ヤンデレ真秀ちゃんに死ぬほど愛される日常   作:コントラポストは全てを解決する

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フォトンのヘルパーで婚約者5人いて元ピキピキのサポーターでDJYouTuberやってる男の家に居候し始めた許嫁ロリ

 色々画策してたらフォトンメイデンが校内ランキング7位にのし上がった。予定より早い。8位にダイナマイトグレイトネスっていうグループがいて、ハピアラが9位にいる。

 

「これが、まほろちゃんのプロデュース力……!ほんとに7位になっちゃった」

「ふふっ、そうね。まほろ君、いい手腕をしてると思うわ」

「まだ油断できませんよ。いつ後ろから刺されるか」

 

 乙和先輩みたいに型なしに喜びたいけど、ここ直近の状況でランキング下位がやる気出してるのがわかってるから油断できない。もっとメイデンのヘルプをしなくては。

 最近はダンス組と自由気ままに踊ったり、筋トレしたりしてただけだからプロデュースなんてなんもしてないけど。せいぜい咲姫にDJプレイを教えてたぐらい。閃光ダンスと乳をもげダンスをひたすら教えてた。衣舞紀先輩とか蹴りあげのキレがバチくそにかっこよくなって、何とかしてライブに入れられないかなって振り付け考えてる。

 

「フォトンメイデもBPM高い曲あればいいんだけどなー。ノア先輩、プロデューサーにそういう新曲頼めません?」

「衣舞紀のケリのために曲を作れなんて言ったら説教食らうわよ」

「乙和先輩の投げキッスも入れたいよなー」

「お?まほろちゃんも私の魅力にメロメロになっちゃった感じー?」

「……まあ、ペット枠かなー」

「まほろちゃんに侮辱された!」

 

 乙和先輩、投げキッスのエロさが尋常じゃないんだよ。普段活発バカの万丈みたいな人なのに、投げた時だけ急に大人の女になる。ウインクもつけたら多分男子は全員堕ちると思う。魔性の女だ。ギャップ萌え。

 

「皆の魅力に曲が追いついてない……。群として見れば今のままでも十分魅力的だけど、個を強調させようとすると今の曲が実力不足。芸能界だしきっと個性も必要になってくる筈なんだけどなー……」

「まほろさん……私の魅力は……?」

「咲姫が1番メイデンの幻想さにマッチしてる。異世界の植物か宝石生やしたい」

「咲姫ちゃんには猫耳一択よ!!!」

 

 猫耳かー……。ヘルヘイムの実かサイコシャードの方が咲姫には似合いそうなんだけどな。

 

「衣舞紀先輩には閃光みたいな曲を、乙和先輩にはうまぴょい伝説みたいな曲を。両方フォトンの雰囲気に合わせたものを何とかプロに依頼したい」

「境まほろが作ればいいじゃない」

「俺はヘルパーです。サポーターでもアシスタントでもないのでそこまでできません」

「えー、まほろちゃんのケチー」

 

 そこまで手を加えたら俺はもうそっち側の人間になってしまう。1人の魅力がなくなる。

 

「まほろ君、遊びで良いから私達の曲作ってみない?ダンスの練習曲って言うのかな?それでまほろ君も一緒に踊ろう?」

「……まあ、それくらいなら」

 

 衣舞紀先輩に頼まれると断りずらい。俺はお姉さん系に弱いのだろうか。バブみ好きだしなぁ……。衣舞紀先輩でおぎゃりたいってファンも中にはいるんだろうな。俺はおぎゃるなら響子がいい。キッッッ。

 

「そういえばちょっと前にフォトンメイデンに合いそうなBPM高い曲作ったんだっけ。それを改造すれば10分でいけるか……?」

「なんだかんだ、境まほろも結構私達に肩入れしてるじゃない」

「たまたまですよ。たまたま」

「まほろちゃん素直じゃなーい♪」

 

 サポーターではないと意地でも言わないと他所から面倒な依頼が来そうだし。1回あったんだ、『私達の曲とダンスを作ってくれ』って依頼が。割とブラック労働だったのとユニットの雰囲気があんまり心に響かなくて断った。

 

「まほろさんの編集、見学していい……?」

「いいよ。隣おいで」

「うん……!」

 

 多分ほかの女の子だったら隣に座らせた瞬間押し倒してくるけど、フォトンの皆は信用できる。俺の求めてる青春がフォトンには詰まってるんだ。こうやって咲姫の温もりに穏やかさを感じて、乙和先輩とノア先輩の小突きあいと衣舞紀先輩の片手腕立て伏せを横目に作業する。楽しい……楽しいよモルジアーナ……。女の子に襲われる心配をしなくていいってこんなに心が楽なんだ。

 おかげで編曲が進む進む。テンポ修正と端々に新しいシンセ音入れるだけだからあんまり手間はかからないし。

 

「……まあ、こんなもんでいいだろ。曲名は『暁光』っと」

「わー!聞かせて聞かせて!」

「ほんとに10分で終わらせたのね」

 

 曲の完成とともに皆が集まってくる。全員聞きたそうだったから曲を流してあげた。

 うーむ、なんと幻想的でハイテンポな曲だろうか。ダクソかニーアで流れてそう。我ながらバチくそいい曲に仕上げてしまったものだ。皆の反応も上々。

 

「よし、振り付け考えましょう。この曲なら蹴りあげも投げキッスも入れられる」

「いいねいいね!まほろちゃんも一緒に踊るでしょ?」

「ええ、まあ」

「この曲、ライブで使いたいわね」

「使うのはいいですが、俺が作ったって事は伏せてくださいね?あと歌詞も考えなきゃですし」

 

 俺が作ったってバレるとピキピキとかが口うるさくなるし、アタシ達にも曲作れって言って来そうだから。面倒なことは避けたいじゃん。なんであの学園王者はこんなトーシロを頼るんだか。わけがわからないですの。

 歌詞はおいおい考えるとして、この曲はフォトンにあげようと思う。決して肩入れしたわけじゃないぞ。あげないと衣舞紀先輩と咲姫が悲しそうな顔すると思ったからだ。お姉さんと宇宙友達の泣き顔は俺にキく。

 

「まほろ君みたいな人を目の前で放っておくのって、やっぱりなんかもったいない気がするわね」

「マネージャーにしちゃう?それとも専属クリエイターとか!」

「そういうのはちょっと。幼なじみへの裏切りになるんで」

「まほろ君、一途なのね」

「10何年も愛して来ましたから」

 

 メイデンのマネージャーなりサポーターなりに専属なんてしたら俺はハピアラを捨てた事になってしまう。真秀への裏切りは大罪。万死に値する。

 

「まほろちゃんの彼女は幸せだね。まほろちゃんはモテモテなのに」

「好かれたくて好かれたわけじゃないですから」

「モテる人は皆それ言うんだよねー」

「乙和、境まほろは他所とは違うの。察してあげなさい」

「えー、わかんないよー」

 

 乙和先輩が俺の性質を知ったらドン引きしそう。普通の人が聞いたら警戒する以外やることないしな。惚れたら大変だもん。機動隊が使える金持ち3人と、空手やってた奴が1人。助けて響子。

 

「まほろ君って女の子のファンは多いけど、男子のファンは聞かないわよね」

「まあ、男子には嫌われてますし」

「え、どうして?」

「美少女といつも一緒にいて羨ましいとかでだいぶ反感買ってます。あと、好きな子を取られたとか何とか」

「男子って意外と心の器が小さいのね……」

 

 小学校の頃もクラスのアイドルが俺を好きとかで、アイドル子の事が好きだったガキ大将によくいじめられたし。ガキ大将は何度真秀にボコされても俺に突っかかって来たから相当アイドル子が好きだったとわかる。でも俺を殴るのは違くない?自分の魅力を磨けよ。

 

「男子高校生なんて心の中はヤりたいが9割ですし、女の子が取られるのは大問題なんですよ」

「でも……まほろさんは全然そう見えない……」

「俺はほら、オカズが潤っててそういうことには困らなかったから」

「おかず……?」

「あー……そのうちわかるよ」

 

 咲姫は純粋だなぁ。悪い男に引っかからないか心配だ。

 

「でも、いくら境まほろが女の子にモテるからって、男子全員が敵になるのはおかしくない?それに、ここには相馬秋人っていう学園最大のモテ男がいるじゃない」

「男が嫌う臭いが出てるとか、なんかそういう生理的な事情があるんだと思うんです。俺が男に嫌われるのは最早運命までありますし。相馬はまぁ、半分偶像みたいなもんですしおすし」

 

 顔が良くて、サッカー部のエースで、イケボで、優男。女受けがいいと言うか総受けな男。でも、恋人は何故か作らない。タイプの子がいないのかな。ノア先輩が警戒しそうな人。

 

「まあ、私達がまほろちゃんの友達でいれば問題ないよね!」

「最近じゃまともな友達が出来なかったので助かります……」

「まほろ君は守ってあげなきゃ」

 

 信頼できる友達がもう響子しかいないから助かる。由香はたまに裏切ると言うか、基本絵空としのぶの味方だから心の底からは信用できない。

 最後に友達が4人増えた。一緒にいて楽しい、心の友。俺の居場所ってここだったのかなぁ。

 フォトンの皆といれば俺のライブ練習もできる。筋トレも、和気あいあいあとした雰囲気もある。あれ、俺の求めてたものが全部あるぞ。もしかしてこっちに寝返った方が俺は安泰に?…………何とか真秀だけフォトンに連れて来れないだろうか。

 

 

 

 

 ────────

 

 

 

 家に帰って来たらみいこの靴があった。1階から物音がしないからみいこは俺の部屋か。

 

「みいこ、ただいま──」

 

 2階に上がって部屋に入ったらみいこの影を見た……と思ったら、みいこは何も言わずに俺に抱きついてくる。悲しさオーラがビシビシ送られて来た。なんかこの雰囲気、この間のむにみたいだ。

 

「みいこ、どうした?」

「…………わたしと結婚したいって言う人が現れたの。縁談なの」

「おぉ、ついにみいこにもそういう人が」

「お父様、最初は断ってたけど、相手がどうしてもみいこと結婚したいって言ってて……それでお父様が押されて、下準備として旦那様との婚約が破棄になっちゃったの……」

 

 おめでた話のような気がするが、みいこが静かに泣いてるのでワイワイと喜べない。なるほど、みいこをそこまで想ってくれる人が現れたと。

 でも待て、どうせまたロリコンでみいこを襲おうとか考えてる輩だったりするはずだ。そういう意味だと喜んでいる場合じゃないな。

 

「つまるところ、俺とみいこにはなんの繋がりもなくなったと言うわけだ。友達申請していい?」

「旦那様、KYなの?」

「いやだって、婚約破棄になっちゃったんだろ?元々俺ってみいこの保険的な婚約者候補として選ばれたみたいなもんだし。ちゃんとした人が現れたならそっちに行くのは当然の流れじゃ」

「旦那様はみいこといて何も思わなかったの?」

「寂しくなるなとは思ったけど……え、俺にどうしろと?」

 

 これからみいこの家に「俺がみいこを貰うからみいことの婚約を復活させてください」って言いに行けと?俺、みいこと結婚する気はないよ?いや、もうみいこと会えなくなると思うと寂しいけどさ。俺の管轄外じゃないこれ?相手の意思次第だし、もう決定事項だし。

 

「旦那様がそんな薄情な人だなんて思わなかったの。ここはみいこがいなくなるって知った途端、みいこへの気持ちを自覚してゴールインするところなの」

「泣いてた割には元気そうじゃん」

「旦那様といると元気になるの」

 

 俺は元気ホルモンかなにかか?

 

「で、そのキャリーバックを見るに家出してきたと」

「お父様に旦那様との婚約破棄を取り消すまで帰らないって言って出てきたの。行く宛てがないから泊めて欲しいの」

「友達の家でいいのでは」

「はぁ……乙女心のわからない旦那様なの……。それに、お友達にそんな迷惑はかけられないの」

「俺なら良いと」

「……こんな事を受け入れてくれるのは旦那様しかいないの」

 

 うーん、悩ましいが、みいこを野宿させる訳にはいかないし。考えてみたが友達の家に何日何週間何ヶ月って居候すると考えると、そりゃそんな迷惑かけられないよなってのは分かる。俺は別にみいこがいても迷惑だとは思わないし。

 

「そうだなー……じゃあ、1つ条件がある」

「えっちなご奉仕なら任せるの!」

「なんでそんなに嬉しそうなの?」

「違うの?家出少女を匿う条件なんてセックス以外ないの」

 

 そんなエロ同人みたいな事言われても。

 

「じゃなくて、俺が真秀に襲われそうになったら助けて欲しいんだ」

「それだけ?もっとこう……みいこの体で劣情を発散したいとか、みいこの子宮に精液流し込んで孕ませたいとかないの?」

「俺ってそんなプレイボーイに見える?」

「婚約者を何人も作ってる時点でだいぶプレイボーイなの」

 

 ぐうの音も出ねぇ。みいこの言う通りだ。だけど、麗とは一応決着ついたし、絵空としのぶは放置する予定だし、みいこも多分どうにかなってくれるだろうし、前より幾分かましになった気がする。

 

「はぁ……しょうがないから真秀ちゃんから守ってあげるの」

「ありがと。あ、でもご飯がなぁ。レトルトカレーかコンビニ弁当になるぞ?覚悟できてる?」

「ご飯が出てくるだけ十分ありがたいの」

 

 食費は俺が持つとして、あとは服と生理用品だな。みいこのストックがいくつあるか知らないけど、多分足らなくなるだろうし。

 

「うーん……飯作ってみるかー」

 

 生粋のお嬢様にコンビニ弁当は似つかわしくない気がしてきた。簡単な料理から作ってみるか。

 

 はぁ……まさかこんな事になるとは。でも、真秀と2人きりにならない場ができたという意味では良かったのかもしれない。みいこに見張り役をしっかり頼もう。

 

 

 

 

 ◇

 

 

 

 今日もまた相馬君のお出かけに付き合わされた。ゲーセンに行って、UFOキャッチャーで取ったぬいぐるみをプレゼントされた。なんか、テンプレデートみたい。私はまほろと音楽作ってる方が楽しいのに。

 ここ1週間、毎日かつ一日中相馬君といる。相手の距離感がバグってるから一緒にいて疲れるし、ことある毎になにか渡される。物で付き合うジジイタイプ?

 はぁ、まほろに会いたい……。

 




投げキッス乙和ちゃんです。


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