ヤンデレ真秀ちゃんに死ぬほど愛される日常   作:コントラポストは全てを解決する

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バンドリ夢小説で覇権を握りたい。


癒しもなく胃に穴が空きそうな時に限ってフォトンからの仕事が舞い込む

 むにの家に1泊した。正直襲われないか冷や冷やしてたけど、キスだけで留まってくれたのは奇跡だったな。朝帰りなんて生ぬるいものじゃなく、俺は直接むにの家から学園に向かった。むにも昨日より幾分かマシな顔つきになったと思う。キスと恋人繋ぎを強要してくるようになったけど。

 

「もう真秀とセックスしないって約束して」

 

 ぎこちない距離感のままクラスに着いて、席に座ったらこの約束をむにに取り付けられた。

 

「真秀にまた襲われると抵抗できないんだけど、その場合はどうしたら良い?」

「真秀を家に上げないとか、真秀に近づかないとか対策して真秀に襲われる環境を作らないようにすれば?」

「もし約束を破った場合は」

「あたしが死ぬ。本気だからね」

 

 心中エンドはお呼びじゃないんだけど。本気の目をしてるなぁ。死んで俺の心に大きな傷跡をつけるつもりでいらっしゃる。これ、約束というか呪いでは。

 

「わかった、約束する。ただ、真秀はマジで制御できないし、むににも被害が行くかもしれないから気をつけて」

「心配してくれてありがと。でも、あたしだって戦う覚悟くらいあるから」

 

 むにを排除とかしそうで怖い。真秀を犯罪者にしないためにも俺がしっかりしなくては。とりあえず真秀への接触回数を減らして、密室で2人きりにならないようにしよう。

 気づいちゃったけど、これハピアラ内の空気やばいのでは。4人中3人が俺を好きで、内1人が俺とオセッセ。解散の危機?ヤベーよヤベーよ。

 

 

 

 

 ────────

 

 

 

 

 昼休み。ノア先輩から招集がかかった。食堂に行ったら咲姫とノア先輩がいて、ご飯と一緒に企画書みたいなのを広げてる。

 

「ノア先輩、お待たせしました」

「呼び出しちゃって悪いわね。隣座って」

 

 ノア先輩の隣に座って、昼食のカロリーメイトを食べながら先輩の企画書をチラ見する。フォトンメイデンの衣装とか新曲開発みたいなことが書いてあった。ピンチ……には見えないんだけどな。なんで呼ばれたんだか。

 

「境まほろが提案した金菊のブローチが採用されて、私達の衣装に新しく組み込まれたことは言ったわよね?」

「え、聞いてません」

「……ノアさん?」

「あれ?」

 

 何それ知らない。初耳なんだけど。ていうかマジであの案を上に報告したの?俺が画策してることがバレて訴えられたらどうしよう。

 

「まほろさんのデザイン案、花のブローチが採用された……」

「赤色入れて欲しいっていうのはどうなった?」

「次の開拓時の候補に入れとくって言われたわ」

「なるほど」

「それで、ブローチの細かいデザインをまほろさんに描いて欲しいって、プロデューサーが……」

「プロに頼んでよ……こちとら指描きの初心者やぞ……」

 

 プロデューサー、疲れてたりしない?1男子高校生に仕事頼むとか頭イカれてるって。あんな落書きに何を見出したんだ。達観しすぎで仙人にでもなったのか。怖……。

 

「依頼料は5万でどうってプロデューサーは言ってるんだけど」

「金とかいらな……。え、ブローチのデザインで5万……」

「まほろさんの腕を見込んで……」

「いや、こちとら初心者絵描きなんだって」

「でも、むにちゃんは境まほろのことを指で描く縛りしてるプロの絵師って言ってたけど?」

 

 むに、なんだかんだノア先輩と打ち解けてるんだな。安心安心。いや、ノア先輩が俺の話題だったらむにと話せると踏んで仕掛けたのか?出汁にされた感じ?まあ、ノア先輩とむにが仲良くなれるならいっか。

 それでなんだっけ?俺は指描き縛りしてるだけのプロ絵師?俺の絵がプロねぇ……。むには俺の絵を見すぎて目が麻痺してるだけで俺はマジで下手なんだって。むにが1枚のイラストで1000RT稼ぐのに対して俺は100RTなんだぞ。良くて300。壁打ちだからむに意外の絵師は知らんが皆500とか600稼ぐんでしょ?

 

「うーん……受けていいものかどうか……」

「プロデューサーは、まほろさんのデザインを気に入ってる……。お願い……」

「ちなみに断った場合ってどうなる」

「没になる……」

「やるしかないやんけ」

 

 落書き程度とは言え自分の産んだものがお蔵入りするのはなんか癪だ。意地でもやってやろう。

 

「じゃあ、この話はお終いね。それで本題なんだけど」

「こんな大きな話が前フリとか嘘でしょ?」

「境まほろに関わることよ。聞きなさい」

 

 俺に関わること。俺のYouTubeチャンネルが垢BANでもするとか、境まほろプロDJデビューとか。俺は何を言い渡されるんだ。

 

「あなた、今朝からずっと『ハピアラの大鳴門むにと付き合いだした』って噂されてるわよ」

「また男子達の間で妙な噂が」

「今回は女子の間でも広まってるわ」

「えー……」

 

 今まで男子達の噂に耳なんて貸さなかった女子達まで。なんでや。俺は何もしてないぞ。

 

「まほろさんがむにさんと恋人繋ぎで登校してたり、学校内でいっぱいキスしてたところを目撃されて、噂が広まってる……。あと、なんか雰囲気が付き合いたてのカップルみたいって理由で……」

「あー……そういえば大勢の前で女の子にキスされたことはなかったな……。え、俺とむにからカップルオーラ出てる?」

「私も朝2人を見たけど、なんかあったなってわかるくらいには雰囲気出てたわよ」

「oh……」

 

 むにとはちょっと距離感が変わっただけで友達のままなんだ。確かに俺もちょっとだけむにと付き合ってるみたいだなって思ったけどさ。むにも以前にも増して俺の彼女オーラ上がっててもはや人妻みたいになってるけど。でも俺達ただの友達なんだ。

 

「まほろさん……何があったの……?」

「まあ、事件があって、そこからある約束をむにとしたんだけど、その約束を破ったらあたし死ぬからって言われて……」

「事件って何?約束って?むにちゃんの生死に関わるんだから教えて」

 

 あんまり人聞きの良い話じゃないから言いたくないんだけどな。話さないと多分俺は解放されないだろうし。

 

「その……先週の金曜日に真秀が媚薬を飲んじゃって、介抱してたんだけどそのまま襲われて……俺とヤったことを真秀がハピアラの皆に話しちゃって全面戦争状態で……。むにが俺を諦めたくないって意思を貫き通してて涙まで流して。ほっとけなくてむにの家に一泊して、今日登校した時に真秀ともうセックスしないって約束をしたんです。その約束を破ったらあたし死ぬからって……」

 

 話してて気づいちゃったけど、これもう俺の制御下におけなくない?大人しく皆にレイプされるしかないのかな。胃に穴が空きそう。男子達の噂通り俺が10股する未来が来るのだろうか。俺は真秀一筋でやってきたのに。しのぶと絵空とむにと麗とみいこと真秀をまとめて花嫁にする日が来る?俺がテクノブレイクで先立ちそう。100年後に計画してた宇宙旅行に行けなくなっちゃう。

 

「俺はどうすればいいんだ……」

「あなた、女性絡みの問題抱えすぎじゃない?なんでそんなモテるの?」

「……実は俺、身体から異性を強く惹くフェロモンが出てるんです……。皆、俺のフェロモンに惑わされてて……」

「ニュースでやってた……能力が高い新人類って言うのと、関係ある……?」

「それと同じ。俺の新人類の力は強いらしくて……。だから皆騙されてて……俺の魅力じゃないんだ……皆の目を覚ましたい……」

 

 ビンタでもすれば皆正気に戻るだろうか。暴力を振えば皆俺から離れていく?やはり暴力……暴力は全てを解決する……!

 

「境まほろが誰かと付き合えば解決するんじゃないの?」

「解決する気がしないんです。真秀と付き合っただけじゃダメ。更に場が拗れる。もう……俺が死ぬしか……」

「まほろさん、そういう考え方はダメ……」

 

 死は救済なのかもしれない。死ねばこの世全ての苦から解放されるとテレビでやってた。普通から逸脱した人間は生きていけないと最近学んだんだ。今朝登校してた時も、ハピアラの皆が泊まりに来た時も、俺がいなくなればって思っちゃったし。

 

「なんか、フェロモンを抑える薬的なものってないの?」

「ないらしいです。打つ手なし」

「じゃあ、皆と同時に付き合うとか……」

「皆まとめて幸せにできる法と器量があったら良かったんだけどなー……」

 

 いつ俺を巡った殺し合いが始まるかと肝が冷や冷やしちゃって。思い出したら胃が痛くなってきた。

 

「はぁ……怖くて昨日から真秀と連絡取ってないし……真秀、怒ってるだろうなぁ……」

「まあ、その……大丈夫よ。そんな昼ドラみたいなこと早々起こんないって」

「真秀としのぶは俺を賭けて殴り合いしましたし、土曜だって真秀と俺の許嫁が戦いましたし」

「あなた、許嫁までいるの?」

「親が1ヶ月半ぐらい前に連れて来て……」

 

 みいこは俺と真秀の結婚式に乗り込んでくるタイプ。多分そろそろ私と結婚しろってスタンガンで脅して来る頃合だと思う。

 

「許嫁がいるならその子と付き合えばいいじゃない」

「でも真秀と恋人になるって約束を……」

「親同士の結婚の取り決めは、解約できない……?」

「まあ、そうだろうなぁ……」

 

 咲姫の聞いた通り、多分みいことの婚約を無くすのは難しい。なんなら真秀と付き合った瞬間に強制交際破棄してみいこ√に入るまであるかもしれない。

 

「私が、まほろさんと付き合ったことにして……一旦皆を落ち着かせる、とか……」

「そんな危険な役を咲姫ちゃんにさせるわけにはいかないわ。ここは私が」

「いや、後が怖いのでその案はちょっと……」

 

 2人とも親身になってくれて嬉しい。フォトンの皆と響子は大事にしなきゃなって特に思う。数少ない純粋な友情で結ばれた人達だし。フェロモンさえなければむにとももっと健全な友好関係を築けたのに。どうしてこうも俺の人生はハードモードなのかなぁ……。良く思ってくれるのは嬉しいんだけど。やっぱり俺が消えるしか。

 失踪や死亡も視野に入れておこうと思う。

 

 

 

 ◇

 

 

 

 昨日からまほろと連絡が取れない。何かあったのかと心配しつつ、今朝学校に来たらまほろとむにが付き合いだしたっていう変な噂が広まってた。確認したら、まほろがむにと恋人繋ぎで登校してきたあげく、休み時間、授業時間問わずむにがまほろにキスしてたのが目撃されたらしい。なるほど……むにも情報操作に入ったか。でも、まほろはもう私のものだからこの程度じゃ動じない。ここはまほろの彼女らしく大きな心を以て許してあげよう。

 

「あ、あの!明石さん!」

 

 大いなる心でまほろの所へカチコミに行こうと思ってたら誰かに声をかけられた。どこかで見たことあるな、この人の顔……

 

「……相馬君?どうしたの?」

 

 ああ、そうだ。相馬君だ。相馬秋人。一体何の用だろうか。




仲間や身内を傷つけられると誰も手を付けられないほど怒るって言うテンプレイキリ文書いてみたいけど、共感性羞恥で死にそう。
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