これもいいけど、こっちじゃない!私は聖剣が欲しかった!あの光がドバァーって出るやつ!あの闇を切り裂いたり、騎士王が持ってたりするやつが欲しかったんだァァァ!!!   作:排他的

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クラウ・ソラスの起こす騒動

ここは王宮内の訓練場。そこで聖我と雫は練習試合と称して2人で殺し合いと言ってもいいくらい真剣に斬りあっていた。

 

「ビット生成!ソードビット!」

 

聖我がそう叫ぶと聖我の背中に8つの細い光り輝く剣が現れる。そしてそれを聖我はクラウ・ソラスを振ることで操作する。

 

「なんの!」

 

対して雫は聖我にこの前作ってもらった光剣から新しい技術で作られた光刀を鞘から抜刀することで聖我の操作するソードビットを弾き落としていく。

 

「八重樫流刀術 音刃流!」

 

剣が打ち合うと同時に手首の返しで剣撃を逸らし、同時に逆手に持ち替えて切り上げる。

 

「やるじゃないか!重力操作!」

 

聖我にかかる重力のみを軽くしてアクセルを併用してスピードを底上げする。そして聖我はクラウ・ソラスを剣帯にしまってすぐに引き抜く。

 

「抜剣!」

 

「グゥ!」

 

クラウ・ソラスの重量を操作して雫の光刀に当たる瞬間だけ通常の5倍の重さに変えて攻撃する。その攻撃の衝撃に手をしびらせてしまい光刀を手から離してしまってその隙を逃すまいと聖我はクラウ・ソラスを雫の首元に突きつける。

 

「チェック・メイトだ」

 

「……降参ね。やっぱり光輝の聖剣とは大違い。しかもビット兵器なんてずるいわよ!一瞬私ガンダムと戦っているのかと思ったわ!」

 

「……ダンボール戦機WのアキレスD9をイメージしているんだけどなぁ……」

 

「どっちも一緒よ!……もう一戦行くわよ!」

 

「了解。なら行こうか!」

 

また聖我と雫は距離を取って聖光剣クラウ・ソラスと雫のトータスに来てから使っている光刀・二代目を構えてお互い急接近して切りあう。

 

その様子をリリアーナは席に座りながら眺めていた。ちなみにその隣にはハルナとヘリーナ、園部とその取り巻きが座っていた。

 

「クラウ・ソラス……アイルランドの剣……ケルトの武器名だったかしら……聖我らしいっちゃらしいわ」

 

「聖剣いっぱい持ってるのにまた増やすんだもんね〜」

 

「いや多すぎでしょ……それを1人で使いこなすのも……最早……」

 

「人を辞めている……でしょうか?」

 

「そうそれそれ。ハルナにもそう思われていたなんて聖我もヤバいわね〜」

 

聖我のことについて園部達は色々と話していた。主に聖剣について。確かに聖我の聖剣は多すぎる。

 

「……天ノ河の聖剣をあんな高性能な聖剣に作り替えちゃうのもすごいわ。今度ナイフ作ってもらおうかしら?軽く電気を流すナイフとか爆発するナイフとか」

 

「あ、じゃあ私色んな鞭作ってもらおう!騎馬鞭とか〜フレイルとか〜キャットオブナインテイルとか〜」

 

「リリィ〜私の友達の発想が怖い件について〜何とかしてよ〜」

 

「……やっぱり聖我の剣を振る姿はかっこいいですね……」

 

「あ、ダメだ。完全に自分の世界に入ってらっしゃる……」

 

完全に諦めた宮崎だった。仕方なく聖我と雫の実戦形式の模擬戦を見ていた。

 

「本当に大変でしたね……ハルナ」

 

「本当ですよヘリーナさん。まさかリリアーナ様の部屋に勇者様が押しかけてくるとは思いませんでした。しかも夜中の聖我さんがいない時に扉を叩いてまで……」

 

ヘリーナとハルナが疲れているのには理由がある。原因は聖我が今振るっているクラウ・ソラスが原因だ。聖我の振るうクラウ・ソラスの所有権は無事、エリヒドとメルド、そしてイシュタルと同等の権力を持つシモンによって聖我に渡された。

 

勇者は宝剣を、この戦争の功労者である聖我には褒美として聖光剣クラウ・ソラスの所有権を。これが王国としての認識だ。

 

だがそれでは納得が行かないものがいる。勇者とそのシンパ……貴族はほとんど味方しないためシンパとはクラスメイトのことを指す。聖我にトラウマを埋め込まれてはいるが、聖我が憎いため負け戦とわかっていても光輝の味方になっている。

 

勇者には聖剣を持たせるべきだ。光輝は負けていない、卑劣なひっかけに騙されただけだと言ってきた。直されたのならそれは返してもらおうと。

 

対して王国の言い分は戦場で人殺しを躊躇するものなど勇者でもなんでもないと述べてその勇者達の意見を跳ね除けた。

 

それで収まって欲しかったが、勇者たちは驚くべき行動に出た。聖我とリリアーナがいつも寝る前にお茶を一緒に飲んで雑談をしているのは最初は誰も知らなかった(ヘリーナは別)が、今では王や王妃、貴族はもちろん、メイドや文官でさえも知っている公然の秘密となっている。

 

そして聖我がお茶を飲み終わってそのまま部屋から出たあと少し経ってリリアーナが寝ようとした時に勇者とクラスメイトが直談判しにやってきたのだ。

 

なんでこんな夜中に来たのか、それは聖我が日中いつも護衛しているため話しかけることすら出来ず、仕方なく聖我がお茶を飲み終わって少し経ってから来たらしい。

 

そしてリリアーナが何故か持っているスマホで聖我を呼び出してついでにヘリーナにも連絡して来てもらい、クラスメイトと勇者を追い出したのだが、中村恵里や香織がリリアーナにいつまでも付きまとって光輝に聖剣を返すように言ってきていた。

 

まぁそれもそんなことをしていたらハイリヒ王国の財務大臣、メイド長、執事長、そしてメルドがもうお前らの世話しないで追い出すぞと脅すとそれもなりを潜めた。追い出されたら生活できないのだ。

 

実際クラスメイトの中でまともな仕事をしているのは愛子を護衛している愛ちゃん護衛隊、そしてリリアーナの命令には絶対服従、リリアーナも大好きな主従の鏡のような関係を作っている聖我だけだ。

 

これらを見ているとクラスメイトはまるで親(王国)の脛を齧りまくってゲームばっかりしているニート(クラスメイト)だ。働かないのだから。

 

そうしてリリアーナを追いかけ回してリリアーナお付の人間の胃に大穴を開けたクラウ・ソラス騒動は終わったのだ。

 

「もうこんなことないといいんですけどね」

 

「本当です」

 

お疲れ様です。ヘリーナ、ハルナ。

 




クラウ・ソラスを書いているとクアンタのことでも書いてるのかと思ってしまうんですよね。能力的に。

スピンオフのゴースト、スペクターのフォームとてれびくんのオリジナルフォームどうしましょうか?

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