に思ったウォルペンは聖剣を放置して遠距離から聖剣の修復の瞬間を見て大層驚き、ウォルペンは王へ相談し、王からリリアーナ、リリアーナから同じ聖剣を使う聖我に話が回ってきたということだ。
「聖剣はヘリーナに持ってこさせています。ヘリーナ」
「はい。こちらです。」
ヘリーナが聖剣の欠片と修復が40パーセントほど終わっている聖剣を箱に梱包したものを机に置いた。
「……まじか…」
「何とかなりますか?」
「……この聖剣に意思があると考えるべきだろうな……私も似たような事例を知っている」
聖我が思い浮かべるのはキングエクスカリバーが聖我を守ったこととキングオブアーサーがドラゴニックナイトとジャオウドラゴンに力を分け与えたことだ。キングオブアーサーにも意思が宿っていたと考えられる。
それはこの聖剣も同じなのだろう。
「……とりあえずやってみるか……光武器精製」
聖我は光の杖を作り出す。効果は選択対話、選択した相手と意識を持っていれば対話可能という能力を持った杖だ。
だが音沙汰がない。
「……効果が薄いか……ならミレディに言われた方法でやって見るか……」
「光武器精製、効果能力増幅、光武器精製、効果武装合成」
先程の杖と同じ形の杖を2本作り出して先程の杖と合わせる。すると三本の杖は1本となって再度選択する。すると、
『私を呼んだのは貴方ですか?』
「……あんたが聖剣の意思か?」
『はい。私の名前はウーア・アルト。光輝様に仕える、または使われる聖剣に宿る意識です』
「自己修復もあんたの意思か?」
『はい』
聖我はウーア・アルト……ウーアの自己修復は光輝のためという言葉に驚いた。聖剣が意識を埋め込まれているなんて話は聞いたことがないからだ。それに光輝のために直すとはどれだけしたわれているのだろうと思ってもいた。
「何故自己修復をしていた?」
『理由は2つ。1つは光輝様のために。もう1つは貴方の助力を得るためです』
「私の助力?」
『貴方の持つ技能である光武器精製……其れを使えば私はさらなる力を得て光輝様を助けることができるのです』
その言葉を聞いて聖我はイライラしていた。光輝に散々イライラされてついこないだまで怒りを抑えていたのだ。それに変な言いがかりをつけてくる光輝の戦力を回復させたくない。
「……そのメリットは?私はタダ働きなど絶対にしないぞ。せめて対価くらい用意しているんだろうな?」
『……対価ですか……』
「私が勇者を嫌っているのは知っているだろう?そもそもメリットが無ければ直す必要すらない」
『……聖剣の欠片の余りを渡しましょう。余ればですが……』
「……余らなかったらお前の意識を消して別の剣に変えて私の剣として使わせてもらうからな」
『……わ、わかりました……』
ウーアはその脅しに驚き、なんとしてでも欠片を余らせなければと思ってしまった。流石に意識を消されたら堪らないからだ。
「で?どうすればいいんだ?」
場所は変わって聖我の部屋。そこにはリリアーナと聖我、そして聖剣の残骸とその中にいるウーアがいる。会議室は他の人間が使うため聖我の部屋で直すことになったのだ。
『貴方の光武器精製は私の時代にも扱う人がいました。貴方がさっき私と対話しようとした時のように融合、強化、増幅、能力強化、自己修復、それと追加で光刃発射、砲撃、重量操作を追加してください』
「……いいだろう。維持は自分で『貴方がやってください。私に魔力はありませんし、光輝様にそんな大量の魔力はありません』……わかった」
「光武器精製、光剣精製、数は十二本。能力はそれぞれ武装合成、強化、増幅、能力強化、自己修復、光刃発射、砲撃、重量操作、意識支配、ビット生成、ビット操作、重力操作」
聖我はそう宣言すると光剣が十二本が出現して光剣を全て合成してウーアの入った欠片を入れようとする。
『な、何をしようとしているんですか!?やめてください!私の意識を支配しようとしないでくださ「黙れ」え?』
「こちらは仕方なく光剣を作り出してお前を直している。だがお前はやるべき維持でさえこちらに投げかけてきている。……勇者のためと言っているが勇者のために聖剣を直すほど私はお人好しではない」
『そんな!?リリアーナさん!何とか言ってやって下さい!貴方の部下でしょう!?』
ウーアは聖我の言葉を聞いて急いでリリアーナに聖我を説得するように頼む。
「あ、今聖我オフなんで聖我に口を出すのは王国側として無理なんですよ〜……まぁ説得するつもりなんてサラサラありませんよ〜」
『何故ですか!光輝様の力が上がれば戦力が増強されるんですよ!そこの聖剣使いなんていらなくなるくらい光輝様がかつや「黙りなさい」……え?』
「聖我のお陰で今回の戦争に勝てました。勇者は邪魔をしただけです。お父様には今ヘリーナに連絡してもらって聖剣の所持権利を勇者から聖我に移動させる旨を伝えました」
『な!?』
「貴方が勇者を思う気持ちは分かりますが、この国に勇者は必要ありませ『そんなことないです!』……勇者は甘すぎる。戦争で魔人族を殺すのを躊躇した、此度の戦争の勝利の最大の功労者である聖我に対して決闘など……昔の私なら笑っていたかもしれませんが今の私は違います。ストレートに言うなら、勇者はこの国ではお荷物です」
『そんな……』
リリアーナはそう答えると聖我にウーアを光剣の中に流し込むように伝えて聖我はその旨を了承して聖剣ウーア・アルトを光剣の中に流し込み始めた。
『やめてください!やめてやめてやめてやめてやめて……ぎゃあああ!』
およそ一時間後、光剣の中にウーア・アルトを流し込み終わり、聖剣ウーア・アルトは聖我の命名した聖光剣クラウ・ソラスとなった。
クラウ・ソラスはアイルランド語で光の剣、または輝く剣と呼ばれ、伝承とは違うが名前の通り光り輝く聖剣として変身しない時に聖我が使う武器となった。
聖剣修復話です。ウーア・アルトは光輝に対して健気だと思います。光輝のためなら何でもすると思います。……ウーア・アルトもアンチっぽくなってしまいました。そしてウーア・アルトはこれで退場です。
スピンオフのゴースト、スペクターのフォームとてれびくんのオリジナルフォームどうしましょうか?
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出さなくていい