ヤンデレ真秀ちゃんに死ぬほど愛される日常 作:コントラポストは全てを解決する
青春DJ野郎は褐色巨乳幼なじみとの淫夢を見ない
真秀とみいこが俺の家に泊まった。途中で俺が睡眠から目覚めたら深夜0時で、その後真秀とみいこのどちらが俺と一緒に寝るのかで揉めて、結局真秀が勝った。俺はまた寝るはめになった。寝る時に俺の腕抱き枕にするのやめてくれ。おっぱいが当たるんじゃ。
まあ、それはいい。問題は今だ。昨日、不覚にも媚薬を盛られ、精力がブーストされたせいか俺のミルクタンクには随分と精なる液が溜まっていたらしい。それを真秀とエッチする夢で全部ぶっぱなした。入れたことないのにやたらリアルな《中》の感触は今でも思い出せる。そんな夢を見て起きたのが今朝だ。
「やっべ……どうしよこれ……ベッタベタだ……。真秀にはバレないようにしないと……」
隣で可愛い顔して寝てる真秀。真秀とのセックス(夢)、めっちゃ気持ち良かったな…………っていかんいかん。真秀を性的に見るなど天とゴルゴムが許しても俺が許さん。あってはならない。
「とりあえずパンツを洗濯に出そう」
真秀を起こさないようにゆっくりベッドから出て、1階に降りた。
「旦那様、おはようなの!」
「ふぁっっっ──」
おーいおいおい、みいこが起きてるではありませんか。ピンチであります。我輩ピンチであります大佐。助けて。誰かSOS信号をキャッチして。
「……なんか、旦那様のパンツから変な臭いがするの。イカ臭いの」
「あー、えー、これはそのー」
「…………旦那様、もしかして大人のおもらしした?」
「…………はい」
みいこにバレた。殺せ。俺にはもう生きてる価値はない。切腹するから誰か介錯を頼む。首は国立美術館に飾ってくれ。遺骨は宇宙埋葬で。あと俺の財産は全部真秀に。
「旦那様、誰、誰と夢でエッチしたの」
「それは……黙秘権を行使する」
「その反応からして、どうせ真秀ちゃんなの」
「ギクッ」
みいこの呆れた顔。すごいジト目。なんか、ごめんなさい。エッチしたのがみいこじゃなくて。俺も次はみいことエッチする夢見るからさ、許して?
「はぁ……で、旦那様。真秀ちゃんとエッチして、何か思った?」
「なんか、すごい幸せだった。でも、罪悪感。俺はまだ真秀を好きになってないのにさ、都合よく真秀を使ってしまったみたいで」
「……」
「みいこ?」
みいこが呆れた目をして黙ってしまった。どうしたのだろうか。
「はぁ……真秀ちゃんが可哀想なの」
「わかる。勝手に性のはけ口に使われた真秀がかわいそうだよな」
「……。まあ、まだみいこは負けてないからなんでもいいの」
「早くみいこにも良い人が現れると良いね」
ほんと、早くみいこの結婚相手を見つけないと真秀を好きになることさえ出来ない。全てを片付けて、真秀を好きな理由を見つけたら全部ちゃんちゃんなんだけど。
一体、俺はいつになったら真秀と付き合えるのだろうか。
──────
朝の登校。俺は真秀に夢の事を全部話した。勝手にあんな夢を見てしまい申し訳なかったので男としてのケジメをつけたのだ。正直嫌われても仕方ないよなって心の中で思っていたが、事情を聞いた真秀は逆に嬉しそうで。いや、嫌がれよ。
真秀はスマホを取り出し、ご機嫌なまま誰かと連絡を取っていた。
「まほろ、催眠かけるからちょっと大人しくしてて」
「催眠?」
そうしてこうして自分の教室に来たら、むにが5円玉に紐を通した初歩的な催眠道具を準備して俺を待っていた。催眠……俺の眠った記憶を呼び覚ますのだろうか。無限に進化する力を授かり、それを使って使徒と戦う記憶が出て来たらどうしよう。
「催眠なんてかけて何するの」
「まほろにあたしとセックスする夢を見せるのよ」
「……もしかして真秀からなにか聞いた?」
「LINEで自慢してきたわよ」
むにがLINEのハピアラグループトーク画面を見せてくる。そこには『まほろが私とエッチする夢見たって。もうこれはまほろが私を好きって事でいいよね』とメッセがあった。むにと麗が全力で否定の返事を返してる。必死過ぎでは。
「で、むにさんは俺にセックスする夢を見せてどうするの?」
「とりあえず、あたしを意識して貰おうかしら」
「でも、素人に催眠なんて」
「心得ぐらいあるわ」
催眠ができる絵師って何。
「むにさ、嫌じゃないの?自分の身体が体良く使われるの」
「別に、付き合ったらいずれ股開くんだから変わらないじゃない」
「貞操観念ガバガバ」
ここまで好かれてるの、なにかのバグでは。俺はむにに好かれる事をした覚えはない。陽葉学園の中等部に入って、同じクラスのいつも1人でいたむにに声かけて一緒に絵を描いてただけだ。それだけ。なのになんでこうなった。
「さあ、催眠を受けてもらうわよ」
「えー、今ちょっと精な液がないからなー。出ないかも」
「重要なのはあたしとセックスする夢を見せる事。夢精じゃないわ」
「真秀とエッチしたばっかだから、今はちょっとエッチしたくないな」
おかしい、ヤリチンみたいなセリフ言ってる。俺はヤリチンじゃない。童貞だ。俺は真秀とエッチしたが、それは夢の話。俺はヤリチンじゃない。
「ていうか、真秀とエッチした夢を見ただけで真秀を好きになったはおかしいだろ。人間って結婚したい人と付き合いたい人とヤりたい人は違うように出来てんだぞ」
「じゃあ、まほろの結婚したい人は?」
「真秀だけど」
「付き合いたい人は?」
「真秀だけど」
「ヤりたい人は?」
「多分……真秀?」
「……」
むにが黙ってジト目になってしまった。俺は悪くないぞ。真秀を愛してるんだから当然だろ。他の人に聞けば違う答えが帰って来るはずだ。
「まほろ、夢には深層心理が現れるって言われてるのよ」
「でもそれだとむにの恋は終わるけど」
「だからまほろに夢を見させてあたしに惚れるよう仕向けてるんじゃない」
「好きな人が夢に出てきただけで、夢に出てきたから好きは違うんじゃないか?なんか、過程と結果的なあれで」
「ごちゃごちゃうるさいわね。襲うわよ」
怖……。都合の悪いことに聞く耳持たないって政治家かよ。そんなんじゃ真秀に勝てないぞ。
「ここで催眠しても寝れないだろ。今度の休みにむにの家行くからその時にしてくれ」
「…………それもそうね」
良かった。今日のむには聞き分けのいいむにだ。とりあえず昼休みまでは安泰だね。4限目が終わったらどこかに逃げよう。
──────
昼休み。無事むにに捕まって中庭に集合したハピアラに巻き込まれた。鬼の笑顔のむにと麗に、今朝からずっとご機嫌で俺の隣を陣取る真秀、空気に飲まれてるりんく。せめてりんくの隣が良かった。1番平和だから。
「あの、帰ってもいいでしょうか。俺も暇じゃないんだけど」
「まほろが見た夢の内容を聞こうと思ってね。まほろがどんな体位で、どんなセリフを吐いて真秀とセックスしたのか知りたいの」
「それを知ってどうするの」
「今後に役立てるのよ。あたしだって麗だって、最終的な目標はまほろと致すことだし。データ収集よ」
異性の前で堂々とセックスが目標ですなんて言っていいのだろうか。貞操観念ガバガバ、淫乱、びっち。そんな蔑称を与えられても仕方ないんだぞ。
「で、まほろ。真秀とどんなエッチをしたの?」
「答えなきゃダメ?」
「麗もあたしも、真秀だって知りたがってるわよ」
「いやでも、聞いたら絶対笑うよ?」
「笑わないから言ってみなさい」
むにのデータ収集。そのデータを使う機会はあるのだろうか。俺は正直言うと真秀以外と行為に及ぶ可能性は考えて…………いや、絵空に襲われる可能性を何度か危惧したし実際襲われかけてるが、俺の持ち前の話術で乗り切って来た。話が逸れたが、俺は真秀以外とはセックスしたくないので、むにがデータを使う機会はないと思う。以上。閉廷。
「私も、まほろがどんなエッチを私としたのか気になるな」
「あの、真秀さ。今朝から言おうと思ってたんだけど嫌がろう?自分の身体が性のはけ口に使われたんだぞ?」
「まほろだから嫌じゃない」
「あー……」
ちょっとドキっとしちゃった。今も今朝も思ったが、着々と真秀を意識してるみたいだ。
まあ、真秀が求めてるし話してもいいのかな?
「分かった。話そう。そうだなぁ……まず最初に真秀が俺を押し倒して──」
「押し倒して?」
「『まほろ、良いよね?私、もう我慢できない』って言われて、その後騎乗位で搾り取られた。手を繋いでて、俺も合意してて、行為中は喘ぎ声以外言葉はなく、5回出して、そこで目覚めた」
「なるほど……まほろさんは相手に動いて貰う派ですか……」
「いや、俺は体位とかに拘りはなく」
「まほろ、朝も言ったけど、夢には深層心理が現れるのよ」
全部が全部深層心理なのだろうか。だとしたら俺は、初夜からいきなり騎乗位を望むヘタレ野郎ということに……いや、処女に自分から腰を下ろさせるから鬼畜野郎?
「ねえねえまほろ、エッチの時ゴムはしてた?」
「多分、してなかったと思う」
「やっぱり、まほろも私の中に全部出したいって思ってるんだ」
「いや、ちゃんとゴムをするという思想も持ち合わせてて」
「深層心理」
「うぐっ……」
夢には深層心理が現れるって言葉のせいで、夢の内容が俺の理想のエッチシチュだと思われてる。俺は正常位でかっこよくリードして童貞を捨てるっていう夢があったのだが、俺の本能は女の子に屈服シチュがお好みらしい。
「じゃあ、帰ったらまほろの事襲ってあげるね。最初に押し倒せば良いんだっけ?」
「ゆ、勇気が出たらちゃんと俺から襲うから、それまで何卒」
「そう言ってもう1ヶ月経ったじゃん。私、もう我慢の限界」
「初夜は聖なる儀式だからローペースにしっかり考えて至らないといけなくてだな」
「でも、新人類は高校生からもうヤってるんでしょ?」
「それはそうなんだけど……」
なんだっけ、精子と卵子の活動時間が短くて妊娠しにくいんだっけ。それで早い時期からの子作りが必要だとみいこが言っていた。
「まほろ、新人類って何よ?」
「あー。なんかさ、俺の身体から異性を強く惹きつけるフェロモンが出てるらしくて。女の子に好かれやすいらしいんだ」
「なによそのエロゲみたいな設定」
「わかる。俺も同じ事思った」
最初聞いた時は先生とみいこがグルになって俺に変な設定をつけようとしているのかと思ってた。むにと同じ反応をしたものだ。
「いやー、新人類って診断されてからのまほろが大変でさー、私がまほろに惚れたのはフェロモンによる勘違いって言われて、説得するのに苦労したよ」
「あ、あれは謝るから」
「──まあ、私とまほろには思い出があるからね♪」
「「ッ!!!」」
含み笑顔で真秀が麗とむにを見た。まるで、2人には私ほどの思い出はないよね。みたいな感じで。やめて、なんですぐ俺の隣を戦場にしようとするの。俺はみんな仲良くを心情にしてるのに。
「あ、あたしだってまほろとの思い出くらいあるわ!沢山一緒に絵を描いて来たし、中等部で3年間ずっとまほろと同じクラスだったし、何より、まほろに一生一緒にいるって言われたし!」
「私だって!まほろさんとお風呂に入りましたし、連弾だって幾度となく行いました!楽しいお話もたくさんしました!」
ほらー、むにと麗が張り合い出したじゃん。
「まあまあ、落ち着けって。俺のカロリーメイト半分あげるから。一旦落ち着こう」
「まほろの食べかけがいい」
「反応に困るぅ」
「あーん」
「しょうがないなぁ……」
むにさん、どんどんオープン変態になってくじゃん。そんなんでハピアラのVJが務まるんか。俺は心配やで。とりあえずむににはご要望通り俺の食べかけをあげたが…………おい渡月、なんだその期待に満ちた目は。お前は癒し枠だろう。
「麗さんや、俺たちはキスをした仲ですぜ?今更間接キスなんて」
「それはそれ、これはこれです」
「……」
麗さんも変わっちゃったなぁ……。昔はおしとやかに笑って俺とピアノを弾いてくれる峰麗しい美少女だったのに。今じゃ俺に惚れ薬を盛ろうとする危ない女の子になってしまった。仕方ないからカロリーメイトの食べかけを作り麗にもあげたけど。実質一本分俺のカロリーメイトがなくなったわけだ。
「まほろ、私の前でそういうことするんだ」
「いや、不可抗力ですしおすし。真秀も食べる?」
「いらない。私は貰うより与える方が好きだし」
「だから俺に餌付けするのか」
「ふふふ、まほろの胃袋は小学生の頃から時間をかけて私の料理しか受け付けないように開発してるから。私以外と付き合ったら二度と満足のいく食事は──」
「いや、普通にカロリーメイトとかレトルトカレーとかで満足してるけど」
真秀の開発失敗してない?いや、小学生の頃から焦げ焦げのハンバーグとか生焼けのクッキーとか色々真秀の料理を食べて、そのうち家庭的な出来になっていくのには感慨深さを覚えたが、真秀の料理しか受け付けないと言われるとそういうわけでは。
「もう、まほろはすぐ即席食品に頼るんだから。私の料理食べてた方が健康にいいよ?」
「最近の即席食品はいい感じに栄養バランス整ってるから」
「まほろさんの食事の管理なら、私の家が1番向いてます」
「やみくもに高い食材使ってればいいってもんじゃないんだよ。まほろの胃の事考えてる?」
「ちゃ、ちゃんと考えてます!」
「でも、まほろはあたしの家で食べたレトルトカレーが1番落ち着くって言ってたけど?」
「「は?」」
うわ……怖……。料理力で張り合ってる……。
料理だけできても意味無いと思うのは俺の思い違いなのだろうか。相手も料理しか心得がなかったらどうする気なんだ。他の家事が大変じゃん。
「まほろ、私の料理が1番だよね?」
「あたしのところに来なさい。毎日高級本格カレー食べさせてあげるわ」
「料理は味と見栄えです。なら、うちが1番です。まほろさん、ぜひ!」
「そういえば、響子と一緒に食べたおにぎりも美味しかったなぁ……」
『……』
響子みたいな女の子が作った不格好な料理が1番ハートに来るのかもしれない。嗚呼、なにかに似てると思ったらあれだ、料理を覚え始めて成功と失敗の確率が半々になったぐらいの時の真秀に似てるんだ。真秀の作る料理には毎回美味しいって返した後に、真秀的に失敗したところを一緒に反省会して次に繋げてたなぁ。あのころは作るおにぎりも不格好で
「……まーくん、なんで私のおにぎり見て…………あげないよ?」
「ああ、そういう訳じゃないんだ。ただ、懐かしいなって思ってさ」
「見なさい麗、まほろが真秀の事考えてる顔してるわ」
「あんなに優しい顔をするんですね……」
「これはもうまほろは私のものってことで良いよね」
「「それはない(です)」」
小一の頃の真秀が作ったおにぎり食いてー。塩かけまくってめっちゃしょっぱくなったあれが癖になるんだよ。まだ病んでなかった頃の不安そうに味を聞いて来る真秀が見たい。おばさん家にビデオカメラかなんかにそういうデータが残ってないだろうか。
久々に真秀との思い出を振り返ったが、めっちゃ心があったかくなった。ぽっかぽかだ。
「まーくんの好きなご飯って何があるの?」
「そうだなぁ……愛する人と食べるご飯、それが1番美味い」
『つまり私(あたし)と食べるご飯が好きって事(ですか)?』
「お前らほんと、そういうところ直した方がいいぞ」
皆昔はもっと大人しかったのに。俺のフェロモンがそうさせているのだろうか。でも、想いはテクノロジーを超えるし、きっと皆、俺のフェロモンに打ち勝ってくれるだろう。とりあえず昔みたいにお互いの事を尊重し合う関係に戻ろう?ね?
────
色々あったが無事帰って来た。今日も波乱だったな。社会に出たらちょっとはこの日常も静かになるのだろうか。
「旦那様!催眠かけるからそこに寝転がるの!」
「なんでいるの?え、俺鍵かけたよね」
「合鍵なの」
「誰から」
「旦那様のお父様から」
朝学校に行くために俺より先に出たみいこがいた。事情を聞いたら合鍵……真秀すら貰ったのは中一からなのに。これが許嫁パワァ。
「で、一応聞くけど何のために催眠かけるの?」
「旦那様にみいことエッチする夢を見せるの!」
皆、俺に淫夢見させる気満々で笑っちゃう。むに、みいこ……次はしのぶか?しのぶはリアルで襲ってきそう。
とりあえずみいこには夢と深層心理の過程と結果についてむにと同じ説明をしといた。そしたら「ごちゃごちゃうるさいの。襲われたいの?」って言われておしっこチビっちゃったね。なんで小さい女の子はこんなにアグレッシブなんだろう。しょうがないからみいこに乗ってあげますか。
催眠を受けた後、俺はまた真秀とセックスする夢を見た。しかも今度も騎乗位だった。くそですわ。